ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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前回の続きです。ワカバタウンでの出来事も佳境です。


タマムシシティ〜セキチクシティ②

エリカとのジム戦後、セキチクシティへ向かったレッド、イエロー、サトシは道中イエローにワカバタウンでの出来事を話す。ゴールドとの出会いなどを話している最中、サイクリングロードを破壊された事で侵入者に敏感な野生のポケモン達に襲われ、3人はそのままポケモン達から逃げて行く。

 

ーーー 17番道路 ーーー

 

後ろからオニスズメやオニドリルが襲って来る。それを見たサトシはピカチュウに指示する。

 

「“エレキネット”!!」

「ピカピカ、チュピ!!」

 

エレキネットが命中し、空を飛んでいたポケモン達は地面に落ちる。

 

「ごめんな!! 時間が経てば消えるから!!」

 

サトシはウオノラゴンに乗ったままそう言う。

 

「急ごう! レッド、イエロー。」

「ああ。」

「はい。」

 

ウオノラゴンが早く走り出したのを見て、

 

「ドドすけ、頑張って!!」

「ごめんなイエロー、ドドすけ。オレも移動が早いポケモンがいれば。」

「大丈夫です。レッドさん。」

 

2人もまたドドすけでついて行く。数分後には野生のポケモン達から逃げ切った。

 

「ウオノラゴンお疲れ様。」

「ウラ〜♪」

「ドドすけ、お疲れ様。」

「ありがとう。」

「…(コクッ)。」

 

3人は自分たちを乗せてくれたポケモン達に感謝を言い、ボールへ戻す。

 

「ふぅ〜。とりあえず逃げられたな。」

「はい。」

「…もう少しで18番道路だ。」

 

逃げられた事に安心する3人はレッドの言葉に山場は超えたと考える。

 

「ああ。やっぱりサイクリングロードが壊れた事で近くに来る人間やポケモンに警戒心や怒りがあったな。…巨石が此処にあったら暴走(・・)してた可能性があった。無くて良かった。」

 

その言葉にイエローは先程まで聞いていた質問を再度する。

 

「暴走? サトシさんの言い方ですと、怒りや警戒心が切っ掛けですか?」

 

イエローの言葉にサトシは頷く。

 

「ああ。タマムシシティでも話したけど、フラダリさんの世界対する絶望と怒りに反応して暴走したんだ。当然その怒りや憎しみの強さに関係するんだけどね。ワカバタウンの時はゴールドから俺にロケット団についての情報が伝わらない様にゴールドを始末しようとしたからエーたろうの怒りと憎しみに反応して巨石は暴走したんだ。」

 

サトシは再びワカバタウンの出来事について語る。

 

 

 

 

 

ーーー 過去のワカバタウン ーーー

 

エーたろうは自身のトレーナーが倒れた光景に怒りを抱いていた。

 

「う、あ…。」

「ラムダ様。ありがとうございます。このガキ意外と厄介でして。」

「何やってんだお前ら。まあ良いさ目的の物は回収出来た。」

 

そう言いラムダはゴールドのリュックから巨石を取り出そうとすると

 

「おお!? ポケモンがこんなに。ついでに頂くか。」

 

そう話しているとエーたろうとニョたろうがラムダに攻撃を仕掛けようとするが、

 

「マタドガス、“スモック”。」

 

マタドガスのスモックにやられて倒れ、ニョたろうは気絶、エーたろうはかろうじて意識があった。

 

「こいつらも奪え。」

『は!』

 

そう黒服達が近づいて来ると、突然“ガシッ”とラムダも足が掴まれる。

 

「あ?」

「ま、待てよ。みんな…を返…せ。」

 

それを見たラムダは思いっ切り足で蹴る。

 

「ガハッ。」

「まだ意識があったか。あのピカチュウの少年にオレ達の事を話させたら面倒だ。此処で始末するか。」

 

そう言いラムダはマタドガスの毒でゴールドに止めを刺そうとする。

…それを見てエーたろうは黒服の人達に怒りと憎しみが湧いてきた。自分と常に一緒にいたゴールドが今、殺されようとしている。エーたろうはそれは絶対嫌だった。想像もしたくない。何も出来なくても怒りと憎しみで体を動かそうとしたその時、ラムダが持っていた巨石が光る。

