ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。


今回、アニポケの設定と合わせたオリジナル設定があります。
ではどうぞ。


ヤマブキシティの戦い④

 

ヤマブキシティにてオーキド博士たちの救出のため、ロケット団と対峙しているレッドたち。 ヤマブキシティでサカキとサトシ、シルフカンパニーでレッドたちと幹部が戦っている最中、外ではジムリーダーとやって来た四天王との戦いが始まる。

 

 

 

 

 

ーーー スオウ島 ーーー

 

時は遡り、四天王がヤマブキシティへと向かう準備の時だ。

 

 

『とりあえず、これで良いかしら?』

 

 

四天王のポケモン達はキクコとカンナはナナシマのロケット団幹部とミュウツーとの戦いで完全に癒えておらず、シバはレッド、イエローとカツラの3人と、ワタルはサトシとの戦闘で大きな傷を負った。故に今回のロケット団との戦いでは干渉は不可能と思っていたのだが、

 

 

『ああ、感謝するカンナ。』

『それはこっちのセリフよ。全てのひんしのポケモンの体力を回復させたワタルのおかげだもの。』

 

 

現在、ポケモン達はほぼ『回復』した状態だった。これには理由がある。まず一つ目はワタルの『トキワの力』だ。この力でひんし状態からポケモンを回復させたのだ。しかし、『トキワの力』のみで全てのポケモンを完全に回復させるのはワタルの体力的にも不可能だ。ではなぜか、それは二つ目の理由がその理由だ。それは…。

 

 

『私のヤドランが新しく覚えた『いやしのはどう』。これで回復できる様にワタルの力で癒したから出来たことよ。』

 

 

カンナのヤドランの技、『いやしのはどう』だ。

 

ひんしから回復したポケモン達をヤドランの“いやしのはどう”で回復。完全では無いが、戦闘には問題無い程回復している。

 

 

『ならば今回の件、3人に任せたぞ。オレはしばらく此処で回復する。』

 

 

そう言い、トキワの力で疲労しているワタル以外の3人はヤマブキシティへと向かう。

 

 

 

四天王側の目的は以下の通りだ。

 

① ジムリーダーから最低3つのジムバッジを入手すること。

 

② ロケット団の壊滅。

 

③サトシたちの無力化

 

 

上記の3つだ。特に①は絶対に必要なものであり、②、③は『例のポケモン』を操った後でも可能と考えているため優先度は低い。

 

何故ならばこの時期に『例のポケモン』は、スオウ島上空へ来るからだ。

 

 

無論、この作戦を立てた理由がある。 それはサトシやレッドとイエローと言った実力者の存在と以前ワタルがスオウ島周辺で倒した謎の3人組だ。

 

あの3人組はこのスオウ島へたどり着いたという事実と、サトシたちの実力。これらを考えれば、この『例のポケモン』が来る今のタイミングを狙うしかない。此処で動かなければ、彼らだけでなくジムリーダーなどの実力者がこのスオウ島へとやって来るだろう。故に、このヤマブキシティへと向かうこのタイミングを狙わなければ、こちら側が不利となる。故に無茶を通してでも攻めたのだ。

 

 

ーーー ヤマブキシティ ーーー

 

「イワーク、“がんせきふうじ”!」

「エビワラー“トリプルキック”」

 

イワークの攻撃の岩を砕きながら接近するカポエラー。そのままイワークに攻撃が命中する。

 

 

「クッ! これが四天王の力か!」

 

 

タケシは四天王のシバの実力に戦慄しながら突入前のサトシの言葉を思い出す。

 

 

 

ーーー タマムシシティ ーーー

 

『四天王が来ると思う?』

『ああ。』

『どうしてそう思うんだ?』

 

 

サトシの言葉にレッドは驚きながらも質問する。

 

 

『何となく、戦ったからだけど、きっとトキワシティの人が連れ去られたって聞いたらヤマブキシティに来ると思うんだ。』

『…ワタルが僕と同じトキワシティ出身だからですか?』

 

 

イエローはそう考えをサトシに聞く。

 

 

『うーん、そうじゃなくて、トキワシティの人はイエローみたいにポケモンとの繋がりを大切にしてるし、故郷の町ならそう言う人がいるって分かってる(・・・・・・)と思うんだ。』

 

 

サトシは自身の考えを言う。

 

 

