とある複製人間の活動記録   作:メヴィ

21 / 28
 ………あれ?
 おかしいな……まだお正月のはずなのに……









御使堕し編
21話


 

 「痛っつっ……」

 

 「海月の時期には早いんですけど今年はねぇ……お陰でうちも客足がばったりで」

 

 「ごめんね当麻…私、海月を見るのは本当に初めてだったんだよ……」

  

 「エアも初めてでした」

 

 

 インデックスが帽子と言って当麻が叫ぶまで生物とは思っていなかった。

 

 それにしても、あのブヨブヨとした感触とヌルヌルは不思議だった。

 だが、まさか毒を注入してくるとは思っていなかった。

 当麻から海月を剥がす時にエアも両手に毒を注入されたがあれは痛かった。

 

 

 「初めてにしては海月に容赦なかったよなエア……回りがゼリーぶちまけたみたいになってたぞ……」

 

 「反射的な反撃をしただけだ」

 

 

 流石に、あれ程爆発するくらい脆いとは思ってなかった。

 エアは弾くつもりだったのだが。

 

 

 「お連れさまからお電話が…ゴホッ…ご到着が遅れるそうで、明日の朝になるとヴぇっほっ!」

 

 「え~!?やっと会えると思ったのに~!」

 

 

 本当に咳が多いな。

 

 遅れるのか、当麻の親は。

 インデックスの言うようにエアも当麻の親に会うのを【楽しみ】にしていたのだがな。

 

 当麻が幼い頃に親と何をして過ごしていたのかを、【エアがお母さん(美琴)としたい事】の参考にしたい。

 

 

 「てか、エアは本当に薬大丈夫なのか?」

 

 「エアは既に治癒済みです」

 

 

 元々毒は強くないらしいしな。

 熱で分解されるから細胞の活性化と同時に体温も上がったから分解されている。

 

 それより当麻は本当に良いのか?

 エアがやれば確かに多少の痛みはあるが、薬なんて使わずに数分で傷も毒も治せるのだが。

 

 エアも痛いのは嫌だが耐えれる痛みなのだがな。

 

 

 

 

 

 『ジリリリリリリ!ジリリリリリリリリ!』

 

 「ふぁ“い“………」

 

 

 ようやく当麻も起きたみたいだな。

 

 それより起きた時、胸元にねこがいないのが違和感があった。それに、静か過ぎる。

 

 

 「ふぁ……んぉ!?」

 

 「ぅあ」

 

 

 ………出てきた瞬間に当麻に押し倒されるとは思っていなかった。

 

 

 「わりっ起きてたのかエア……早くない?あと身体痛めてないか?」

 

 「早いかは知りません。エアは起きた時に起きているだけだ。身体に痛みはない」

 

 

 エアの携帯は12時と18時にアラームが鳴るようにしてあるからその時間はわかるが、今が何時なのか、エアは知らない。

 

 

 「健康優良児だなぁエアは。こ い つ(インデックス)なんて俺が起こさなきゃ起きねーよ」

 

 「そうか」

 

 

 インデックスは布団に完全に潜ってまだ寝ている。

 さっき当麻が早いと言っていたから起こさなくても良さそうだな。

 

 

 「あ~…その、もう少しで俺の親が来るらしい。俺は下で待つつもりだけどエアはどうする?」

 

 「…………エアも当麻と一緒に待ちます」

 

 

 インデックスも大丈夫だろう。

 それに寝ていてエアが暇になるからな。

 

 

 

 

 「あのさ、エアってビリビリ…御坂の娘………で良いんだよな?」

 

 「エアは当麻に言った覚えはありませんが、そうだ。美琴はエアのお母さんだ」

 

 「あ~、御坂から一通り事情は聞いてたんだ。それより、もともと御坂とエアって友達だったんだろ?急に友達が母親になるってどんな感じなんだ?」

 

 「どんな感じ……と言われても特に何もないな。エアが娘で美琴がお母さんと言う事実を受け入れただけ………いや、お母さんの側にいると、火織とステイルと居るように落ち着くようになった」

 

 「成る程なぁ……しかし、本当に二人の事好きだなエアは」

 

 「火織とステイルは、エアの全てだ」

 

 「……さいで「当麻!」_お?」

 

 

 範囲を拡大……この駆け寄ってくる男が当麻の父親か?

 

 

 「あれが当麻の父親か?」

 

 「あ、あぁ……多分な」

 

 

 多分?

