ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。







実は今回、少しですがポケモン協会に触れていますがこれは『オリジナル設定』です。


ご理解の程、よろしくお願い致します。


VS四天王⑦

 

 

四天王との最終決戦に挑むレッドたち図鑑所有者とサトシたち。

ヤマブキシティで協力してくれたダイゴと警察のハヤトはスオウ島周辺のポケモンたちを、レッドたちは四天王と戦う。その最中ロケット団3人組(?)とジムリーダーのカツラ、そしてマツバと友人のミナキ、そしてジムリーダー代理のアンズの4人が参戦。四天王と激しい戦闘を繰り広げる。

 

 

カンナとの戦闘ではブルーとマツバが勝利。

 

キクコとの勝負はグリーンとアンズが勝利するが…。

 

 

 

 

 

ーーー スオウ島 ーーー

 

回復したピカチュウとサトシ。 相対するはカイリキーとシバだ。

 

 

「いくぜ、ピカチュウ! “でんこうせっか”!!」

「ピカ!」

 

 

ピカチュウが自慢素早い動きで“でんこうせっか”を繰り出す。

“でんこうせっか”は先制技、その攻撃はカイリキーに命中する。

 

 

「ヌッ、どうやら完全に回復したようだな。 カイリキー、“クロスチョップ”!」

 

 

カイリキーは“クロスチョップ”を繰り出す。

シバのカイリキーの特性は『ノーガード』。

 

 

『ノーガード』はお互いに技が命中率・回避率に関係なく必ず命中する効果がある特性。 

 

 

つまり、

 

 

すばやさと攻撃で翻弄し、相手を倒す戦法を主にしているサトシとピカチュウにとって、『天敵』と言っても良い特性だ。

 

 

ピカチュウと言うポケモンは基本的には打たれ弱いポケモンだ。

(サトシのピカチュウならば多少は強いかもしれないが)

 

そんなピカチュウと比べ、カイリキーは圧倒的な攻撃力、高い防御力を持つ。そんなカイリキーに唯一有利なのが“素早さ”なのだが、その強みが『ノーガード』によって潰されている。

 

 

高い攻撃力、体力と防御力などを考えればお互いの技が必ず命中すると言う前提ならばサトシのピカチュウは完全に不利だ。

 

如何に力量(レベル)がピカチュウが高いと言ってもそれは変わらない。

 

そんなカイリキーの攻撃、“クロスチョップ”を放とうとカイリキーは動く。その攻撃を回避するのは不可能だ。それをサトシとピカチュウは分かっている。

 

 

「ピカチュウ! “アイアンテール”を地面に突き立て“でんこうせっか”!!」

 

 

それを理解したサトシとピカチュウは攻撃を『受け止める』事を選ぶ。

 

ピカチュウが地面に“アイアンテール”を突き立て、そのまま“でんこうせっか”を行う。

 

すると尻尾を軸にピカチュウが上下に揺れていく。

 

まさにその時、“クロスチョップ”がピカチュウに命中する。

 

 

「!? なんだと!!」

 

 

しかし、攻撃を当てたカイリキーの2本の腕が弾き返されていた。

 

 

「…そうか、超振動か。」

 

 

ピカチュウは“でんこうせっか”で超振動を作り出し、“クロスチョップ”のダメージを軽減。その結果ピカチュウは大きなダメージを負う事は無く、少ないダメージで攻撃を凌いだのだ。

 

 

「“10万ボルト”!!」

「ピカ! ピカ、チュウ!!」

 

 

そのままピカチュウの“10万ボルト”が炸裂。 ピカチュウの攻撃はカイリキーに命中、ダメージを受ける。

 

 

「“ストーンエッジ”!!」

 

 

シバはそのまま“ストーンエッジ”を繰り出す。

地面から次々と尖った岩が出てきて、ピカチュウに向かう。

 

 

当然『ノーガード』の効果で攻撃はピカチュウに命中、

 

 

 

 

 

「かわせ!!」

 

 

 

否、ピカチュウに命中する事は無く。自慢のスピードで“ストーンエッジ”を回避する。

 

 

「!? 攻撃をかわした!?」

 

 

その光景を見てシバは驚く。

カイリキーの特性の能力がある限り互いに攻撃は必ず命中するはずだからだ。

 

しかし今の光景はその効果、『ノーガード』の効果が消えている(・・・・・)事を意味するからだ。

 

 

「(どういう理屈かは分からないが、今のカイリキーの特性『ノーガード』は機能していないという事だ。 一体何をやった?)」

 

 

シバとカイリキーは素早い動きで翻弄するピカチュウに注意しながら考える。

 

特性の効果が無くなる。 その様な事をピカチュウが行った様子はなく、全く心当たりが…。

 

 

 

 

 

 

「いや、ある。」

 

 

そう、シバは思い出す。

 

サトシと戦う寸前マサキとロケット団たちと戦った時の事を思い出す。

 

あの時、イワークが“すてみタックル”をした際、本来の特性『いしあたま』が機能していなかったのだ。

 

 

そう、今の様に!!

