ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
ではどうぞ。
サファリゾーンで巨石に取り込まれたニドキングとの戦闘を制したレッド、イエロー、サトシ、アンズの4人。そのニドキングを治療することや、戦いで夕暮れ頃になった為ジムに泊まる事となった。
裏でロケット団とアンズの戦闘もあったが、3人は何事も無く朝を迎える。
ーーー セキチクジム ーーー
「フワァァァァ。 おはよう、ピカチュウ。」
「チャー。 ピカピ!」
サトシが目を覚ました時、部屋にはサトシとピカチュウしかいなかった。部屋から出ると、
「おはよう。サトシ。」
「サトシさん。おはようございます。」
そこにはレッドとイエローがいたのだ。
「おはようレッド、イエロー。アンズさんは?」
挨拶をしてアンズがいないのでその理由を聞くと。
「サファリゾーンの後始末みたいです。」
「セキチクシティには被害が無かったから住民も戻ってきたけど、サファリゾーンはしばらく中止だってさ。でもニドキングに会いに行けるみたいだぜ。」
2人は現在の状況を説明する。
「そっか、なあ2人とも。ちょっと俺が考えていた事があったんだけど。」
「「?」」
サトシは自身の考えを言葉にすると2人は驚きと同時に納得する。
ーーー サファリゾーン 受付前 ーーー
セキチクジムで食事を済ませ、ニドキングも回復した事でサファリゾーンへ到着する。すると、
「メカポッポ! 傷は治ったんだな!」
3人の前にはニドキングの毒から治ったメカポッポがいたのだ。
「ああ。オレは機械だから修理するだけだ。問題無い。」
メカポッポは心配しているレッドたちにそう言う。
「…治ってよかった。」
「はい。」
そう話していると、サファリゾーンの責任者とアンズが現れる。
「皆、サファリゾーンに来たのだな?」
「はい。ちょっとニドキングと話したくて。」
「そうか、現在復興中ではあるが君が捕まえたポケモンだ。当然だな。」
そう言う責任者に頷き、案内されながらも野生のポケモンたちの所へ向かう。
ーーー サファリゾーン ーーー
サファリゾーンの中に入るとそこには、楽しそうにしているポケモンたちがいた。
「…ニドキング、みんな! 来たぜ!!」
サトシの言葉にポケモンたちは集まって来る。
「レッドさん。」
「ああ。 謝らないとな。 行け!」
レッドは手持ちのニドキングを繰り出す。そのニドキングを見た周りのポケモンたちがただ見つめていた。
「さあ、ニドキング。巨石で正気を失っていたけど、迷惑はかけたんだ。キチンと謝ってからだよ。」
レッドが捕らえたニドキングは謝罪をする。するとサトシのニドキングが近づき、“スッ”と手を出して来た。それを見たニドキングはその手を取り、その後多くのポケモンに歓迎された。
「……。」
サトシはただその光景を見ていた。
「…サトシさん。」
「…決めたのか?」
イエローとレッドの言葉にサトシは頷いた。
「ああ、少しニドキングと話して来る。レッドは?」
「…オレも話すよ。お互い別々に話し会おうぜ。」
そう言い2人はそれぞれ捕らえたニドキングの所へ向かう。イエローはセキチクジムの時の事を思い出す。
ーーー セキチクジム ーーー
『ニドキングをサファリゾーンに!?』
『ああ。』
レッドはサトシが捕まえたニドキングをサファリゾーンに逃がす事を話す。
『どうしてですか? あんなに仲良くしていたのに。』
イエローはサトシとニドキングがバトルで修行して仲良くなるのを見ていたので疑問に思う。
『…あいつが強くなりたかったのはサファリゾーンの仲間たちとの日常を取り戻したかっただよ。でもそれは叶った。本当ならこのまま過ごしたいって思っているけど、俺がいる事で
2人はその言葉を聞き、納得する。確かにニドキングは友達を助けたくて強くなった。確かにそれがニドキングにとって幸せにだろう。
