ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。


今回、物語上原作にて起きた過去の事件でオリジナル設定を描写致しました。

気に入らない方もいると思われますが、どうかご理解の程をお願い致します。



ヤマブキシティ〜スオウ島

 

サトシ、レッド、イエロー、グリーン、ブルー、そしてマサキの6人はロケット団との戦闘後、四天王のカンナとキクコに襲撃される。

 

ロケット団との戦闘直後という事もあり、絶体絶命のピンチとなったその時、オーキド博士と警官のハヤトが助けに来て、戦闘を始める。

 

 

ーーー 過去 ーーー

 

あのヤナギのポケモン『ラ・プリス』『ラ・プルス』が死んで心を閉ざしてしまってから合わなくてなった友人の1人、オーキドと会った時は当然嬉しかった。

 

あの日から研究していた事を友人と共に行う事が出来るのだから。

 

しかし、

 

 

『ポケモン図鑑だと!?』

『ああ、』

 

この時期はまだポケモンの名前と姿しか分かっていない。

だが、ポケモン図鑑はそんなポケモンの生態を出会う度に記録する機械。それを完成させる為にマサラに帰るという。

 

 

『まったく! 全くそんな時間かかりそうな研究!図鑑が出来上がる頃にはデータ集めに出発する体力なんかなくちまうだろうよ!』

 

 

ポケモン図鑑を完成させるだけでも相当な時間がかかるだろう。完成後には歳をとり、体力はなくなっているだろう。だが、

 

 

『いいさ、その時には俺の子供や孫がそれをするだろう。』

 

 

そう言うとオーキドはそのまま控室へと向かう。

 

 

『オーキド!』

 

 

キクコはそんなオーキドを呼びかけるが彼は歩みを止める事は無かった。

その後彼女はリーグの決勝で研究の事も含めオーキドと戦うが、僅かな差でキクコは敗北。その結果研究は破棄された。

 

 

 

ーーー ヤマブキシティ ーーー

 

 

サトシとグリーンを守る様にオーキド博士は前に出て、キクコと相対する。

 

 

「…本当に四天王にいたとはのう、キクコ。歳をとってなお、その実力。 相当鍛えていたようじゃな。」

「そういうあんたは変わったね。昔は強くていい男だったが、今じゃ見る影もない。 事実、今の攻防だけでガルーラもあんたも疲れているじゃないか?」

 

 

オーキドは、ポケモン図鑑に関する研究をし続けていた事で全盛期時とは体力が劣っている状態だ。ロケット団に捕まったのも最終的には体力が尽きた事で囚われた様なものだ。

 

 

「キクコ、言いたい事はあるが今はこれ以上悪行を犯すことを防ぐために此処で止める。」

「悪行ね。 四天王として活動している事かい? それとも、ポケモンを操る研究を今もしている事かい! ゴースト、“こごえるかぜ”!」

 

 

キクコが話した直後、ゴーストの“こごえるかぜ”がオニっちを襲う。

 

 

「“ふきとばし”! 」

 

 

ゴーストの攻撃を“ふきとばし”で回避する。するとそのままアーボックがガルっちへ攻撃、ガルっちにかみつく。

 

 

 

攻撃を受けたガルっちはそのまま後ろに倒れながら足をアーボックに当て(・・・・・・・・・)

 

 

「“ともえなげ”!」

 

 

倒れた勢いと足でアーボックを持ち上げて後ろへ投げる。

 

攻撃を喰らったアーボックはその後、キクコのボールへ『強制的』に戻り、ボールからゴルバットが繰り出される。

 

 

「すげー! オーキド博士。」

「ピカピカ!」

 

 

キクコのアーボックはスピードが上がっているのだが、そのアーボックを正確に捉え、反撃したオーキド博士に驚く。

 

 

「…フン、研究、研究ってマサラで籠っていたにしては随分といい動きじゃないか。 さては密かに昔の感覚を取り戻す為に修行していた様だね?」

「ハア、ハア、まあな。」

 