 

 

「…まさか、奴らが何かしたのか?」

 

 

そう思い、ロケット団たちを見るが特に何かをしているように見えない。では一体何故。

 

 

 

「…デスマスの特性、『ミイラ』です。 シバさん。」

「何?」

 

 

突然サトシがそう説明する。

 

 

「あの時、イワークが“ぶんまわし”で倒したデスマスの特性『ミイラ』は、直接攻撃でダメージを受けた時に相手のポケモンの特性を『ミイラ』にする特性です。その特性でシバさんのイワークは特性が『ミイラ』になったんです。」

「! そうか、そういう事か!」

 

 

その言葉にシバはカラクリを理解する。

 

イワークの“ぶんまわし”でコジロウのデスマスを倒した。しかし、直接攻撃の“ぶんまわし”で触れたのでイワークの特性が『ミイラ』に変化したのだ。その結果イワークの“すてみタックル”の反動ダメージを受けたのだ。

 

 

 

そしてそのイワークはピカチュウによって倒された。

 

 

直接攻撃の“アイアンテール”によって特性

ミイラ(・・・)』のイワークを倒したのだ。

 

その結果サトシのピカチュウの特性は『せいでんき』ではなく『ミイラ』となり、そのピカチュウをカイリキーは“クロスチョップ”で直接攻撃した(・・・・・・)

 

その結果カイリキーの『ノーガード』は『ミイラ』となった事で必中では無くなりピカチュウは回避出来たということだ。

 

 

 

「ピカチュウ、“エレキネット”!」

 

 

ピカチュウは“エレキネット”をカイリキーに繰り出す。

 

目的はカイリキーの動きを抑制する為だ。

素早さに関してはピカチュウはカイリキー以上、『ノーガード』の効果も無い現在、ピカチュウを捕えるのは至難の技だ。だが、相手は四天王のシバ、ピカチュウの様な素早い動きを持つポケモンの対して対処する術を持っていないとは思えない。

 

故に動きを低下させる為、“エレキネット”を放つ。

 

 

「“ばくれつパンチ”!」

 

 

カイリキーは“ばくれつパンチ”の拳圧で“エレキネット”を防ぐ。

 

 

「“でんこうせっか”!」

「ピカ!」

 

 

ピカチュウはそのまま“でんこうせっか”で翻弄しながらカイリキーへ近づく。

 

 

「カイリキー!」

 

 

シバがそう言うとカイリキーは察し、動きをよく見る。

 

 

「“アイアンテール”!」

 

 

ピカチュウの“アイアンテール”が“でんこうせっか”で走りながらを利用しながらカイリキーの足へ攻撃する。

 

 

 

「! (かわされた!)ピカチュウ!!」

 

 

しかし、カイリキーはその攻撃を回避し、

 

 

「“ばくれつパンチ”!」

 

 

そのままピカチュウ目掛けて攻撃する。その攻撃は正確にピカチュウに命中する。

 

 

「“アイアンテール”!」

 

 

攻撃を喰らい、飛ばされたピカチュウは壁にぶつかる直前に壁に攻撃をする。そしてそのまま地面に着地する。

 

 

まるで大したダメージでは無かった様に。

 

 

 

「ピカチュウ! 大丈夫か!?」

「ピッ、ピカチュウ!」

「…攻撃を喰らう直前パンチと同じ方向へ跳ぶ事で受ける衝撃を少なくし、壁にぶつかる寸前に“アイアンテール”で壁を攻撃する事で更に衝撃を相殺したか。」

 

 

サトシは“でんこうせっか”をカイリキーがかわした事で動きを見抜かれている事を理解し、“ばくれつパンチ”が襲い掛かると思いピカチュウを呼ぶ。 ピカチュウはそれだけで攻撃が来ることを理解し、攻撃と同じ方向へ跳ぶ。そして壁へぶつかる直前に壁に攻撃する事で衝撃を相殺したのだ。

 

 

これも素早い動きで戦う事が当たり前であるピカチュウだからこそ出来た事だ。

 

 

「…ピカチュウの動きを見抜いていた…! “みやぶる”ですね?」

「ああ。」

 

 

サトシは“みやぶる”を覚えているヨルノズクがいた為、見抜く。

 

