ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。





四天王④

 

 

四天王の計画を阻止する為スオウ島へと突入したレッドたち。

 

レッドとイエローはワタルと、その他はシバ、キクコ、カンナと戦闘。戦闘の最中サトシは戦線離脱を余儀されてしまうが、ロケット団3人組とマツバ、アンズ、ミナキがグリーン達へ、カツラがレッドたちと合流。彼らの力もあり、シバ、カンナ、キクコの3人を分断に成功する。

 

 

ーーー スオウ島 ーーー

 

 

 

「アーボック、“じしん”!!」

 

 

キクコの指示で“じしん”が起こる。

 

アーボックの“じしん”はグリーン、アンズは回避する。

グリーンが現在繰り出しているピジョット等は“ひこうタイプ”であり、“じめん”の攻撃は効果は無い。ではなぜキクコは“じしん”を繰り出したのか。 

 

それは、この場所が関係ある。

 

 

「!? 鍾乳洞中のつららが!!」

 

 

この洞窟の上には鍾乳洞のつららがあり、“アーボック”の“じしん”によって天井のつららが落ちて来た。さながら“つららおとし”の様な攻撃となる。

 

 

「! グリーン、ポケモンと共にアタイの所に!アリアドス、“ねばねばネット”!」

 

 

その攻撃を防ぐように、自身とグリーンの上に“ねばねばネット”を設置。 つららが落ちるがすべて“ねばねばネット”の粘性で受け止められる。

 

 

「フーディン、“サイコキネシス”!」

 

 

グリーンはそのまま“サイコキネシス”を繰り出し、『つらら』を操作する。

 

 

「キクコ、これは返すぜ。」

 

 

そのまますべてのつららをキクコへ落とす。

 

 

「ゲンガー、“マジカルシャイン”」

 

 

その全ての攻撃をキクコはゲンガーの“マジカルシャイン”で防御する。

 

 

「! その技は…。」

「ああ、サトシのゲンガーの技さ。 アタシはサトシの戦闘を見て、その対策を練っていたと同時にアタシの知らない技を使うゲンガーを見て鍛えた。この技は様々な状況で使えるさ。 ゴースト、“シャドーパンチ”」

 

 

ゴーストの“シャドーパンチ”が繰り出され、アリアドスを攻撃する。

 

 

「ピジョット、“受け止めろ”!」

 

 

その攻撃をグリーンはピジョットが受け止める様に支持し、“シャドーパンチ”を受け止める。

 

ピジョットは“ひこう・ノーマル”タイプ。 ノーマルタイプにはゴースト技は通用しない(・・・・・)

 

故にピジョットは攻撃を受け止め、攻撃を無効にする。

 

 

 

「“エアスラッシュ”!!」

 

 

そのままグリーンはピジョットに攻撃を指示、ゴーストに対して攻撃を繰り出す。

 

 

「!、ピジョット!?」

 

 

事は無かった。 

 

その前にゲンガーの技が命中し、ピジョットにダメージを与える。

 

 

「今のは、ゲンガーの“ふいうち”か!」

「攻撃のチャンスと思ったかい? そんなチャンスは無いさ! クロバット、“エアカッター”、ゴースト、“10万ボルト”!」

 

 

キクコは“ふいうち”で生まれた隙を逃さず、“エアカッター”でアリアドスを、“10万ボルト”でピジョットを攻撃。2体は命中し、倒れる。

 

 

「クッ! マタドガス、“シャドーボール”!」

「無駄だよ! ゲンガー!」

 

 

キクコは再び“ふいうち”を繰り出し、マタドガスを攻撃する。

 

事は無く、それに動揺したゲンガーはそのまま“シャドーボール”を喰らう。

 

 

「!? これは… グリーン、おまえの仕業か!!」

「よくやった、キュウコン! “じんつうりき”!」

 

 

キュウコンの技、“かなしばり”の効果で“ふいうち”が打てず、その結果マタドガスの攻撃が命中。その隙を逃さず、グリーンは“じんつうりき”でゲンガーを攻撃。ゲンガーは倒れる。

 

 

しかし、

 

 

「! やはり、“みちづれ”か!!」

 

 

ゲンガーが倒れた後すぐにキュウコンも倒れる。その光景を見てグリーンはそう口にする。

 

キクコはゴーストタイプの使い手。 “みちづれ”を使う事は想定していた。だが、ゲンガーは強く、例え“みちづれ”でこちらのポケモンが倒れたとしても倒す事を優先とし、キュウコンに攻撃を指示したのだ。

