ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
タマムシシティのジム戦でエリカに勝利したレッド。その後レッド、イエロー、サトシの3人はセキチクシティへと向かう。
ーーー 16番道路 ーーー
16番道路のサイクリングロード前は現在、謎のポケモンによって破壊されたとの事で通常は立ち入り禁止な状況だ。しかし、
「確かに確認しました。…しかし驚きました。君たちみたいな子供がエリカさんから連絡があった優秀なトレーナーとは。おっと失礼。」
「いえ、通してくれてありがとうございます。」
サトシたちは警備をしていた警備員に感謝を伝えて17番道路へと向かう。
ーーー 17番道路 ーーー
17番道路に入った3人はその光景に驚く。
「これは…。」
「…。」
「サイクリングロードが完全に破壊されてる。」
そう、本来なら自転車で進む橋が完全に無くなっており、地面にバラバラに落ちた様な光景に3人は驚いていた。
「でも、警備員さんの話ではポケモンなどに被害はほとんど無かったんですよね?」
「ああ、それにニビシティの近くの時もポケモンの犠牲は少なかったらしい。…まあ全く無かった訳じゃ無かったけどな。」
「それにしてもオーキド博士からの連絡には驚いたな。」
タマムシシティのデパートで旅に必要な物を買い、泊まる場所を決めた後で3人はオーキド博士から連絡があった時がありその際にニビシティの状況を聞いたのだ。ちなみにオーキド博士からの連絡の内容は2つ。一つ目は
「ブルーが
「…ブルーさんが言うには
「…とにかくブルーが大丈夫って言ったんだ。信じて報告を待とうぜ。」
レッドの言葉に2人は頷く。そしてもう一つの情報は、
「それにしても、まさかダイゴさんに
「確か、ゴールドだっけ? 前にサトシが巨石の被害にあったって言った子だろう?」
そう、ワカバタウンでダイゴはウツギ博士と話した後、ゴールドは巨石に関しての事件に協力したいとダイゴに着いて行く事を言ったのだ。当然ダイゴはそれを拒否したのだが、あまりにもしつこい為ダイゴはポケモンバトルで認めたら良いと言う。ダイゴの実力を知っていれば実質拒否の言葉だったのだが、なんと予想以上に奮闘した。ダイゴは1体、ゴールドは3体を使ったバトルとはいえ、結構苦戦した。というか瀕死寸前だったのだ。特にトゲたろうのずつきを喰らったユレイドルを見て根をはるをしなければ戦闘不能になっていたとダイゴ本人は言っていた。その結果とゴールドの顔を見て仮に空を飛んで何処かに行っても何かしらの行動をすると判断して同行を許可した。
「まさかダイゴさんに認められるなんてそこまで強くなった事に驚いたよ。」
「ゴールドって子とはどう知り合ったんですか?」
イエローの言葉にサトシは答える。
「そっか、イエローには話して無かったな。いいぜ。あれは俺がワカバタウンに向かった時なんだけど…。」
サトシは話す。ワカバタウンで起こった出来事を。
ーーー ワカバタウン ーーー
時は遡り、約2ヶ月前。サトシはジョウト地方にある巨石を探して旅をしていた。
「やっと着いた。ワカバタウン。」
「ピカチュウ。」
サトシはワカバタウンに来るまでの出来事を思い出す。
「まさかスリバチ山だけじゃなく、このワカバタウン近くにもロケット団がいるなんてな。」
サトシは町に着くまでの間にロケット団を発見、戦闘したのだ。既にロケット団は撤退した。
「でもあいつら、何かを探していた。もしかして巨石がワカバタウンに?」
サトシがそう考えながらワカバタウンに入る。その瞬間、
「! 巨石の反応!! やっぱりロケット団は巨石を手に入れようとしてたんだ!!」
サトシはそのまま巨石の反応がある場所へ向かう。するとある家の中から巨石の反応がある事に気付く。
