ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
レッド、イエロー、サトシの3人はポケモン図鑑を埋める事、そして巨石を探してセキチクシティへと向かっていた。道中、サトシはワカバタウンでの出来事について話ながらもセキチクシティが見えて来たのだった。
ーーー セキチクシティ前 ーーー
3人がセキチクシティへと入ろうとした瞬間、
「!? これは!」
サトシはこの街に
「サトシさん、もしかして。」
「あるのか?」
そんな風に問いかける2人にサトシは頷く。巨石があると言う事はロケット団のアジトがあるかも知れない。3人は覚悟を決めてセキチクシティへと入って行く。
ーーー セキチクシティ ーーー
「サトシ、どこにあるんだ?」
セキチクシティに入り、早速、巨石のある場所が何処かサトシに質問する。
「こっちから感じる。」
サトシの言う通りの場所へ行くとある施設に到着する。
「ここに巨石があるんですか?」
「ああ。此処から感じるぜ。」
その施設の看板に書かれている名前をレッドは言う。
「
セキチクシティにあるサファリゾーン。ここはカントー地方では滅多に見ることが出来ない珍しい野生のポケモンが多くいる場所だ。
「とりあえず、入ってみよう。」
サトシの言葉に2人は頷き、施設へと入って行く。
ーーー サファリゾーン受付 ーーー
「セキチクシティ、サファリゾーンへようこそ。」
施設に入ると受付の人が挨拶して来た。
「お客様は3名様でよろしいでしょうか?」
「えーと、すみません。少し聞きたい事がありまして。」
「? どうかしましたでしょうか?」
受付の人はサトシの言葉にそう返す。
「この3か月の間にサファリゾーンで何か変わった事はありましたか?」
「? いえ、特に変わった事はありませんが。」
サトシの質問に受付の人はそう答えた。
「…ありがとうございます。少し待って下さい。」
サトシはそう言いレッドとイエローの所へ行く。
「どうだった?」
「受付の人が言うには変化はないって。」
「でもこの施設にあるんですよね?」
イエローの言葉にサトシは頷く。
「ああ、だから一度サファリゾーンに入ってみようと思うんだ。良いかな?」
サトシの提案にレッドとイエローは目を輝かせて答える。
「「もちろん!!」」
自分の世界で行ったサトシと違い、レッドとイエローはサファリゾーンは初めて行くのだ。例え巨石に関する事で行くとしてもやはりわくわくするのだろう。
「すみません、3人でサファリゾーンに行きたいのですが…。」
ーーー サファリゾーン内部 ーーー
受付を終えて3人は現在、船の上にいた。
「まさか、ポケモン達を連れて来ちゃ行けないなんて。」
「はい。驚きました。」
「…これじゃあ、仮に巨石を見つけても何もできないよ。」
3人が船に乗る前にポケモン達を連れてはいけないと言われ、どうしてもポケモンを連れて行けないかと聞くが断られてしまった。仕方なくポケモン達を預けて船の上に乗る。
「ご案内は私たちメカポッポ1号、2号がいたしまーす。」
船のはメカで作られたポッポが2体おり、そのポッポが安心ガイドとして活躍していた。
「では、出発。」
船が進むと目の前には川と木が覆われた大自然が現れる。
「うおーっ、すげっ!」
「ポケモン達がいっぱい!」
「ピカチュウに見せたかったな…。」
3人はその光景を見て感想を言う。
「野生のパラセクト!! 珍しい!」
「タマタマもいます!」
レッドとイエローはお互いに見つけたポケモンを言う。
「あれは…はは、ガルーラもいるぜ!」
サトシが言う方向にはガルーラがいた。
「本当だ! あいつらは元気かな?」
レッドはかつてトキワの森で会ったガルーラ達を思う。その時、川からザパァ! と飛び出して来たポケモンを見る。
「!? ハ、ハクリュー!!」
「? イエロー、どうしたんだ?」
ハクリューを見て驚いているイエローに質問する。
