ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。


※注意

今回はロケット団3人組のポケモンが覚えている技ですが、アニメ本編では覚えていませんでしたが、本作の展開上、サトシとの戦いで強くなったという事で覚えていることにしております。
(てか、四天王と戦うのでこのぐらい強くしないと考えました。)


こちらの実力不足で申し訳ありませんが、どうか、ご理解頂ければ幸いです。






四天王③

 

四天王との戦闘中のレッドたち、しかし、ロケット団との戦いから連続での戦いである事もあり、徐々に押されて行く。 ピンチとなったその時、シバ、カンナ、キクコの所にマツバ、アンズ、ミナキの3人、ワタルと戦闘しているレッドとイエローの場所へカツラが現れる。彼らはロケット団の3人組(?)によって集められ、このスオウ島へ来たのだ。

 

全てはここで四天王を倒す為に。

 

 

 

ーーー スオウ島 ーーー

 

 

現れた3人組(?)の口上を聞き、サトシは驚いていた。

 

しかし、

 

 

「ニャ、ニャースが喋った!?」

 

 

駆けつけた援軍とサトシ、ブルー以外の人はポケモンが人間の言葉を話しているというとんでもない事実に驚愕していた。

 

ロケット団が口上を言っているにも関わらず、四天王が攻撃しなかったのは周りに援軍がいたのもあるが、ニャースというポケモンが人間の言葉を話すという異常事態に驚愕してしまったからだ。

 

そして、

 

 

「デスマス、“くろいきり”!!」

 

 

その隙を逃す程、『正義の悪』は甘くない。

 

デスマスの“くろいきり”が周囲を覆い尽くしたのだ。

 

 

コジロウが“くろいきり”を繰り出したのは視線を遮る目的もあるが、

ポケモンたちの能力変化を元に戻すためでもあった。

 

“くろいきり”によってキクコによって低下した防御が元に戻る。

 

その瞬間、

 

 

「スイッチオンニャ!!」

 

 

ニャースが何かのスイッチを押す。すると、“ボコッ”!!

 

と地面から何かが出て来る!!

 

 

「! なんだ!?」

 

 

地面からキューブ型の何かが発射され、四天王3人に近付くとエネルギーの輪っかを形成し、足や腕などに取り付けられる。

 

「! これは、拘束具か!?」

 

 

そうシバが言葉にしたその時、3人は地中の何か(・・・・・)に引っ張られる。

 

 

「まさか、私たちの分断が目的!!」

 

 

3人はそれぞれ別々の方向にある道へ引っ張られていることに気付き、カンナはその目的を察する。

 

地中にはロケット団が用意した機械があり、その機械から出た拘束具で捕らえた後分断出来るよう地中を掘りながら移動し始めたのだ。

 

“くろいきり”はそれを隠す為の物だったのだ。

 

 

「こんな小細工、3秒も持たないさ!!」

 

 

キクコの言葉の通り、少し距離は空いたがすぐに3人のポケモンが拘束具を破壊する。

 

3秒以下しか拘束出来なかったこの戦術。だが別の事を云えば、

 

 

 

「ニドちゃん、“ばかぢから”!」

「ムウマージ、“パワージェム”!」

 

 

四天王3人に対して『3秒』時間を稼げた(・・・・・・)

 

 

ブルーとマツバの攻撃で、カンナのポケモンたちを押し込み、

 

 

「(今!)」

 

 

ブルーが緊急用として所持していたポケモン、『ケーシィ』を繰り出す。

 

 

「しまった!?」

 

 

ブルー、マツバ、そしてカンナの2人は“テレポート”で遠くへ行く。

 

 

 

「ピジョット、“ふきとばし”!!」

 

 

グリーンのピジョットがキクコとポケモン達に対して“ふきとばし”を行う。その攻撃でアーボックたちは更に後ろに下がる。

 

 

「何!?」

 

 

下がったキクコは驚愕する。何故なら下がった先には別のアリアドスが“ねばねばネット”で罠を仕掛けていたのだ。

 

 

「このまま運ぶ!」

「ああ!」

 

 

アンズのアリアドスをピジョットが掴み、そのままキクコとポケモンたちを更に離す。その結果今この場所には、

 

 

 

「…やられたな。」

 

 

四天王のシバ、マサキ、ロケット団と

 

 

「大丈夫か、サトシ君。」

「は、はい。大丈夫です。」

「ピカ、チュウ。」

 