「この家か。庭もあるし結構広いな。」
「ピカ。」
サトシは反応がある家の前にいると、たまたま近くにいた近所の人が話しかける。
「君、この『ポケモン屋敷』に何か用かい?」
「ポケモン屋敷?」
その人が言ったポケモン屋敷という単語に疑問を持つと、その人は話す。
「ああ、この家に住んでいる家族と数多くのポケモンが暮らしている家だからポケモン屋敷と呼ばれているんだよ。」
「へえ。」
そんな会話をしているとある少年が多くのポケモン達と共に家か出てきた。
「ほら、噂をすればだ。」
サトシが見てみるとスノボーで滑りながらポケモン達と共に出掛けているのを見る。
「うっしゃあ! 行くぜみんな!!」
その少年がサトシと近所の人を通り過ぎたその瞬間、サトシは気付く。
「!? (巨石の反応って事はあの子が巨石を!?)待って、君!!」
「ん? なんだ、アンタ?オレになんか用か?」
その少年は呼び掛けて来たサトシに引き止めた理由を聞く。
「ごめんな。急に呼び止めて、俺はサトシ、こっちは相棒のピカチュウ。」
「ピカ。」
サトシとピカチュウが自己紹介した後、質問する。
「君、最近変な石を拾ったりして無いかな?」
「……知らねえ! じゃ、オレは忙しいから。」
そう言いその少年はワカバタウンの中央部に向かった。
「行っちゃった。(でも間違いなく巨石はあの子が持ってる。)」
サトシがそう考えていると近所の人が話し掛ける。
「ポケモン屋敷の少年の『ゴールド』に何か様でもあったのかい?」
「ゴールド…あの子の名前か。」
サトシは先ほどの少年がゴールドという名前だと知り、同時にどうしようかと考える。
「(巨石を早く破壊しないと、
サトシはそう考えてまずはウツギ博士研究所に向かう事を決める。
「よし…。 ありがとうございました。」
「ピカ!」
「ああ、じゃあな。」
サトシは近所の人にお礼を言い、そのままウツギ博士の研究所へ向かう。
「……チッ、あのピカチュウ。あいつのせいで奇襲はやっぱり無理か。」
すると近所の人に
「だが、あのガキの反応…、アイツが目的の鉱石を持っているって事で良さそうだな。」
そう考えラムダはゴールドを追跡する。
ーーー ウツギ研究所 ーーー
「失礼します!」
「ピカ!」
サトシがウツギ研究所の扉を開き、挨拶をするとウツギ博士はやって来る。
「やあ、サトシ君。 此処まで大変だったろう? …スリバチ山の件は聞いたよ。大変だったね。」
「はい。 ロケット団もいて苦労しました。そうだ博士!! 実はお願いがあるんです。」
「ん?」
サトシは巨石がこのワカバタウンにあり、ゴールドという少年が持っている事を話す。
「この町にも巨石が!? 確かにウルトラホールは確認出来た。調査しても見つからなかったが、既に見つけていた人がいたのか。」
ウツギ博士はサトシからの話を聞き、同時に求めている事を理解する。
「サトシ君は僕に説明と説得をして欲しいんだね?」
「はい。でもいきなり話すのは不自然に思うんで、先ずはゴールドの家に行って、家族に説明をお願いしたくて。」
「なるほど。(確かにサトシ君は説明が上手い訳じゃ無いからな。)分かったよ。」
ウツギ博士はサトシがキズナ現象に関しての説明を聞いた時の事を思い出しながら了承する。
「ありがとうございます。あ、そう言えばタマゴはどうなっていますか?」
サトシは以前、エンジュシティにいた際にウツギ博士が持っていたポケモンのタマゴについて聞く。
「経過を見たが、サトシ君の言う通り元気なポケモンと一緒にいると反応してね。もう少しで孵化するかもしれない。」
「そうですか、良かったです。どんなポケモンなんだろう?」
そう話しながら2人はゴールドの家、『ポケモン屋敷』と呼ばれる場所へ向かう。