 

 

オーキド博士はサトシと会った際、『その状態』を見て少しでも力になりたいと思い。ポケモントレーナーとしての感覚を取り戻す為に2ヶ月前から少しずつ鍛えていたのだ。

 

その結果、数分間ではあるがかつての全盛期に近い実力を発揮出来るようになったのだ。

 

そのため、ナツメ相手でも最初は有利に戦闘していた。

 

 

「おじいちゃん! オレも…」

「グリーン! ここはワシが抑える!お主はマサキのパソコンから手持ちのポケモンたちを!」

「! わかった。」

 

 

オーキド博士を援護しようとするグリーンだったが、オーキド博士はそれを止めてグリーンにパソコンのボックス内(・・・・・)にいるポケモン達を取り出す事を言う。その言葉を聞いたグリーンはそのままマサキの方へ行く。

 

 

 

 

一方その頃、

 

 

「“アクアブレイク”。」

「ヨルノズク、“フェザーダンス”!」

 

 

ヤドキングの“アクアブレイク”がヨルノズクに命中する直前、“フェザーダンス”によって羽根がヤドキングを覆い尽くし、威力が減少。

ヨルノズクはダメージを受けるもそこまでのダメージではなく、

 

 

「“シャドーボール”!」

 

 

逆にハヤトのヨルノズクの反撃を受ける。

しかも『みず・エスパー』タイプのヤドキングにとっては『ゴースト』タイプの“シャドーボール”は効果バツグン。故に大きなダメージを受け吹き飛ぶ。

 

 

「! やるわね。 でも、結果的に距離は稼げたわ。 “れいとうビーム”!」

 

 

先程の“アクアブレイク”は遠距離で攻撃する為に距離を稼ごうとヨルノズクを吹き飛ばす為に放ったが、“シャドーボール”で吹き飛ばされた事で遠距離での攻撃が有効となり、“れいとうビーム”を放つ。

 

『ひこう』タイプのヨルノズクは距離が近いとその動きは予測しずらい。故に距離をとり予測しやすい状況とし、攻撃を放ったのだ。

 

放たれた“れいとうビーム”は正確にヨルノズクに命中。その攻撃を受けヨルノズクは体勢を崩すが、

 

 

「!? これは…。」

 

 

ヨルノズクはすぐに体制を立て直しただけでなく、ダメージはある物の、“れいとうビーム”を喰らう直前までのダメージより『回復』している様に見えた。

 

 

「ダメージが少ない所か多少回復している…! “はねやすめ”ね。」

「ああ。」

 

 

“はねやすめ”。

体力が回復するが、その後しばらくは『ひこうタイプ』ではなくなる。

 

つまり、あの“れいとうビーム”を受ける直前に“はねやすめ”でヨルノズクの『ひこう』タイプは無くなり、“れいとうビーム”を受けても効果ばつぐんではなく、ダメージが少なかった。最終的には“れいとうビーム”を受ける前より体力が回復するという結果となったのだ。

 

 

「…驚いたわね。 国際警察ならまだしもただの警察にこれ程の実力者がいたなんて。」

「そんな余裕そうに話して良いのかしら?」

 

 

感心しているカンナにラプラスと戦闘していたブルーがそう言う。その理由は。

 

 

「ピカ、“アイアンテール”!」

「ラッちゃん、“ひっさつまえば”!」

 

 

カンナの後ろでジュゴンとパルシェンを瀕死寸前に追い詰めているレッドとイエローがいるからだ。

 

 

「…確かにこのままじゃ不利ね。なら回復すればいい。ヤドラン、“いやしのはどう”!、ジュゴン、“ねむる”!」

 

 

そう言いカンナはヤドランを繰り出し、パルシェンを回復。ジュゴンは“ねむる”事で体力を回復した後、『すぐに起きる』。

 

 

「な!」

「回復した!?」

 

