愛罪のヒトツキ~ポッ剣、大切と共に歩む為に 作:カオスサイン
あ、アニメ勢なんで更新はゆっくりめ
プロローグ
Side?
『…んお?寝過ごしちまった!って何か体と声のエコーが妙な気が…ってはっ!?…』
俺の名は氷結 一牙、只の何処にでもいる健全な男子学生だった筈…なんで…
『ななな!?…な、なんだとおおおおー!?…』
そう何故か俺の今の姿はポケモンに出てくる剣型鋼ゴーストポケモンであるヒトツキになってしまっていたのだ。
何故こうなったのか理解が及ばない…真逆の名前が近いポケモンになっちまうとか一体どういう事なんだ?…
「…」
『!』
予想外過ぎる事態に項垂れていた俺の目の前に栗色ツインテールの気だるそうな美少女が現れて俺を無言で掴み上げて覗き込んできた。
ってこの子って…
「お前今言葉を発していた?…人の言葉が発せて更に自己意思を持ち動く事も出来る剣なんて珍しい…」
『そんなに珍しいのか?…』
「うん、少なくとも私は初めて見た…面白そうだからお前持って帰る…」
『…あ、俺の柄に有る布には触れないでくれ大変な事になるから』
「ん…分かった、だったら触れないように何かで包む…」
『是非そうしてほしいかな』
俺は少女にヒトツキの特性を警告し彼女は俺を何処からか取り出した別の布に包んでから抱え始める。
彼女…魔族の少女であるリーニエを見て気が付き俺は今は触れられない頭を抱える事となった。
『(真逆の「葬送のフリーレン」かよ…)』
そう確信を持てた俺はこれからの身の振り方を思案する。
世界観もそうだが主人公であるフリーレン側の思想が兎に角極端過ぎるのだ。
だから友好なんてほとんど不可能だし敵対も可能な限りしたくなんてないがそれは回避し難い…。
『(だけど少なくとも彼女、リーニエだけでも俺が守護りたい!…その為には!…)』
ヒトツキの力だけではこの世界で生き残るには力不足なのはまず間違い無い…早い所せめてニダンギルには進化しておきたい所だが…
「ん、お腹空いた…」
『…』
魔族幹部の一人であるリュグナーの居城へと着き俺を置いたリーニエはそう呟く。
この世界の魔族は人間を喰らわなきゃ基本的には生きていき辛い存在…だが下手に街を襲ったりしたらフリーレン達の目から逃れる事が一層難しくなってしまう。
「何処に行くの?…」
『…鍛えに行くんだ』
「剣なのに?」
『俺は普通の剣じゃない』
「それもそっか…いってらっしゃい…」
俺の言い分に納得したリーニエは素直に見送ってくれる。
さてと…経験値ついでに食料探しと洒落込みますか!
勿論善良な人間は襲わない、救いようの無い犯罪者に限定して襲う。
只の剣の振りをしていれば余程勘の働く奴でもない限り容易に肉片に変える事が今の俺には出来る。
「なんだ、誰かの忘れ物か?」
『(来たっ!EXPと美少女の血肉に成り果てろ!)』
「ぐわ!?…な、なんだこの剣只の剣じゃ!?……」
「「ぎゃあああー!?……」」
早速犯罪者達の巣窟へと潜入し、近付いてきた所に他の生物の生命力を吸収する布を瞬時に巻き付けて奴等の生命を狩り取り物言わぬ肉の塊へと変えていった。
粗方居た犯罪者共を片付け何か使う事の出来たウルトラホールにへと放り込んだ後はすぐに居城へと帰還したのだった。