問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ? 作:神流朝海
すみません。更新が遅いですね・・・
学校とか受験勉強とかあるのでその辺はよろしくお願いします。
今回は史夜の過去を紹介したいと思います。
あと父親と母親の話もたぶんすると思います。
では、どうぞ
「ふぁ・・・ふぁ~~~~」
昨日はかなりきつかったなぁ。
十六夜との戦いのあと、黒ウサギから説教受けるし、その後歓迎会ということで晩ご飯がすごい豪勢だったし、子供に囲まれたし・・・
まぁ、今日はとりあえずライオン崩れとのギフトゲームだ。
俺がやらなくても飛鳥と耀だけで楽勝だろう。
・・・・・
っていうか俺の能力やっぱりチートじゃね?
これ使えばほぼすべてのゲームに勝てるよね?
ま、いっか。
俺はベットから起き上がり、部屋をでて食堂へむかった。
食堂には誰もいなかった。
ま、とうぜんっしょ。
だって今、朝の3時だし。
てきとーに朝ごはんを構築し、食べる。
ん~十六夜からもらったお菓子のほうがおいしいかな?
さらっと食べ終わり、外へ出ようとすると、
「・・・史夜、どこへ行くの?」
「ん?耀か?そうだな・・・ちょっと散歩、かな?」
「こんなはやくから?」
「そう。これが日課だから」
まだ寝ぼけ眼の耀に言って俺は、その俺たちが泊まってる?建物をでた。
俺は耀から見えなくなったところで空間転移をした。
場所は・・・ある人がいるところだ。
「・・・ただいま・・・母さん・・・」
俺は母が眠っている墓の前で言う。
俺にも、もちろん父親と母親がいた。
父親も母親も優秀な錬金術・・・いや、
とても優秀な「術の創造者」だった。
父親は錬金術を、母親は陰陽術を作り出した本人だ。
父さんはいつも・・・俺以上に研究に没頭し、相手をしてくれる時間はなかった。
母さんは俺の・・・俺の面倒をみてくれた。
昔からやさしい人だった。
いつも笑っていて、笑顔が俺は好きだった。
だが・・・・・
ある日、母さんと遠くに買い物に行ったときのことだった。
俺もそのときは少し、錬金術と陰陽術が使えた。
ほんとに少しだけだ。
そのときは俺は小学2年生くらいの年だった。
・・・小学校には通ってないが。
買い物をして帰る途中に、複数の人に囲まれた。
彼らは技術(ロボットや電子機械)研究者だった。
「お前たちさえいなければ俺たちは・・・!!」
「お前らがそんな能力をつくったから・・・俺らはこんなめにあっているんだ!!」
彼らが言っているのは俺の母と父が錬金術と陰陽術をつくったから科学技術が必要なくなったのだ。
もちろん、すべてが、ではない。
冷蔵庫とか車とかその他にもいろいろなものが残った。
だけど、必要ないものも増えた。
必要なくなればその仕事はなくなる。
この人たちはそんな仕事についていたのだろう。
「・・・・・」
母さんは黙って聞いている。
「だからテメェには死んでもらうぜ」
もう、研究者の言うセリフではない。
「私はまだ、死ねないので・・・」
母さんは呪符を取り出す。
「では、さようなら」
母さんはそう言って俺の手をつかみ、呪符を地面に投げつけて起動させ、そのまま空間転移をした。
いや、陰陽術でいうなら神隠し、だろうか?
