ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
四天王との最終決戦に挑むレッドたち図鑑所有者とサトシたち。
ヤマブキシティで協力してくれたダイゴと警察のハヤトはスオウ島周辺のポケモンたちを、レッドたちは四天王と戦う。その最中ロケット団3人組(?)とジムリーダーのカツラ、そしてマツバと友人のミナキ、そしてジムリーダー代理のアンズの4人が参戦。四天王と激しい戦闘を繰り広げる。
戦況は
カンナ、シバ、そしてキクコと四天王を退けてきた。
そしてワタルとの戦いも…
ーーー スオウ島 ーーー
「カイリュー、“はかいこうせん”!」
「“しんそく”!」
カイリューの“はかいこうせん”をカツラはエンテイに乗って回避する。
「流石はエンテイ。だが、人間のパートナーと一緒に乗っているのが仇になっているな?」
そうワタルは状況を把握する。
確かにエンテイは強い。 だがこの強さが逆にエンテイの行動を制限しているのだ。
エンテイが全力で戦えば高密度エネルギーフィールドが発生するのは以前おつきみやまで戦闘した際にキクコが見抜いている。
高密度エネルギーフィールドが発生すると近くにいるトレーナーは呼吸も出来なくなる。焼けた塔やおつきみやまではサトシたちとは離れていたためその影響は無かったが、今回はカイリューの攻撃からカツラをまもる為、背中に乗せている状態だ。
「(ならば、こちらは素早くエンテイを倒す!)カイリュー、“げきりん”!!」
ワタルは今のカツラの状況からエンテイは全力を出せないと判断し、切り札で勝負を決めにいく。
「(! 使って来たか!)エンテイ、“せいなるほのお”!」
カツラは距離を取りながら攻撃を繰り出す。
だがカイリューは攻撃を受けながらも接近して行く。
ハクリューたちが行った事で発生した豪雨が影響し、威力を低下させた事で出来た戦術だ。
カイリューは“げきりん”をエンテイに繰り出す。
「グ!?」
カイリューの攻撃でエンテイとカツラは吹き飛ぶ。
更に追撃する為、再び近づく。
「…エンテイ、“せいなるほのお”!!」
カツラは再び、攻撃をカイリューへ放つ。 カイリューはまた受けながら……
「! カイリュー!!」
否、ワタルは今までの攻撃と比べ、威力が上がっている事に気付きどうにか回避する。
炎が少し掠ったがそれだけで結構なダメージを受ける。
「! エネルギーフィールドが発生している!? つまり全力か。」
ワタルはエンテイが全力を出している事に驚く。
エンテイが全力を出すという事はエンテイに乗っているカツラは呼吸ができないという意味だ。ワタルは驚きながらカツラを見る。
「!? それは…。」
その光景を見てワタルは理解する。
エンテイが全力を出したのは問題無かったからだ。そう、
「『酸素ボンベ』…、エンテイが全力を出せる様準備していたのか!!」
カツラは小型の棒状の酸素ボンベを使い、呼吸が不可能になるという欠点を補っていたのだ。
「“アイアンヘッド”!!」
そうカツラは指示し、カイリューの“げきりん”に対抗する。
「(時間が無い、直ぐにカイリューを倒さなくては!!)」
実はカツラは酸素ボンベをしようしたこの状況に危機感を覚えていた。
この酸素ボンベはエンテイをグレンタウンで仲間にした後でスオウ島に向かう途中の潜水艦の中で緊急で作成したものだ。
作成出来たのは一つのみ、その効果は約3分間。つまり、
この3分間で勝負を決める必要がある。
当然酸素ボンベに制限がある事はワタルは察してはいるだろう。
だがそれがいつまで続くのか? キーのみはサトシとの戦いでしようして以降補充せずにいるのであと一つ。 “げきりん”の効果が消えるまで酸素ボンベが続く可能性を考えれば、この一回を無駄には出来ない。
空中に行こうとしても“しんそく”で上を取られてしまう。
ならば、“げきりん”の効果の最中に決着を着けなければならない!