「あはは、以前ワタルのハクリューに襲われましたから驚きまして。でも大丈夫です。2人もいますし。」
「…そっか。」
そう話しながらもポケモン達を見ていると
「おや? お客さん運がいいねー。」
『え?』
メカポッポのセリフに3人がそう返すと、
「あのニドキングはこのサファリゾーンのポケモン達の中で最も強いポケモンさ。その力はとても強く凶暴なんだけど今は寝ている様だね。」
3人がそのポケモンを見るとニドキングが寝ているのが見える。
「! 2人とも、あのニドキングから
「「!?」」
サトシの言葉にレッドとイエローは驚きながらもニドキングを見る。
「あのニドキングから?」
「ああ。あのニドキング、巨石の力を取り込んでる。今は暴走してないみたいだ。」
「なあ、メカポッポ、あのニドキングが強いのはいつからなんだ?」
レッドはその言葉を聞き、メカポッポに寝ているニドキングが強いのはいつから聞く。
「
「…そっか。」
それを聞き3人は理解する。元々強いポケモンで強くなっても違和感は無かったのだろう。
「…なあ、サトシ。 あいつが巨石を取り込んだ原因って。」
「ああ。ニドクインを巡って戦った時に負けた事でその感情に反応したと思う。」
「でも、今は落ち着いています。ワカバタウンの時とは違う見たいですけど?」
イエローの疑問に2人も考え、レッドは質問する。
「なあ、そのニドクインはもしかして。」
「ああ。あいつの側にいるぜ。ほら」
メカポッポの指す方向には元気の無いニドクインがいた。
「…そっか、あのニドクインか。」
「でも元気が無いですね。」
「…なんでなのかはわからないけど暴走しない理由はわかったな。」
何故ニドキングが暴走しないのか納得する。怒りの原因とも言えるニドクインが側にいるからパワーアップ程度で済んでいると。
「普段はニドクインに近づく奴を手当たり次第に攻撃するし、見るだけでも警戒する。こんなに穏やかな顔は寝ている時しか見れないぜ。」
そう言うメカポッポに何も言えない3人だった。その後しばらく進んでいると、
「おっとここでポケモンゲットのチャンスだ。」
「え?」
「ポケモンゲット?」
「ゲットできるのか!?」
メカポッポの言葉に3人は質問する。
「ああ、このエリアにいるポケモンはこのサファリボールで捕獲が可能だ。」
そう言いながらメガポッポは体からボールを出す。
「1人一個、一回限りのチャンスだ! どのポケモンを捕獲するか考えてくれよ。」
ボールを受け取った3人は目の前にいるポケモン達を見る。そこにはニドキングやガルーラ、ラッキー、ウツボットなどがいた。
「…なあ、2人とも。これって、」
「ああ、イエローには負担になっちゃうけど、」
「ここで何が起きたかわかるかもしれないですね。」
そう、ここでポケモンを捕まえてイエローの力で見ればこのサファリゾーンで何が起こったのか詳細を知ることができると考える。
「よし!! 行け、サファリボール!!」
「行け!」
「えーい!」
3人はサファリボールを投げる。イエローのボールは明後日の方向へ、レッドはウツボット、サトシはニドキングに当たる。
「ああ、僕のサファリボールが…」
「どんまい、イエロー。」
レッドがそうイエローを励ましているとレッドとサトシのボールは“カチッ!!” っと音がする。
「よし! ウツボットをゲット!!」
「ニドキング! ゲットだぜ!!」
「おお!? おめでとう。まさか2人もゲットするとは珍しいな。あのボールは後で係の人が持って行くから出口前で待ってくれ。」
メガポッポがその結果に賞賛してボールについて説明した後、船はゴールへ到着する。
ーーー サファリゾーン前 ーーー
受付の人から捕獲したポケモンを受け取り、2人は早速ポケモンを繰り出す。
「ウツボット!」
「出てこい! ニドキング!」
ボールからウツボット、ニドキングが出て来る。
「イエロー、お願い出来るか?」
「はい! 任せてください。」
レッドの頼みにイエローは答え、まずはウツボットを見る。
「……。」
「どうだ?」