『ワタルさんがあそこまでポケモンの事を思っているのは故郷のトキワシティの人達がポケモンとの繋がりを大切にしていたからだよ。だからこそ、そんな人たちが連れ去られたって分かったら無茶してでも助けに来ると思うんだ。実際、俺やレッド、イエローの事も認めてたしね。』

『……そうですか。』

 

 

ーーー ヤマブキシティ ーーー

 

「…まさかサトシの言う通りにヤマブキシティに来るとはな。」

「…ほう? サトシはオレたちが来ると見抜いたのか。」

 

 

タケシの言葉にシバは反応する。

 

 

「いや、あれは見抜いたと言うよりは『信じていたな』。 必ずトキワシティの人たちを助ける為にここに来ると。」

「…そうか、どうやらサトシは俺たちよりワタルの事を理解している様だな。」

 

 

シバはワタルからの作戦の目的にトキワシティの人々の救出は無かったが、内心助けたいという心がある事を表情を見て気づいてた。故に今回の作戦も積極的に参加したのだ。

 

 

「だが、今回の第一目的はジムバッジだ。渡して貰おうか。」

「…そうはさせないさ。」

 

 

そう言い再び激突する。

 

 

ーーー シルフカンパニー ーーー

 

 

「カメちゃん、“ハイドロポンプ”、ニドちゃん、“どくづき”!」

 

 

カメックスのカメちゃんとニドクインのニドちゃんが目の前のバリヤードに攻撃する。

 

 

「バリヤード、“リフレクター”、モルフォン、“エナジーボール”!」

 

 

バリヤードはニドちゃんの、モルフォンはカメちゃんの“ハイドロポンプ”と相殺する。

 

 

「“かわらわり”!」

 

 

“リフレクター”をそのまま破壊して攻撃を命中させる。

 

 

「“サイコキネシス” 」

 

 

ナツメはモルフォンに指示して“サイコキネシス”を繰り出し、カメちゃんへと向かう。

 

 

「ニドちゃん、“どくづき”、カメちゃん、かわして!」

 

 

ニドちゃんは再びバリヤードへ、ブルーがそう言うとカメちゃんは地面に“ハイドロポンプ”を放ち、空へ飛ぶ事で回避する。

 

 

「! 地面に攻撃した反動で!?」

 

 

ブルーのカメちゃんの回避方法に驚く、一方でブルーは先程のニドちゃんの放った攻撃に驚く。

 

 

「“かわらわり”!? どうして…! “アンコール”ね!」

 

 

バリヤードの“アンコール”により、ニドちゃんは“かわらわり”しか出せない状態となっていた。

 

 

「そうだ、バリヤードは“エスパー、フェアリー”タイプのポケモン。 ダメージの少なさからその技は“かくとう”タイプの技だろう?」

 

 

ナツメが“リフレクター”を繰り出したのはそれが理由だ。“かわらわり”を繰り出した状態で“アンコール”で縛る。その為に“リフレクター”を指示したのだ。つまり、あの“リフレクター”は『壊させる為』に繰り出したのだ。

 

 

「…フェアリー? なるほど、スマホロトムね」

 

 

ナツメが“フェアリー”タイプについて知っていることに驚きつつも、それがスマホロトムからの情報である事を察する。

 

 

「さあ! そのニドクインから始末しようか! バリヤード、“サイケこうせん”、モルフォン、“サイコキネシス”!」

 

 

2体の“エスパー”技を受けてニドクインは倒れる。

 

 

「! (今!) ブルー(・・・)、“かたきうち”!!」

 

 

ニドクインが倒れた瞬間、ブルーはポケモンの『ブルー』を繰り出し、バリヤードに“かたきうち”を繰り出す。その攻撃を受けてバリヤードは倒れる。

 

 

「そのポケモンは? …情報に無かったポケモンだな。」

 

 

ブルーの手持ちについてもロケット団は調査をしていたのだが、ブルーというポケモンを所持している情報は無かった。

 

 

「その戦闘力、そのカメックスやニドクインの様に戦闘に向くポケモンの様だな。厄介だが、『終わりだ』。」

 

 

その瞬間、ブルーの後ろに突如『フーディン』が現れる!

