ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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外伝という名の3章続きです。

ではどうぞ。


外伝③

クリスに会う為にヒワダタウンにいたゴールドとダイゴ。しかし、予定の時間になってもクリスは来ない。そこで、前回リングマの山の件でガンテツからウバメの森に行き、クリスを迎えに行く事を命令されたゴールドは渋々ウバメの森に行く。ウバメの森でゴールドは傷だらけのトレーナーとポケモンに会う。トレーナー曰く、道中で仮面を付けた謎の人物にやられそうになり、そこをある女の子に救われたとの事。ゴールドはその女の子がクリスだと考え、トゲたろうを護衛としてヒワダタウンに送り、森を進むとゴースに操られたクリスと会う。ゴールドは救い出し、共に仮面の男との戦うがピンチとなった時、シルバーが現れる。ゴールドとクリスはシルバーと共に仮面の男と巨石で操られた野生のポケモン達に対峙する。

 

 

ーーー ウバメの森 ーーー

 

ゴールドとクリスはその光景に警戒をする。

 

「ちっ、なんて数のポケモンを操っているんだ。」

「…これもあの巨石の力って事ね。」

 

目の前にいる複数の野生のポケモン達を見て言う。

 

「シルバー、あの野郎は何が得意なんだ?」

 

ゴールドは仮面の男の実力を知る為に質問する。

 

「…(リングマの山の時に忠告したが、この様子じゃあ戦う気か…。)氷だ。奴は氷での攻撃が最も得意だ。」

 

シルバーはゴールドとクリスの様子を見て、アドバイスをする。

 

「氷って事は、デリバードが厄介な奴って事か…。」

「…確かゴールドとシルバーよね? 2人はあの仮面の男に集中して。周りのポケモンは私が何とかするわ。」

 

クリスのその話にゴールドは驚く。周りのポケモンは10〜20体はいるからだ。

 

 

「この数を1人で!? 無茶じゃ…「いえ、このポケモンたちが野生(・・)なら問題無いわ。」え?」

 

そう言いクリスはバッグに手を入れ、近くにいるネイぴょんは仮面の男に対して目を光らせる。

 

「2人が向かった瞬間に私が周りのポケモンを無力化する。いい?」

「…出来るのか?」

 

シルバーの問いかけるにクリスは頷く。

 

「…分かった。ゴールド、戦うなら足手まといになるなよ。」

「当然だ!」

 

そう言い、ゴールドとシルバーが野生のポケモン達の後ろからにいる仮面の男に向かった瞬間、クリスはバッグから複数のモンスターボールを

上に投げて、全てを足で蹴る! すると、ゴールドとシルバーに向かっていたポケモン達全てに命中し、ポケモンが全て捕獲された。

 

「!? なんだと!!」

 

それを見て仮面の男は驚愕し、その結果、隙が生まれる。

 

「ニョたろう、“きあいパンチ”!!」

「リングマ、“ほのおのパンチ”!!」

 

ニョたろうの“きあいパンチ”はデルビルに、リングマの“ほのおのパンチ”がデリバード…ではなく、ゴースへと攻撃する。デルビルとゴースは戦闘不能になっていないが、相当なダメージだ。

 

「…スゲェ。 あんなにいたポケモンを一瞬で。」

 

先程は仮面の男に攻撃をする事を考えていた為、そのまま攻撃したが、ゴールドとシルバーはクリスの捕獲の技術を見て驚いていた。特にシルバーはボールが全てそのポケモンの生命エネルギーが集まっている『当てどころ』である事を見抜いていた。

 

「(大した奴だ。 全てのポケモンの当てどころをあんなに早く、正確に当てるとは。アイツもその技術に驚いてゴースとデルビルに隙が生まれた。)」

 

シルバーは先程の攻撃をデリバードに繰り出したかったが、隙が一瞬で無くなり、逆に攻撃を喰らう未来が見えた為、ゴースに変更したのだ。

 