レッドの質問にイエローは答える。
「…すみません。ウツボットは何も知らない様です。」
「そっか、ありがとう。じゃ、ニドキングをお願い出来るか?傷だらけだからもしかしたらあのニドキングと戦った奴だと思ってさ。」
サトシの言葉にイエローも頷き、ニドキングに触れる。すると、
「!? サトシさん。 予想通りこのニドキングはあのニドキングとニドクインを巡って戦ったポケモンの様です。」
「!? 本当か!!」
イエローはこのニドキングがここにいる理由を話す。
巨石の力を取り込んだニドキングとサトシが捕まえたニドキングは元々昔からの親友だったそうだ。だが、3か月前に同じニドクインに恋をしてから争う様になり、そしてついにサトシが捕まえたニドキングが勝利。ニドクインに告白して成功したのだが、しばらくした後負けたニドキングが襲って来たのだ。話しをしても全く聞かないだけでなく凶暴かつ強くなっており、負けてしまったのだ。しかもニドクインを無理矢理連れ去られ、すごい執念でニドクインが離れようするだけで暴力を振る始末。そのせいでニドクインはボロボロだ。せめて説得しようとして近づけば攻撃されると言う状況だ。そんな事をして行く内、サトシが捕まえたニドキングはボロボロになっていき、自身の無力に絶望していた時にサトシに捕まったという事。
「…なあ、サトシ。凶暴になった理由って。」
「ああ、巨石のせいだな。」
その話を聞き、あのニドキングはニドクインをかけた戦いで負けた絶望と怒りで巨石に取り憑かれたと判断した。
「あのニドキングを放って置けない。このままじゃあ、ニドキングとニドクインの命や周りのポケモン達も危ないよ。」
巨石の危険性を考えてもし、ニドクインが倒れ、あのニドキングが暴れてしまえば大変な事になると考える。既に元気が無く、弱っていたのだから。
「でも、サファリゾーンにはポケモンは。」
「…はい、連れて行けません。」
レッドとイエローはサファリゾーンにはポケモンを連れて行けない事を思い出し、悩む。
「ああ、それに俺はニドキングを
その言葉にレッドとイエローは質問する。
「ニドキングを…」
「強くですか?」
「ああ。」
サトシはその理由を言う。
「きっとこいつはあのニドキングやニドクインを助けようとしたんだと思うんだ。でも助けられなかった。俺は出来ればこのニドキングであいつらを助けたいんだ。」
もちろん、その前にピンチになったなら自分のポケモンで助けるつもりだが、その為にも
「まずは、サファリゾーンの受付の人に相談だな。」
そう言い3人は再度受付に向かったのだが、結局不可能だった。理由はポケモンの乱獲を防ぐためだそうだ。
ーーー セキチクシティ ポケモンセンター ーーー
「…駄目だ。やっぱり繋がらない。」
現在3人はポケモンセンターのパソコンからオーキド博士へと連絡していた。理由はサファリゾーンへとポケモンを連れて入るにはどうすれば良いかを聞くためだったのだが、オーキド博士へ連絡が繋がらない。
「今忙しいんでしょうか?」
「…気になるけど繋がらないならどうするか。」
ちなみに既に正義のジムリーダーにも連絡済みなのだが、ジムトレーナーからはどうやらハナダシティで
「そうだ! ウツギ博士に連絡しよう!!」
ジョウト地方のポケモン博士のウツギ博士に連絡する事を思い付く。
「そっか! ウツギ博士もオーキド博士と同じくサトシの事情を知っているだったな。」
「ウツギ博士なら力になってくれるかも…。」
そう言いサトシはウツギ博士へ連絡する。
『サトシ君! 久しぶりだね。』
「お久しぶりです。ウツギ博士。」
「ピカ!」
パソコン越しに2人は挨拶をする。
『ああ。君たちがレッド君、イエロー君かな?初めまして。ウツギ博士だ。』
「初めまして。レッドです。」
「イエローです。」
『ああ。初めまして。サトシ君、君から連絡が来たって事は…。』
ウツギ博士はサトシから連絡があった事にその理由を察する。
「はい。実は相談がありまして。」
そこでサトシはサファリゾーンの事を説明する。