 

 

「クロバット、“ヘドロばくだん” アーボック、“かみくだく”!」

「ウインディ、“かえんほうしゃ”! フーディン、“シャドーボール”!」

「マタドガス、“ダブルアタック”! クロバット、“クロスポイズン”!」

 

 

キクコの攻撃に対してグリーン、アンズは対処するが、キクコの“ヘドロばくだん”に“かえんほうしゃ”と“シャドーボール”で相殺。アーボックにはマタドガスのダブルアタックで対抗。 そしてアンズのクロバットはキクコのクロバットへ攻撃するも、

 

 

「! 早い!!」

 

 

簡単に攻撃を回避されてしまう。

 

 

「ゴースト、“さいみんじゅつ”。」

 

 

そして直ぐにゴーストはアンズのクロバットに対して“さいみんじゅつ”を繰り出し、クロバットは倒れる。

 

 

「! クロバット!!」

「“ゆめくい”。」

 

 

そしてクロバットに対して“ゆめくい”でダメージを与え、

 

 

「“エアカッター”。」

 

 

直ぐにキクコのクロバットがアンズのクロバットを攻撃する。その攻撃でどうにかクロバットは目を覚ますが、大きなダメージを負った。

 

 

「大丈夫か? なんて速さだ。」

「クロバット対クロバット。 同じポケモン同士の戦いだったが、実力差は分かったじゃろうて、フェッフェッフェ!」

 

 

グリーンは状況を見て考える。

 

 

「(さすがは四天王か…3体のポケモンをここまで平行で指示をするか。 どんな状況でも臨機応変に出来るアーボック、変則な動きで翻弄するクロバット。 姿を消して隙あればそこを突くゴースト。どれか崩せれば…! マタドガスという事は!)」

 

 

グリーンはポケモン図鑑でマタドガスを見て確認する。

 

 

「(! やはり覚えているか! ならば、)」

 

 

グリーンはその技を見て作戦を決める。

 

 

「アンズだったか? オレの言う通りにしてほしい。」

「何?」

 

 

グリーンの言葉に疑問を持つが、次の台詞に驚く。

 

 

「そのマタドガスの『最大威力』の技『確実』に当てる策がある。」

「!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ムウマージ、“10万ボルト”!」

 

 

マツバの指示でムウマージは“10万ボルト”をヤドキングに対して攻撃する。

 

ヤドキングはその攻撃を受けながら(・・・・・)も接近する。

 

 

「!? 何!!」

「“アクアブレイク”! ルージュラ、“サイコキネシス”!」

 

 

ヤドキングはそのままムウマージに、ルージュラはブルーのピッくんに攻撃する。

 

 

「ピッくん!!」

 

 

ピッくんはその攻撃で倒れる。

 

 

「“10万ボルト”が効かない…いや、ダメージはある…!“ドわすれ”か。」

 

 

“10万ボルト”を受ける前、ヤドキングは“ドわすれ”を行っていた。その結果、こうかばつぐんの攻撃でもダメージを抑えたのだ。

 

 

「ヤドキング、“ゆきげしき”。」

 

 

カンナの指示でヤドキングは“ゆきげしき”を使用する。

 

“ゆきげしき”は天候を雪にする技。さらに“こおり”タイプのポケモンの防御が1.5倍(・・・)になる技。先程の“ドわすれ”も合わせて防御、特防共に硬くなる。

 

 

「まとめて吹き飛ばしましょう! “ふぶき”!」

 

 

カンナの指示でヤドキングは“ふぶき”を使用。

天候が雪の状態では“ふぶき”は必ず命中する。ヤドキングの攻撃が2人を襲う。

 

 

「! させない、ぷりり!」

 

 

ブルーはぷりりを繰り出し、ぷりりが大きく膨らむ。その結果、大きな壁の役割を果たし、ブルー、マツバを守るが、ムウマージはふぶきのダメージを受ける。

 

 

「手に少し命中したけど、間に合ったわ。でもごめんなさい、ムウマージってポケモンは守れなかったわ。」

「いや、大丈夫だ。」

「…プリンの体を大きくする事で攻撃を防ぐなんてね。 でもわたしの目的は達成したわ。」

 

 

そうカンナが言うと同時、ブルーの片腕に『氷の結晶の腕輪』が出来る。

 

 

「!? いつの間に!!」

 

 

ブルーはサトシとレッドが受けた攻撃がいつに間にか自身も受けていた事に驚く。

 

