ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
この章では二手に分かれって行動します。
先ずはサトシ達の方を描写しようと思います。
ポケモン協会が巨石を利用するのを阻止する為、ジョウト地方へ向かう事にしたレッド達図鑑所有者とサトシはダイゴ達と共にマチスの力を借り、アクア号でジョウト地方へと目指す。
そして、遂に目的地の近くまで到着する。
─── アクア号 ───
ある地点にて先にダイゴ、グリーン、ブルー。 そしてマツバとミナキが降り、そして今。
「マチスさん。 ここまで運んで頂いてありがとうございます。」
サトシ達が降りる番となった。
「…ふん。 オレ様がここまで運んでやったんだ。 上手くやれよ。」
「はい。 行こうぜ、2人共。」
「ああ。 …マチス、一応礼言うよ。 ありがとう。」
「ありがとうございます。」
サトシ、レッド、イエローはアクア号を降りて、潜水艦で海の中に潜り、ヒワダタウンへ向かう。
そんな三人をマチスは見ていた時、
「少佐、本当によろしいかったのでしょうか? このアクア号は機密の船、それを知られてしまって…」
「構わん。 どの道このアクア号は『ダミー会社』が開発した事にして表向き豪華船としてポケモン協会の承認の元、活動する予定だったからな。」
マチスの言葉に船員は驚く。
「!? このアクア号はロケット団の技術を…! そうか、サントアンヌ号と同じ様に…。」
「ああ、裏ではサントアンヌ号の様に機密の物資等を中にある潜水艦で基地に運ぶ役目だったのさ。」
客船として運行する傍ら、ロケット団に運ぶ物資を潜水艦に積み、ある地点にて潜水艦を極秘に発進。 それを基地に運ぶという運搬方法を使う予定だった。
サトシ達に見せた潜水艦とは別にステルス専用の潜水艦があったのだ。
その存在以外は客に見せる予定だった為、痛くも痒くも無い。
「とりあえず目的は果たした。 さっさとクチバシティに戻るぞ。」
「ラジャー。」
そう言い、マチスはクチバシティへと戻る。 その途中、
「(念の為、あいつに連絡するか…)」
そう考え、マチスは通信室へと向かう。
─── 水中 ───
アクア号を降り、潜水艦で移動しながら3人はヒワダタウンへと向かう。
「2人とも、先ずはガンテツさんの家に行こう。 そこに2人もいるはずだ。」
サトシはそう2人に最初に向かう場所を提案する。
「ああ。 まずはそのゴールドとクリスっていう子と合流しないとな。」
「サトシさん、これから向かうガンテツさんってどういう人ですか?」
イエローの質問にサトシは答える。
「ガンテツさんはぼんぐりっていう木の実から特殊なモンスターボールを作るモンスターボール職人だよ。 みずタイプに有効なルアーボールや、重いポケモンに有効なヘビーボール、捕まえたポケモンがなつき易くなるフレンドボールって色んな効果があるモンスターボール作っているんだ。」
「へぇ〜、凄い人なんだな。 いい機会だからオレもボールを作って貰おうかな?」
レッドはその話を聞いて、時間があれば作ってもらおうと考える。
「ガンテツさんのボールは通常のモンスターボールと違って凄く扱いにくいらしいけど、レッドなら大丈夫じゃないか?」
「よし! ポケモン協会の件が終わったら頼もうっと。」
3人がそう話していると、
「君たち、もうそろそろ上陸だ。 準備をしとけ。」
「「「はい。」」」
操縦してくれた船員に感謝を伝え、潜水艦を降りると町が見える。
「サトシ、あの町が!」
「ああ! ヒワダタウンだ!!」
「ピカチュウ。」
目的地である、ヒワダタウンが見えて来たのだ。
─── ヒワダタウン ───
ヒワダタウンのある家、そこで一人の老人と小さな女の子がいた。
「おじいちゃん、ゴールドたちは大丈夫かな?」
少女の言葉に老人、ガンテツは答える。
「今のアイツらなら問題はない。 それに1番凶暴なリングマはあの少年、『シルバー』と言ったか? あの子がもう捕獲したんや、そこらの野生のポケモンには負けんさ。」
「…うん、そうだよね。 2人なら大丈夫だよね、ヒメグマ。」
「ヒメ!」
女の子はヒメグマをゲットした出来事を思い出しながら、そう自身の家族のヒメグマと話す。