 

「? なんだ?」

 

ラムダが巨石を見ると急に巨石がエーたろうへと向かい、エーたろうへ巨石のエネルギーが流れる。すると抑えているポケモンの拘束を力任せに外し、ラムダに対して突っ込む。

 

「!? なんだ! マタドガス、“スモック”!!」

 

ラムダのマタドガスの攻撃が命中するが全く怯まずにマタドガスとラムダに攻撃する。

 

「グワァ!? ば、馬鹿な。まさか例の鉱石が原因か!?」

 

巨石のエネルギーを取り込んだエーたろうの力にラムダは驚く。ゴールドは先ほどの蹴りで意識がない。エーたろうはただ、怒りのままに暴れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方巨石のエネルギーが暴走していると感じたサトシはウツギ博士とゴールドの母親と共に巨石の反応がある場所へと向かう。

 

「ハッ、ハッ、 ウツギ博士、一体何が、ゴールドに一体何が起きているの!?」

「…奥さん。この件は後で説明致します。とにかくゴールド君の所へ。」

 

走っていると目の前からゴールドのリュックを持ったラムダが現れた。

 

「クソ、なんだあのエイパムは!?とにかく逃げるぜ。」

 

ゴールドの母親はラムダが持っていたリュックに驚く。

 

「!? アレはゴールドのリュック!?なんで!」

 

それを聞いてサトシは察する。

 

「ロケット団!! お前達の仕業か!!」

「! やべぇ!! ピカチュウを連れたガキか!! マタドガ、」

「ピカチュウ、“10万ボルト”!!」

 

サトシはラムダが攻撃を仕掛ける前に攻撃する。

 

「ぎゃああああ!!」

 

ラムダとマタドガスがピカチュウの電撃を喰らうと同時にリュックを手放す。サトシはゴールドが持っていたリュックをラムダから奪う。

 

「…ゴールド君はロケット団に襲われたのか。」

「襲われた!? ゴールドは何処なの!!」

 

ゴールドの母親がラムダに聞くが、

 

「へっ、後ろに行けば分かるぜ。 ドガース! “えんまく”!!」

 

するとラムダはドガースのえんまくで周囲を覆い、逃げ出す。

 

「! このまま逃すか!! ルカリオ! “はどうだん”!!」

 

ルカリオの“はどうだん”がラムダへ向かって行く。

 

「ち!」

 

ラムダは自身のポケモンを盾にしてそのまま遠くへ逃げる。

 

「クソ! 逃げられたか、」

 

その時、ゴールドの母親が先程ラムダが示した方向へ駆けていく。

 

「あ! 奥さん!! 1人では危険です!! 行こう、サトシ君!!」

「はい!」

 

ウツギ博士とサトシもその後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…う、! これは?」

 

ゴールドが目覚めるとその光景に驚く。周りにはボロボロになっている黒服の連中と、

 

「エーたろう?」

 

今なお、見境無く暴れているエーたろうに驚いていた。だが様子がおかしい。エーたろうは優しい性格だ。だが今のエーたろうはひんし寸前のポケモンに何の躊躇いもなく攻撃をしていた。どう見ても正気では無い。

 

「エーたろう。 もうそいつはボロボロだぜ。落ち着いて…。」

 

そう言いながらエーたろうに近づくとなんとエーたろうはゴールドにまで攻撃をして来る。

 

「うわ!? どうしたんだよ! エーたろう!!」

 

ゴールドは何とか回避する。そして近くで見て分かる。エーたろうもボロボロにも関わらず暴れている。このままではエーたろうの命も危ないと。

 

「エーたろう!! 正気に戻ってくれ!!」

 

そう言いゴールドはエーたろうを抑えようとしがみつくがさらに暴れ出し、攻撃がゴールドに何度か命中する。

 

「う、エー、たろう…。」

 

ゴールドが抑えながらも何度も声をかけるが、全く治る気配がない。その時、

 

「ゴールド!! 大丈夫!!」

「!? かあさん!!」

 

ゴールドの母親が来たのだ。

 

「かあさん!! エーたろうが変なんだ!! それに大きな怪我をしてる。このままじゃ。」

 

その瞬間、エーたろうはゴールドからの拘束を無理やり外して、そのままゴールドの母親に攻撃する。

 