「おのれ、小癪な! デルビル、“かえんほうしゃ”!ゴース、“ナイトヘッド”!」

「ニョたろう、“みずでっぽう”!」

「リングマ、“ナイトヘッド”を受け止めろ!」

 

仮面の男はゴールドのニョたろうから攻撃し、“かえんほうしゃ”と“ナイトヘッド”を繰り出す。それに対してゴールドは“みずでっぽう”をシルバーは“ナイトヘッド”をリングマに受け止めさせる。

 

「! なんて威力だ、チクショ!」

 

リングマは相性の関係でダメージは無かったが、“かえんほうしゃ”の威力が強い為、ニョたろうは徐々に押されていく。

 

「シードラ、“みずでっぽう”!」

 

シルバーはアサギシティで、ブルーと会った際にポケモンのブルーと交換したタッツーの“タッちゃん”が進化したシードラを繰り出し、加勢してようやく相殺する。

 

「ニョロゾ…! その頭にあるのは!! そうか、ゴールド! 通信交換だ! お前のニョロゾとシードラを交換しろ!」

「はあ!? どうして!?」

 

ゴールドは突然そう言うシルバーに質問すると

 

「サトシの図鑑の通りなら、あいつとの戦闘で大きな力になる!!早く!」

「サトシさんの!? ちっ! しょうがねえな!」

 

その言葉を聞き、仮面の男は悟る。

 

「! させるか!! デリバード、こおりの…。」

 

その瞬間、デリバードが攻撃を受ける(・・・・・・)

 

「何!?」

「やった!」

 

その光景を見てクリスは技の成功を確信する。

 

「攻撃した素振り等無かったというのに…ハ! あの時光ったネイティの目か!?」

「2人とも! “みらいよち”でデリバードを攻撃した今がチャンスよ! ネイぴょん、“サイコキネシス”、パラぴょん、“ヘドロばくだん”!」

 

クリスがそう言い仮面の男に攻撃をする。一方でゴールドはシルバーと通信交換を終えた。

 

「へ、さっきの反応から通信交換はお前にとって都合が悪い事の様だな! 行け、シードラ! “みずでっぽう”!」

 

そう言いながらゴールドが繰り出すとボールからはシードラ…ではなく、『キングドラ』が現れて“みずでっぽう”をデルビルに繰り出す。

 

「“みずでっぽう”!」

 

同じくシルバーから繰り出されたポケモンはニョロゾではなく『ニョロトノ』が繰り出される。

 

「なにー! ニョたろうとシードラが進化した!?」

 

進化した2体のポケモンの力は強大で、“みずでっぽう”はデルビルに命中。デルビルはそのまま倒れる。

 

「ちっ! ゴース、“ナイト…”」

「ヤミカラス、“ふいうち”!」

 

ゴースが攻撃する直前、シルバーが事前に忍ばせていたヤミカラスの“ふいうち”が炸裂し、ゴースが倒れる。

 

「おまえの戦闘の仕方はサトシとの戦いを見た姉さんから聞いている! だから対策をする事ができた!」

 

サトシとの戦いで仮面の男のポケモンの技、力量等を聞いたり、見たりしていたブルーはシルバーにも共有していた。ヤミカラスに“ふいうち”などを覚えさせたのもその対策の一つだ。

 

「おのれ! こざかしい…! 祠が!」

 

その時、ウバメの森の祠が光る。つまり、”ときわたりポケモン“の『セレビィ』が来た証拠だ。

 

「ええい、邪魔だ! “ふぶき”!!」

 

仮面の男は本気の“ふぶき”を放つ。その威力は絶大で周辺の森を一瞬で凍らした。

 

「ク!」

「うわ!?」

「きゃあ!?」

 

その攻撃により、ゴールド、シルバー、クリスとそのポケモン達は吹き飛ぶ。それを見た仮面の男はそのまま祠へと向かおうとする。しかし、

 

「目的は知らねえが、行かせるかよ! エーたろう!」

 

離れた木の上から“こうそくいどう”で素早さを最大にしたエーたろうが仮面の男へと迫り、

 

「“みだれひっかき”!!」

 

そのまま攻撃を仮面の男へと当てる。

 

「むお!? “こおりのつぶて”!」

 

すぐにデリバードの攻撃によってエーたろうは倒れる…寸前にエーたろうは事前に尻尾で持っていたボールを繰り出す!