「…そう言えば、おじいちゃんは大丈夫なの?」
「? 何がだ?」
ガンテツは孫娘の言葉に疑問を持つが、次の言葉に驚く。
「だっておじいちゃん、あのダイゴさんに
「!?」
その言葉にガンテツは驚く。 ウバメの森から帰ってきたダイゴとクリスが気絶したゴールドを家に連れて来た時にウバメの森の出来事とその犯人である仮面の男について聞いたのだ。
そして、ガンテツはオーキド、キクコ、育て屋を運営している老夫婦、ヤナギたちとは友人であった。
故にガンテツも何となくだが察したのだ。
仮面の男が『ヤナギ』であるのではないかという可能性を。
「…ああ、ありがとう。 大丈夫だ。」
そう話して誤魔化していた時、家のチャイムが鳴った。
「おっと、客人か? 此処で待っていなさい。」
「うん。」
ガンテツが家の玄関へ向かい、扉を開ける。 すると、
「ガンテツさん! お久しぶりです!」
「ピカチュウ!」
「!? お主は…サトシか!?」
扉の前にはサトシ、レッド、イエローがいたのだ。
ガンテツの案内で家へと上がる。
すると、ガンテツの孫娘がサトシに気付く。
「あ! サトシお兄さん!! 久しぶり!」
「ヒメ!」
サトシはその子を見て返事を返す。
「久しぶりだな、元気にしてたか?」
「ピーカチュウ?」
「うん!」
サトシがそう話していると、女の子の近くにいるポケモン、『ヒメグマ』に気付く。
「そのヒメグマ……! もしかして、あの山の?」
「うん! ゴールドお兄さんが捕まえてくれたお陰で友達になれたんだ。」
その言葉を聞き、サトシは驚くと同時に女の子を撫でながら言う。
「そっか、ゴールドが……、ヒメグマと友達になりたいって言ってたもんな。 良かったな。」
「うん!」
そう話している時、ガンテツが話しかけてくる。
「小僧、話は昨日ホウエン地方のチャンピオンダイゴから聞いとる。よく無事だった。 さて、君たちは?」
ガンテツはそう言いながらレッドとイエローについて聞く。
「は。初めまして。 僕はイエローと言います。」
「オレはレッドです。」
その名前を聞き、ガンテツは気付く。
「! そうか、お前さん達が『ユキナリ』が認めたトレーナー達か。なるほど、確かに中々の面構えだ。 認めるのも頷ける。」
「!? ガンテツさん、今『ユキナリ』って…」
サトシはその名前に驚きつつもガンテツに質問する。
その『ユキナリ』という名前はサトシの世界の話ではあるが、かつてジョウト地方でセレビィと共にときわたりをして未来に来た友達の名前と同じだったからだ。
サトシは『もしかしてこの世界のユキナリ?』と少し期待しつつ聞く。
対してガンテツはその反応から誰の事か分からないと思い、話す。
「? ああ、オーキドだ。『オーキド・ユキナリ』という名前なんじゃ。」
「…え?」
サトシはオーキド博士のその名前に驚いていたが、更に驚く事をガンテツは言う。
「ユキナリ、そして育て屋の彼奴らとお前さんらが戦った四天王のキクコ、そしてジムリーダーの『ヤナギ』とは古くからの友人でな。そのユキナリを助けてくれたお前さん等には感謝しかない。 ありがとう。」
「「「!?」」」
オーキド博士から仮面の男、『ヤナギ』とは友人関係である事は聞いていたがガンテツも友人関係にあるとは考えていなかった…いや、
「…そっか、だからオーキド博士は『コレ』をガンテツさんに届けて欲しいって言ったのか。」
そう言いながらレッドは手元から手紙を取り出す。
「それは、ユキナリからの手紙か?」
「…はい。 ガンテツさん。 この手紙はオーキド博士から預かっている物です。」
「…絶対に見てください。 きっとガンテツさんには重要な物だと思うから。」
イエローとレッドは真剣な表情でそう言いながら手紙をガンテツに渡す。
おそらく内容は……。
「分かった、必ず見よう。 所で此処に来た理由はこの手紙だけか?」
ガンテツの言葉にレッドとイエローは目的を話す。
「いえ、オレたちダイゴさんの代わりにゴールドとクリスの2人に会いに来たんです。」
「2人は今何処にいるんですか?」
レッドとイエローの質問にガンテツは答える。