 

 

「“かなしばり”!」

「しまった!」

 

 

“かなしばり”によってブルーとポケモンたちは動けなくなってしまう。

 

 

「フフフ。 みたか、これが戦闘のプロ。これであなたの拘束は完了ね。」

「(やっぱり拘束…。 サカキも私を狙っていたし、どうして?)」

 

 

ブルーはナツメの言葉とサカキが自分を真っ先に狙っていたことと『聞きたい事』と口にしていたことについて考える。

 

 

「(サカキが私を狙っているのはレッドたちと会って以降、それまでは私には興味が無かった。なら狙う理由は?)」

 

 

ブルーは考え、マサラタウンでレッドたちから聞いたサカキの行動の違和感。そして話した内容からある事に気付く。

 

 

「(…私が『あいつに誘拐された人物』と言う事が狙われた理由なら、サカキの違和感の正体は、まさか!?)」

 

 

 

ブルーはナツメに問いかける。

 

 

「…ねえ、どうして私を拘束しようとしているの?」

「答えると思うか?」

「いいじゃない教えてくれたって、例えば…」

 

 

次の言葉にナツメは驚愕する事になる。

 

 

 

 

 

「例えば、仮面の男に誘拐された『サカキの息子』のことを知りたいとか?」

「……なんだと?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく力が欲しかった。

力があればどんな事もできる。ポケモン、装備、お金。

 

そういう物をとにかく求めた。ただ求めた。

 

 

 

だが、なぜこんなにも力を求めたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

「エレキブル、“れいとうパンチ”!」

「ブイ、受け止めろ! フッシー、“はっぱカッター”!」

 

 

エレキブルの攻撃を『ブースター』になったブイが受け止め、フッシーの“はっぱカッター”がエレキブルにダメージを与える。

 

 

「ピカ、“でんこうせっか”!」

 

 

ピカが“でんこうせっか”で素早く近づき、エレキブルに取り付く。

 

 

「ピカ!」

「エレキブル!」

 

『“10万ボルト”!』

 

 

ピカとエレキブルが互いに“10万ボルト”を繰り出し、お互いにダメージを受ける。

 

 

「ブイ、“ミサイルばり”、フッシー、“つるのムチ”!」

 

 

ブイとフッシーの攻撃が追撃で命中する。

 

 

「クソ! さっきから攻撃がすべて命中している、なぜだ?」

 

 

マチスはそこで部屋の『匂い』に気付く。

 

 

「そうか、さっきからあまい匂いがすると思ったが、“あまいかおり”か!?」

 

 

“あまいかおり”とは相手の回避率を下げる技だ。エレキブルの素早さはとても早く、攻撃が当たり辛い。しかし、“あまいかおり”で回避率を下げた事で攻撃が命中しているのだ。

 

 

「エレキブル、“いわなだれ”!」

「プテ、“はかいこうせん”で蹴散らせ!」

 

 

エレキブルの“いわなだれ”をプテの“はかいこうせん”で消滅させる。

 

 

「! なぜだ! オレは力を手に入れたはずだ!! ロケット団の技術、新たな進化! 条件はこっちが有利だった筈だ!!」

 

 

マチスはそう叫びながら攻撃する。

 

 

「なのになぜ、こうも押されているんだ! “10万ボルト”!」

「ブイ!」

 

 

エレキブルの電撃をサンダースのブイが受け止める。

 

 

「…分からないのか? おまえはポケモンとの繋がりを絆を忘れているからだ!!」

「絆、繋がりだと? そんなもので強くなれる訳…。」

 

 

マチスの言葉にレッドは言う。

 

 

「最初はただ強くなる方法を知りたいだけだった。でも旅をして思ったんだ。」

 

 

レッドは今の気持ちを言う。

 

 

「オレは皆と強くなりたいんだ。 一緒に旅をして、野生のポケモンたちと仲良くなって、ポケモンバトルで勝っても負けても皆といたから楽しいんだ。そんな皆と一緒に色んな事をした経験がオレたちを強くした!」

 

 

レッドはマチスに語る。

 

 

「皆と一緒に『最強のポケモントレーナー』になりたい。 だから一緒に頑張れるし、強くなれるんだ! マチス、おまえは何の為に(・・・・)力を求めているんだ!!」

「…何の、為にだと?」

 

 

その言葉を聞き、マチスはエレキブルに指示する寸前に止まってしまう。

 

 

「フッシー、“はっぱカッター”、ピカ、ブイ“10万ボルト”!!」

 

 

ピカ、ブイ、フッシーの攻撃を受け、エレキブルとマチスはついに倒れる。

倒れ行く最中、マチスは力を求めた理由を思い出した。

 