2人の戦いは加速する。
「ピカ、“10万ボルト”! プテ、“はかいこうせん”!」
空で戦闘をしているレッドの指示でプテとピカは攻撃をワタルのプテラに繰り出す。
ワタルのプテラは攻撃を回避しようと動くも、やはりワタルというトレーナーがいないのもあり、プテの“はかいこうせん”が少し羽にダメージを与える。
その結果、飛行が崩れる。 その隙を攻撃しようとするが、
「! ニョロ “れいとうビーム”、ピカ “10万ボルト”!」
フォローする様にハクリューが“はかいこうせん”で襲って来る。
プテは“はかいこうせん”で動けない為、レッドは迫り来る“はかいこうせん”をピカの攻撃で相殺しつつ、繰り出したニョロでハクリューを攻撃する。
ハクリューも流石に“はかいこうせん”を繰り出し、操作している最中では回避出来ずダメージを与える。
「よし! 手強いけど、ワタルがいないこの状況なら数も多いこっちが有利だ。」
そう言いながら繰り出したニョロが落ちる前にボールに戻すレッド。
「(イエローは既にダメージが入っているギャラドスとハクリューを任せたし、オレはこいつらを倒せばいい!)」
イエローは空を飛ぶ手段がまだ無く、如何にトキワの力でポケモンを強化出来ても、まだレッドには実力は及ばない。
故にレッドはダメージを受け且つ、地面に落ちたギャラドスとハクリューを任せたのだ。
「いくぜ、みんな!!」
レッドは体勢を立て直したプテラの“げんしのちから”を回避しながらそう気合いを入れる。
一方、地上ではイエローがギャラドスとハクリューと戦闘していた。
「ピーすけ! “いとをはく”!」
そう言いイエローは糸をギャラドスとハクリューの覆い尽くす様に二体の上に糸を張り巡らせる。
これはギャラドスとハクリューを上に逃さない為だ。
イエローには上に飛ぶ手段がない。 ピーすけが進化すれば別だがまだ進化はしていないのだ。
これはイエローがそう望んだから…ではなく、ポケモンたちが
ーーー 過去 ーーー
『…イエロー、どうしたんだ?』
『…え?』
時は以前ダイゴに会うため、クチバシティに向かう頃へ遡る。
サトシがかつて自身の世界でのタケシとカスミについて話していた時、レッドはイエローの様子が可笑しい事に気付く。
『いや、何か思い悩んでいるように見えたからさ。 気のせいならいいけど…。』
『いえ、レッドさん。 ありがとうございます。 先程のサトシさんの言葉を考えていまして。』
『? 俺の言葉?』
そう言うイエローにサトシは疑問を持つ。 そんな疑問に答える様にイエローは話す。
『はい。サトシさんが言っていたじゃないですか? 『無理矢理進化させるもさせないもそのポケモンの意思を無視してる様で嫌なんだ。』って。』
『ああ。そうだけど…。』
『…僕、その話を聞いて納得したんです。なら、僕はポケモンは友達だって思っていたのに、その思いを知ろうとしなかったって後悔したんです。』
イエローは自分の状況を2人に話す。 自分のポケモンたちは進化しない様にポケモン図鑑の進化キャンセルボタンで進化を止めている事を話したのだ。
『…なるほど、だからイエローは今までの自分が間違っていたんじゃないかって考えていたんだな?』
『…はい。』
その言葉を聞きサトシは提案する。
『なら、今此処でイエローのポケモンたちの意思を確認しようぜ?』
『そうだよ。 ポケモンたちがどう思っているのか話そうぜ。』
『…はい!』
そう言いイエローはポケモンを全て繰り出す。
『…皆、まずはごめん! 僕、進化させたく無いって皆が進化したいか、したくないか聞こうともしなかった。 ごめん。』
そう言うイエローにポケモンたちは優しく甘える。
『…そっか、イエロー。 もしかして皆も進化したく無いんじゃないか?』
『…え?』
サトシの言葉にイエローは驚く。
『ほら、前にラッちゃんが進化した時イエローは泣いたじゃないか?ラッちゃんがみんなに進化したらイエローが悲しむって説明して、なら進化したく無いって考えていると思うんだ。』
『そっか、イエローのポケモンたちはイエローが好きだからこそ、進化したくないんだ。』
その言葉を聞いてイエローはポケモンたちが自分がポケモンを進化させたくない事を知り、それでも一緒にいたいと思っている事に気付く。
『…そうなの? 皆?』
イエローの言葉に皆頷く。
『〜〜〜ッ! ごめんねみんな。 ありがとう!』
イエローはそう泣きながらみんなに謝罪と感謝を言う。
ーーー スオウ島 ーーー
その様な理由があり、イエローのポケモンたちは進化していないのだ。
