ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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5話目です



ゴーリキーとの和解〜旅立ち

トキワジムで発生した『ゴーリキー』たちとのバトルはサトシ、レッドの勝利に終わった。だが体がボロボロに成りながらも立ち上がろうとするゴーリキー、レッドの危険だと心配する言葉も無視して戦う意志を見せるゴーリキーにサトシはレッド、オーキド博士も驚く“謝罪の言葉“を口にする。

 

 

ーーー トキワジム ーーー

 

 

「俺たちが悪かった! 

おまえたちの食料を盗んでごめんな。(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

「「え?」」

 

サトシが謝罪しながら口にした言葉の内容に2人は目を丸くし、驚愕した。

 

「サ、サトシくん。君、ゴーリキーたちの食料を奪ったのか?」

「いえ、」

 

オーキド博士はサトシが食料を奪ったのかと問いかけるが、サトシは否定し、

 

「奪ったのはオーキド博士のバタフリーです(・・・・・・)

おそらくスピアーも(・・・・・・・)。」

 

と今回の騒動の原因の犯人の名前を言う。

 

「バタフリーとスピアーが!?」

「なんじゃと!?」

 

その名を聞き驚くレッドとオーキドにサトシはさらに説明する。

 

「オーキド博士がバタフリーをボールに戻す際、バタフリーの口元に何か付いていたんです。」

 

そう言うサトシに確認するため、オーキドはバタフリーとスピアーをボールから出す。すると、

 

「りきーーーーー!!」

 

その姿を見たゴーリキーたちが激しい怒りをあらわにしている。それを見たオーキドとレッドはサトシの言う通りだと確信し、バタフリーとスピアーの口元をよく見る。

 

「あ、なんか食べカスみたいのが付いてる!!(・・・・・・・・・・・・・・・)

「ほんとじゃ。」

 

そう、スピアーにはなかったがバタフリーの口まわりには食べカスが付いていたのだ。

 

「たぶん、あのスピアーとバタフリーがいた場所の近くにゴーリキーたちの棲家があったんだと思います。(・・・・・・・・・・・・・・)

 

それを聞き、オーキドは気づく。

 

「そうか、あの時スピアー、バタフリーが近くにいたのは!!」

「うん、一緒にごはんを食べたからだ。」

 

それを聞くレッドはフシギダネを思い出す。フシギダネがなついている時お腹を空かせていたのだ(・・・・・・・・・)。きっとバタフリーたちもそうだったのだろう。その時、近くに食べ物があり、それを食べた。それが“ゴーリキー“たちのごはんだったのだろう。

ちなみにサトシたちは知らないがゴーリキーたちがごはんを食べられてしまったのはトキワのもり(・・・・・)から凶悪なポケモンが来たことで自分たちの土地や食料が盗まれていたため、その対応をしていたからだ。

 

「そっか、ごめんなゴーリキーたち。そうとは知らず傷つけて。」

「バタフリーたちがすまんかった。」

 

ボスのゴーリキーはそう謝るレッドたちに少し怒りが収まる。だが問題が食料問題が解決した訳ではない。

そこでサトシはゴーリキーたちにこう言う。

 

「なあ、ゴーリキー。 俺たちのせいで食べ物がなくなったなら俺がみんなの食べ物を見つけるの手伝うよ。」

「ピーカッ。」

「リキ!?」

 

ゴーリキーはサトシとピカチュウの言葉に驚く、確かに自分たちだけでは“トキワのもり“から来た凶悪なポケモンたちには厳しい。サトシが協力してくれるならば、食料集めにも大きな力になるだろう。

 

「リキ。」

 

そう考えたボスのゴーリキーはそれに頷く。

 

「よし、レッドはどうする?」

「オレもいくぜ、と言いたいけど。」

 

ちらっと“ニョロ“の方を見てレッドは言う。

 

「さっきの戦いでニョロもそうだけど、フシギダネもオーキド博士に返す前にポケモンセンターで回復させないといけないし、回復した後から向かうのは迷子になりそうだからな。」

 

とサトシと共に行きたいがニョロたちのために行けそうにないことを伝えると “そうだ“ とサトシはルカリオをボールに戻し、

 

「ルカリオの波動なら俺の場所もわかるぜ。」

 

とレッドに渡し、“そっか!“とレッドはルカリオのボールを受け取る。

 

「じゃ、サトシ、後でそっちにいくぜ。 オーキド博士“フシギダネ“は「レッド、お前にやろう。」え?」

 

レッドがポケモンセンターで回復させた後にフシギダネを返すことを伝えようとするとオーキド博士はレッドにフシギダネをくれるという。

 

「どうして?」

「簡単じゃ、わしよりキミに心を開いておる。わしよりキミと一緒に居たいんじゃよ。」

 

オーキドはフシギダネの気持ちを優先し、レッドと共にいるべきと考えレッドにフシギダネを託す。

 

「…ありがとうございます。

これからよろしくな“フシギダネ“いや“フッシー“。」

 

