ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
今回で対戦カードが判明します。 では、どうぞ。
旅をしていたサトシ、レッド、イエローはマサラタウンとトキワシティの人々がロケット団によって誘拐された事を知る。グリーンとブルーに合流した3人はジムリーダーたちと共に誘拐された人々の救出のため、ヤマブキシティいるロケット団と戦闘に入る。突入作戦は順調に行き、ヤマブキシティ内へと突入する。
ーーー ヤマブキシティ ーーー
ヤマブキシティに入るとすぐに、目的地のシルフカンパニーへと走り出すグリーンとイエロー。その2人を追いかける様にサトシ、レッド、ブルーの3人は向かう。
「おい、2人とも! そんな先行しちゃあ危ないぜ!」
「ピーカー!」
「とにかく離れない様にしないと。」
レッドとサトシが先行して走っている2人を心配しながら話している時、ブルーはここまでロケット団員が
「(私たちがシルフカンパニーに向かっているにも関わらず、ロケット団員がいない? 確かに周囲はジムリーダーやジムトレーナーが戦闘しているって言っても全てがその戦闘にいるわけじゃ無いはず。どうして?)」
ブルーがそう疑問を持ちながら走っていると、その答えは
突如、目の前の地面が割れ、5人に向かって行く!!
『!?』
グリーンは咄嗟にリザードンを繰り出し、イエローと共に。サトシはカイリュー、レッドはプテラ、ブルーはぷりりで空へと逃げる。
「く、なんだ!?」
レッドがそう叫ぶ。しかし目の前に現れた人物を見て理解する。
「待ちかねたぞ、図鑑所有者達。そして平行世界の世界チャンピオン。」
その人物を見てレッド、イエロー、サトシは名前を口にする。
「「「サカキ!」」」
その名を聞いてグリーンとブルーは警戒をする。
「コイツが、ロケット団のボス!」
「まさか、幹部よりも先に現れるなんて。」
5人はロケット団のボスがこんなにも早く出て来た事に驚くと共に警戒を示す。
サカキはそんな彼らを見て感心する。
「なるほど。サトシは当然として、その面構え、どうやら貴様ら4人も今や達人トレーナーと言っても言い過ぎではない。やはりジムリーダーや四天王より貴様らが危険だと言うオレの考えは正しかった様だな。」
そう言うサカキに対してイエローは言う。
「サカキさん! 僕の町のジムリーダーなのにどうしてみんなを!」
イエローの言葉にサカキは答える。
「トキワのトレーナーがごく稀に得ると言われていた『癒しの力』。それが実在する事を知った以上、その力を得る為だ。そして、マサラタウンの人々にはポケモンを操る才能もある。これらの力を全て我らロケット団が利用するためだ。」
サカキはトキワシティとマサラタウンの人々を誘拐した
「サカキ! 誘拐したみんなを返せ!!」
「残念だが、それは聞けないな。」
レッドの言葉にそうサカキが返した瞬間!