“みやぶる”はゴーストタイプに格闘やノーマルの技が当たるようになると同時に相手の回避率が上がった状態でもそれを無視して攻撃を繰り出せるようになる技だ。

 

 

“かげぶんしん”や“こうそくいどう”の効果を無視出来る技である。

 

 

 

 

という事はどんなに素早い動きをする相手でも正確に何処にいるのかがわかると言う事でもある。

 

 

カイリキーは“みやぶる”でピカチュウの動きを抜いたのだ。

 

とはいえ当てるのは困難ではあったが、ある技術(・・)でピカチュウにダメージを与えた。

 

それは

 

 

 

 

「どんなにそのピカチュウが早くとも、動きが分かるのであれば『柔の奥義』で対処はできる。」

「…『柔の奥義』?」

 

 

『柔の奥義』とは、かつてシバの旧友が得た体術であり、そのスタイルは敵の攻撃に逆らわずに受け流す という物だ。

 

シバは『剛の奥義』を得意とするが、それだけではサトシとピカチュウには届かない。

 

ピカチュウの動きを利用し当てる。それは『剛の奥義』ではなく素早さ関係なく繰り出せる『柔の奥義』が適任だ。

 

 

「ああ、これは共に修行した旧友が得た体術だが、そのピカチュウの様な素早い動きにはこれが有効だ。」

「…素早い攻撃でも正確に狙って来る。 なら、“10万ボルト”!」

 

 

闇雲に近付けばまた攻撃されると考え遠距離で攻撃する。

 

 

「カイリキー、“ストーンエッジ”!!」

 

 

当然、シバはその対策をしている。

カイリキーの“ストーンエッジ”によって地面から岩が出て、その岩が“10万ボルト”を防ぐ。 

 

更にそのまま岩はピカチュウに向かっていく。

 

 

「右だ!」

「ピカ!」

 

 

ピカチュウは攻撃を回避する。

 

 

「(遠距離じゃ今の様に防がれ、近寄ってもあの体術で対処される。 どうすれば、)」

 

 

サトシがそう考えているとふと、ある事を思い出す。

 

 

「!(そうだ! あれを利用すれば!)ピカチュウ! 岩を利用して近づけ!!」

「ピカ!」

 

 

サトシはピカチュウの姿が見えないよう“ストーンエッジ”の岩を利用して接近する。

 

 

「(岩を利用して“みやぶる”でも見抜けない様に近づくつもりか? ならば。)カイリキー、“ばくれつパンチ”!」

 

 

カイリキーは岩を攻撃で破壊する。障害物を減らす為と同時に破壊した岩がピカチュウに散弾の様に攻撃する為でもある。

 

 

「“アイアンテール”!!」

 

 

ピカチュウは何とかかわしながらカイリキーに近づく。

 

 

「こちらから来たな。」

 

 

それもシバの想定内だった。

先程の攻撃でピカチュウが来る道を絞らせた。その結果カイリキーはピカチュウの行動を見抜く。

 

 

「“クロスチョップ”!」

 

 

そのままカイリキーは“クロスチョップ”で迎え撃とうとする。

 

 

「行け!!」

「ピカ、チュピ!」

 

 

ピカチュウは“アイアンテール”を繰り出す。

 

 

 

地面(・・)に向かって(・・・・・)!!

 

 

 

 

 

「!? 地面が割れた(・・・)!?」

 

 

ピカチュウの“アイアンテール”が地に命中するとカイリキーの足下が崩れカイリキーは下半身が地面に埋まる。

 

カイリキーは咄嗟に4本腕の内2本を地面に手を置く。これは地面から這い上がる行為を咄嗟にしてしまったのだ。

 

 

「“アイアンテール”!」

 

 

そのままピカチュウは“アイアンテール”をカイリキーに繰り出す。

 

 

「受け止めろ!」

 

 

カイリキーは“アイアンテール”を真剣白羽取りで受け止める。

 

 

 

それがサトシの目的だった。

 

 

 

下半身は地面に沈み、2本の腕は地面に着き、もう2本はピカチュウの“アイアンテール”を掴んでいる。

 

 

 

 

 

 

つまり、手足全てが封じられているのだ(・・・・・・・・・)

 

これではカイリキーはピカチュウに対して攻撃は『出来ない』。

故に次の攻撃は決して防ぐ事は出来ない。

 

 

 

「“10万ボルト”!!」

「ピカ、チュウ!!」

 

 

そのまま“10万ボルト”をカイリキーに繰り出し、ダメージを与える。

 

そのダメージが決め手となった。

 

 

カイリキーはそのまま戦闘不能となる。勝敗は決した。

 

 

 

「…ウーハハハハハ! 負けた、また負けた(・・・・・)!本当に世界は広い!」

 