「(上に逃げられたら殆どできない、此処で勝たなきゃ!) ゴロすけ、“メガトンパンチ”! チュチュ、“10万ボルト”!」
イエローはチュチュとゴロすけに指示して“まひ”で弱っているハクリューを攻撃する。
ハクリューは攻撃に対してどうにか体を動かし“はかいこうせん”を繰り出す。
しかし“まひ”の影響で“はかいこうせん”の操作は出来ず、“10万ボルト”を押し返すが、チュチュが一度回避しただけで避けれる。
ゴロすけの攻撃には対応出来ず、そのまま攻撃を喰らう。
「! オムすけ! “まもる”!」
そんなゴロすけに対して“バブルこうせん”を繰り出すギャラドスの攻撃をオムすけが
この豪雨はエンテイの攻撃を弱める為に行った事ではあるが、これはイエローにとっても有利に働く。
オムナイトの特性、『すいすい』。 雨の状態の場合、すばやさが『2倍』になる特性だ。故にギャラドスの攻撃がゴロすけに届く前に庇う事が出来たのだ。
攻撃を防ぐも束の間、ハクリューの“りゅうのいかり”を放つ。
「チュチュ、“10万ボルト”!」
ハクリューの攻撃をチュチュの電撃で受け止め、
「ドドすけ、“ドリルくちばし”! ラッちゃん、“ひっさつまえば”!」
ドドすけは自慢のスピードでギャラドスを、ラッちゃんは素早さが遅くなっているハクリューへ攻撃する。ダメージを受けるも2体はすぐに反撃をする。
「うわ!? …弱っているいてワタルもいないのにこの強さ。 やっぱり強い。」
そうワタルの強さを再認識するも状況はこちらが有利である。イエローは決着をつける為に再び立ち向かう。
「カイリュー!!」
ワタルの指示でカイリューはエンテイに“げきりん”を繰り出すも、
「“アイアンヘッド”!」
本気を出したエンテイの攻撃に徐々に押されていく。
もし、ワタルがグレンタウンの様に『トキワの力』を通常通りに使う事が出来るのであれば、本気を出したエンテイにも充分対抗は可能だろう。
いや、『酸素ボンベ』という時間制限を考えれば、ワタルが勝っていただろう。
しかし、グレンダウンでのサトシとの戦いでの疲労と、レッドとイエローの予想外の奮闘、そして増援として参加したカツラとエンテイ。
これらの要因が重なり、決着が着こうとしていた。
「“せいなるほのお”!!」
“アイアンヘッド”で受け止めたすぐ後、ほのおを零距離でカイリューに放つ。
「グウゥ!!」
その攻撃によってワタルとカイリューは落下し、カイリューは地面にワタルはなんと、
「! ワタル!? ここに落ちて来たのか!?」
ギャラドスとハクリューを逃さないよう張り巡らせたピーすけの糸に落ち、その糸によって身動きが取れなくなる。
同時にこの光景はワタルがカツラとエンテイに敗北した事を示していた。
「アレは…! カツラさん勝ったのか!」
上空で戦っていたレッドはその戦いの結果に安堵し、後はプテラとハクリュー、そしてイエローがハクリューとあるギャラドスを倒せば勝ちは確定する。
「もう終わりだ、ワタル。 我々の勝利だ。キミが持っている巨石はワタシが預かる。」
そう言いカツラはワタルが持っていた巨石を奪う。
「…フ、これほどとはな。 見事だ。」
ワタルは素直に3人の戦い振りを評価する。
「だが、勝負はまだ終わっていないさ! カイリュー!!」
すると驚く事が起きる。地面に倒れたカイリューが立ち上がり、“ドラゴンクロー”でワタルを拘束している糸を切り裂く。
「!? 何、傷が回復しているだと!?」
カツラはその光景に驚く。いや、カイリューだけではない。
「うわ!?」
イエローが戦闘していたギャラドスとハクリューも、
「な!? しま…。」
上空で戦っていたプテラとハクリューも何故が体力が完全ではないが、回復しており、ハクリューとプテラの攻撃でプテが体勢を崩す。
「ク! ゴン!!」
地面に落ちる前にゴンを繰り出し、クッションとしてダメージを軽減する。
「どうして、!(もしかして落ちた時に見た!)ピカ、“10万ボルト”!」
レッドはワタルのポケモンたちが回復した理由に心当たりがあり、上空から落ちた際に見つけたその原因のポケモンがいる箇所へ攻撃。そのポケモンは倒れる。
「! シェルダー!? “いのちのしずく”か!!」
カツラはレッドが倒したポケモンがシェルダーである事が分かり、ワタルのポケモンたちが回復したのはシェルダーの“いのちのしずく”によって体力を回復したからだと認識する。
「そうだ。 最初から一体、既にこの場所で待機させていた。そして、残念だったな?