 

回復した二体は再びレッドとイエローとの戦闘を行う。

 

 

「ジュゴンには事前に『カゴのみ』を持たせていたの。これであの2人はまだ此処には来ないわ。」

「ッ!」

 

 

その状況にブルーは悔しがる。この状況は最悪だ。今はなんとか対処しているが、やはりロケット団との戦闘の傷は大きい。そう悩んでいると、

 

 

「“かえんほうしゃ”!」

「!」

 

 

ヤドキングに対して“かえんほうしゃ”が繰り出される。

 

 

「! グリーン!」

「マサキ、こっちに来てくれ!」

「! (そうか!)わ、わかった! ブルー、あのラプラスを頼んだ。」

「ええ!」

 

 

グリーンはマサキが持っていたパソコンを使用してボックスにいる。

『ピジョット』『フーディン』『ナッシー』『キュウコン』『ウインディ』の5体を取り出そうとしているのだ。

 

ポケモンまでは分からないが、意図は理解したマサキはグリーンの元へ、ブルーはそのままラプラスと新たに出て来たヤドランを相手にする。

 

 

「マサキ? …! そう言うことね!」

 

 

マサキという研究者の事はキクコを通じて知っていた為、グリーンの言った台詞の意味を理解する。

 

マサキはポケモンの転送システムの開発者であり、カントー、ジョウト地方の預かりと転送システムの管理者でもある。

 

そしてそれがマサキがこのロケット団攻略にいる1番の理由である。

 

マサキが持っているノートパソコンは特別製であり、本来ならばポケモンセンターなどの専用のパソコンで行うのだが、このパソコン一つでポケモンの転送、預かりが可能なのだ。

 

(この技術はレッド達のポケモン図鑑をアップグレードする際に参考にしたロトムスマホから得た。)

 

そのマサキがいる事とその彼が手元からノートパソコンを取り出した事でグリーンがポケモンを預かりシステムから取り出そうとしていることを知り、止めようする。

 

 

「ラプラス、“ふぶき”!」

「! させない、ブルー、ぷりり、“ものまね”!!」

 

 

ブルーとぷりりが“ものまね”でラプラスの“ふぶき”を真似て放つ。

その結果、多少は力負けするがグリーンとマサキには攻撃は届かない。

 

 

 

「!? “ものまね”で“ふぶき”を!? なら…!」

 

 

カンナが次の一手を行おうとした瞬間、彼女は気付く。

 

 

「…なるほど、流石はワタルね。」

「どう言う意味…! あれは?」

 

 

カンナの言葉に疑問を持った瞬間ブルーも気付く。上空には『ドラゴン』タイプのポケモンの群れがいることに。

 

 

 

 

 

「ゲンガー、“シャドークロー”」

 

 

キクコのゲンガーがオーキド博士が繰り出した『ニドリーノ』に対して攻撃する。ニドリーノはその攻撃を後ろに下がる事で回避する。

 

 

「ニドリーノ、“スマートホーン”!」

 

 

回避したニドリーノはそのままゲンガーに近づき自身のつので“スマートホーン”を繰り出す。その攻撃でゲンガーはダメージを受ける。

 

 

「…本当に憎たらしいね。 でも、もうポケモンもアンタも体力の限界じゃないか?」

「はあ、はあ。」

 

 

キクコの言葉の通り、オーキド博士とニドリーノには相当な疲労が見えた。

 

 

「老いぼれジジイにしてはよくやったよ。昔を思い出したよ。」

「…キクコ、なぜ四天王としてこんな事をしている? ワシがお主の研究を否定したからか。」

 

 

オーキドの言葉にキクコは“ピク”と反応する。

 

 

「…ああ。確かに『最初』はそうだったさ。アタシが間違っていないと証明する。そのためだった。」

「『最初』じゃと?」

 

 

キクコはそう四天王としている『最初』の理由を話す。

 

 

