問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ? 作:神流朝海
今回もオリ展だと思います。
初登場のキャラとかも出ます。
原作を読んでいない方はたぶんわかりづらいです。すみません。
では、どうぞ
「はぁ~~~」
「ため息ばっかりしてると幸せがにげるんだって」
「は?それ本当か?耀?」
「さぁ?なにかの漫画か小説で出てきた言葉だけど」
「ん~~、じゃあんまりため息つかないほうがいいかな?」
「ため息つくよりはましなんじゃないかな?」
「それもそうだ」
今俺と耀がいるのはピクニックにいった山の頂上だ。
いい感じに草とか生えててやわらかい。
そこで俺は寝転がってしゃべっていた。
ついでにため息もついて。
「耀はさ、母親に会った事あるか?」
「ううん。私が小さい頃・・・記憶が残らないくらい小さなころに事故で亡くなったってお父さんが」
「そうか・・・俺もそうなんだよな~・・・あのときは小学生くらいだったかな?7~8歳くらいの時に研究所が襲われて、研究員を逃がしている時に“人間ではたちうちできない相手”が現れて、俺を逃がすために母さんは身代わりになったんだ。・・・だけど、そうだな。もしかしたらこの世界に功績を称えられて来ているかもしれない。」
「史夜はどうするの?探しに行く?」
「ああ。耀は?父親は“生きている”んだぞ?」
俺の発言に、耀の目が大きく見開かれる。
「え!?そうなの!?今どこにいるか分かる!?」
「お、落ち着けって耀」
「ご、ごめん」
そこに、
「毎度毎度あなたはすさまじいわね・・・」
「そうか?史夜のほうがすさまじいと思うが?」
「それもそうだけど、あなたのジャンプもすさまじいわ・・・」
やってきたのは十六夜にお姫様抱っこをされている飛鳥と、飛鳥をお姫様抱っこしている十六夜だった。
その姿に俺と耀が驚いていると、
「おっと、すまねぇな。せっかくのデートを邪魔しちまって」
「ははは、十六夜、それはいったいなんの冗談かな?」
俺が応戦する。耀も、
「飛鳥たちのほうがデートしに来たんでしょ?」
おお、さすがだ。
「ちょ、ちょっとなにを言ってるの3人とも!!そもそも私と十六夜君は付き合ってないわ!!!」
「「「いや~飛鳥の驚いて、慌てふためいている姿が見たくて」」」
「っ『黙りなさい!!』」
飛鳥の声で俺たちは声が出せなくなる。
これ、けっこう使えるギフトだよな~~。
『まぁまぁいいじゃん。落ち着けよ飛鳥』
『なんでみんなそんなに息が合ってたのよ!?』
『それはもちろん、俺が打ち合わせを―――』
『『黙りなさい!!』』
『――――――――――』
うわ~すげぇ。テレパシーまで使えなくなった。
じゃあ、と俺は空中に文字を書く。
内容は
『冗談だって。そんなに怒るな。はやくギフトを解いてくれ』
飛鳥がパチンと指を鳴らす。これで飛鳥のギフトの効果は消えた。
でも、まだ怒ってるっぽい。
「俺さ、今日少しばかり出かけてくるわ」
「ん?どこに行くんだ?」
「そうよ。あなたがいないといろいろ不便なんだけど?」
「ちょっと人と会いに。それと飛鳥、俺は青いたぬきじゃない」
「え?なによそれ?青いタヌキ?」
「ま、ということで行ってくる。じゃああとよろしく。昼過ぎくらいには帰る」
「いってらっしゃい」
「行ってこいよ」
「早く帰ってきなさいよ」
パチン。俺はある人のところへ転移した。
・・・っていうか最後の1人に、「お前は親か!?」ってつっこんでやりたい。
まぁ、とりあえず俺はある人のところへ転移した。
転移した先は・・・
「ああ、なるほどね。ここだと確かにあいつのギフトを使える」
俺が転移した先は“サウザンドアイズ”が運営する鑑定屋だった。
“サウザンドアイズ”は特殊な瞳を持つもののコミュニティだからな。
ちなみに俺が会いにきたのは千流海晴だ。
俺は店の前を掃除している店員に話しかけた。
「あの、すみませ―――」
「あ!天才クンじゃん!」
え?と俺は声をしたほうを振り返る。
そこには“サウザンドアイズ”の刻印が入った和服を着ている千流海晴の姿があった。
・・・・・両手にはクレープを持っている。
・・・・・なぜにクレープ?
「クレープが私の大好物だからだよ!」
「なんで俺が思っていることが分かった?」
「ん~なんでだろう?・・・そんな顔してたから!」
「そ~ですか。とりあえず千流は鑑定、できるんだよな?」
「うん。できるよ?なんでもどうぞ!」
「じゃあ、これを頼む」
俺が取り出したのは、母さんがくれた一枚の呪符だ。
父さんと一緒に作ったらしいが・・・。
「分かったよ!う~んとね」
そこで俺は気づいた。鑑定するときはいつもそうなのだろうか?