「! かあさん!!」

「ピカチュウ! “エレキネット”!!」

 

攻撃が届く直前、サトシのピカチュウのエレキネットがエーたろうを捕える。

 

「奥さん! 大丈夫ですか!」

「! アレは巨石があのエイパムに反応してエイパムを取り込んだのか!!」

 

ウツギ博士はゴールドの母親を心配、サトシはエーたろうの状況を見て、かつてのカロスでの事件を思い出す。

 

「(巨石のエネルギーがあのエイパムに取り憑いてる。どうする?まずは抑えないと。)」

 

そう考えているとエーたろうの様子がおかしくなる。

 

「なんだ?」

 

ウツギ博士はエーたろうの様子に疑問を持つ。するとエーたろうからエネルギーが発生してそのエネルギーが徐々に形を形成して行く。

 

「エーたろう?」

 

見ると大人のサイズで黒いエイパムの形となった物が目の前に現れた。まるでジガルデの形になったかつての事件のように!!

 

「!? まずい!! みんな離れて!!」

 

サトシがそう言うと同時にエイパムの形をした巨石はそのまま周りの人に攻撃し始める。

 

「! ルカリオ、“バレットパンチ”!! ピカチュウ、“アイアンテール”!!」

「うわ!」

「きゃあ!」

 

エイパムの形をした巨石はウツギ博士とゴールドの母親を攻撃するがルカリオとピカチュウがその攻撃を防ぐ。

 

「“はどうだん”!! “10万ボルト”!!」

 

さらに追撃をしてエイパムの形をした巨石に攻撃をする。その攻撃で吹き飛ぶ。その後、巨石はある場所へ向かう。

 

「あの方向は! ウツギ博士! 今の巨石はポケモンや人間を無差別に攻撃します。しかも、」

「ああ、僕の研究所(・・・・・)に向かっている!!」

 

そう、巨石はウツギ研究所に向かっているのだ。なぜそこに行くのか、それは。

 

「まさか! 研究所にある巨石が目的か!!」

 

以前サトシから巨石の脅威を聞き、同時にキズナ現象のデメリット(・・・・・)を聞き、サトシの負担を軽くする目的として他に破壊する方法が無いか探っていたのだが、その巨石を狙っている様だ。

 

「急ぎましょう! ウツギ博士。 カイリュー!!」

 

サトシがカイリューを繰り出すと、

 

「待て! オレも連れてけ!!」

「ゴールド! 何を。」

 

ゴールドの言葉にゴールドの母親は驚く。

 

「話しを聞いていたけど、オレが持ってたあの石が原因なんだろう!」

「…ああ。」

 

ゴールドの質問にサトシは頷く。

 

「お願いだ!! オレのせいでエーたろうがあんなに事に、助けたいんだ!! 頼む、いや頼みます(・・・・)!!」

 

サトシはゴールドの必死なお願いを聞き、

 

「…危険だぜ? 良いのか。」

「! ああ!!」

「駄目よ! ゴールド! あなた今、ボロボ「かあさん。 ごめん。」!」

 

ゴールドの母親にゴールドは自身の考えを言う。

 

「エーたろうはオレのせいであんなに苦しんでいるんだ。此処で何もしないでエーたろうが助かったら、オレはもう2度とエーたろうを相棒だって言えなくなる(・・・・・・・・・・)。」

 

その言葉を聞き、ゴールドの母親は止めても無駄だと悟る。

 

「…そう、わかったわ。でも行くなら必ず助けて帰って来て。」

「もちろんだ!! かあさん、みんなを頼む。行くぜ! え〜と?」

 

ゴールドがサトシの名前が分からないことに気付き、改めて自己紹介をする。

 

「俺はサトシ。こっちは相棒のピカチュウ。」

「ピカ。」

「オレはゴールド。よろしくなサトシ、ピカチュウ。」

 

自己紹介した後、カイリューにウツギとゴールドと共に乗り、ウツギ研究所へ向かう。

 

 

 

 

ーーー 現在 18番道路 ーーー

 

 

「巨石がそのポケモンの形に変化したんですか!?」

「ああ。」

 

サトシの話を聞き、イエローは驚愕する。巨石が暴走するとその様なことになるとは思わなかったのだ。

 