「今は違うって事ですか。キクコさん。」

「ああ、今は目的のために(・・・・・・)ワタルを利用していると言って良い。」

「なら何が目的なんじゃ。」

 

 

オーキドの質問にキクコは答える。

 

 

「オーキド、忘れていないだろう? ヤナギの『あの事件』とその『原因』さ。」

「!!」

「…『事件』の『原因』って。」

 

 

その言葉にサトシは思い出す。オーキド博士がかつて言ったヤナギのポケモンが死んだ事件のことを。

 

 

「…ああ、忘れるものか。あの事件の事は。」

「…ヤナギさんの事件のことですね?」

「当時、氷原が崩れたのは温暖化によって引き起こったことと判明した。だが、実際はあれが環境による事故だけではなく、『半分人災』の事故だった。」

「え!?」

 

 

その言葉にサトシは驚愕する。

 

 

「あの事件の原因である氷原の崩壊は実は『十数年の前』から崩落の予兆をポケモン協会は『観測』していた。にも関わらず当時のポケモン協会はその氷原での『ポケモンの保護』を実行したのさ。」

「! どうしてそんな危険なことを!」

 

 

サトシの疑問は最もだ。そんな危険な場所ならば事故が起こるのは必然だ。

 

 

「当時のポケモン協会の担当者は崩れたとしても『みず、こおり』タイプのポケモンなら問題ないって無視していたのさ。その結果が『あの事故』さ。それも全て人間がポケモンに不用意に関わったせいだよ。」

 

 

かつてオーキドとキクコが決勝で戦った時でさえ、ポケモンの事は『名前と姿』しか分かっていないのだ。

昔より、ポケモンは人間より強固な生物として認識されていた。

故に例え崩れたとしても大丈夫だと考えてしまった結果が『あの事件』なのだ。

 

 

「つまり、あの事件は人間がポケモンの事をただ強い生き物と誤った認識のままで理解しようとしなかったから起きた事件だったのさ。」

「…。」

 

 

その言葉にサトシはオーキド博士の方も見る。今のキクコの言葉は本当なのかと聞こうと見ると、オーキド博士の真剣な顔でその言葉に偽りはないことがわかった。

 

 

「太古の時代では、ポケモンは『怖い生き物』と呼ばれていた。モンスターボールの存在によってその認識も変わったが、それでもポケモンの調査は危険な事。元々アタシの研究はポケモンを観察する上でポケモンに襲われた際、『操る事で』人間をまもることを目的とした研究だったのさ。」

「「!!」」

 

 

その言葉にサトシだけでなく、オーキドも驚く。

 

 

「そんなことは聞いていなかったぞ。」

「ああ、オーキド。あんたが来た時にはポケモンを操る事しか考えていなかったからね。 確かにあの時はアタシらは間違っていたよ。」

 

 

キクコの言葉にオーキドとサトシは驚愕する。キクコ自身『最初』の動機は研究を否定された事だと話したからだ。にも関わらず今はその目的よりも優先する『目的』があるという。

 

 

「今のアタシの目的の為にもこの計画は実行する必要があるのさ。」

「そこまでしたい『目的』って一体?」

 

 

サトシがそう質問するがキクコはただ呆れたようにオーキドに話す。

 

 

「…オーキド、まさかと思うがまだ分からないのかい? それとも、『分かりたくない』って理由じゃないだろうね?」

「……。」

「オーキド博士?」

 

 

キクコの言葉にサトシがオーキド博士に質問するその時、周囲に空からの攻撃が放たれる。

 

 

「う、! アレは『ドラゴンポケモン』の群れ!?」

 

 

空を見上げるとドラゴンタイプのポケモンの群れがいたのだ。

ミニリュウ、ハクリュウ、カイリューなどのポケモンたちの群れがヤマブキシティへ来たのだ。そしてその光景に驚いた事で。

 

 

「ゲンガー、“さいみんじゅつ”!」

「! ニドリーノ!」

 

 