 

サトシとピカチュウに駆け寄ったミナキだけだった。

 

 

「事前に地面にあの拘束具の機械を忍ばせていたのか。 遅れてきたのもその為、さらにそのニャースが喋った事で生まれた動揺を利用されたな。」

「この世界じゃ、ニャーみたいに人間の言葉を話すポケモンは今の所いないみたいニャ。」

「だから此処で名乗れば、それを利用出来ると思ったのよ。」

「作戦は大成功だぜ。」

「ソーナンス!!」

 

 

3人の前でいつもの口上を言ったのはそれで動揺すればラッキーぐらいの気持ちだったが、特に研究者のキクコには予想以上に効いた様だった。

 

 

「…貴様らはロケット団だったな? だがお前たちは見た事もないし、サトシの反応から

サトシと同じ世界(・・・・・・・)のロケット団か。」

 

 

シバはサトシの反応から目の前にいるロケット団がサトシの世界のロケット団であることを察する。 同時に疑問に思う。

 

 

 

「オレたち四天王と敵対するのはなぜだ? お前たちはこの世界の人間ではないだろう? そこまでオレたちの計画を阻止する理由はなんだ?」

 

 

シバはそうロケット団に問いかける。

 

この世界の人間でもない彼等がここまで自分たちの邪魔をしようとする理由が分からなかったのだ。

 

 

「…まあ、サカキ様と敵対しているのもそうだけど、それだけじゃアタシたちはあなたたちと戦うつもりは無かったわ。」

「この世界の問題はこの世界の住人がやるべきことと思っていたしな。」

「…なら、なぜ?」

 

 

そう言うとロケット団は理由を言う。

 

 

「『気に入らない』からよ!」

「…なんだと。」

 

 

 

ロケット団の3人の言葉にシバは驚く。

 

 

「『ポケモンだけの世界を作る?』『人間はポケモンの敵?』ふざけんじゃないわよ!!」

「この世界は人とポケモンがいて成り立ってる世界だ! 仮に人間が居なくなればポケモンは幸せか? ポケモンと人間を切り離せば満足か?」

「そんニャ世界、ポケモンは幸せにならないニャ!!」

 

 

ロケット団は自分たちの考えを言う。

 

 

「人もポケモンも嫌な事、楽しい事、例えどんな小さな些細なことでもでもさ、そういうもんがいっぱい重なって今があるの!」

「お前らはポケモンにとっての『嫌な事』だけを見て人間を排除しようしている! しかも、それをポケモンの為ってポケモンに強要しようとしている!!」

「それは『自由』とは言えないニャ。 おミャーらの勝手な押し付けでポケモンの『自由』を

奪おうとする(・・・・・・)のを、許さニャいだけニャ!」

 

「……。」

 

 

シバとマサキはその言葉を聞いて驚愕する。

相手は別の世界の人間とはいえ、あの(・・)『ロケット団』だ。

 

彼らが話した内容は正に、ポケモンの自由を『守ろうとする』人物の言葉だった。

 

 

「…世界が違えばロケット団の考えも違うのか? だが、理解した。お前たちでオレを倒すつもりなのだな。 エビワラー、サワムラー!」

 

 

 

そう言いシバは自身のポケモンに呼び掛け、2体はシバの前へ並ぶ。

 

 

「ならば、死力と尽くしてオレたちを止めて見ろ!!」

 

 

 

 

 

 

スオウ島のある場所にて、突然3名の人物が姿を表す。

 

その瞬間、

 

 

「クッ!! ヤドラン、“サイコキネシス”!!」

 

 

カンナはすぐに攻撃し、ブルーのニドちゃんを攻撃。 ニドちゃんはそのまま倒れる。

 

 

「! ピッくん、“じゃれつき”!」

「ムウマージ、“シャドーボール”!」

 

 

ブルーはニドちゃんをボールへ戻しながら、マツバはムウマージでヤドランを攻撃、その攻撃を喰らい、ヤドランはダウンする。

 

 

「…私たちの分断、そして2対1の状況にする。しかも、私のポケモンの殆どのポケモンが“エスパータイプ”であることを見越して“ゴーストタイプ”のエキスパートのジムリーダーを当てるなんて、見事だわ。」

「君のポケモンについては事前に把握していたからね。 僕が有利だと思ったんだ。」

 

 