レッドはフシギダネに自身のポケモンの証である名前を付け、仲間として迎える。

 

「ダネ!!」

 

フシギダネこと“フッシー“はそれに喜んで返事する。

 

「よかったな、レッド」

「ああ、サトシ、“ニョロ“と“フッシー“を回復させたらルカリオと一緒に行くな。」

「おう、オーキド博士は来ますか?」

 

レッドはサトシに自身の手持ちを回復させた後に向かうといい、サトシはオーキド博士はどうするのか聞く。

 

「いや、わしはここで『やること』があるのでな、ここに残る。それとレッド。」

 

オーキドはここで『やること』あると言い断り、レッドに声をかける。

 

「なんですか。」

「ゴーリキーたちの手伝いが終わったらポケモンセンターに来なさい。『渡したい物』がある。」

「? うん、分かった。」

 

ゴーリキーたちとの用事がすみ次第、ポケモンセンターで渡したい物があると言うオーキドに疑問を持つも理解を示す。その後、サトシはゴーリキーたちと、レッドはポケモンセンターに向かう。

 

「さて、こっちも『やること』をするかの。」

 

オーキド博士が『やること』それは、

 

 

 

「トキワジムの壁の件、警察にどう説明するかのう。」

 

 

ハァ、とため息を吐き、ゴーリキーたちが壊した壁のことをどう警察に説明するか頭を悩ませるオーキド博士だった。

 

 

 

 

 

 

ーーー ポケモンセンター ーーー

 

 

翌日、トキワシティのポケモンセンターの前でオーキド博士はサトシたちが来るのを待っていた。

 

「遅いのう」

 

昨日警察からの事情聴取が終わり、ポケモンセンターでサトシたちを待っていると『カイリュー』に乗ってサトシが現れ、“ゴーリキーたちが自身の力で仲間を守れるように強くしたいから一日待ってください。“と言う。

サトシはゴーリキーの棲家に向かうとボスがいない隙を突き、凶悪なポケモン『ゴローニャ』が率いる群れにゴーリキーの仲間たちが襲われていたとのこと、サトシが一旦それらを追い払ったが、ゴーリキーたちと相談してゴーリキーたちを強くするため修行していた時、レッドと合流、事情を説明し協力するとのことだが、今日は帰れなそうにないと考え、サトシが空を飛んでポケモンセンターにいるオーキドに伝えに来たのだ。

その後サトシはゴーリキーたちのもとへ再び向かった。

 

夕方まで待っていたが、いまだに来ないので今日は来ないかと考え始めたその時、

 

「よし!1番だ!! 勝ったぜ」

「ピカ。」

 

と言いながらポケモンセンターに入るサトシとピカチュウ

 

「くそっ、サトシ早いな。負けた。」

「ニョロ」

 

遅れて入ってきたレッドとニョロが現れた。どうやらどちらが先にポケモンセンターに着くか競走していたらしい。

 

 

「おお、 レッド、サトシ。ようやくきたか。」

 

オーキドはレッドたちにそう声をかけるとサトシとレッドは興奮しながら、ゴーリキーたちのその後を話す。

 

 

サトシとレッドと共に鍛えたボスのゴーリキーは再び襲ってきたゴローニャと1対1のバトルをした。善戦し、追い詰めたゴーリキーだが、ゴローニャは卑怯にも他の『ゴローン』や『ニドキング』などがゴーリキーの仲間であるポケモンたちへ攻撃を指示、それに動揺したゴーリキーの隙を突き追い詰められてしまう。サトシたちは襲われていたポケモンたちと一緒に対処していたため、ゴーリキーの援護は出来なかった。ボスのゴーリキーがピンチになったその時、突然ゴーリキーの体が光を放つ。

そう、ボスのゴーリキーは『カイリキー』に進化したのだ。

(本来、通信交換でしか進化しないばずだが、オーキド博士曰く、どうやら修行相手がレッドやサトシと入れ替わりを繰り返したことで交換扱いされたらしいとのこと。)

カイリキーは『ばくれつパンチ』でゴローニャを倒し、それを見たゴローニャの仲間たちは撤退、ゴローニャも遅れて撤退した。

その後、食料を集め終わり、カイリキーたちに別れをして帰る途中、カイリキーに負けないとサトシがポケモンセンターまで競走しようとレッドに提案。レッドはそれに乗り、現在に至る。

 

「大変だったけどカイリキーたちと友達になってよかったな。」

「ああ、それに楽しかった。あ、そういえばオーキド博士。オレに渡したい物って?」

 

楽しそうに話し合うがレッドはふとオーキド博士が言った『渡したい物』のことを思い出し、オーキド博士に質問する。

 

「その前にレッド、きみがわしの研究所に来た目的はなんじゃ?」

 

“渡すのはその後じゃ“と言い研究所に来た理由を問う。

 

「そ、そうだ! 忘れてた!! 実は昨日の夕べ…、」

 