「話は分かりました。でもウツギ博士はどうして巨石を研究していたんだですか?」

「……俺以外に破壊が可能か調査してたんだ。」

 

その言葉にレッドも同意する。

 

「確かに巨石を探知、破壊できるのはサトシだけじゃ大変だもんな。」

「…ああ。そうだな。」

 

サトシはウツギ博士が研究していた主な理由、キズナ現象のデメリット(・・・・・・)については伏せ、同意する。

キズナ現象のデメリットはそのポケモンが攻撃を受けるとその痛覚等も共有され、ポケモンが感じた痛みがサトシにも来てしまうのだ。その痛覚が酷ければ当然死ぬ可能性もある。ウツギ博士とオーキド博士はそれを聞き、他の方法を模索したが、結局駄目だった。きっと2人もそれを聞けば心配するし、きっと自分を助ける為にもっと無茶をするだろう。それは見たくなかった。(かつての仲間ならどの口がと思うだろう。)

 

 

「でもそれを狙って巨石はウツギ研究所に行ったんだ。」

 

 

 

 

ーーー ウツギ研究所前 ーーー

 

巨石はウツギ研究所へと向かって行く、救いがあるとすればその道中には人もポケモンもいなかった事だろう。ウツギ研究所が町から離れていたことが功を奏した。

 

「ゴールド! エーたろうはあの中にいる! エーたろうを中から助け出せば巨石は止まるはずだ!」

「ああ!」

 

サトシはカイリューでエーたろうを追い越しながら、ゴールドにエーたろうを止める方法を言い、ゴールドは頷く。3人はエーたろうより先にウツギ研究所へ到着する。

 

「来た。」

「…エーたろう。」

 

するとエーたろうの姿をした巨石がウツギ研究所に迫って来た。

 

「大丈夫。だからゴールドはウツギ博士と一緒に先ず研究所にいるポケモンやタマゴの保護。そして巨石を俺に渡して欲しい。それで人のいない場所に誘導できると思う。そこでエーたろうを助けよう!!」

「…ああ。わかった!!」

「サトシ君、気をつけて!!」

 

そう言い2人はウツギ博士の研究所に入る。

 

「みんな、出てこい!!」

 

サトシは自身のポケモン達を繰り出し、戦闘を始める。

 

「行くぜみんな!!」

 

 

 

 

 

ーーー ウツギ研究所内部 ーーー

 

「ゴールド君! 君はあそこにいるポケモン達とタマゴを頼む。私は巨石が保存されている地下に行く。」

「ああ!」

 

外から聞こえる戦闘の音に時間が無いと思いながらウツギ博士は地下へ、ゴールドはポケモンのタマゴと一緒にいるポケモン達の所へ向かう。

 

「あれがポケモンのタマゴか。おっと、ポケモンはあそこで震えているぜ。」

 

ゴールドはポケモンのタマゴと一緒にいる3体のポケモンを見つける。1匹は頭に葉っぱがある四足歩行のポケモン。ある1匹は青い体にワニの様な顔をしたポケモン。最後の1匹は背中に赤い丸が点々とあり、時折、炎を出すポケモンだ。

 

「まずはこいつらをボールに戻さないと…ってオイ!! 逃げるなよ!!」

 

ゴールドがボールへ戻そうとするがポケモン達は皆逃げて行く。

 

「クソ! 時間が無いのに、このままじゃ。」

 

ゴールドは考え、そして閃く。

 

「なら、これでどうだ!!」

 

ゴールドはキューを取り出し、ボールを跳ばす。すると跳ばした先にあるボールに当たりまた当たり、2個のボールが『チコリータ』、『ワニノコ』に当たりボールに戻す。

 

「よし! 後はあいつだけだ。」

 

そう言いゴールドは最後に残った『ヒノアラシ』をボールへ戻そうとした瞬間。“ドゴッ!!”と壁が破壊された。

 

 

 

 

 

ーーー ウツギ研究所前 ーーー

 

「ピカチュウ、“10万ボルト!!”ルカリオ、“はどうだん”!!」

 

ピカチュウとルカリオの攻撃が巨石に命中する。すると外にヒビができる。

 

「よし、カイリュー、“りゅうのまい”の後、“ドラゴンクロー”!!ウオノラゴン、“ドラゴンダイブ”!!、ゲンガー、“シャドーボール”!! ネギガナイト、“スターアサルト”!!」