「なぁ、千流?お前はいつも鑑定する時、眼が水色になるのか?」
「へ?そうなの?」
どうやら彼女自身も知らなかったらしい。
てきと~に鏡を練成し、千流の眼を写して見せる。
「わぁ~ほんとだ~。けっこう綺麗」
「なに言ってんだ?自分の眼だろう?」
「ま、それもそうだね!っと鑑定終わったよ~」
「で、どうだった?」
「これはメッセージと・・・なにか私にはわからない術式が織り込まれてる。開放するのになにか条件がいるみたい。これ、結構複雑だよ・・・私にはさっぱり」
「そうか・・・ありがとう。そこまで分かったし地道に解いていくさ」
「はい、どうぞ。あ!そうだ!思い出した。あなたにこれを渡してって知らない男の人が」
千流が差し出してきたのは手紙だった。
俺はそれを開いて読む。
『神川史夜へ
元気?術は上達した?
あなたは智史君に似て研究熱心な人だから、どうせすごい術式を完成させたんでしょう?錬金術が一通り終わったら陰陽術も研究してみてね。
あと、私は元気だからあなたも楽しく過ごしなさい。
友達を大事に、ね。
神川真夜より』
俺は読みながら泣いていた。
もう最初の字から“母さん”だってことは分かってた。
よかった。
ほんとによかった。
母さんは・・・生きてた!!!
「大丈夫?天才クン?」
俺は涙を拭って答える。
「ああ、大丈夫だ!ありがとな!海晴!!」
「え!?あ、あ、うん!」
なんでもじもじしていたのかは分からないが俺はみんなの、友達のところへ戻った。
「手紙を書くだけでよかったの?真夜?」
「あら、どうしたのカナリア?」
「いやさ、せっかく息子と会えるチャンスだったのにさ、と思って」
「息子がいないあなたが語るな~」
「息子ならたくさんいるも~ん」
私たちは顔を見合わせて笑った。
今私たちがいるのはどこかの病院。カナリアは調子が悪いからって入院させられている。
私は傷を癒すためだ。あの“ ”の攻撃を食らったのだ。ほとんどは智史君が受け止めてくれたけど。
「あ、そうだ。前遊びにいったとき、十六夜君だっけ?彼は元気にしてるの?」
「十六夜は箱庭に行ったよ」
「へ~ギフトはなに?」
「そうだな・・・“ラプラスの紙片”によれば“正体不明”ってとこかしら?」
「あらまぁ。それはすごいじゃない。あの“ラプラスの紙片”で判別できないなんて」
「さっきから聞いてれば“ラプラスの紙片”“ラプラスの紙片”って。私は全知全能じゃないの」
「あら、いたの?ラプコ。いや、あなたは誰から見ても全知全能でしょ」
「りんご、食べる?」
カナリアの言葉にコクンとうなずき、カナリアが差出したりんごをシャリシャリと食べ始める。
それをみて「やっぱりかわいいなぁ~」とか思っていたら、
「やあ、2人とも。体は大丈夫かい?」
「あ、久しぶり、ロリコンクロア」
「久しぶり。それと否定はしないよ」
「また口調変わってない?」
「霊格が磨耗しすぎてしまってね。憑依した人間の性格とか口調とかがでてきてしまっているんだよ」
「魔王といわれていたあんたがねぇ~」
「それはもう何年も前のことじゃないか」
私は黒い燕尾服を着ている元魔王のクロアを見た。
「少し、分けてあげようか?」
「いや、いいよ。これも私の運命だからね」
「あら、もらっとけば?」
「カナリアこそもらうべきだろう?コミュニティと十六夜君のために」
「・・・・・」
そう、カナリアは元“ノーネーム”の参謀だった。
今はアジ=ダカーハとの戦いと詩人の能力を使い、こんなに霊格が磨耗している。
ちなみに元“ノーネーム”のリーダーは春日部孝明だ。
今箱庭にいて“ノーネーム”に属している春日部耀の父親。
あ、そういえば
「孝明はいったい何をしてるの?」
「それは私も聞きたい」
クロアに言われた。クロア、なにをしてきたのよ・・・
「私の方こそ聞きたいわよ。まったく、うちの最強戦力だったのにいつもふらふらして」
「それは同感」
私はカナリアの意見に賛成する。いっつもあの人、智史君とちがってふらふらしてたからな~。
「あれはそういう人でしたからな」
クロアからも同意の声。
久しぶりのメンバーでもう少ししゃべりたかったけど、
トントン。
「カナリアさん。診察の時間です。入りますよ」
看護婦がドアの向こうから話しかけてくる。
「じゃ、そろそろ私は行かないと」
とクロアは言って、門を開く。
「そうね。また情報収集たのむわよ、クロア」
「私からもお願いね」
「では、失礼します。・・・それと、真夜、息子さんは楽しく生活してますよ」
「わかってるわ。ここからでも楽しいってことが伝わってくるから」
「2人ともはやく元気になってくださいよ?」
燕尾服を着た元魔王は病室から姿を消した。
そこへちょうど看護婦が入ってくる。
「診察の時間ですよ。行きましょう」
「じゃ、行ってくるね、真夜。」
「ん、いってらっしゃい、カナリア」
・・・・・
カナリアはもって後数年。
それまでにどうにかしないと。カナリアは私たちに必要な人材だ。
っていうかすでにカナリアは死んでいてもおかしくないのだ。
どこかで世界が変わったのかもしれない。
まぁ、とりあえず
「そんなことは後で考えよう。今は陰陽術の研究研究。
・・・史夜は楽しくやってるかな?」
「ただいま~」
「おう、やっと来たか」
「待ってたわよ」
「おかえり、史夜」
ん~~2人とも帰ってきてすぐにそれはないんじゃ?
