問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ?   作:神流朝海

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こんにちわ

学校が始まったら結構時間ってないんですね~

こんな感じで更新速度が落ちるのでよろしくお願いしま~す



では、どうぞ


ギフトゲームの勝者

いや~しかしさっきは危なかったな~

 

ほんと久しぶりだよ。あそこまで本気で魔法とか使おうとしたの。

 

あれは8~9割くらい本気だったんじゃないか?

 

 

そんなことを考えながら俺は飛鳥とジンのところへ走っていた。

もちろん耀も一緒だ。

 

後ろからはガルドが鬼化したやつが追ってきている。

 

 

 

 

・・・・・と思ったけど追ってきてなかった。

だから一度、作戦会議をするためにジンと飛鳥のところへ向かっている。

 

「なぁ耀。あいつ、追ってこないのかな?」

「わからない・・・でも注意はしとかないと」

 

そして少し走るとジンと飛鳥が見えてきた。

 

「御2人とも大丈夫でしたか?」

「春日部さん、史夜君、大丈夫だった?」

「私は大丈夫」

「俺はぎりぎりだったけどな」

「それが指定武具なの?」

飛鳥が指を指しているのは銀色に輝く十字剣だ。

「どうもそうみたい」

「たぶんそれだぞ。銀には魔を祓う力があるし、十字の形もそうだ。祓魔師がよく使う武器にも銀で作られたものや十字が刻まれたものも多いからな」

「ずいぶんと物知りなんですね」

ジンが関心した声を出す。

 

「で、これからどうするよ?」

「2組に分かれてガルドを探す?」

「でもどうやって?」

「そこはたぶん大丈夫だ。耀ならだいたいの場所は・・・分からないのか?」

 

耀ならだいたいの場所は分かる、って言おうとしたら耀が横に首を振る。

「突然あの虎のにおいが消えたの・・・なにかのギフトかも。史夜は居場所、分かる?」

「ああ~俺も耀に頼ろうと思ってたんだが・・・俺の術じゃあいつに直接作用するから“契約”によって無効化されるんだよな~」

 

もちろん、それは検証済みだ。ゲームが始まった瞬間に俺は敵の位置を探る魔法を使ったのだが、位置を特定できず、さらに途中で消えてしまったのだ。魔法自体が。

 

「じゃ、さっき言ったとおり2組に分かれて虎を探すってことで」

「組み分けは?」

「そうだな~・・・耀と飛鳥、俺とジンでいいんじゃないのか?」

「そうだね。それだと戦闘になってもたぶん大丈夫だしね」

 

・・・あれ?そういえばなんで俺はこんなにしゃべっているんだ?

司会とかそういうキャラじゃないのに?

ま、いいか。

 

「じゃあ、これ渡しとくよ」

俺が取り出したのは俺がこの箱庭に来てから作った呪符。

ギフトを試してみたくなって作ってみた。

織り込んだ術式は・・・

「・・・今度はなにが入ってるのかしら?」

「なんだその好奇心があふれ出る声は・・・」

「だって仕方ないじゃない?こんなおもしろいものなのよ?」

「はぁ~・・・今度織り込んだ術式は祓魔師のギフトだ」

「祓魔師?さっきも言ってたけどそれはなに?」

「ん~説明する時間がもったいないから記憶を入れる」

俺は記憶を飛鳥に入れる。

まぁ、間単に説明すると、悪魔とかの異世界のやつらがこちら側に侵入してくるのを防ぐ人たちの職業だ。ほら、漫画やアニメになってるあれのような人たちのことだ。

ちなみにこの漫画は昔に起こった事実をもとに描いているらしい。

 

なぜこのギフトにしたのかと言うと、あの虎は鬼化(悪魔化)しているから祓いを生業として生きている彼らのギフトがよく効くと思ったからだ。

 

「ふ~ん。史夜君の世界にはこんな人たちがいるのね」

「祓いは神凪も専門の職業だけどあれはどっちかというと神系のやつらだからな」

「なかなかおもしろそうね。私もそんな世界に生まれたかったわ」

「そうか?いろいろ苦労するぜ」

そう言って少し笑う。飛鳥も笑っている。

「私も・・・ううん」

「ん?何か言ったか?耀?」

「ううん。これ、どうやって使うの?」

「ん、そうだな・・・『聖なる光よ、闇を照らせ!』とでも言うとか?」

「なんでそんな曖昧なのよ・・・?」

「だって使った事ないし。今使ってみたら?」

「ええっとこの呪符を持って?言えばいいのよね?」

「ああ、そうだ。俺が適当に魔を作るからそれに向かって使ってみ」

俺は青魔術を使って魔を召喚する。

実験に召喚術なんて高度な術は使わない。

俺たちの前に黒いゴブリン?みたいなのが現れる。

そして飛鳥が一度、深呼吸をしてから言う。

 