 

「…そうか、この“ふぶき”の中にそのルージュラの“れいとうビーム”の冷気を混ぜていたのか!」

 

 

ヤドキングの“ふぶき”にルージュラの攻撃を混ぜ、攻撃したのだ。

その結果ブルーにその攻撃の条件が達成されてしまったのだ。

 

 

「ブルーと言ったわね。 中々の実力だったけど、そのプリンももう体力が少ない様だし、これで決めるわ。」

 

 

カンナはそう言い、再び指示する。

 

 

 

「“ふぶき”!!」

 

 

最大の威力を誇る“ふぶき”を、ヤドキングは指示に従い、攻撃を繰り出す。

 

 

「!? これは!」

 

 

『はずだった。』

 

しかし攻撃は放たれる事は無く、ヤドキングは動揺する。

 

 

「ゴース、“くろいまなざし”!」

 

 

その隙をマツバは逃さずにゴースの“くろいまなざし”でヤドキングを逃さないようにし、

 

 

「ムウマージ、“いたみわけ”!」

 

 

そのまま“いたみわけ”でヤドキングを攻撃する。防御、特防が如何に上がって様と相手と自身の体力を足して同じにする技には障害にならない。

 

故にヤドキングは大きなダメージを負う。

 

 

「そう、これは“うらみ”ね? それを警戒して直ぐに仕留めたかったけど、そのプリンのせいで出来なかったのが痛いわね。」

 

 

かつてのナナシマでの戦いで“うらみ”によって“ふぶき”が使用不可とされた経験から、“うらみ”を使用出来るゴーストポケモンのエキスパートであるマツバを仕留める為に速攻で仕留める為に行ったのだが、ブルーによって防がれてしまった。

 

 

「ぷりり、戻って。」

 

 

その代償は大きい。ブルーのぷりりは“ふぶき”とルージュラの“れいとうビーム”を受け、瀕死寸前となっていた為、ボールへ戻す。

 

 

「…攻撃を受けたのが左手だけだったからそこしか発動しないみたいね。片腕が使えるならボールは繰り出せるわ! ブルー!」

「“アクアブレイク”! ルージュラ、“あばれる”!」

 

 

“ふぶき”をしよう出来ないヤドキングに“アクアブレイク”を指示してムウマージ、ルージュラはブルーへ攻撃する。

 

 

「ブルー、“あまえる”。」

 

 

ルージュラに対して“あまえる”事で攻撃を下げ、ダメージを抑えると、

 

 

「からの、“かみくだく”!」

 

 

そのままルージュラに対して“かみくだく”で攻撃する。

 

ヤドキングが攻撃する際、ムウマージの鳴き声がヤドキングの耳に聞こえる。ヤドキングは気にせずそのままムウマージを攻撃する。

 

ムウマージはその攻撃を受けて倒れ、すぐに近くにいるゴースにも攻撃。ゴースも共に戦闘不能となる。

 

ヤドキングはムウマージとゴースと倒したと確認し、直ぐにマツバへ攻撃しようと向かう。

 

 

 

“ナイトヘッド”!!

 

 

 

その直後、ヤドキングの背中に衝撃が走る。 ヤドキングが振り返るとそこには『無傷』のゴースが“ナイトヘッド”を放ち、自身に攻撃していたのが分かった。

 

 

「“シャドーボール”!」

 

 

そこにムウマージが追撃で攻撃をする事でヤドキングはついに倒れる。

 

 

「! 今のヤドキングの様子、まさか、幻覚か!? 分断される前に私が『ゲンガーに襲われた』のはそのポケモンの仕業か!!」

「…気付くか、そうだ。 これはムウマージの持つ能力だ。」

「能力?」

 

 

ムウマージとはどういうポケモンか。ブルーは気になり図鑑を使う。

 

 

「! なるほど、これは使える能力ね。」

 

 

ムウマージの説明文にはこうある。

 

『呪文のような 鳴き声を 出して 耳にした 相手を 頭痛や 幻覚で 苦しめる。』

 

 

そう、『頭痛や幻覚』で苦しめるのだ。 

 

四天王を分断する前にカンナはムウマージの鳴き声を聞き、頭痛が襲った後、その場から回避したのは幻覚でゲンガーに攻撃されたからだ。

 

ヤドキングも同様にムウマージとゴースを倒すという『幻覚』を見せられたのだ。その結果ヤドキングは隙を突かれ敗北したのだ。

 

 