『俺は一度ニドキングと話すよ。これからどうするか話さないと。』
『…ならオレもニドキングと話すか。』
『レッドさんもですか?』
イエローが質問にレッドは答える。
『ああ、サファリゾーンであいつ、巨石のせいだとしても暴れただろう?きっと正気になったら後悔していると思うんだ。サファリゾーンのみんなが受け入れなければオレのポケモンとして良いし、受け入れてくれれば、そのままサファリゾーンにって思うかも知れないからな。』
ーーー サファリゾーン ーーー
レッドは自分が捕まえたニドキングと共に話せる場所に行った。
「ニドキング。 オレはこれから旅を続けるよ。今回の事で巨石の脅威を実感した。お前のような事を起こさない為にもさ。」
ニドキングはレッドの言葉を聞いていた。
「なあ、お前はどうしたいんだ? オレと一緒に行くか? それともみんなの所にいるか?」
その言葉にニドキングは考える。
「サファリゾーンのみんなはおまえを受け入れてくれた。ようやく自分の意思で一緒に居られるんだ。でもオレと一緒に行くならサファリゾーンのみんなと暮らす事は出来ない。どうする?」
ニドキングは考え、そして。
「…そっか。サファリゾーンに残るのか。」
ニドキングの回答にレッドは言う。
「サファリゾーンのみんなは迷惑をかけてもお前を受け入れてくれた。なら、償いもしないとな。おまえは強い、絶対に守れよ。」
そう言いレッドはニドキングを逃す。レッドの手元には空となったサファリボールがあった。
一方、サトシ達はサファリゾーンのポケモンたちが見える場所にいた。
「なあ、ニドキング。おまえは強くなった。ここにいるポケモン達に頼られるまでに。」
その言葉を聞き、ニドキングは頷く。ニドキングにとってもサトシは自分を強くし、仲間達を助けてくれた恩人だ。だからこそ、
「ニドキング、お前は
そうサトシに言われた時は驚愕する。
「…俺だって寂しいよ。でもニドキング、お前が強くなったのはここで仲間と共に過ごす時間を取り戻したかったからだ。友達と助け合って楽しく暮らす。
「……。」
その言葉を言われ、気付く。サトシが自分の悩みに気付いていた事に。
ニドキングはサファリゾーンでの仲間と暮らしたいが、サトシも好きだ。だからこそどうすれば良いのか悩んでいた。だが、サトシの言葉で自分が1番したい事に気づく。
「…グォ。」
スッ、とニドキングは手を差し出す。
「…ああ。元気でやれよ。ニドキング。」
サトシはそれが別れの挨拶と分かり、手を握り返す。
ーーー サファリゾーン モニター室 ーーー
3人がニドキングたちと別れ、モニター室にいるサファリゾーンの責任者とアンズにニドキングたちの事を説明する。
「…そうか、ニドキングたちはこのサファリゾーンに。」
サファリゾーンの責任者は3人の言葉にそう呟く。
「はい。 ニドキングたちはこのサファリゾーンで仲間と一緒に暮らしたいんです。」
「だからオレたちはその意思に応えてサファリゾーンに置いていく事にしました。」
「わざわざ案内してくれたのにごめんなさい。」
サトシ、レッド、イエローはサファリゾーンの責任者に感謝と謝罪を言う。
「いや、感謝するのはこちらだ。今回の事件は我々がポケモンの事を疎かにしていると自覚するきっかけになったよ。それに君たちの様にポケモンをサファリゾーンに返す、なんて人は初めてだ。本当にポケモンの事を考えているんだな、君たちは。」
サファリゾーンの責任者はそう3人に言う。
「サファリゾーンはこれからどうなるんでしょうか?」
イエローの質問にサファリゾーンの責任者は
「もちろん復興させるさ。ただし、自然のポケモンを見るだけで、ポケモンゲットはもうしない事にしました。」
「どうしてですか?」
その言葉にサファリゾーンの責任者は言う。