「小僧たちならリングマの山へ行ったぞ? 仮面の男にしてやられたのが悔しいと山へ特訓へ行った小僧にクリスが着いて行った。 前にあの山にいた1番手強く、凶暴なリングマは『シルバー』という小僧が捕獲したから、行っても危険は殆ど無いから問題ない。」
「「「!」」」
シルバーという名前に驚くが、確かにダイゴはシルバーとゴールド、クリスの3人が仮面の男と戦った事は聞いていた。
おそらく、そのリングマを仮面の男との戦いの為に捕獲したのだろう。
「…そうですか、ありがとうございます。 ならオレたちはその山に向かいます。 その山は何処に…、」
レッドの言葉にガンテツは答える。
「その山なら、サトシが知っている。 一度、わしの孫娘を助けてくれた山……? どうした? 小僧?」
ガンテツは呆然としていたサトシに話しかけるとサトシは気付き、
「あ、大丈夫です。 あのリングマの山ですね? 分かりました。 早速ゴールドとクリスに会いに行きたいと思います。」
そう答える。
「…そうか、以前程ではないが、危険な事には変わらない。 気をつけてな。」
ガンテツの言葉に3人は頷き、そのままリングマの山へ向かう。
その道中、レッドは質問する。
「サトシ、聞いてもいいか?」
「ん? どうしたんだ?」
レッドは先程の会話でオーキド博士の名前を聞いて驚いていた理由を聞く。
「さっき、サトシがオーキド博士の名前を聞いた時凄く驚いていたからさ。 どうして何かなって。」
「……ああ、オーキド博士ってそんな名前だったんだって驚いてさ、アハハハハ。」
その言葉にレッドとイエローは察する。
「…何か誤魔化してませんか?」
こんな状態のサトシはなにか、誤魔化していると。
「……大丈夫だよ、俺の世界での事だから機会があれば話すよ。今はゴールドたちと合流する事を優先しよう。」
「…分かった。」
サトシの言葉に2人は頷き、リングマの山へと向かう。
─── リングマの山 ───
此処は凶暴なリングマがいる事で有名な山。
ヒワダタウンの人たちもこの山には近づかない危険な山だ。
だが、現在ではその凶暴なリングマは『シルバー』によって捕獲され、以前程危険な山では無くなった。
そして自然があり、ヒワダタウンの人も近づかないとなれば、ある一定の実力があるトレーナーにとっては格好の修行場所となる。
そこである少年と少女がポケモンバトルをしていた。
「バクたろう! “かえんほうしゃ”!」
少年、ゴールドの指示でヒノアラシの『バクたろう』は“かえんほうしゃ”を繰り出す。
バクたろうはどうやらダメージを負っているように見える。
「ウインぴょん、“しんそく”!」
対する少女、クリスはその“かえんほうしゃ”を避けつつ攻撃する為、ウインディの『ウインぴょん』は“しんそく”を繰り出し、回避しながらバクたろうに近づく。
「“えんまく”!」
ゴールドはバクたろうの“えんまく”で姿を消して、ウインぴょんを撹乱させようとする。
「“かえんぐるま”!」
しかし、ウインぴょんはお構いなしに炎での攻撃を繰り出す。ウインデイの進化前のガーディには一度嗅いだ匂いを忘れないという特徴がある。 その進化形のウインディにも同様な事が出来ていても不思議ではない。
(以前、スリバチ山ですぐにヨーギラスの事が分かったのはこの能力のおかげだ。)
ウインぴょんはバクたろうの匂いがある箇所へ攻撃する。
「!? これは、“かげぶんしん”!?」
しかし、攻撃したバクたろうは“かげぶんしん”で出来たバクたろうだったのだ。
「“たいあたり”!」
動揺したウインぴょんとクリスの隙を突き、ウインぴょんの右側から攻撃する。
そのままバクたろうは追撃の攻撃を、ダメージを受けたウインぴょんは少しよろけるもすぐに体勢を立て直し、攻撃を放つ。
「「“かえんほうしゃ”!!」」
バクたろうとウインぴょんの“かえんほうしゃ”がぶつかり合う。
結果は当然、進化しているウインぴょんが上回り───、
「!? ウインぴょん!!」
否、何と進化前でありながらウインぴょんの炎を上回る威力の“かえんほうしゃ”がウインぴょんを襲う。
「“たいあたり”!」
そしてゴールドの指示でバクたろうは“たいあたり”をウインぴょんに繰り出し、命中。その攻撃でウインぴょんは倒れるのだった。
「…よ、よっしゃ!!