 

 

カイリュー、ウオノラゴン、ゲンガー、ネギガナイトの攻撃で巨石は次々と崩れて行く。

 

「よし! このまま…。」

 

その瞬間、エーたろうの姿をした巨石のしっぽが伸びて研究所へ向かう。

 

「!? まずい!! “アイアンテール”!!」

 

ピカチュウはでんこうせっかで移動して攻撃する。その結果元々の目標である巨石がある地下から逸れるが建物に命中する。

 

「しまった!!」

 

 

 

 

ーーー ウツギ研究所内部 ーーー

 

「! まずい!!」

 

ゴールドは瓦礫がタマゴに降って来るのが分かり、瞬時にタマゴを抱えて自身の体で瓦礫を防ぐ。

 

「ぐぁ!?」

 

ゴールドはその瓦礫に当たり、地面に倒れる。

 

「う、タ、タマゴは?」

 

ゴールドがタマゴを見ると無事である事を確認する。

 

「良かった。ッ!そうだ! あいつは!?」

 

ゴールドは『ヒノアラシ』を探して見るとなんと壊れた壁から外へ行こうとしているのが見えた。

 

「あいつまさか!」

 

ゴールドは『ヒノアラシ』の顔を見て察する。そして予想通りの行動をする。

 

 

 

ーーー ウツギ研究所前 ーーー

 

「あれヒノアラシの“ひのこ”!?」

 

サトシは外に出て来たヒノアラシが巨石に対して“ひのこ”を繰り出しているのを見てヒノアラシが研究所を守ろうとしているのに気付く。

 

「オイ、おまえ。友達を助けたいんだろう?」

 

その時タマゴを抱えたゴールドが現れ、ヒノアラシの所へ行く。

 

「オレも相棒を助けてえ。力を貸してくれるか?」

 

ヒノアラシはそんなゴールドの言葉に頷く。

 

「よし、(そういえばさっきサトシが『ひのこ』って言ってたな。)“ひのこ”だ!!」

 

ゴールドはヒノアラシに指示して”ひのこ“を繰り出す。巨石に命中する。

 

「クソ、少ししか効かねえか。」

 

しかし、巨石にダメージは入るが、ほとんど効果はない。そんなゴールドに巨石は攻撃を繰り出す。

 

「!? ネギガナイト、カイリュー!!」

 

その攻撃をネギガナイトとカイリューが受け止める。

 

「大丈夫か? ゴールド!!」

「ああ、サンキュー。」

 

その時、ゴールドの持っているタマゴが反応する。”ピキピキ“と音を立ててタマゴからポケモンが孵る。

 

「これって、」

「トゲピーだ!!」

 

ゴールドの手元でタマゴはトゲピーとなったのだ。それに驚いていた2人に巨石の攻撃が襲う。

 

「!? しまっ!」

 

その時、トゲピーがその巨石の攻撃に向かって『ずつき』をすると巨石の攻撃は元々ピカチュウのアイアンテールでヒビがあったのもあるが壊れる。

 

「なんて威力の”ずつき“!!」

「スゲー。」

 

2人がそう言っているとウツギ博士が研究所から出て来た。

 

「サトシ君!! 巨石だ受け取ってくれ!!」

 

ウツギ博士は巨石をサトシに投げ、サトシはそれを受け止める。

 

「ありがとうございます!! ネギガナイト、ウオノラゴン!ウツギ博士を頼む!! ゴールド! 行くぜ!!」

「ああ!!」

 

サトシとゴールドはカイリューに乗り、人気の無い場所へと向かう。すると巨石も追いかける様に向かう。

 

 

 

 

十分な場所へ誘導できたと判断したサトシはゴールドと一緒に降りる。

 

「ゴールド! あの穴がある場所、そこにエーたろうがいる!!」

 

ゴールドが見ると、ネギガナイトのスターアサルトで開いた穴がある。確かにトゲピーとヒノアラシの攻撃でも破壊可能だ。

 

「ゴールド、巨石の攻撃は俺たちが止める! エーたろうの所まで行くぜ!」

「わかった!! エーたろう、今行くぜ!!」

 