「!」
ブルーの目の前には『ネギガナイト』がいて、『スピアー』の“ダブルニードル”を防いでいた。
「…え?」
「ッ! いつの間に!?」
「な、なにが…起こったんだ?」
「…見えなかった。」
その結果の光景を見て理解する。
『サカキはあの一瞬でスピアーをボールから繰り出し、ブルーに対して攻撃をした。そしてサトシはそれに気付き、ネギガナイトでその攻撃を防いだ。』
これだけの行動をあの一瞬で行ったのだと。サカキの動きに気づいたのはサトシの超人的な身体能力のおかげだった。しかしその能力を持ってもギリギリだった。
「…フ、流石は世界チャンピオンか。オレの反応について来るとはな。」
「…やっぱりブルーを狙って来たか。 どうしてブルーを狙っているんだ!!」
「彼女には聞きたいことがあったのだがな。やはりお前から倒す必要がありそうだ。」
「そうは行くか! “10万ボルト”!」
サトシのピカチュウがスピアーに放った“10万ボルト”はスピアーではなく、
「! サイドン!?」
地面から出て来たサイドンの“つの”に電撃が行く。
「! サイドンの『ひらいしん』か!」
「…みんな! ここは俺が抑える! みんなはロケット団アジトに行ってトキワシティとマサラタウンの人達を助けに行って!」
「!? サトシ!オレも…」
レッドが援護に行こうとするとサトシがそれを止める。
「今回の目的はオーキド博士達の救出だ! みんなは先に行ってくれ! サカキは俺が倒す! それに周りに人がいない此処なら思いっ切り戦える!」
周りに人がいない理由は奇しくもサカキの実力が原因だ。彼の実力ならば、周りの建物を破壊するなど容易なため、仲間を巻き込まない為にいないのだ。そしてそれはグレンタウンで自身の実力を把握したサトシから見ても好都合だった。
理屈は理解できる。だが納得はいかない。レッドとイエローがそう考えていると、
「…サトシの言う通りだ。ここで足止めを喰らう訳には行かない。」
「グリーンさん。」
「それにさっきの攻防、私たちじゃ全く見えなかった。サトシの足手纏いになるだけよ。ここはサトシに任せましょう?」
ブルーは先程のサトシとサカキの戦闘で自分たちでは足手纏いになると判断したのだ。
「…わかった。 サトシ! 絶対に勝てよ!!」
「当たり前だ!」
サトシの返事を聞き、4人はシルフカンパニーへ向かう。
「さてと、行くぜみんな。 サカキをここで倒す!」
「ピカチュウ!」
ーーー シルフカンパニー ーーー
サカキの相手をサトシに任せ、シルフカンパニーに侵入した4人。
「…ここからは気をつけて。 敵の本拠地である以上、何があるか分からないわ。特にあなたたちよイエロー、グリーン。家族が誘拐された事で視野が狭くなっているみたいだからね。」
「は、はい。」
「…分かっている。」
ブルーの言葉に先行して走っていたイエローとグリーンは気まずい顔をする。
「誘拐された人たちは何処に?」
レッドがそう言葉にしながら周りを見渡していると、
「知りたいか? 誘拐された奴らが何処にいるのか?」
『!?』
突如として目の前に姿を見せる人物がいた。
「! おまえは、」
「キョウか!」
その人物はレッド、グリーン、イエローにとって因縁深い幹部、キョウが現れた。
グリーンは姿を見た瞬間、ハッサムで攻撃する。だが、キョウに届く直前『ガキーン』と届かずに途中で止まる。
「! “リフレクター”…まさか!? ピカ、“みがわり”!」
レッドがその理由を見て、同時に悟る。
「“サイコキネシス”。」
「受け止めろ!」
突如として現れたナツメのユンゲラーの攻撃を防ぐためににレッドはピカの“みがわり”で受ける。
「みがわりで守ったか。だが、」
その瞬間、ケーシィがある人物と共に近くに現れる!