 

 

 「元気そうだな!と、その子が?」

 

 「あ…あぁエアだよ」

 

 「そうかそうか!初めましてエアちゃん。私が当麻の父親の上条刀夜だ!よろしくな!」

 

 「初めまして、エアはエアです」

 

 

 当麻より少し大きいな。

 ……流石に髪型は同じではないのか。

 

 

 「そうだ当麻、お前に渡すものがあるんだ。この前インドに出張に行ってな、なんとかっていう現地の神様の御守りだ」

 

 「あ、どうも…」

 

 「なんだ当麻?まるで初対面の人みたいな反応して」

 

 

 なんか、当麻の様子がおかしいぞ?

 それに、父親と久しぶりに会ったのだからもうすこし話すのかと思ってたんだが……親子というのは、案外そう言うものなのか?

 いや……親子水入らず、という言葉があったな。

 であれば、エアは邪魔だな。

 

 

 「当麻、エアはインデックスを起こしてきます」

 

 「え?あ、あぁ頼む」 

 

 

 エアの聴覚であれば、窓からでも会話も行動もわかるからここにいる必要も無い。

 

 

 「お連れ様がご到着されました?」

 

 「当麻の父親が外で当麻と他を待っています。エアの予測だと数分でここにくるだろうな」

 

 「そうですか……フッ_____階段、付き添いましょうか?」

  

 「エアは一人で問題ない。配慮に感謝します」

 

 

 

 

 

 

 インデックスは…まだ寝ているな。

 それにしても、顔まで布団の中では息苦しくはないのか?

 

 

 「インデックス、起きてくださいインデックス……………おい、起きろ。当麻の親がもう来るぞ」

 

 「んぇ……え!?」

 

 

 インデックスは布団を吹き飛ばしながら起き上がった。

 そして、もっと早く起こさなかったことについて文句を言いながらものすごい勢いで着替え始めた。

 

 「な、なんでもっと早く起こしてくれなかったんだよ~!?」

 

 「当麻がいいといったから、エアもそうした」

 

 「と~う~ま~!!あれ!?私のベールは!?」

 

 「インデックスが踏みつけてます」

 

 「なんでここにあるの!?」

 

 

 昨晩、インデックス自身がすぐに着替えれるようにと置いていただろうが。

 

 

 「よし!準備おわり!エア、変なところ無いかな?」

 

 「……無い」

 

 「ありがと!早く行こ!」

 

 

 そんなに急がなくても良いと思うんだが。 

 当麻の親が逃げる訳では無いのだからな。

 

 

 「あ、とーま!もしかして隣の人達が当麻のご両親?」

 

 「お、お、お、お……」

 

 「当麻?」

 

 

 何か、当麻の様子がおかしいな?

 身体が痙攣して、インデックスを指差「おんどりゃぁぁあ!?てめーもか!?てめぇもグルかゴルァ!?」___あ?

 

 

 「うわぁぁ!?苦しい!苦しいよとうまぁ!!」

 

 「エア!おまブルァ!?」

 

 「当麻だとしても、インデックスへの攻撃は許しません」

  

 「当麻お兄ちゃんが急に吹き飛んだ!?」

 

 「な、なんと見事な回し蹴りだ……」

 

 

 本当に、急にどうしだんだ当麻は?

 今までインデックスが当麻を攻撃(噛みつき)していたのは知ってるが、当麻がインデックスに攻撃することは無かった筈だ。

 ……インデックスを狙った魔術師の攻撃か?

 

 

 「くぉらエアっ!!!!急に蹴り飛ばしやがって!?お前もか!?お前までグルなんだな!?俺を弄んで楽しいかチクショウ!!」

 

 

 やっぱり、様子がおかしいな。

 一度、気絶させるか。

  

 

 「うぉ!?そっちがやる気なら受けて立つぞ!?こちとらお前の能力知って___アヒュ!?」

 

 

 エアも当麻の右腕については知っている。

 右腕にさえ触れなければ、障害にならない。

 

 

 「と、当麻!?」

 

 「エアの能力で気絶させました。数分もすれば目覚めるだろう」

 

 「と、当麻お兄ちゃん大丈夫なんだよね……?」

 

 「生命活動に問題はないが……念のため拘束することを提案する。インデックスはあまり近づくな」

 

 「う、うん……」

 

 

 スキャンをしたが、当麻の身体に異常は感知出来なかった。

 やはり、エアは魔術の影響は感知できないのか?