「ルージュラ、“あくまのキス”! パルシェン、“れいとうビーム”!」

 

 

 

倒れたヤドキングをボールへ戻し、天候が“雪”である為防御が上がっていた事で耐えたルージュラと繰り出したパルシェンで攻撃をする。

 

 

ブルーはルージュラの攻撃を受けて“ねむり”、パルシェンの攻撃でゴースが倒れる。

 

 

「ブルー! 大丈夫!?」

「ゴース、戻れ!」

 

 

ブルーは眠った自身のブルーへ呼びかけ、マツバはポケモンを戻す。

 

 

「(流石は四天王ね。 真正面からでは勝ちは難しい。 マツバさんのポケモンみたいに搦手を仕掛けないとダメージが入る事さえ難しい。)」

 

 

ブルーはそう考え、まだ『あの策』を使う時ではないと考え、ブルーを戻し、

 

 

「カメちゃん!!」

 

 

カメックスのカメちゃんを繰り出す。

 

 

 

 

 

 

ーーー ヤマブキシティ 地下 ーーー

 

 

 

一方、

 

「だいぶ良くなったみたいね。」

 

 

彼女、ナナミは地下でイエローたちのポケモンが運んだイーブイを見ていた。 オーキド博士のポケモン、ラキっちと共にイーブイを治療していたのだ。

 

 

オーキド研究所が襲われた際、彼女もまた誘拐された1人だった。

 

 

「おじいさま、もう体は大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫じゃ。」

 

 

そう言った後、オーキドはヤマブキシティでのキクコの言葉を思い出す。

 

 

 

『…オーキド、まさかと思うがまだ分からないのかい? それとも、『分かりたくない』って理由じゃないだろうね?』

 

 

「(キクコ…やはりお主もそう思うのか? だとしたらやはりワシのこの考えは…)」

 

 

オーキドは自身の推測が当たっている可能性が高いことに動揺するのだった。

 

 

 

 

ーーー ヤマブキシティ ーーー

 

 

 

「スタちゃん、“こうそくスピン”!!」

「キレイハナ、“はなびらのまい”!!」

 

 

カスミとエリカの指示でハクリューやミニリュウのポケモンの群れを攻撃する。

 

 

「カブトプス、“きりさく”! イワーク、“がんせきふうじ”!」

 

 

2人に比べて軽傷なタケシを中心に戦闘していく。

 

 

「クソッ! キリがない!!」

「流石ドラゴンポケモン。 一体一体が強い。! カスミさん!! ビルに攻撃が!!」

 

 

ミニリュウの攻撃がビル、正確には崩れてはいるがまだ地下の避難所として使用している場所へ攻撃が向かっていた。 その瞬間。

 

 

“ピカッ!!” と大きな電撃がその攻撃を押し返し、ミニリュウに命中する。

 

 

「これは…!? 馬鹿な!!」

 

 

タケシ、いや3人はその攻撃の正体を知り驚く。なぜならその攻撃は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マチス!?(・・・・・)

 

 

なんと、シルフカンパニーが崩れて以降、姿が見えなかったマチスとエレキブルだったのだ。

 

 

「よう、随分と苦戦している様だな。ジムリーダー共。」

「お前、生きてたのか!?」

「この程度で死んだって思っていたのか? 馬鹿な奴等だ。」

「ロケット団のあなたが何故此処に!?」

 

 

エリカの質問にマチスは答える。

 

 

「なんだ? せっかくここの防衛に力を貸してやろうと思ったんだがな。いらなかったか?」

「…どういう風の吹き回し?」

 

 

カスミはそう戦いながらも疑う。当然だ。マチスはロケット団幹部。信用など出来ない。

 

 

「オレだってお前らと共闘なんざごめんだ。だがな、」

 

 

そう言いマチスは思い出す。

 

 

『マチス、おまえは何の為に・・・・力を求めているんだ!!』

 

 

レッドと言葉とそして、

 

 

『隊長の様な民間人を守る立派な軍人となる事です!!』

 

 

かつて失った部下の事を。

 

 

 

「オレたち自らならまだしも、他の奴等が壊すのを黙って見過ごす事は出来ねえだけだ。 “かみなりパンチ”!」

 

 

そう言いマチスはエレキブルで四天王のポケモンたちと戦闘していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマブキシティの戦闘は激しくなっている。その町が見渡せる場所であるポケモン達がその光景を見ていた。

 




以上いかがでしょうか。


ヤマブキシティの状況について描いたのは後の伏線です。

ではまたの機会に。
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