隙が生まれ、オーキドのニドリーノは“さいみんじゅつ”で眠ってしまう。

 

 

「“ゆめくい”」

 

 

そのまま“ゆめくい”で戦闘不能にしつつ、体力を回復させる。

 

 

「オーキド博士!」

「これでオーキドのポケモンはすべて戦闘不能、頃合いだね。カンナ、此処は引くよ。」

「…あら? ここで全員始末する必要があると思うけど?」

 

 

そう言うカンナにキクコは言う。

 

 

「いや、これ以上戦闘でアタシ等のポケモンの体力を消費するのは得策じゃないよ。ジムリーダーとの戦いの傷もまだあるんだ。それに既に計画は最終段階。あと数時間でスオウ島に『ルギア』も来る。」

『!?』

 

 

キクコの言葉に全員驚愕する。

 

 

「ルギアをワタルが掌握した後で全員始末すれば良いさ。そもそもこのドラゴン軍団の攻撃を突破出来るか怪しいものさ。」

「…なるほど理解したわ。」

 

 

カンナはキクコの言葉の意味を理解する。

 

ここで目的を話したのはサトシたちに回復の時間を『与えない為』だ。

特にサトシのポケモンたちの傷は回復まで数日かかるだろう。この状況でこの話をすれば彼らは回復もせずにスオウ島へと来るだろう。しかもヤマブキシティにはワタルの『ドラゴン軍団』。スオウ島には『氷・霊・格闘のポケモン達。』がいる。 

 

その中でキクコは今撤退。体力を回復させ自分たちは万全の状態にし、サトシたちは連戦の疲労で仮にスオウ島に来ても有利に戦える様に一度撤退しようと言っているのだ。

 

 

「分かった。撤退しましょう。」

「ま、待て!」

 

 

レッドがそう言い、止めようとするが周辺のポケモン達に阻まれてしまう。

 

 

「レッドさん! 先ずはこのポケモンたちをどうにかしないとこの町に被害が!」

「ああ! フッシー、“つるのムチ”!」

 

 

イエローの言葉にレッドは同意してフッシーの“つるのムチ”で複数のポケモンたちを相手にする。

 

 

「カメちゃん、“ハイドロポンプ”!」

「ウインディ、“しんそく”!」

 

 

同じくブルーや手持ちを入れ替えたグリーンもポケモン達に対処していく。

 

 

「四天王を追いかけないとこのままじゃ、ワタルがルギアを従えて大きな被害が出る!」

「だが、今此処を離れれば被害は地上だけじゃない! 地下の人達にも被害が出るかもしれない!それは防がなければ。おじいちゃんとサトシは!」

 

 

レッドとグリーンがそう言いながら対処しているとグリーンはキクコと戦っていたオーキド博士とサトシを見る。

 

 

「“エレキネット”!」

 

 

サトシはポケモン達の攻撃を“エレキネット”で防御しながら、

 

 

「オーキド博士! みんなの所に!」

「!…分かった。」

 

 

その場で立ち尽くしていたオーキドはその言葉を聞き、レッドたちの所へ向かう。

 

オーキド博士のポケモンは先ほどの戦いで地下にいるラッキー以外戦闘不能であり、ピカチュウも体力が少ない。この状況ではレッドたちの所へ合流することを決めたのだ。サトシはポケモン達の攻撃を掻い潜り、どうにかレッドたちと合流する。

 

 

「サトシ! オーキド博士! 大丈夫か!?」

「ああ、なんとか合流できたけど、このままじゃ。」

 

 

このままポケモン達の相手をしていると切り抜けられるだろう。

しかし、一直線にここからスオウ島へは全力で1時間弱、戦闘と地下の人々の安全の確保を考えれば数時間は掛かる。

 

つまり四天王の計画を阻止するのは相当難しくなる。

仮にルギアを手中に収めた後でこの状況では勝機は『0』に等しい。

 