現在、ネギガナイトとウオノラゴンはロケット団を警戒してウツギ研究所にいる。手持ちのポケモン達が少なくなったので先程のトゲピーの威力を見てゴールドの力を借りる事にしたのだ。サトシとゴールドは巨石に向かって行く。巨石はそんな2人に対して攻撃をする。

 

「行くぜ! みんな!!」

「ピカ!」

 

サトシの言葉にピカチュウは同意する。

 

「カイリュー、”ドラゴンクロー“!! ゲンガー、”シャドーボール“!! ルカリオ、”はどうだん“!!」

 

カイリュー、ゲンガー、ルカリオが巨石の攻撃を防いで行く。そしてゴールドとサトシは巨石に近づいて行く。

 

「ピカチュウ、”アイアンテール“!!」

「トゲピー、”ずつき“!! ヒノアラシ、”たいあたり“!!」

 

ピカチュウ、トゲピー、ヒノアラシの攻撃を受けて巨石の外側が破壊されて中にいるエーたろうが見えた。

 

「エーたろう!!」

 

ゴールドは巨石の中に入り、エーたろうを抱える。そして巨石は動きを止めた。

 

 

「よし! 離れるぜ、ゴールド!!」

「ああ!!」

 

サトシとゴールドはそのまま離れて行く。

 

「エーたろう!! 大丈夫か!?」

「……エパ。」

 

エーたろうはゴールドの声を聞き、目が覚めて反応する。

 

「エーたろう! 良かった。」

 

ゴールドはそんなエーたろうの様子に安心する。

 

「…さてと、離れてゴールド。行くぜルカリオ!!」

「バウ!!」

 

サトシはゴールドに離れる様に言い、ルカリオの攻撃で巨石を破壊を試みる。ルカリオとサトシは心を一つにして”はどうだん“を頭上に掲げて徐々に大きくなる。

 

「なんだ? アレは。」

 

ゴールドはその光景を見て驚く。はどうだんはさらに大きくなり、

 

 

「ルカリオ!! 巨大はどうだん!!」

 

巨大なはどうだんが放たれ、巨石は跡形も無く消えた。

 

 

 

 

「…スゲー。」

 

ゴールドはその威力を見て驚愕すると同時に思う。

 

「(オレもサトシの様に強くなりてぇ。)」

 

今回の出来事の原因は巨石と自分がロケット団に負けた事だ。サトシの様に強くなれば今回の様な事は起こらないだけで無く、多くのポケモンや相棒達を助けることができると考え、サトシに憧れてを持つ。

 

「大丈夫か、ゴールド。」

 

そんな憧れとなった存在に声をかけられたことでゴールドは答える。

 

 

「もちろんです!! サトシさん(・・・・・)!」

「サ、サトシさん?」

 

ゴールドが自分を急に敬語で呼んだ事に戸惑いながらの巨石の事件は幕を閉じる。

 

 

 

ーーー 現在のヒダワタウン ーーー

 

「どうしたんだい、ゴールド?」

 

ダイゴの質問にゴールドは答える。

 

「いや、サトシさんとの事を思い出してさ。」

 

ゴールドはそう言い、自身の決意を言う。

 

「もう、あんなのは起こっちゃいけないんだ。」

「…ああ。そうだね。」

 

そう話すゴールドに同意して、クリスがいると言う。ガンテツさんの所へと向かう。

 

「行くぜ、バクたろう(・・・・・)!!」

 

ゴールドは旅に出る際について来たバクたろうと共にその後を追う。

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

その際にヘビーボールを持つ赤毛の少年(・・・・・)とすれ違いながら。

 

 

 

 

 

 

 

ーーー 18番道路 ーーー

 

「それがゴールドって子との出会いなんですね。」

「ああ。あの後エーたろうの体調も良くなって、トゲピーはゴールドの手持ちになったんだ。もちろんウツギ研究所にあった巨石は破壊したよ。」

 

そうサトシがイエローに話していると、

 

「2人とも、見えたぜ! セキチクシティ。」

 

レッドが次の目的地であるセキチクシティを指差す。

 

「…もし巨石があるのなら絶対に破壊しないと!」

「もちろんだ。」

「それにロケット団にも気をつけなきゃな。」

 

そう言い3人はセキチクシティへと向かう。

 

 

 




以上、いかがでしたでしょうか?

次回はセキチクシティです。


ではまたの機会に。
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