ーーー ワカバタウン 中央部 ーーー
「フウ〜。とりあえず買い物は済んだかな。」
ゴールドは母親から頼まれた買い物を済ませ、ふと家の前であった人物を思い出す。
「(アイツ、オレがエーたろうと一緒に見つけた
ゴールドはカバンから取り出した
「(どうしてコレを探しているかは知らねえが、これはみんなと一緒にちょっとした冒険で見つけた物だ。誰にも見せたくねえ。)」
ゴールドはある日裂け目が発生した場所に興味を持ち、ポケモンのみんなと共に行った際に見つけたのだ。何も知らないゴールドからすればそのちょっとした冒険の戦利品のような物だ。母親にも見せていなかった。
「とりあえず帰ろうぜ、エーたろう。」
エーたろうはその言葉に頷き、ゴールドはそのまま家へ向かう。
「…ラムダ様、例の鉱石はあの少年のリュックにありました。」
「ああ。さてと、とりあえずあのピカチュウの小僧が来る前にアレを奪うぜ。」
後ろからロケット団が追跡しているのを知らずに。
ーーー ゴールドの家前 ーーー
「ここです。ウツギ博士。」
ウツギ博士はサトシに案内された場所を見る。
「此処か、ポケモンの研究であまり町には来なかったが、確かにポケモン屋敷と呼ばれている場所の事は知っていた。この家の子が?」
「はい。巨石を持っていました。」
サトシの言葉を聞き、ウツギ博士は家のインターホンを押す。すると家から女性が現れる。
「はーい。どちら様でしょうか?」
サトシとウツギ博士はその女性に一礼して言う。
「初めまして、私はウツギと申します。ポケモンの研究をしている者です。こちらは私の研究に協力して貰っている…。」
「サトシです。こっちは相棒のピカチュウ。」
「ピカ!」
その女性、ゴールドの母親はその名前に驚く。
「ウツギって、まさかウツギ研究所のウツギ博士ですか!?」
「はい。突然すみませんが少しお時間よろしいでしょうか?」
ゴールドを母親は突然ワカバタウンで有名なポケモン研究者が来た事に驚きながらも了承し、2人を家へ招く。
ーーー ワカバタウン ーーー
ゴールドが家に帰っていると、
「…なんだ?あいつら?」
目の前には謎の黒服の集団が現れたのだ。
「おいそこのガキ。止まって貰おうか。」
突然その集団に呼び止められ、ゴールドは警戒する。
「…なんだお前ら。オレになんか用かよ。」
「ああ。用ならある。正確にはお前が持ってるその
「!?」
ゴールドは自分のリュックに用があると言われ、警戒する。リュックの中には鉱石と家族同然のポケモン達が入ったボールがあったからだ。
「ガキ、命が惜しいならそのリュックをよこせ。」
「何が目的で欲しいのか知らねえが、リュックは渡さないぜ。」
ゴールドがそう言うとロケット団達は
「そうか、なら痛い目を見て貰おうか!」
そう言い、自身の手持ちのポケモンを繰り出す。
「ズバット、“ちょうおんぱ”!!」
「コラッタ、“たいあたり”!!」
ロケット団達はゴールドに向かって攻撃を指示する。
「うわ!? いきなりなにしやがる!! エーたろう、“ひっかく”!!」
エーたろうのひっかくがコラッタに命中してコラッタは一時距離を取る。
「ちっ、意外と粘るな。イトマル、“いとをはく”!!」
後ろからイトマルが糸をはき、ゴールドとエーたろうを捕える。
「うぐ!?」
「さて、諦めてリュックを寄越せ。」
ロケット団の1人が近づきながら迫って来る。
「ああ…しかたねえ…な、負けを…認める。」
その瞬間、エーたろうのしっぽがリュックに入り、リュックの中にいるボールを取り出す。
「…わきゃあねーだろうが!! ニョたろう、“みずでっぽう”!!」
「ぐわぁ!!」
ボールからニョロモのニョたろうが現れ、みずでっぽうで近付いてきたロケット団員達に攻撃する。
「よし、今のうちに逃げるぜ。」