「ライチュウ、“ワイルドボルト”!」
ケーシィと共に現れたマチスがライチュウに攻撃を指示する。
「! イエロー!!」
”ワイルドボルト“がイエローへ向かって行くのを見たレッドは咄嗟に庇う。その攻撃を受けたレッドは吹き飛ばされ、その先の地面が開く。
「レッド!」
「レッドさん!!」
そのままレッドはその穴へと落ちて行く。
「ピカピ!」
ピカは自慢のスピードで穴が閉じる前にギリギリ入り込む。
3人がその光景を見たその時、
「よそ見をしている暇があるか?」
「しまった!?」
ナツメはそのままブルーへと近づき、共に姿を消す。
「ちっ、イエローじゃなくレッドが落ちたか。まあ良い、分断は成功した。このままあの小僧を始末しに行く。」
そうマチスは言い、ケーシィと共に姿を消す。
「ブルーさんとレッドさんが…2人は何処に!」
「それぞれ有利に戦える場所へと分断させてもらった。お前たちの連携は脅威だからな。」
キョウはそうロケット団側の作戦を言う。
「つまりここはお前にとって有利な場所という事か。」
グリーンはそうキョウへ問いかける。
「いや、そもそもオレはそんな事をするつもりはない。オレの目的はグリーン、お前との戦いだ。」
「…何?」
キョウの言葉にグリーンは疑問に思う。
「グリーン、貴様と1対1のバトルを申し込もう。」
「…どういう風の吹き回しだ? おじいちゃんを人質にした奴らの言葉を信じるとでも…。」
「オーキド博士や連れ去った奴等はこの地下にいる。」
「「!?」」
その内容にグリーンとイエローは驚愕する。
「イエロー、お前にはその戦いの邪魔をして欲しくないのだ。当然タダとは言わん。」
そう言いながらキョウは懐からカードの様な物を取り出す。
「このカードキーがあれば囚われている彼らを解放する事が出来る。これをお前にやろう。それが条件だ。」
「…キョウさん、どうして?」
イエローの質問にキョウは答える。
「一つは分断の為だ。お前がいてはグリーンとの勝負が出来ない。故にお前には此処から離れてもらう。」
「…その情報が正しいかどうかは…。」
イエローがそう言おうとするとキョウは言う。
「二つ目はポケモンタワーでの借りを返す為だ。」
「何?」
グリーンはその言葉に驚く。
「一度協力し、そしてオレを捕まえなかった。協力で一つの借り、そしてあの時オレがポケモンタワーから撤退するのを了承した。これで2つだ。既に一つは四天王との戦いでの共闘で終わったが、もう一つについてはこちらは借りを返していない。故に場所とカードキーを渡すと言っているのだ。あの時の借りは返さなければな。最も、場所が分かっても護衛がいる以上、救い出すのは不可能と思うがな。」
「「……」」
グリーンとイエローはその言葉の意味を考える。ポケモンタワーでキョウが言った共闘するのであれば
つまり、この情報は信用できる情報の可能性が高い。
「(それにレッド、サトシ、イエローにはもう一つの借りもあるからな。)」
キョウはもう一つの理由を思い出す。
ーーー 過去 ーーー
『アンズ、一応聞こう。 なぜサトシたちを守った?』
キョウは電話を通じてアンズに問いかける。
『…父上、それは拙者の…いや、『アタイ』の忍者というもの見つけたからです。』
『…何?』
キョウはアンズの一人称に違和感を覚える。アンズは立派な忍者となる為に“女”を捨てる事をキョウへ言っていた。そんな彼女が自分の意思で『アタイ』という一人称に
『…サトシたちか。』
キョウはアンズが変わった理由を理解した。
『はい。…父上が以前言われた言葉を覚えていますか? 『忍びとは主君に雇われ使命に身を投じる者だ』と。』
『…ああ、確かに言った。それが我ら忍びとお前に教えたな。』
ロケット団に仕えると決めたのは先代の長であり、キョウも幼き時に学んだ事だ。
『アタイもそれを信じて強さを磨いて来ました。結果的にはその考えは正しい。しかし、『主君の使命』ではなく、『己の使命』に身を投じる者が忍びだと彼らと共に戦い気付いたのです。』
『……では聞こう。お前にとっての『使命』とはなんだ? それが理由でロケット団と敵対したのだろう?』
キョウは聞く、アンズにとっての使命を
『…ポケモンと共に修行し、可能性を見つける。その力を
『……理由を聞こうか。』
キョウはその様な使命を持った経緯を聞く。