 

「何!?」

「ウインぴょん、“かえんほうしゃ”!!」

 

クリスの手持ちのウインディの『ウインぴょん』の“かえんほうしゃ”がデリバードに命中する。

 

「しつこい…! 祠の光が!?」

 

その攻撃に怯んでしまった事でセレビィに会う事が出来なくなった。

 

「…貴様ら。 “ずつき”!!」

 

そういい、仮面の男はデリバードの攻撃をウインぴょんに繰り出し、そのまま戦闘不能にする。

 

「! エーたろう戻れ!」

「ウインぴょん、戻って!」

 

ゴールドとクリスはすぐにボールに戻す。

 

「…これでお前の目的は阻止できたな。」

 

そのシルバーの言葉にゴールドとクリスは目的は不明だが、先程の攻撃で仮面の男の目的を阻止した事を悟る。と同時に仮面の男の雰囲気が変わる。

 

「…どうやら貴様らは此処で排除する必要がある様だ。」

 

そう言い仮面の男の姿が代わり始め、両手両足が伸びて行く。

 

「なに? あれ?」

「なんだ!? 仮面の男、仮面も変わって体も大きくなってやがるのか!? 」

 

クリスとゴールドはその変化に驚愕している。一方でシルバーはその光景を見て言う。

 

「なるほど、姉さんの言う通りだ。 その体はお前のポケモンで作った氷の人形って事か。」

「どういうことだ! シルバー!」

 

シルバーの言葉にゴールドは質問するが、シルバーはその質問には答えず、ゴールドとクリスに言う。

 

「ゴールド、クリス。 アイツの目的は阻止した。撤退するぞ。これで奴はしばらく動く事は出来ない。 改めて戦ってわかった。奴に完全に勝つにはサトシの力が必要だ!これ以上は死ぬぞ!」

 

シルバーはそう2人に言うとクリスはその言葉に頷く。一方、ゴールドは。

 

「……。」

 

少し考えた後、

 

「分かった。」

 

そう言い、ゴールドも同意する(・・・・)

 

「逃すと思うか? ここで貴様らは始末する。」

 

そう言い仮面の男は迫って来る。

 

「キマたろう、“フラッシュ”!」

 

ゴールドは”フラッシュ“で目を潰し、そのまま3人は撤退を選ぶ。ただし、

 

「(追ってきやがれ!)」

 

ゴールドはまだ勝つ気(・・・・・)があったが。

 

 

 

ーーー ???? ーーー

 

「ウバメの森が凍っている!?」

 

彼はそう言い、ウバメの森に入る。

 

「全く、あの子の向かう場所は次々と何かが起こる。」

 

ーーー ウバメの森 ーーー

 

「デリバード、“ふぶき”!」

 

デリバードの“ふぶき”が3人を襲う。

 

「ニューラ、“まもる”!」

 

シルバーはその攻撃を“まもる”を使って防ぐ。しかし、

 

「“こおりのつぶて”!」

 

いつの間にか後ろに回っていたデリバードはそのままゴールドのキマたろうに攻撃する。

 

「キマたろう! はえ、いつの間に!」

 

ゴールドは降り注ぐ氷でキマたろうが戦闘不能となり、デリバードの早さに驚く。

 

「パラぴょん、“ヘドロ…”」

「ニューラ、“たましう…”」

 

クリスとシルバーが攻撃しようとするも、

 

「“ふぶき”!」

 

その前にデリバードの“ふぶき”襲う。

 

「きゃあ!」

「う!」

 

その攻撃でクリスとシルバーは地面に倒れる。

 

「! クリス! シルバー!」

 

その瞬間、仮面の男の腕がゴールドの首を掴む。

 

「うぐっ!?」

「終わりだ小僧。貴様らはよくやった。故にここで諦めて死んでもらおう。」

 

その言葉を聞き、ゴールドは…。

 

「し、仕方ねえな…諦める…。 

わきゃあねーだろうが(・・・・・・・・・・)!!」

 

 

その瞬間、仮面の男の後ろからあるポケモンがやって来る!