 

「(あの日だ。 あの日、あいつが死んで(・・・)からオレは力を求めたんだ。)」

 

 

マチスは今は亡き、かつての部下『ビスケス』が亡くなった後の事を思い出す。

 

 

 

ーーー 過去 ーーー

 

 

『駄目だ! こんなのではまたあいつみたいにオレのせいで部下を死なせてしまう!』

 

 

マチスは軍人だった。 軍人である以上、災害だけでなく、戦場に出ることもあった。あるテロ事件で敵を制圧するために乗り込んだマチスたちだったが、その戦場でマチスは部下を失った。それ以降マチスは力を求める様になった。しかし、あまりにも求め過ぎた結果、問題が発生。 軍から降りる形となってしまった。

 

 

『なぜだ! 力を求めただけでなぜこんな事になった!!』

 

 

その頃にはマチスにはなぜ力を求めたのかその理由を失ってしまった。ただ力だけを求める人間となってしまったのだ。そうして彷徨っているうちにマチスは

 

 

『力が欲しいのか? ならばオレの組織に来い。』

 

 

ロケット団のボス、サカキと出会ったのだ。

 

 

 

 

ーーー シルフカンパニー ーーー

 

 

「…そうか、オレは負けたのか。」

 

 

マチスは自身の状況を認識し、理解する。

 

 

「ああ、オレたちの勝ちだ。」

 

 

レッドはそう勝った事を言う。

 

 

「お前たちの強さは本物、オレのような偽りの強さじゃない。だが、ボスには恩がある。これだけはしなくてはな、サンダー!」

 

 

マチスがそう言うと部屋が開き、サンダーはそこから出て行く。

 

 

「! サンダーが!? 何処に行ったんだ!」

「フ、言うかよ。だが、その変わりにこれやるぜ。」

 

 

そう言い、マチスはレッドに投げる。

 

 

「! これって、ジムバッジ(・・・・・)!? どうして?」

「気に食わねえが、オレの強くなる理由を思い出せてくれた礼だ。チャレンジャー専用だがな。ついでにこれもやるよ。」

 

 

そう言い、マチスは手袋を渡す。

 

 

「ピカチュウを持っているお前には役に立つだろう。アンダースーツと同じ電撃を通さない手袋だ。」

「……理由ってなんだ?」

「言うかよ。 あとは好きにしろ。」

 

 

そう言いマチスは意識を失う。それを見届けたレッドは手持ちをボールへ戻し、サンダーを追いかける。

 

 

 

 

 

一方、

 

「ここかな?」

 

 

リョウ、ケン、ハリーを倒したイエローはある部屋を覗く。すると、

 

 

「? あれは警察の人だ!!」

 

 

そこにはどういう訳か警察の人が拘束されていた。イエローはカードキーで扉を開ける。

 

 

「大丈夫ですか!? すぐに拘束を外します。」

「! 子供!? どうして此処に?」

 

 

イエローは拘束を外しながらここに来るまでの経緯を話す。

 

 

「…まさか、キミのような子供たちにロケット団の戦いを任せるなんて、自分の力の無さが情けない。」

「いえ、僕たちが望んだ事です。そうして此処に?」

 

 

イエローの質問に警官は答える。

 

 

「オレはオーキド博士の護衛をしていたんだが、ロケット団にやられてしまった。自分の力不足だった。」

「! あなたが護衛だったんですか。」

 

 

警官がオーキド博士の護衛をしていた事にイエローは驚く。

 

 

「オーキド博士たちの救出だったね? 協力するよ。」

「ありがとうございます。 僕はイエローです。」

 

 

イエローの自己紹介に警官は言う。 自身の名前を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オレはハヤトだ。」

 

 

彼の名はハヤト、後にキキョウジムのジムリーダーとなる人物だ。

 

 

 

 

 




いかがでしょうか? 


マチスの過去はオリジナルです。

『ビスケス』を出したのはこの世界が平行世界であり、彼女の状況でマチスの未来が変わった事を示すためです。


生存ルート → アニポケと同様の未来。
死亡ルート → ポケスペでのロケット団加入


と言う設定としました。ポケスペでは彼女は出ていないことを利用しました。
納得して頂ければ幸いです。

では次回。



ようやくオーキド博士の警備をしていた警官を出せました。
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