とレッドが研究所に来た経緯を説明する。『幻のポケモン』とのバトルで手も足も出ず敗北し、もっとポケモンバトルで強くなりたいと思い、オーキド研究所に来たことを

話の最中、サトシが“それってもしかして“と呟いていたがレッドはオーキド博士と真剣に話しており聞こえなかった。

 

「……そうか……」

 

オーキド博士はそう呟き、逆にレッドに強さについて質問する

 

「なら、きみは強いとはどういうことだと思うかね?」

「え。」

 

オーキド博士はさらに言葉を続ける。

 

「技がたくさんあることじゃろうか?」

 

確かに強力な技は大きな力になる。

 

力量(レベル)が高いことじゃろうか?」

 

力量(レベル)が高ければ確かにスピード、パワーなどが強くなる。だがレッドはそれだけで強くなるかといえば“何か“違う気がした。そんなレッドにオーキド博士は答えを言う。

 

「そうではない。大切なのは心じゃ。」

「きみが“フシギダネ“や“カイリキー“たち、“ポケモン“と通わせた心。

それが誰にも負けないポケモントレーナーとなるための道になるのじゃ。」

 

レッドはポケモントレーナーに最も大切なのはポケモンとの心だと言われ納得する。 カイリキーが強くなったのは自分やサトシを信用して、その結果、仲間を守れるぐらい強くなった。 例えば、ニョロは溺れた自分を助けるために進化し強くなった。確かに考えてみれば信用し合っていたからこそ強くなったのだ。

 

「さてレッド、きみに渡したい物とはこれじゃ。」

 

とオーキド博士はある機械をレッドに渡す。

 

「これは?」

「これは“ポケモン図鑑“きみがポケモンに出会うことにデータが記録されていく。」

 

レッドは“ポケモン図鑑“を見ると『ニョロゾ』と『フシギダネ』が登録されていた。

 

「その図鑑にすべてのポケモンのデータを記録するころにはレッドお前は『究極のポケモントレーナー』なっとることじゃろう。」

「オレが、『究極のポケモントレーナー』に……。」

 

レッドがその言葉を噛み締めている時、オーキド博士はサトシに近づきレッドに聞こえないように話す。(・・・・・・・・・・・・・・)

 

「サトシ、いろいろと礼を言う。ありがとう。」

「いえ、こちらこそありがとうございます。最初の日(・・・・)から楽しかったです。」

 

とサトシは研究所に住まわせてくれることに(・・・・・・・・・)感謝しつつ、今日の出来事の感想を言う。

 

「それなんじゃが、どうじゃ、レッドと共に“旅“に出てくれんか?」

「え?」

 

サトシはオーキド博士の助手をする条件で研究所に住むことになっていたため、その提案に驚く。

 

「レッドはこれから様々な場所へ旅に出るじゃろう。そもそもあの“ポケモン図鑑“はきみ用に用意していた物じゃ。君から預かってるアレ(・・)の代わりにな。それに前に言った、手伝って欲しいこととは“ポケモン図鑑“の完成じゃよ。」

 

オーキド博士はサトシにポケモン図鑑を完成させる手伝いをさせようとしていた。つまり、

カントー中を旅させる予定だったのだ。(・・・・・・・・・・・・・・・・・)これには理由がある。

 

「サトシくん。きみが『元の世界』(・・・・・・)に戻るには旅をして手がかりを探す必要があるじゃろう? ならばレッドのポケモン図鑑完成の手伝いも含め、共に旅立って欲しいんじゃ。」

「はい、分かりました。」

 

そう、サトシは『この世界』の人間ではない。ある出来事が原因で『この世界』に来たのだ。

元の世界に帰る手がかりを探すついでに図鑑の完成を頼もうとしたのだ。

 

「ありがたい、レッドとは今日のみ一緒にいたが、きみと同じく、無茶しそうでの。きみがいると安心じゃわい。」

「分かりました。でもレッドはどう答えるか。」

 

サトシは旅は同意したがレッドが一緒に冒険してくれるかわからない。

そうオーキド博士に言うが“大丈夫じゃ、君たちなら。“と言いレッドに『別の世界』について混乱してしまうと考え言わず、図鑑作成のサポートとしてサトシと旅に出てくれるかと聞く。

 

「ほんとうか! いや、むしろ一緒に旅しようぜ。サトシ。」

「え、いいのか?」

 

サトシはレッドに一緒に旅に出ていいか聞く。

 

「ああ、カイリキーのことで一緒に旅したら楽しいだろうなって思ってたんだ。それに野宿の時、バトルしたけどめちゃくちゃ強い。 一緒に旅をすれば何度もサトシに挑戦できるだろう? これからよろしくサトシ。」

 

と手を差し出すレッドに

 

「ああ、よろしくレッド。」

 

そう話し手を握り返すサトシ。

 

レッドとサトシ 2人の冒険が今、幕を開ける。

 




レッドはサトシの旅がようやく始まりましたが、

この話以降は更新が遅れると思います。(リアルの事情)

すみませんがよろしくお願いします。
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