実はこの戦いは4回目であり、3回ともゴールドは敗北していた。
コレで4戦中、1勝3敗という事だ。
「ウインぴょん、お疲れ様。 パラぴょん、お願い。」
そう言いながらクリスはパラぴょんの『回復の粉』をウインぴょんに使い、回復させる。
「ふう、ウインぴょんの鼻の良さを逆に利用されちゃった。 あの“えんまく”って、」
「ああ、“えんまく”は“かげぶんしん”をしているのを見せない為だ。 ウインぴょんが“かげぶんしん”に攻撃するかは賭けだったけどな。」
更にゴールドは自身の考えを話す。
「それにダメージを負った時、バクたろうの背中の炎がダメージを受ける度に強くなっているのが分かって今なら確実に当てれば倒せる! って思って“たいあたり”で体勢を崩したんだが…。」
そう言いながらウインぴょんを見る。
「まさかあんなに早く反撃するなんて驚いたぜ、でも勝てて良かった。」
そう言いながらゴールドはバクたろうを撫でる。
ウインぴょんの“かえんほうしゃ”を上回ったのは『もうか』の効果だ。
『もうか』が体力が少なくなると発動する特性であり、炎の威力が上がる特性だ。 その為、通常であればウインぴょんに負ける筈だったが、それが発動した事でバクたろうが威力を上回ったのだ。
その時、バクたろうの体が“ぶるぶる”と震え出す。
「どうした、バクたろう!」
ゴールドはそんなバクたろうを心配し、声をかける。同じくその光景を見ていたクリスはその様子を見て確信する。
「もしかして、バクたろうは進化しようとしているんじゃ、」
「え!?」
その言葉と同時に、バクたろうの姿が変わっていく。
「! ヒノアラシからマグマラシに進化したのよ。」
そう、先程の戦闘でバクたろうは進化をしたのだ。
「おお!! 進化か! やったなバクたろう!」
ゴールドはその新しい姿となったバクたろうに抱き付きながらそう言う。
「ねえ、ゴールド。 ちょうどいい時間だし、修行も一旦やめて休まない?」
時間を見ると、丁度正午になる寸前だ。
「そうだな、よし! バクたろう、飯にしようぜ。」
ゴールドの言葉にバクたろうは頷く。
食事の準備をしている2人を遠くから見ている人物がいた。
「…目標を確認した。 作戦を開始する。」
「すまねえ、クリス。 まさかここまで威力が強いなんて。」
バクたろうの炎で食事を作っていたのだが、進化した影響で炎が想像以上に強く、食事が台無しになってしまったのだ。
「……別に気にしてないわよ。」
「(あちゃー、やっぱめっちゃ怒ってる。 どうするかな。)」
ゴールドがどうしようかと悩んでいたその時、
「? ウインぴょん、どうしたんだ?」
ゴールドはウインぴょんが警戒しているような仕草をしている事に気付き、尋ねる。
「! ウインぴょんが警戒している。 一体どうして、」
その瞬間、突然何かが現れる。
「!? 危ねえ!!」
「きゃあ!?」
突然現れたポケモンがクリスを攻撃しようとしていたのを見て、ゴールドは咄嗟にクリスを抱えて地面に伏す。
「“かえんほうしゃ”!」
そのまますぐにバクたろうの炎がポケモンに対して攻撃する。
そのポケモンは炎を受けて倒れる。
「…ゴース? どうして…、」
この辺りにゴースは生息していない。だが、正に自分たちを攻撃した事は事実。 つまり、これは。
「!……どうやら既に囲まれているようだぜ、クリス。」
その言葉と共に2人を取り囲む様に複数の人がポケモンを繰り出しながらやって来る。
その格好を見てゴールドは驚く。
「その格好!