『セキチクシティのサファリゾーンに…。カントー地方なのだからオーキド博士には相談は?』
「実は、電話が繋がらないんです。」
その言葉を聞いてウツギ博士は驚く。
『おかしいな? 今日は特に用事は無いし、なんなら2時間前には研究所にいたはずなんだが? まあそう言う事情なら仕方ない。少し待ってくれないか?』
「はい。」
3人はそのままウツギ博士が何処かへ連絡するのを見る。そして
『…サトシ君、みんな。サファリゾーンの件をポケモン協会に相談したんだが、ある
「本当ですか!? ありがとうございます。」
サトシ達はその言葉に感謝を言う。同時に
「ウツギ博士。問題点って一体?」
レッドの質問にウツギ博士は答える。
『…サファリゾーンのその土地の所有権はあるポケモンジムにある事がわかったんだ。その関係者の許可とこのポケモン協会からの申請書があれば入れるよ。』
その言葉を聞き3人は悟る。
「…もしかしてそのポケモンジムって、」
イエローの懸念にウツギ博士は答える。
『ああ。セキチクシティの
「!? キョウさんのジムか!?」
そう、セキチクジムのジムリーダーの許可があってサファリゾーンに入れると言うのだ。
「つまりサファリゾーンにポケモンを連れて入るには…。」
「キョウの許可が必要って事か…。」
イエローとレッドはその現実に驚愕する。
「…でもあのニドキングとニドクインを放っては出来ない。ウツギ博士。これから行きます。」
その言葉を聞いてウツギ博士は言う。
『そうか、セキチクジムに行くんだろう?気をつけて。』
「…ありがとうございます。」
3人は覚悟を決めてセキチクジムへ向かう。
ーーー セキチクジム前 ーーー
「セキチクジムか。」
3人はセキチクジムの前にいた。
「…行くぜ2人とも。」
「(コクッ。)」
レッドの言葉にサトシとイエローは頷き、中に入ると、
「オス! 未来のチャンピオン。 セキチクジムへようこそ!」
『え?』
目の前にはそう言うジムトレーナーがいた。
「君たちは全員ジムリーダーのキョウさんに挑戦するつもりなのかな?」
「あ、いいえ。実はジムリーダーのキョウさんに頼みたい事がありまして。」
サトシが答えるとジムトレーナーは言う。
「頼みたい事?そうか、でもすまないな、キョウさんはここ
『!?』
その言葉を聞き、3人は驚愕する。
「どうしてですか?」
イエローの質問にジムトレーナーは答える。
「キョウさんは武者修行に行くと言ってしばらくは戻らないと言っていたな。なんでもポケモンバトルで勝ちたい相手がいるとか。」
それを聞き3人は考える。
「(なあ、もしかしてサトシや四天王のキクコの事かな?)」
「(もしかしたらグリーンさんかも。)」
「(いや、それを理由に何かしているかも知れないぜ。)」
そう相談しているとジムトレーナーは
「ジムリーダーのキョウはいないが、代理ならいるぜ?」
「!? 代理ですか!?」
3人はその言葉に驚く。
「代理の
「その人は今何処に?」
イエローは何処にいるか聞くと、
「…フフ、
『え?』
するとそのジムトレーナーが行っていた
「くくく、拙者の名はアンズ。 お主らが探しているセキチクジムのジムリーダーは拙者の
『ええ!?』
3人はキョウの子供のアンズと会ったのだ。
「拙者の変化の術に驚いたか?父上程ではないが代理を務める事を許させた身。まずはお主らの名前を聞こうか?」
アンズの言葉に3人は自己紹介をする。
「あ! えーと俺はサトシ。 こっちは相棒のピカチュウ。」
「ピカ。」
「オレはレッド。」
「僕はイエローです。」
するとその言葉を聞いたアンズの表情が変わる。
「!? その名、あの時に父上が言った!」
しばらくアンズは考え、するとある事を言う。
「お主らの誰でもかまわん!!拙者とのバトルを申し込む!!」
『…はい?』
そう、アンズが自分たちにバトルを申し込んだのだ。
以上、いかがでしたでしょうか?
次回、アンズ戦+ニドキングの修行予定です。
ではまたの機会に。