四天王に勝つには今からスオウ島に行き、計画を阻止するしかない。

 

 

「(せめて、此処を任せられる実力者がいれば…!)まずい! マサキ!!」

「え?」

 

 

グリーンが叫んだのはマサキの近くにミニリュウがいて、正に攻撃しようとしていたからだ。 しかし、防御も助けても間に合わない。

 

 

その時、

 

「ボスゴドラ、“メタルクロー”!!」

 

 

上空からボールが投げられ、そこから『ボスゴドラ』が現れる。

そしてマサキを守る様にミニリュウを攻撃する。

 

 

 

「! アレはもしかして!」

「ダイゴさん!?」

「どうやら間に合った様だね!」

 

 

そこにいたのはホウエン地方チャンピオンの『ダイゴ』だった。

 

 

「どうして此処に?」

「ヒワダタウンにいた時に電話が来てね、『四天王がヤマブキシティを攻めている』って聞いて駆けつけたんだ!」

 

 

そうダイゴが話していると同時にメタグロスに指示をする。

 

 

 

「メタグロス、“ラスターカノン”!」

 

 

ポケモンの群れへ攻撃が放たれ、ポケモンの隊列に穴が出来る。

 

 

「すげー威力。 ! この揺れは!?」

 

 

レッドがそうダイゴの強さに感心していると地面に揺れを感じ、

すぐに“ボコッ”!!と地面からイワークが現れ、

 

 

「“いわなだれ”!!」

 

 

イワークの攻撃でポケモンたちを攻撃していく。

 

 

「! タケシ!」

「ピカチュ!」

 

 

 

その後タケシはイワークからエリカとカスミを下ろし、そのまま戦闘する。

 

 

 

「カスミさん! エリカさん! 無事だったんですね!!」

「一応無事、と言いたいですが、」

「私とエリカは四天王との戦いで負けたわ。ごめんレッド。」

「いや、無事だっただけでも良かったよ。」

 

 

そう3人の無事に安堵していると、エリカが言う。

 

 

「あなたは確か、ホウエン地方のチャンピオンの『ダイゴ』さんですね? 皆さん、状況を説明お願い出来ますか?」

「ワシが説明しよう。」

 

 

現状ポケモンが全員戦闘不能となっているオーキド博士が説明する。

 

 

「…状況は分かりました。 皆さん! 此処は私たちに任せてスオウ島へ!」

「でも!」

「今此処で留まっているのが最も最悪な状況です! それに私たちも『これ』で一体のみですが回復すれば戦闘が可能ですし、東側にいるジムトレーナー達もこのシルフカンパニー跡地にもう少しで合流します! 必ず地下の人達を守って見せますので此処は任せてください!」

 

 

そう言いながらエリカとカスミは残りは一つのみとなっていた『げんきのカケラ』で『キレイハナ』、『スタちゃん』を瀕死から回復させ、繰り出し、

 

 

「“こうごうせい”!」

「“じこさいせい”!」

 

 

それぞれ回復技で体力を回復させる。

 

 

「ワタクシたちは大丈夫です。 マサキと警察のあなたも彼らの援護を、お願いします!」

「…分かりました。」

「ワイも!? でもこの状況、少しでも戦力は欲しいか! 覚悟決めるか!」

 

 

その言葉に頷き、レッドとイエローはプテ、ブルーはぷりり、グリーンはリザードン。ハヤトはヨルノズク、ダイゴはメタグロス、そして、

 

 

「サトシ! コイツで来い!」

「! サンキュー、グリーン! 行け、ピジョット!」

 

 

サトシとマサキはグリーンからピジョットを借りて空を飛び、スオウ島へと向かう。

 

 

『四天王との決戦』の為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以上、いかがでしたでしょうか?


ようやくダイゴと合流しました。


次回、スオウ島突入です。

周辺にはヤマブキシティ以上のポケモンの群れ。果たしてどの様に突入するのか!

また次回をお楽しみに。
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