「今回の件でこのサファリゾーンにいるポケモン達は皆絆を深めた。その様子を見て私は彼らを離ればなれにする事は避けようと思ったからさ。とはいえ復興には彼ら、ポケモンたちの力が必要だがね。」
「…大丈夫です。みんなならきっと協力してくれますよ。」
「…そうかな? いや、君たちが言うならそうだろうな。」
サトシの言葉にサファリゾーンの責任者はそう言う。
「もしそうなら、あなたに助力を頼んだのは無駄になるかも知れませんな。 アンズさん。」
「…フ、だとしたらそれは良い事です。ですが何かあれば連絡を。すぐに駆けつけます。」
「ありがとうございます。皆さん改めて、本当にありがとうございました。」
サファリゾーンの責任者はそう4人に感謝を伝える。その後彼らはサファリゾーンを後にする。
ーーー セキチクシティ 南出口 ーーー
「もう行くのか。」
「はい。アンズさん、ありがとうございました。」
13番道路〜15番道路はニドキングの修行をしながら歩き、巨石がない事は確認済みだ。故にグレンタウンへ向かう事にしたのだ。
「…アンズでいいさ。アタイも礼を言うよ。アンタたちに会ってアタイが目指す
「どんな忍者ですか?」
イエローの質問にアンズは答える。
「サトシ、アンタ言ったろう?知り合いの忍者の教えをさ。」
「『ポケモンと共に修行してポケモンの可能性を見つける。そしてその力で
「ああ。」
アンズとサトシの言葉にレッドとイエローは驚く。
「アンズ、もしかして。」
「…アンタたちのおかげでアタイも
「…キョウさんも?」
アンズの言葉に3人は驚く。その言葉が真実ならばキョウは何か変わったという事なのだから。
「ああ。父上は父上のアタイはアタイの忍者を目指すさ。その為にもまずはこのジムリーダーの代理をちゃんと務めないとね。」
その言葉を聞き3人は確信する。アンズが目指している忍者はロケット団とは相容れない物だと。つまり、
「アンズ、キョウは…。」
「
その言葉に3人は驚く。アンズが知っていた事やロケット団に入団する予定であった事に。
「だが、最早そんな物に執着はない。例え父上を戦う事になろうとも、アタイの忍者を貫くと決めた。お前たちのおかげだ。ありがとう。
「…そっか。」
「なあ、一ついいか?その仕える主人ってのはどんな奴なんだ?」
レッドの質問にアンズは答える。
「ロケット団のボスだ。名と顔は未熟という事で教えてくれなかったがな。」
「…そっか、ありがとう。」
そう言うアンズにレッドはそう言う。
「フ、ではな。」
「ああ。 元気で。」
「ありがとうございました。」
「またな。」
3人はアンズと別れ、グレンタウンへ向かう。
ーーー ハナダシティ ーーー
「…礼を言う。私の様な悪人を助けてくれて。」
「…ええ。」
ハナダの洞窟で破れたカツラはハナダシティのジムリーダー、カスミの所へ向かい、そのまま倒れる。当然それにカスミは驚くと同時にカツラはロケット団と繋がっていると見ていた人物だ。警戒はしつつも怪我が酷い為、治療した。当然その事を聞き、タケシ、エリカは驚き、エリカはヤマブキシティの監視の為、長時間はハナダシティにいる事ができず、タマムシシティへ先に戻ったが、タケシがハナダシティにいた。
「カツラ、あんたがやった事はオレたちは許すつもりは無い。」
「…当然だな。私はそれ程の事をした。」
「だけど、あなたのおかげでロケット団の技術や情報を知ることは出来た。そしてトキワジムのジムリーダー、『サカキ』がロケット団のボスだと言う事も。」
カスミ達はロケット団の技術者であったカツラからロケット団の技術などを聞いたのだ。つまり、
「後はブルーからの連絡で四天王の基地が判明すれば
「…私はこれからグレンタウンのグレンジムに一度戻る。そこには
そう言いカツラはグレンタウンへ向かう。
ーーー ??? ーーー
「ンフフ。どんな奴らが我らロケット団を探っているかと思えば、あなた達でしたか、四天王カンナ、キクコ。」