「『『聖なる光よ!闇を照らしなさい!』』」

 

呪符が飛鳥の手の中で光に変わり、辺りを白い光で覆った。

あまりの輝きに俺も耀も飛鳥もジンも目を閉じた。

目を開けると・・・

「これは・・・」

あの黒いゴブリンみたいなのがいたところにはなにもなかった。

“なにもなかった”というのは文字通りそのままだ。

俺は飛鳥のほうを見た。

 

・・・え?

 

耀もジンも俺と同じで驚いたような顔をしている。

いや、驚くだろ。だって・・・

 

 

 

「飛鳥・・・だよな?なんでそんなに“白い”んだ?」

「いったいなにを言ってるの?」

「いや、・・・だって・・・髪も服も真っ白じゃん?」

「え?・・・えええええ!!?」

 

うわ~どうしよう?飛鳥自身も驚いてる。

 

「も、もしかしてさっきの光と関係があるんじゃ?」

ジンが言う。俺もそう思う。っていうかそれしかないだろ。

耀も驚いてる。

「あ、飛鳥。ちょっとギフトカードを見てみたら?史夜はギフトをその呪符に織り込んだんでしょ?そうなら飛鳥のギフトになってるかも」

「わ、分かったわ」

飛鳥が自分のギフトカードを取り出す。

 

ギフトカードに書いてあったのは

 

久遠 飛鳥 ギフトネーム “威光”

             

             “闇討つ白き光”

 

ギフトが一つ、増えていた。

 

「ギフトが・・・増えてるわ」

「へぇ~すげぇな」

「感心してる場合じゃないよ、史夜」

「そ、そうですよ!ギフトを作り出すなんて!!?」

ジンがものすごく驚いている。飛鳥が白くなった時よりもだ。

そこまで驚くか?俺のギフトは“超能力の創造者”なんだけど?

 

まぁ、これには俺も驚いている。

予想以上の威力だ。たぶん、飛鳥の“威光”によって威力が増したのだろう。

 

俺や耀も、そのことにすっかり気をとられていて、背後から来る気配に気づくのに少し、遅れた。

 

 

 

 

 

 

「GAYAAAAAAAA!!!!!」

 

 

 

 

俺は気をとられすぎてて、気づいたのはガルドのするどい爪が迫ってくる瞬間だった。

 

 

!!!!!!!!!!!?!??!?!?!

 

 

 

 

ドンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かが俺を押し飛ばした。

 

そして、

 

 

ザシュッ!というなにかがなにかに斬られる音。

 

俺は押されたときに体勢を建て直し、ガルドを見た。

 

そこには・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血まみれの耀が立っていた。

 

「け、結構、いた・・い・・」

 

くそくそくそ!!!!!!!!!!!!!!

 

俺が動かなかったから耀が・・・

 

「<>+‘$#%&*:!!」

自分でもなんの錬金術を唱えたか分からなかった。

そこまで精神が揺れていた。

 

なんの錬金術を使ったのか、使い終わった後に分かった。

俺が使った錬金術はいつも使っている“空間転移”だった。

 

だが、いつもより何倍も何十倍も何百倍も何千倍も速かった。

 

「史・・・夜?」

「今は・・・しゃべるな。あいつを片付けてすぐ戻る。飛鳥―――」

「分かってるわ。私は春日部さんを」

「すまないな。ジン、よく見とけ。これが俺の実力だ」

「・・・分かりました」

 

俺は銀の十字剣を構え、虎に言う。

 

「よくも俺の・・・俺の大事な友達を傷つけてくれたな。ゲームであろうがなんであろうがお前を潰す!!!!」

 

「GYAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

「神技召喚・・・来い『ログヌス』」

俺は召喚術を真言法という唱え方で使い、剣神ログヌスという神を召喚し、身に宿す。

「一撃で・・・潰す!」

 