『アタイは父上から多くを学び、修行しました。女を捨てようとしたのも父上の様な忍びとなるべく必要だと考えたのです。』
“でも”っと言葉を繋ぐ。
『彼らと戦い、気付いたんだ。その捨てようとした女としての己の中にポケモンたちとの絆もあったんだと。そしてそれを不要と考えたアタイじゃあ、レッドやサトシには絶対に勝てないって。』
アンズは更に語る。
『アタイはもう一度修行して、3人と共にサファリゾーンの戦いを乗り越えた。その時アタイにあったのは今まで味わった事の無い助かって良かったという『満足感』と『楽しかった』という感情だった。』
『…。』
その言葉にキョウは僅かに反応する。それは自身がポケモンタワーで得た感情と似ていた、いや、同じだったからだ。
『最初アタイはそれは忍びには不要だと考えた。今回限りだと、でもそんな考えはサトシの言葉で無くなったよ。』
『言葉?』
アンズはサトシから聞いた言葉を言う。
『サトシの忍者の知り合い曰く、『ポケモンと共に修行してポケモンの可能性を見つける。そしてその力で世のため人の為に戦うそれが忍者の使命』と』
『!』
キョウはその言葉に驚く。そんな考えは全く無かったからだ。
『その言葉を聞いてアタイは気付いたんだ。『満足感』はセキチクシティを守ることが出来たから生まれた感情で、『楽しかった』と感じたのはポケモンと心を通じて戦ったからだって。』
アンズは自身が目指す目標を言う。
『父上、アタイはジムリーダーとして仕えたいのです。
『…分かっているのか、それを目指すということがどういう事か。』
キョウの言葉にアンズは答える。
『分かっています。それはロケット団と戦う事になると、そして父上と袂を分つ事になるかもしれないと。ですが、』
アンズは自身の持ったこの『熱』をキョウへ伝える。
『これはアタイが初めて自分の意思でこうなりたいと思ったんだ! だから、なるよ。例え父上と敵対する事になってもさ。』
『…そうか。』
『父上、今まで、ありがとうございました』
そう言い、アンズは電話を切る。
『…生意気な…。』
そう言うキョウの口元は笑っていた。
ーーー シルフカンパニー ーーー
「さあ、どうする? グリーンとの戦いの邪魔をしないというならば、このカードキーを渡すが?」
「…グリーンさん。」
イエローがグリーンにそう言う。
「…行け、イエロー。 おじいちゃんたちを頼む。」
「…はい!」
イエローの言葉と共にキョウはカードキーをイエローへ投げる。
「あの階段から下がれば地下へ行けるだろう。」
「…キョウさん、ありがとうございます。」
そうイエローは言い、地下へと向かう。
「…まさか、お前にまた助けられるとはな。」
「この真剣勝負に余計な考えは不要だ。これでおまえは何の憂いもなく戦えるだろう?」
「…キョウ、まさか…。」
グリーンはキョウが言わんとしていることを理解する。
「ああ、そうだ。 ハンデがある状態で勝っても嬉しく無いからな。」
「…フ、なら、此処からは正真正銘、オレとお前の実力」
「どちらが上か、」
2人は互いにボールを取り出し、
「「勝負!!」」
ポケモンを繰り出した。
イエローは地下ヘと向かっていた。
「(叔父さん、オーキド博士。 今行きます!)」
そう地下へ向かって階段を降りて行くと、
「! 止まれ!!」
「! 貴方たちは。」
イエローはカードキーで開く扉の前に3人のロケット団員が立ち塞がった。
「サントアンヌ号であったロケット団達!」
「! それはカードキーか!?」
「キョウ様が持っていたはず、どうやったかは知らないが奪った様だな。」
「ここであの時の借りを返してやるぜ、小娘!」
そう言い、リョウ、ケン、ハリーはポケモンを繰り出す。
「チュチュ、ピーすけ!」
対してイエローもポケモンを繰り出し、戦闘に入る。
「そこを退いてもらいます!」
それぞれの戦いが始まる。
いかがでしょうか?
①サトシVSサカキ
②レッドVSマチス
③グリーンVSキョウ
④ブルーVSナツメ
イエローは、門番をしているリョウ、ケン、ハリーとの戦闘です。
キョウに関してはロケット団でありながら、3章や9章の様な人物になりつつある事をアンズはゲームやポケモンマスターズの人物をイメージしました。
次回は戦闘となります。
誰かなのかはまだ。