ロケット団によってスオウ島に向かう際、マツバはカンナと戦闘する事を事前の相談で決めていた。

 

四天王はそれぞれがジムリーダー以上の実力者であることを考えればマツバとキクコは互いにゴーストタイプの使い手でどちらも効果抜群だ。故に実力を考えればどちらが有利なのかはすぐにわかる。

 

対してカンナの場合、マツバの攻撃はエスパータイプを多く所持しているカンナに対して有効であると共に、こおり、エスパー共に攻撃を受けても効果抜群ではない。(ゲンガーは別。)

 

故にマツバは自身に有利に戦えるよう、カンナと戦うことを決めたのだ。

 

 

「でも、それだけで私を倒せると思わない事ね? あなた達2人ともまとめて凍らせるわ。」

「…いえ、あなたは私たちが倒すわ。」

 

 

そう言い、3人は再び戦闘を再開する。

 

 

 

 

 

ピジョットとアリアドスによって強制的に分断されたキクコは自身とアーボックを拘束する糸を破壊する。

 

「クロバット、“エアカッター”!!」

 

 

“エアカッター”によって糸を切り裂き、ようやく拘束を解かれる。

 

 

「…アタシとしたことが、喋るニャースに驚いて隙を作ってしまったね。」

 

 

キクコは分断された原因は自身の研究者としての“好奇心”であることを理解し、身を引き締める。

 

 

「そして、アンタたちがアタシを倒すつもりかい?」

「ああ、ポケモンタワーの事は父上から聞いている。 アンタたちの目的は必ず阻止させてもらう!」

「…キクコ、おじいちゃんの代わりにオレが止める。(キョウの娘か…まさかあいつの家族に救われるとはな。)」

 

 

2人のセリフにキクコは構える。

 

 

「…アタシには『やる事』がある、此処で邪魔させる訳には行かないね!」

 

 

キクコの言葉と同時に戦闘が開始された。

 

 

 

 

一方、

 

 

「どうだい、サトシ君。 『特殊な炎』を使った機械は?」

「は、はい。 両手両足の痛さが引きました。」

「ピカチュウ。」

 

 

 

ミナキから受け取ったロケット団が開発したカンナの氷攻撃を柔らげる機械によってサトシとピカチュウは身体の痛覚が引いた。

 

 

「良かった、君もピカチュウも今はボロボロだ。 此処で戦いが始まる。今の内に離れて…。」

「いえ、ミナキさん。 俺は此処でシバさんとロケット団の戦いを見ます。 それにシバさんなら戦っている最中に俺に攻撃はしませんから。」

「…本来なら止めるべきだけど、既に君の『覚悟』は知っている身。分かった。ならせめて私の近くで頼むよ。」

「はい。」

 

 

 

「エビワラー、“じごくづき”! サワムラー、“とびひざげり”!」

 

 

シバの指示でエビワラーとサワムラーは攻撃を繰り出す。2体はそれぞれ別々の相手に攻撃する、はずだった。

 

 

「? なんや、攻撃があのポケモンに集中しとる?」

 

 

マサキはその光景に驚く、攻撃は全てコジロウの持つ、『モロバレル』に集中しているからだ。

その事に疑問に思い、ポケモンたちを見る。

 

 

「! これは、ポケモン達が怒っている!?」

 

 

シバがポケモンたちを見ると皆モロバレルに対して怒りを持っているのが分かる。その怒りがモロバレルへ攻撃を集中していたのだ。

 

 

「モロバレルの“いかりのこな”だ。 これで攻撃がモロバレルへ集中するそして、」

 

 

攻撃したサワムラーが『しびれて動けない』ことが分かる。

 

 

「! “まひ”だと? だが、一体いつ喰らった?」

「喰らったんじゃない、自ら貰ったのさ(・・・・・)。モロバレルを攻撃した事でな。」

「なんだと?」

 

 

シバはコジロウの言葉に驚く。

 

 

「モロバレルの特性、『ほうし』! 直接攻撃を受けた時相手を稀にまひ、どく、ねむりのいずれかの状態にする特性さ!」

「これで終わりじゃないわよ、パンプジン、“ハロウィン”!!」

 

 

パンプジンは技を繰り出し、その技がサワムラーに命中する。

 

 

「コジロウ!」

「ああ、モロバレル、“たたりめ”!!」

 

 

モロバレルが“まひ”で動けないサワムラーへ攻撃する。その威力は、

 