 

シバは前回と今回のバトルで再び敗れた事に喜びながら笑う。

 

 

「フフフ、全く。 手段を選ばず強さを求めていた当時のオレはなんて未熟だったのだろうな。『強くなり過ぎた』などと考えていたとは!」

 

 

そのある種、失望とも云える理由が四天王に入った理由だった。

 

だが、そう思っていた事こそ“未熟”であった証だったのだ。

 

 

 

「見事だサトシ。 また負けてしまったな。」

「いえ、俺だけじゃありません。 マサキさんやロケット団、そしてピカチュウのおかげです。」

「…確かに、あのロケット団の掘った穴を利用されてカイリキーは地面に嵌まってしまった。 それは事実だ。」

 

 

“アイアンテール”で簡単に地面が割れた理由はそれだ。

 

シバとサトシの立っている地面の下は拘束具などを使えるように様々な方向に穴が出来ている。 

 

つまり、地面は崩れやすくなっているのだ。

 

“ストーンエッジ”で姿を消しながら近づいたのはカイリキーを攻撃する為では無く、地面に攻撃するという行動を見破れない様にする為だった。

 

 

「だが、様々な人がお前を助けようと動いた結果が今だ。 サトシ、お前が繋いだ絆がオレを破った。ならばサトシの勝利だ。」

 

 

そう言いシバは満足な顔をする。

 

 

「サトシ、お前が繋がった仲間達がきっとカンナたちをそしてワタルを倒すだろう。人もポケモンも鍛えればどこまでも強くなれる。オレはそんな鍛え抜かれたポケモンと共に生きてきた。」

 

 

シバはそう言いながらカイリキーが戻ったボールを見つめる。

 

 

「そして、これからもな! 四天王としてのシバはこれで終わりだ。」

 

 

そう言いシバは何処かへと行こうとする。

 

 

「! シバさん、一つ質問が! どうして皆さんはポケモン協会や警察を信じていないんですか?」

 

 

サトシの質問にシバは振り返らず、言う。

 

 

「簡単だ。 ポケモン協会と警察の中に、『許し難い悪』がいたからだ。 ではな。」

 

 

そう言いシバは姿を消す。

 

 

「…『許し難い悪』?」

 

 

その言葉を聞いたマサキは自身の所属している組織にそう言うシバに疑問を持つが、

 

 

「…『アイツら』か。」

 

 

コジロウはその言葉に反応する。

 

 

「ロケット団、何か知ってるのか?」

「…今は四天王に集中したいから詳しくは言えないけど、」

「今ポケモン協会が殆ど何もしないのは其奴らのせいニャ。」

「? どういう…」

 

 

そうマサキが質問するしようとするが、

 

 

「君たち! 今はワタルの所にいくのが最優先だ! オレも向かう。」

「…ミナキさん、分かりました。」

 

 

そう、ルギアが来る時間は迫って来ているのだ。今はとにかく先へ進まなくては、

 

 

 

 

仮にマサキがそのまま質問しても今はロケット団は答えなかっただろう。

 

四天王との戦いに集中しなければならないし、『アイツら』の事を知れば、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サトシはそして図鑑所有者たちは間違いなく、戦う事を選ぶからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…おかしい、体が段々と重くなっている。」

 

 

そう、四天王を分断した場所へ向かっていたグリーンが自身の体調の不調に疑問を抱く。

 

 

「ロケット団と今、四天王って連戦してきたのだ。 疲労があるのは当然だろう?」

「いや、それだけじゃない。なんか、体中の生気が吸い取られてしまうよう…な、!?」

 

 

そこでグリーンは思い出す。キクコ対策でポケモン図鑑のある文を、

 

 

『夜中 人の 影に 潜り込み 少しずつ 体温を 奪う。 狙われると 寒気が 止まらない。』

 

 

今、グリーンは疲労と寒気が襲ってきている! つまり、

 

 

「! リザードン!! “かえんほうしゃ”!!」

 

 

グリーンの影にポケモン、がいるという事にグリーンは気付く!!

 

“かえんほうしゃ”で自身の影を攻撃するも、手ごたえが無い。 つまり、

 

 

「! アンズ! 影だ!!」

「!?」

 

 

既にアンズの影に移動しているという事だ。

影からポケモンが出てきて攻撃して来るもグリーンのお陰でどうにか回避した。

 

ポケモンはすぐに何処かの影へと逃げる。

 

 

「グリーン、今のは!」

「ああ! 間違いない、キクコの『ゲンガー』だ!」

 

そのポケモン、『ゲンガー』が2人を襲う。




以上、いかがでしょうか?



ではまたの機会に
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