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 「おいエア……この茶番いつまで続けんだよ……!」

 

 「エアは【茶番】と言うのが何かわからないが、やっているつもりはない」

 

 

 当麻はずっとこの様子だ。

 何でも当麻から見るとインデックスが当麻の友人の男に見え、当麻の従姉妹がお母さんに見え、当麻の母親がインデックスに見えているらしい。

 そして、この旅館の男がステイルにも見えていると。

 

 エアは見ている訳では無いが常に感知している。

 エアからはそんな異常は感知できていないんだ。

 

 つまり、当麻の精神異常か魔術の干渉の二択なのだが……エアからすれば今のところ当麻が精神異常をきたしたというのが濃厚だ。

 

 当麻が魔術師に操られているとしても、行動がおかしいからな。

 

 

 「落ち着いたか?当麻。鬼怒川(きぬがわ)ちゃんもすまないな、面倒みさせてしまって」

 

 「…おい親父、何でエアを名字で呼んでんだ?」

 

 「はっはっはっ!何だか格好いい名字だからな、ついそっちで呼びたくなるんだよ」

 

 「……エアは、どちらでも構いません」 

 

 

 鬼怒川……それが、エアの身分証に書いてあったエアの名字だ。

 その身分証もあの医者から『あったほうが良いだろう?』と貰った物だ。

 

 

 「ほらそんな当麻にお土産だ。ロシアの出張で買った物だ。ほら、ほら、ほら!な?面白いだろ?」

  

 「面白くもなんとも無いわ!」

 

 

 一つの物から小さいのが沢山……これは……なんだ?これ。

 卵みたいな形だな?

 

 

 「鬼怒川ちゃんは気に入ったみたいだぞ?」

 

 「初めて見たから不思議なだけだっつの……」

 

 

 ……これを作る考えは良いが、なんの意味があるんだ?

 

 

 「あらあら、当麻さん的にはお父さんのセンスが通じないのかしら?」

 

 「ん?___おっ!?おまっ!?」

  

 「………はだか?」

 

 

 ここは、屋外のはずだぞ? 

 エアでも流石に屋外で身体を晒すのはダメだと言うことはしっているのだが……なぜ、当麻の母親は裸………いや、何か胸と股関節に布があるみたいだが…………あれは水着ではなく下着、それ以上の露出してるが……?

 

 ……水着、なのか……??

 

 

 「__うわぁぁんとうまぁ~!!」

 

 「お兄ちゃんどうしちゃったの~?」

 

 「当麻さ~ん?」

 

 「うるせぇ!!!」 

 

 「……インデックスが埋まっています」

 

 

 いつの間にか当麻はどこかへ行っているし、インデックスは砂に埋められている。

 なんなんだ?当麻は本当に頭がおかしくなったのか?

 

 

 「いったいどうしたんだ当麻は……取り敢えずインデックスちゃんを出してあげなきゃな」 

 

 「ううぅ……当麻、いったいどうしたんだよぉ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ちょ、ちょっと待てよ、エンゼルフォールの影響を受けないのは防御した奴と術師だけって言ったよな?」

 

 「ん?そうだぜかみやん?もう忘れちまったのかにゃ?」

 

 「いやそうじゃなくて……それじゃ何で、エアは見た目が入れ替わってないんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

  





 はい、サーセン。
 焼き土下座をしてお詫びします………当麻が。

 焼き土下座ダイジェスト!!


 1 なんやかんやで当麻達と学園都市から出たエアちゃん!
  エアちゃんだってクラゲ初めて見たもんね、仕方ないね。
 けど、反射的にゼリーにするのはクラゲが可哀想だと思うんだ……

 2 起きて早々当麻に押し倒されちゃった!!『目と目が合う~し「させねぇよ??」「はよどけ」

 3 当麻の小さい頃の話を聞いて美琴とのやることの参考にしよ……なんかぎこちないな?二人きりにしてみるか。

 4 インデックスに掴みかかった当麻に回し蹴りぃ!!ベクトル操作で痛みはそれ程ないけどすげーぶっ飛んだ!!
  おぉっとウニ頭が狙いをエアにチェンジ!!エア選手がが近寄って……決めたぁぁぁぁ!?エア選手のビンタスタンガン!!

 (説明しよう!ビンタスタンガンとは、右手の生体電流を可能な限り増幅させてビンタで脳を揺らしつつ電流を流す扇である!!)

 5 当麻は魔術によって操られてるのか……?


 追記ダイジェスト
 
 6 なんだこの卵モドキ……(マトリョーシカ)

 7 これがみずぎ……?はだかじゃなくて???


 
 上条母の水着によって宇宙に飛ばされたエアちゃんでした。
 

 
 

エアちゃんのイメージ(目)

  • ハイライトオフ
  • 半目
  • 目隠れ
  • 目閉じ
  • 目隠し
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。