ガルドは策もなしに突っ込んできた。

俺はそれを銀の十字剣で受け止め、いなし、そのまま心臓を突き刺した。

 

それは3秒足らずのことだった。

 

「す・・・すごい」

「ほんとに史夜君なの?」

「・・史・・・夜・・」

 

3人の声が聞こえる。

俺の外見が変わったことにも、あの虎を一撃で倒したことにも驚いているのだろう。

確か、今の俺は髪は薄い緑、眼の色は薄い蒼、服は剣士が着るような軽鎧だ。

 

俺はそのまま、耀のもとへ走った。

そして自分にかかっていた術を解いた。

俺は耀の傷を治療しながら言う。

「ごめん・・・また守られちゃったな」

「ううん・・・私も史夜に助けられたから」

俺はすぐに耀を治したかったけど、心がずっと揺れっぱなしでろくに術が使えなかった。

だからこうして少し時間がかかるが治癒術系統の白魔法を使っている。

 

錬金術だったらすぐ治せるが・・・使えなかった。

 

ここまで心が揺れているのは今までで初めてだ。

いったい、どうしたんだ?俺は?

 

「ゲームは・・・終わったようね」

飛鳥の言うとおり、終わったみたいだ。

この辺りを包んでいた変な空気は消え、ジャングルのようになっていた木々も消えた。

 

 

 

 

 

 

 

「ガルドが・・・死んだ?」

「これでフォレス=ガロは解散だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「耀さん!!!」

走って近寄ってきたのは黒ウサギと十六夜だった。

黒ウサギは耀が怪我をしたことを知っているようだった。

「大丈夫だ。今、俺が治療中だ」

「大丈夫なのか?耀?」

「う・・ん・・だい・・じょ・・う」

(お嬢!!!!気ぃをたしかに!!)

(大丈夫だよ。三毛猫。耀はこの術の副作用で眠っただけだ。すぐに目は覚めるよ)

「俺は耀をコミュニティに連れて行く。十六夜、後のことはまかせたぞ」

「おう、まかされたぜ」

 

俺は十六夜に後のことを頼んでコミュニティに帰った。

なにやら昨日の夜、ジンをこそこそ話をしていたからなにかあるのだろうが・・・。

まずは耀のことが最優先だ。

 

俺は空間転移でコミュニティまで移動し、耀を部屋のベットに寝かせて、もう一度十六夜たちのところへ戻った。

 

 

「今よりフォレス=ガロによって奪われた誇りを、ジン=ラッセルが返還する。

聞こえなかったのか?お前たちの名と旗印をガルドを倒したジン=ラッセルが返還すると言っているんだ」

 

俺はそれを端のほうで見ていた。

 

そしてジンが格コミュニティの代表の人たちに名と旗印を返還した。

 

突然横から、

「男同士のあつ~い話ね。ずいぶん、おもしろいことを考えているようね?」

飛鳥が俺に聞いてくる。

「おいおい。なんでそれを俺に聞くかなぁ?」

十六夜だったら「さて、なんのことかなぁ?」

と言うところだろう。

 

そこで十六夜がまた話し始める。

 

「みんなに頼みたい事がある。知ってのとおり、俺たちのコミュニティは、名も旗印もない“ノーネーム”だ。だが、どうか心にとどめておいてほしい。この、ジン=ラッセルのことを」

十六夜がそう言い、ジンを自分の前に出す。

「打倒魔王を掲げたコミュニティである事を」

「・・あ、あの・・」

この場にいる全員がジンに注目する。

「ジン=ラッセルです!みなさん、よろしくお願いします!」

広場が歓声に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその中の誰もが、それを遠くから見ていた一人の少女がいたことに、誰も気づかなかった。

 

 

 

 

 

もちろん、その横に史夜の“知り合い”がいたことも・・・

 

 




書き終わりました!!
やっとガルドのとこまで行きました!

お気に入り登録されている方、ありがとうございます!
もうすぐお気に入り登録数が60に達します!

これからもよろしくお願いします!!


今回は飛鳥に新しいギフトが加わりました。
原作では銀の十字剣がギフトカードに入るのですが、
ここでは“闇討つ白き光”というギフトに変わりました。
これは史夜が作ったギフトの一つです。
ゲームで言えば〇ァイナル〇ァンタジーの白魔法のホーリーといったところです。

読んでくれてありがとうございました。

何か問題とかありましたら感想までお願いします。

問題とかなくても感想お願いします。

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