耀だけじゃん。おかえりって言ってくれたの。
ま、そんなことはさておき、
「なんで俺は待たれていたんだ?」
「実はな・・・」
十六夜から話されたことを箇条書きにしてまとめると、
一、俺が出かけている間にレティシアなる人物(吸血鬼)が訪れ、十六夜と一勝負かました。
二、その勝負の後、ゴーゴン(悪魔)首を掲げた旗印を持ったやつらがそのレティシアをなにかしらのギフトで石化させ、連れ去った。
三、それは“ペルセウス”というギリシャ神群の内のコミュニティだった。
四、そいつらが使ったギフトは神話に則り、空飛ぶ靴とか透明化する兜を所持していた。
五、それから十六夜と飛鳥と耀は“サウザンドアイズ”の支店に向かった。
六、“サウザンドアイズ”の支店でレティシアを連れ去った“ペルセウス”のリーダーに会った。
七、十六夜たちが喧嘩を吹っかけたが、流され、“ペルセウス”のコミュニティに伝わる伝統のギフトゲームをするために十六夜と飛鳥と耀が二つの宝を手に入れた。
八、それらを持って、“ペルセウス”に宣戦布告した。
以上だ。
・・・・・俺がいないときにすごいことになってるな!!!?
「なんかすごいことになってるな・・・“ペルセウス”といえばあれだろ?ゼウスとダナエーとの間に産まれた神だろ?」
「ああ、そのとおりだ。その神話に則り、宝を二つ集めてきた」
「それだとあれだな。ハデスの不可視の兜とかゴルゴーンの首とか他にもいろいろギフトがあるんじゃないのか?」
「ああ、俺もそう思っている」
「で、ギフトゲームの内容は?」
俺は十六夜に聞くと、十六夜が俺に“契約書類”を見せる。
『ギフトゲーム名 “FAIRYTALE in PERSEUS”
・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
神川 史夜
・“ノーネーム”ゲームマスター ジン=ラッセル
・“ペルセウス”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス
・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒
・敗北条件 プレイヤー側のゲームマスターによる降伏。
プレイヤー側のゲームマスターの失格。
プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
・舞台詳細・ルール
※ホスト側のゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない。
※ホスト側の参加者は最奥には入ってはいけない。
※プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に“姿を見られてはいけない”
※姿を見られたプレイヤーたちは失格となり、ゲームマスターへの挑戦権を失う。
※失格となったプレイヤーはゲームマスターへの挑戦権を失うだけで、ゲームは続行できる。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。
“ペルセウス”印。』
「なるほど。姿を見られなければいいわけね」
「いや、お前には暴れてもらおうと思っている」
「は?だって見られたらいけないんだろ?」
「見られてもゲームは続行できるって書いてあるだろ?」
「そうだけどさ、そしたらゲームマスターへの挑戦権がなくなるわけじゃん?」
「だから、史夜はゲームマスターに挑戦しない」
・・・・・・・え?
「聞こえてたか?お前はゲームマスターと戦わない」
「・・・・・俺、楽しみないじゃん」
「いやいや、思いっきり暴れられるんだからいいだろ?」
「まぁ、それもそうだな」
ということで、ゲームマスター(ルイオス)に挑むのが十六夜とジンと飛鳥。
暴れて気をひくのが俺と耀ということになった。
そしてその日がやってきた。
最近は英検とかテスト勉強とかで小説を書ける時間が少ないです。
時間を見つけて書いていこうと思います。
話はかわりますけど、ノゲノラまだ新刊でませんね~
はやく読みたいです。
今回も読んでくれてありがとうございました。
問題とかあれば感想までお願いします
問題とかなくても感想よろしくお願いします。