そう、自分たちを攻撃したのは黒く、胸に『R』と書かれた服を着た人物たちだったのだ。
「そんな! ロケット団はサトシさんたちが!!」
「ああ!! 壊滅したってダイゴから聞いた!! その残党か?」
ゴールドはロケット団が此処にいる理由を推測するが、仮にその場合でも自分たちを襲う理由が分からない。 しかし、彼らが襲いかかって来る以上、
「バクたろう、“かえんほうしゃ”!」
「ウインぴょん、“しんそく”!」
対応するしかない。
今のゴールドとクリスは全力を出していなかったとはいえ、あの『仮面の男』と戦闘し、生き残った程の実力はある。つまり、真正面の戦闘では2人の方が有利だ。
2人とも8歳とは思えない戦いでロケット団員達を次々と追い詰めていく。
「……」
その光景を見てある人物がピジョットを繰り出し、更に『ある物』を取り出す。
「!? アレって!」
それを見て2人は驚く。
「「
そう、その人物が取り出したのはスリバチ山やワカバタウンでもあった巨石だったのだ。
そのエネルギーがピジョットへと流れ、ピジョットはその力を受けてその姿を変えていく。
「! 巨石でポケモンの姿が変わったのか!?」
ゴールドは初めて見たその光景に驚く。 そしてクリスはその変化を見てスリバチ山でのバンギラスの事を思い出す。
確か、あの現象は……。
「! もしかして、『メガシンカ』!?」
「な、何だ、そのメガシンカっていうのはよ!」
ゴールドの質問にクリスが答える。
「スリバチ山で一度、姿が変わったバンギラスと戦ったことがあるの。サトシさんから教えてもらったけど、その現象が『メガシンカ』、進化を超えた進化よ。」
「…進化を超えた、進化?」
聞いたこともない現象に驚きつつも警戒していると、メガピジョットが翼を羽ばたかせる。
「!? まずい!! ウインぴょん、“しんそく”!」
「バクたろう、“かえんほうしゃ”!」
クリスはその行動を見て、攻撃をしようとしている事に気付き、先手を打てる“しんそく”をゴールドはウインぴょんの攻撃でよろける事を考えて時間差で攻撃を繰り出す。
ウインぴょんの攻撃がメガピジョットに命中する。 だが、
「! “みがわり”!?」
「! クリス、上だ!!」
ウインぴょんが攻撃したのはメガピジョットの“みがわり”だったのだ。
本体は既に攻撃を放つ。
「“ぼうふう”。」
トレーナーの指示でメガピジョットは“ぼうふう”を繰り出し、ウインぴょんとバクたろう、そしてゴールドとクリスを襲う。
「うわっ!?」
「きゃ!」
2人とポケモン達はその強い威力の“ぼうふう”によって吹き飛ばされ、
「!?(まずい!!)」
ゴールドは岩にぶつかる直前、咄嗟にクリスを庇って激しく激突する。
「ぐあっ!?」
「う、! ゴ、ゴールド!?」
クリスはゴールドが咄嗟に自分を庇ってくれた事に気付き、そのまま駆けつける。
「しっかりして! ゴールド。」
「へ、へへ。 心配すんな、この程度は問題ねえ。 それよりも来るぜ。」
その言葉の通り、メガピジョットがこちらに向かって来る。
「! エビぴょん、“れいとう…”」
クリスが動けないゴールドの代わりに対処しようとしたその時、
「カイリュー!! “ぼうふう”!!」
別方向から更に強力な風がメガピジョットを襲う。
「! この声…」
「もしかして、」
2人がそう考え、すぐに答えが2人の前に現れる。
「大丈夫か! 2人共!!」
「ピカチュウ!!」
その人物を見て、2人はその名前を言う。
「「サトシさん!!」」
そう、現れたのはカイリューに乗ったサトシだったのだ。
サトシに遅れてレッドとプテ、そして、ピーすけとイエローも到着する。
「こいつら、ロケット団! もしかしてサトシが巨石を感じた原因は…、」
「ロケット団のせいって事ですか、でもロケット団は壊滅した筈なのに。」
レッドとイエローも同じくロケット団が此処にいる事に驚いていた。
ロケット団の目的は此処にいる2人の少年少女である事が分かる。そしてこの2人こそが、
「サトシさん。 この子たちが…」
イエローの言葉にサトシは頷く。
「ああ、 2人共、この子たちが ゴールドとクリスだよ。 でも挨拶は後、今はこの状況をどうにかしないと…! あれは、」
サトシはピジョットを見て察する。
「…メガピジョット! スリバチ山の様に巨石でメガシンカしたのか!!」
サトシはメガピジョットに巨石のエネルギーがある事で、メガシンカの原因が巨石である事に気付く。
「サトシさん! あの野郎がピジョットのトレーナーだ!」
ゴールドがそうピジョットのトレーナーを指差す。
「…え?」
ゴールドが指差した人物を見て、サトシは驚く。
いや、サトシだけではない。
「!? ど、どうして、」
レッドもその人物を見て驚愕する。 何故なら『彼』は此処にいない筈だからだ。
イエローはその人物の名前を言う。
「
かつて、ニビシティにてレッド、イエロー、グリーン、そしてサトシの4人と対立し、警察に捕まっている筈のロケット団のカイトがいたのだ。
以上、如何でしょうか。
遂にゴールドとクリスが合流となりました。
次回、リングマ山での戦闘となります。