 

「! デリバード!」

 

仮面の男はデリバードに

 

「トゲたろう!」

 

ゴールドはやって来たトゲたろうに指示をする。

 

「「“ずつき”!!」」

 

デリバードとトゲたろうの“ずつき”が衝突する。結果は

 

 

 

 

 

「! 馬鹿な!?」

 

 

 

 

トゲたろうの威力が上回った(・・・・)

その“ずつき”でデリバードは吹き飛ばされ、仮面の男にぶつかる。その結果、ゴールドは仮面の男の拘束から解放される。

 

「よっしゃ! ざまーみやがれ!」

「…! あのデリバードの威力を上回るなんて。」

「(ゴールド、あいつこれ程のポケモンを持っていたのか!?)」

 

まだ誰も知らない事だが、ゴールドは“孵す者”という彼がポケモンのタマゴから孵したポケモンは潜在能力が引き出させたポケモンとなる。

ある未来では生まれたばかりの『ピチュー』で仮面の男、『ヤナギ』を追い詰めた程だ。ましてやトゲたろうは生まれてある程度鍛えたポケモン。その威力は相当な物だ。

 

…最も、今回はトゲたろうが外にいて迫って来たから指示をしただけだ。今のゴールド(・・・・・・・)はこのような命掛けの戦いではトゲたろうは繰り出さないだろう。

 

ゴールドはトゲたろうの様子がおかしい事に気付く。

 

「トゲたろう!?」

 

“ずつき”同士のぶつかり合い、威力ではトゲたろうが上回った。だが、力量や体力はデリバードの方が上だ。ぶつかり合いという事は互いに

ダメージを受けたという事だ(・・・・・・・・・・)

その結果体力が無くなり、トゲたろうは倒れた。

 

「ゴールドと言ったか。…まさか、これ程の切り札のポケモンがいるとはな。驚いたぞ。」

 

そう言いながら仮面の男は立ち上がる。

 

「デリバードが押し負けた相手はサトシとお前で2人目だ。だが、体力の差が出たな。」

 

そう言いながら仮面の男は迫って来る。

 

「どうやら貴様らサトシと知り合いの様だな。あの時戦ったあの小僧共といい、貴様らといい、あの小僧に関わった奴等は常に私の邪魔をする。本当に忌々しい。」

 

仮面の男のその様子にゴールドはため息をつく。

 

「あれで倒れないか。サトシさんから2度も逃げる事が出来るもんな。あーあ、負けたぜ。まあ、良くあるこった。」

 

”でも“とゴールドは笑う。

 

目的は果たしたぜ(・・・・・・・・)。」

 

その言葉と表情を見て仮面の男は悟ると同時に気付く。今ここに向かっている実力者の気配に(・・・・・・・)

 

 

 

「! デリバード、”ふぶき“!」

「アーマルド、”ロックブラスト“! ボスゴドラ、”ストーンエッジ“!」

 

デリバードの攻撃をそのトレーナーは相殺する!!

 

「! まさか貴様は、ホウエン地方チャンピオン『ダイゴ』!?それにヒワダタウンジムリーダーの『ツクシ』か!?」

 

仮面の男の前にはホウエン地方チャンピオン”ダイゴ“とヒワダタウンジムリーダー、”ツクシ“がいた。

 

 




以上、いかがでしょうか?

外伝も次回クライマックスです。

ではまたの機会に。



え? ゴールドがトゲたろうを繰り出さない理由? 

一言で言うなら『過保護』です。
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