その瞬間、スオウ島で8つの光が現れる。
「な、なんだ!?」
「8つの光?」
レッドとイエローはその状況に混乱する中、カツラは気付く。
「これは、ジムバッジのエネルギーか!? だが、これほどエネルギー等見たことが…! 『8つのバッジ』! ワタル、まさかこの島、
「…ほう、流石は元ロケット団の研究者だった事もあって気付くか。そうだ。 ヤマブキシティに向かったのは
「「「!?」」」
3人はその言葉に驚く。 何故なら、
「まさか、巨石と四つのバッジでルギアをコントロールするのではなく、8つのバッジでそれを行おうとしていたのか!」
彼らは巨石が計画の要と思っていたからだ。
「そうだ! ポケモンタワー以降、シバが巨石を使う事を反対していてな、そしてグレンタウンでサトシのカイリューの記憶を見て巨石を使うのはリスクがあると判断した。 計画の実行も遅らせる事を考えたが、丁度ヤマブキシティに残りの7人のジムリーダーがいるのが分かり、戦いに介入したのだ。」
サトシのカイリューの記憶からタマムシシティでの会話をワタルは知り、これまでの計画を予備としてバッジでの計画を本命として実行したのだ。
「その事に気づかれて仕舞えば、島の周囲から天に向かって突き出た7つそれぞれの石柱の下にあるバッジをどうにかしようとするだろう? 故にお前たちを誘導する為に『巨石』とサトシを利用した!!」
つまり、サトシの案内でワタルの所へ向かうという選択をした時点で戦略で四天王が勝っていたのだ。
「8つのバッジは共鳴し力を発揮できる位置に並べてある。 『炎・岩・草・電・毒・水・念・地』 この並び方、覚えがないか?」
「! やはり!」
その言葉を聞き、カツラは確信する。
「ああ! この島その物が、巨大な『バッジエネルギー増幅装置』!! 後はルギアが来たタイミングで待機させたポケモンにバッジをある位置に置くだけでこの仕掛けは作動する!」
そう話すと同時に上空にルギアが現れる。
「ルギア! 間に合わなかったのか!!」
「ピカ!!」
ワタルの所へ向かう途中、上空のカスミのスターミーからのメッセージを見て急いでいたサトシ、ロケット団、マサキ、ミナキは現在の状況がまずい事になっていると理解する。
そう移動していると、
「! グリーン、ブルー! アンズにマツバさんも!!」
「お互いに無事だった様だな。」
「ええ。 でも時間はないわ! 早く行きましょう!!」
そう言いワタルの所へ向かう。
「こうなったら、バッジエネルギーを更に強大なエネルギーで吹き飛ばすしかない!」
「でもどうやって?」
マサキの言葉にブルーは質問する。
「ホラ、サトシの『1000万ボルト』だったか? それを使えば…。」
「いや、z技は今のジャリボーイじゃ、体力も気力も放つのに足りない。仮に放ったとしても命の危険があるぞ!」
「…でも最悪それをするしかない! どの道ワタルさんの所に行かなきゃ何もできない!」
そう言い全員がワタルの所へ向かう。
ーーー スオウ島 周辺 ーーー
「“ねんりき”!」
ハヤトの指示でヨルノズクはワンリキーの攻撃を繰り出し、命中する。
「ハア、ようやくポケモンたちが居なくなったが、この数何かおかしい。」
ハヤトは現在の状況を把握している。 現在のこの状況ではルギアの所へ行くのが正解だろう。だが、
「幾ら格闘タイプで有利だからと言ってもこんなに早く決着は着かない筈だ。ヤマブキシティの時と比べて数が
そう考えながらもヨルノズクで空へ上がった瞬間、ハヤトはルギアがやって来た方向を見る。
「アレは?」
ポケモンの数が少ないことはダイゴも感じていた。 今はルギアの所へ向かうのが最前と分かっていても気になってしまう。
「(一体どういう事だ?)」
そう考えてながらも今はルギアが最優先と考え向かおうとすると、
「!? アレは…戦闘をしているのか!?」
自分たちが戦闘していた反対方向、ルギアが来た方向で誰かが戦闘をしている様に見えた。
ーーー ??? ーーー
ある情報が入った。 目的の2体の内、一体がスオウ島へ来るという情報だ。
その人物はその情報を元にスオウ島へ向かい、ついでに邪魔者の排除も可能ならば行うつもりだった。
そう思い、移動しているとスオウ島へ向かう標的、ルギアがいた。
近づこうとすると同時にゴーストポケモン、みずポケモン、格闘ポケモンたちが襲い掛かって来る。
「! 気付かれたか、デリバード、“ふぶき”!!」
ポケモンたちを倒し、向かおうとすると、目の前にある人物が現れる。
「…お前は、キクコか。」
その人物、『仮面の男』は目の前に現れた人物の名を言うとキクコは驚くべき事を言う。
「…ここは『“久しぶり”』と言うべきかね? 仮面の男。」
「!?」
『久しぶり』とキクコは仮面の男に言ったのだ。
以上いかがでしたでしょうか?
遂にルギアが到着。戦闘もクライマックスです。
最後のシーンは戦闘描写はなく、ルギアとワタルとの戦闘に参加はしません。結果のみ描写する予定となります。