これは錬金術の空間転移より手間がかかるが扱いやすい。
一度、「神寺」という母さんが作った空間へいき、それからまた同じ呪符を使って移動する。
というものだ。
それに起動してから発動するのが空間転移の約2倍の早さなのだ。
そして母さんがまた呪符を起動し、家へと帰った。
「・・・・・うそ・・・・・?」
俺と母さんが見たのは、家がなくなっている。という光景だった。
「真夜!?史夜!?だいじょうぶだったか!?」
「智史君!?いったいどうしたの!?」
「すまない。家は見てのとうりだ。技術者に襲われた」
「私たちも同じよ・・・どうするの?」
「とりあえず、逃げるさ」
そう言って父さんはコン、コンと靴の先を地面に2回ぶつける。
俺と父さん、母さんの足元に練成陣が浮かび上がる。
転移した先は・・・
「だいじょうぶでしたか!?」
「お怪我はありませんか!?」
「もうしわけありません。止める事ができませんでした・・・」
転移した先は研究所だった。
研究員たちが謝っている。
「いや、それはいい。そんなことよりも研究資料の確保と避難を急げ!」
「「「わかりました!」」」
父さんが研究員たちに指示をだす。
そんななか・・・・・
「た、大変です!!技術派の兵士達がミサイルをこちらに撃ち込んできます!!」
「問題ない。それぞれの仕事を続けろ。俺が対処する」
父さんはそう言って錬金術を編み出す。
少したって・・・
「ミサイル、来ます!!」
コン、コンと靴の先を地面に2回ぶつける。
ミサイルに錬金術を作用させ、空中で原子にまで分解し、転移で宇宙まで送ったのだ。
「す、すごい」
「さすが智史さん」
「ぼやっとしてないですぐ片付けるぞ!」
「「はい!」」
研究員たちがまた動き出す。
「研究資料の確保、終わりました!」
「わかった。・・・これより各自、担当の情報をもって各国へ渡れ!そこで研究を再開し、来年のこの日にまたここで集合だ。私たちは全員が転移するまでここを守る」
「し、しかし―――」
「これは命令だ。逆らわずに早く、転移をしてくれ・・・」
「・・・わかりました」
「では、また来年、ここで待っています」
「そのときには・・・いや、いい」
「数年間でしたが、ありがとうございました!!」
「また、お会いしましょう!」
「お元気で!」
「ああ、また会おう。楽しみにしている」
次々と研究員たちは転移をしていった。
残ったのは俺と父さんと母さんだけだ。
俺は・・・そのときの俺はただ、母さんのそばに立っている事しかできなかった。
なぜだろう?怖くてしかたなかったのだろうか?
そして俺たち家族も転移しようとした。
そのとき・・・・・
「!?なんだ!?」
「私にもわからないわ!」
突然空間がねじれ、そこから人らしきものが現れた。
そして、人らしきものはしゃべった。
「やぁ・・・君たちが錬金術師と陰陽師かい?」
父さんはとっさに相手の情報を読み取り、母さんと俺に記憶を共有した。
「な!?」
母さんの顔から驚きが消えない。
「俺がひきつける。その間に2人とも逃げてくれ」
「なにを言ってるの!?智史君!?」
「あれは俺たちなんか足元にも及ばない化け物だ!!!俺がひきつけるから早く逃げてくれ!」
こんな必死な顔の父さんを俺は見た事がなかった。
いつも真剣に研究に取り組んで、ろくに相手をしてくれなかったけどそんな顔は今まで、1度も見た事がなかった。
「・・・私も戦うわ」
「無理だ!陰陽術は起動が遅すぎる!」
「な~にをごちゃごちゃしゃべってるのかなぁ?」
そして俺の方を“あいつ”は見た気がした。
「アルート」
あいつはそう呟いた。
俺は反応する事ができなかった。
そのなにかしらの術は速すぎる速度で光が集められていき、その光の塊をこちらにとばしてきたのだ。
それでも父さんと母さんは反応した。
父さんは錬金術で、母さんは身を挺して・・・・・
錬金術で防げなかった部分が母さんにあたる。
それでも母さんは俺の肩に手を置いて、
「あなただけでも逃げなさい」
そう、言った。
「・・・え?」
母さんは呪符を起動し、俺を転移させた。
それがイギリスの錬金術陰陽術研究所だった。
俺は転移されてすぐにテレパシーを使い、父さんと母さんの心音を聞いた。
父さんの心音は静かになっていた。
戦闘が終わったのだろうか?
母さんの心音は・・・・・聞こえてこなかった。
俺の瞳に涙がたまりだし、ついにこぼれた。
俺はずっと泣き続けた。
涙がかれるまで・・・・・
そして涙がかれると
「母さん・・・・・敵は必ずとるからね」
「父さん・・・・・また、会えるよね?」
俺は・・・俺は強くなると誓った。
俺はふと、そんなことを思い出していた。
俺の頬には枯れたはずの涙が流れている。
「・・・しっかりしなきゃな」
俺は涙をぬぐい、
「また来るね。母さん」
そして、
「父さん。今、どこにいるんだい?」
俺は空に向かって、そう呟いた。
父さんの名前は智史でさとし、真夜でまやです。
今回は史夜の過去を書いてみました。
“あいつ”も箱庭に登場させることができたらなぁと思ってます。
次回はガルドとのギフトゲームです。
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