 

「何!?」

 

 

サワムラーがその一撃で『戦闘不能』となる程だった。

 

 

「ワイらが攻撃を与えていたとはいえ、一撃で!?」

「“たたりめ”は相手が状態異常との時、威力が上がる“ゴーストタイプ”の技。そして、」

「パンプジンがさっき繰り出した“ハロウィン”は“ゴーストタイプ”を付与する技。つまり今のサワムラーにとって、“たたりめ”は効果バツグンになったのよ。」

「!」

 

 

ロケット団は常にサトシのピカチュウを狙っており、全くダメだった時や惜しい所まで行った場合もある。

 

つまり、世界チャンピオンのサトシに対して常に戦闘しているのだ。

そんな彼らが『弱い訳がない』。

 

彼らはピカチュウを頂くためにポケモンとの訓練を行っているのだ。

 

今のコンボもそんなロケット団の努力の賜物である。

(というか、マスターズトーナメントでのカルネの戦法を参考にしただけだが。)

 

 

だがモロバレルを囮にしたこの戦法は、

 

 

「…見事だが、そのモロバレルと言ったか、そのポケモンはもう戦えないだろう。」

 

 

もう出来ない。 その言葉と共にモロバレルは倒れる。

 

 

「! モロバレル、戻れ! …いつの間に攻撃したんだ。」

「“たたりめ”という技を繰り出す為に近付いただろう。 その時にエビワラーが攻撃したのだ。 “しんくうは”でな。」

「“しんくうは”、なるほどニャ。」

 

 

“しんくうは”とは、拳を 振って 真空の 波を まきおこす技で遠距離での攻撃が可能かつ、素早く技を繰り出すことができる。

 

この技によってモロバレルは戦闘不能となったのだ。

 

 

「そのパンプジンだったか、相当厄介だな。 先に倒させてもらうぞ。ニョロボン、“たきのぼり”、エビワラー、“じごくづき”!」

 

シバの攻撃がロケット団とマサキに対して繰り出される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツラの説明を聞き、ワタルは此処に来た理由を知る。

 

 

 

「…なるほど、奴等か。 あの時始末したと思っていたが生きていたのか。」

 

 

ワタルはクチバシティ、そしてこのスオウ島周辺にいたロケット団3人組(?)が原因である事を理解し、始末できなかった事に驚く

 

 

「レッド、イエロー、 ワタルの戦術はグレンタウンでのサトシ君との戦いで見ている。 ルギアが此処に近づいている以上、ワタル、もしくは巨石を破壊するぞ。」

「ああ!」

「はい!」

 

 

レッドとイエローは心強い味方が現れた事に喜びつつ、戦闘を始める。

 

 

「フッシー、“はっぱカッター”!」

「オムすけ、“ふぶき”!」

「ブーバーン、“かえんほうしゃ”!」

 

3人はワタルのポケモン達に攻撃を繰り出す。

 

 

「プテラ、“いわなだれ”、カイリュー、“かみなり”!!」

 

 

3人の攻撃をプテラとカイリューの攻撃で防ぐ。

 

 

「! やはり四天王の将、ポケモンの力量(レベル)がここまで高いとは。」

「…オレの戦術は分かっているか、確かにそうだな。 サトシにはほとんど全ての手段を使っていた。お前たちはその攻撃に対して対策も充分だろう。」

 

 

ワタルは自身の状況を正確に把握する。

 

 

「幾ら、オレのポケモンたちの力量(レベル)が高いとはいえ、『トキワの力』も満足に出来ない。数もそちらが多いならば状況は不利だろう。 だが、 『この攻撃』は分かるまい!」

 

 

その時、イエローが所持しているルカリオのボールが“カタカタ”っと動く。

 

 

「ルカリオ? どうしたの…! 皆さん、下がってください!!」

 

 

イエローがそう言った瞬間、ブーバーンがダメージを受ける。

 

 

「!? 何も無いにも関わらずダメージを!? これは一体!」

 

 

カツラの疑問にイエローは『トキワの力』でルカリオが波動で見た景色を伝える。

 

 

「ギャラドスとハクリュー達の“バブルこうせん”です!!」

 

 

ダメージの原因はワタルのポケモンたちの『見えない“バブルこうせん”』だったのだ。

 

 




以上、いかがでしょうか?


四天王との戦いはようやく本格的に突入しました。

では、また次回にて。
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