カンナとキクコがナナシマにいるロケット団について調査をして、調査結果を持ってスオウ島へ帰る瞬間、ある3人に見つかる。
「ロケット団…まさかあなたたちの方から来てくれるとは、好都合!」
カンナはラプラスをキクコはゲンガーを繰り出す。対してサキ、チャクラ、オウカはポケモンも繰り出す。
「ペルシアン。」
「ツボツボ。」
「イワーク。」
ナナシマでロケット団と四天王の戦いが起こっていた。
「私の故郷、ナナシマで何を企んでいるのか知らないけど、さっさとここから出て行ってくれるかしら!! “ふぶき”!!」
その攻撃をペルシアンは受け、大きなダメージを受ける。
「ペルシアン、“パワージェム”。」
ペルシアンの額から宝石のような光が発射され、その攻撃がラプラスに当たる。
「大した威力だけど、それじゃラプラスは倒れないわよ。」
「ンフフフ。流石は四天王、ふぶきとはいえこれほどの威力とは、」
サキは四天王の実力に感心する。何せ自らが知っている人物たちとほぼ互角のパワーなのだから。
「ですが、
「何? ! そうか、『うらみ』か!?」
ラプラスにふぶきを指示すると使えなかった。これはペルシアンの技、うらみによる結果でラプラスのふぶきが使えない事を意味するのだ。これはミュウツーとの戦闘でも使用した戦法だ。
「だが、そのダメージならば、“こおりのつぶて”!」
ラプラスはこおりのつぶてでペルシアンを攻撃し、ペルシアンを戦闘不能にする。
「流石ですね。ジュペッタ。」
サキはジュペッタを繰り出す。
「見た事ないポケモン、油断は禁物ね。」
「ゲンガー、“シャドーボール”。」
ゲンガーのシャドーボールがツボツボに命中するが、
「!? これは一体?」
「オデのツボツボはどうだ? すごい硬いだろう。まあ、『パワーシェア』で攻撃力を弱めたんだけどな。」
「! そうか、ツボツボは元々攻撃、特攻が低いポケモン。 だからアタシのゲンガーの攻撃が弱くなったのかい!」
パワーシェアは自身の攻撃と相手の特攻を足して半分に分ける技。元々攻撃が低いツボツボにとっては攻撃が上がるだけの技だが、ゲンガーには効果があった。さらにツボツボは高い防御と特防持っているポケモン。故に殆ど効かなかったのだ。ミュウツーとの戦いでも使用した。
「イワーク、かみつく。」
チャクラの指示でイワークはかみつくを行うが、ゲンガーは回避する。
「ちっ、ロケット団にまだこれ程戦える奴らがいるなんて。驚いたね。」
「オデたちロケット団を舐めるのはダメだ。」
「その通りじゃん。 フォレトス、“ジャイロボール”!」
フォレトスのジャイロボールがゲンガーに向かって行くが、
「“サイコキネシス”!」
ゲンガーのサイコキネシスで途中で止まってしまい、そのまま吹き飛び、
「”シャドーボール“。」
シャドーボールでフォレトスはダウンする。
「ツボツボ、”ストーンエッジ“!!」
そんなゲンガーを後ろから攻撃力が上がったストーンエッジが命中。急所に当たり、倒れる。
「どうだ…! これは!?」
しかし、ツボツボもゲンガーが倒れたと同時に倒れる。
「まさか、これを使うハメになるとはね。」
「『みちづれ』か!」
オウカのツボツボの攻撃でゲンガーは倒れるが、ゲンガーのみちづれでツボツボも倒れる。
「(本来ならサトシに対しての対策だったんだが、まさかここで使うとはね。)アーボック、行きな!」
キクコはアーボックを繰り出す。彼らの戦いは始まったばかりだ。
ーーー ??? ーーー
「お帰りなさいませ、マスク・オブ・アイス様。」
「ああ。」
仮面の男は先程まで数ヶ月に一度現れるセレビィの捕獲に挑戦していたのだ。銀色の羽と虹色の羽は無いのでその可能性は低いが、ウバメの森にいたのだが、
「
そう言い仮面の男は自身の部屋に戻る。
以上、いかがでしたでしょうか?
ではまたの機会に。