ゴールドはエーたろうと自身に絡まっている糸を外し、逃げて行くと。
「! アレは警察!」
そう、走って行くとこの町の警察の人がいたのだ。
「お巡りさん!!」
ゴールドがその警察の所へ向かって行く。
「? 君はゴールドか?どうしたんだ?」
「変な奴らがオレを追って来てて、」
その時、後ろからロケット団員達が来た。
「! あいつらだ! 急にオレのリュックを狙って来て…。」
「そうか、今助けるさ。」
その瞬間、後ろから衝撃が襲う。
「ガッ!?」
「黒服の人達をな。」
ゴールドが後ろを見ると警察の恰好ではなく紫色の髪と髭をした黒い服装の人物になっていた。
「お…おまえは、あいつら…の。」
「ああ、仲間さ。」
ーーー ゴールドの家 ーーー
家の中に入ったウツギ博士とサトシにゴールドの母親はお茶とお菓子を渡す。
「どうぞ。」
『ありがとうございます。』
2人はゴールドの母親に感謝を伝える。
「それで、ウツギ博士がなぜ?」
「…実は現在研究しているものがありまして。」
そう言いウツギ博士は写真を取り出して見せる。
「これは?」
「これは最近発見された鉱石です。私は現在、この鉱石とポケモンの関係性について調査をしているんです。」
流石に巨石の事は全て説明出来ない為、重要な事は省き、説明する。
「そうですか。ですが、なぜ私の家に来たのでしょうか?」
ゴールドの母親の質問のウツギ博士は答える。
「実は此処にいる助手のサトシ君からお宅の息子さんがこの鉱石を持っているとお聞きしまして、是非とも研究用にお譲り頂けないかと。」
「! ゴールドがですか?」
「はい。ゴールドがその巨、ゲホゲホ。…鉱石を持っているのを見ましてウツギ博士の研究に譲って貰えないかなと。」
それを聞き、ゴールドの母親は少し考え話す。
「…事情は分かりましたが、あの子が私に何も話さなかった事を考えると大切にしていると思います。私の意思だけでは。」
「もちろんそれも承知です。ですが、どうか頂けないでしょうか?」
その言葉に悩んでいる様子だ。その光景を見てサトシは
「お願いします。どう…か、!?」
再度お願いをしようとすると気付く。巨石の負のエネルギーが
「これって、まさか!! ウツギ博士!! 巨石が暴走しています!!」
「! なんだって!!」
それを聞き2人は慌てて、その慌て様を見たゴールドの母親は不安になる。
「という事は、」
「はい!
「! なんですって!!」
自身の息子のゴールドに危機が迫っている事を。
ーーー 現在 17番道路 ーーー
「…暴走ですか?」
「ああ。ゴールドのママと話しをしている時にゴールドが持ってた巨石が暴走を始めたんだ。ロケット団がゴールドを怪我させたのが原因でね。」
イエローは今までのサトシの話しを聞いて疑問に思う。
「そういえば、タマムシシティでも暴走って言ってましたけど、条件はあるんですか?」
「…なんとなくだけど、きっと…。」
そうサトシが話そうとした時、
「!? サトシ、イエロー!!」
「「!!」」
レッドの言葉に2人も反応して野生のポケモンの攻撃を回避する。
「アレはコラッタやラッタ!?」
「それにオニスズメとオニドリルまで。」
3人の周りを囲んで襲いかかって来たのだ。
「…もしかして、サイクリングロードが壊れた事で警戒が強いのか?」
「多分。」
「みんな! 僕達は何もしないよ。」
イエローが説得しても効果は無さそうだ。
「…2人とも一気に駆け抜けよう!」
「はい!」
「ああ!」
そう言い3人は突っ込んで行く。
「ピカ! “でんこうせっか”!!」
「チュチュ! “でんきショック”!!」
「ピカチュウ、“エレキネット”!!」
そのままポケモン達から逃げる為、3人は走る。
以上、いかがでしょうか?
ゴールドとの出来事の続きは次回。