問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ? 作:神流朝海
無事、私立高校入学できました!
後は公立だけです。
ニセコイの二期、早くみたいですね~。
では、どうぞ
「な・・・!?」
彼女が、ミルが行ったのは召喚だった。
それも私と同じ、『リイル』の召喚だった。
「私のギフトの名前は“鏡越しの嘘”。さぁ、海晴は私に勝てるかな?」
「“鏡越しの嘘”・・・なるほどね。『リイル』が少し違うのはそういうわけか・・・」
ミルが呼び出した『リイル』は少し違っていた。鏡に映したように左右が逆になっている。
まぁ、その理由もわかっちゃったけど。
「あはは、そんな“まがいもの”、私と『リイル』で勝てないわけないでしょ。それに『リイル』を使わなくても、私だけで勝てるね」
「あはは、言ってくれるね」
は両手を前に出し、祈るようにパァンと音をたてて合わせる。これ使うの久しぶりだなぁ。
「『オン、シュシュリシュリ、ソワカ。我は千流。安倍晴明の片腕、千流の末裔として力を解放する。
ノウマクサンマンダラ、キリノガク、バザラダン、カン』!」
私のポケットから一枚、呪符が出てくる。
その呪符の術式が開放され、風と雷の嵐がミルに向かう。
「うわ!その術式、血統の問題だから真似できないじゃん!」
ミルが言っているのは私の家系についてだ。
まず陰陽師の安倍晴明は知ってるよね?
その安倍晴明には2人、弟子がいたんだ。
土御門と千流という名前のね。
私はその千流の子孫。由緒正しき陰陽師の家系。
あ、ちなみに史夜君のお母さんは陰陽術を作ったのではなくて、復元したんだよ?
私が作り出した風と雷の嵐は、ミルに向かい―――
『・・・っと』
ミルが呼び出した『リイル』もどきが、闇の剣を作り出して、術式を切り裂く。
「あら、力はあったのね」
「そりゃ、私がコピーしたからね。本物並みに強いよ?」
「じゃあね・・・、 と私は指で印を結びながらつぶやく。
ノウマクサンマンダラ、ホンバ、シシシバリバリ、ソワカ。嘘は術、術は嘘、陽は陰、陰は嘘、嘘は術。術とは人が夢見た世界。嘘から離れ、現実を見よ!」
唱え終わった直後、ミルの表情が変わった。
ミルが呼び出した『リイル』も消え、鏡にひびが入った。
「何その魔法・・・それ使われたら、私たち魔法使いは終わりじゃん・・・」
「あはは、まぁ、ね」
その為に作ったんだからね。
私が使ったのは魔封じの印。
対魔術師用に開発した印。警察に頼まれたからね。
術の神髄は何か知ってる?
術の神髄とは、『嘘』
それが、安倍晴明から受け継がれてきた術の神髄。
術とは、人の嘘を具現化したものだ、と習った。
だから所詮、魔術は人の嘘なのだ。
「魔術とは、所詮、人間が作り出した『嘘(にせもの)』だ。安倍晴明はそういったよ」
「その人は海晴の師?」
「まぁ、そんなところかな」
「そこまで!勝者“サウザンドアイズ”の千流海晴!」
「あはは、海晴、次もがんばってね」
「うん。またいつか、会いたいな」
私はミルと握手をして、待合室に転移した。
待合室に戻ると、待っていたのは史夜君だけだった。
「おつかれさま、海晴」
「うん。耀は?」
「耀ならもうすぐ・・・あ、ほら、帰ってきた」
「ただいま、史夜、海晴」
「おう、おかえり。楽勝?」
「うん。楽勝」
耀がブイ!と手を出している。
「海晴ってすごいやつだったんだな」
「ん?何が?」
「いや、安倍晴明の弟子の直系だったんだな。俺、陰陽術の扱いじゃ負けるかも」
「あはは、でもそれ以外の術だと私、勝てないじゃん」
「安倍晴明なら私も知ってる。確か、平安時代に実在したとされている陰陽師でしょ?」
「うん。そうだよ」
もう少し雑談していたかったが、邪魔が入った。
「コミュニティ“ノーネーム”の神川史夜さん、“ウィル・オ・ウィスプ”のアーシャさん、試合の準備ができましたので予選E会場に転移します」
「じゃあ、いってくる」
「うん、いってらっしゃい」
「がんばってね、史夜」
「おう。2人とも勝ったんだ。負けてたまるか」
彼はそう言って、会場に転移した。
「で、耀はどうだったの?」
「う~んと、“ロックイータでー”っていうコミュニティと戦ったんだけど・・・」
「あ~あの岩人形か」
「そうそう。その人形が思ったよりもろくて、“生命の目録”でグリフォンの力をかりたらあっさりと」
「あら、それは楽しくなかったわね」
「うん。あまり楽しくなかったなぁ」
「ま、今は史夜君の応援だね」
「うん。史夜にも勝ってもらわないと」
・・・・・・・・
~サウザンドアイズが所有する館のとある一室~
「さて、久しぶりに白夜叉殿の未来でも、占って見ますか」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
バタン。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
「お嬢様。夕食の準備が出来ました。・・・・・お嬢様?」
返事がないのを変に思い、メイドは部屋の扉を開ける。
「・・!お嬢様!お嬢様!?大丈夫ですか!?お嬢様!」
そこにはお嬢様が倒れていた。
~数時間後~
「・・・じょう・・ま・・・おじょ・・ま、お嬢様!」
ハッと私は飛び起きた。
私はベットに寝かされていた。隣にはメイドがいる。
また私倒れたのか・・・占いに強い力が出るといつも気絶してしまう。
え?私が倒れたのって・・・・・!!
「今すぐ白夜叉殿に連絡を!内容は・・・」
内容は、魔王よりも強大な力が、火龍誕生祭に現れる。
今すぐにでも白夜叉殿に伝えなければ。
私が数時間も気絶するほどの力・・・・もしかしてナンバーズが・・・?
・・・・・・・
「うわぁお。ジャック・オー・ランタン、本物初めて見た」
「YAAFUUUU!!!」
「ジャックさんを知ってる?“ノーネーム”のくせに物知りだなぁ」
そのジャックさん(以降ジャック・オー・ランタンのことをジャックさんと呼ぶ)に乗っている女の子が話しかけてくる。
「じゃあ、君がアーシャ?」
「ふん。“ノーネーム”ごときが、気安く私の名前を呼ぶな!」
「始めてよろしいですか?ルールは規定の通りです。では、はじめ!」
俺はギフトカードから“正体無き指輪”を取り出し、呪符を持つ。
これで指輪は刀になった。
「ヤホホ!おもしろそうな物を持っていますね」
「いっけぇ!ジャックさん!」
『オン、ビシビシシバリ、ソワカ』
突っ込んでくるジャックさんに縛りの術を使う。
陰陽塾に通っている生徒なら、誰でも使える簡単な縛りの術式だ。
もちろん、そんなもので通じると・・・
「ヤホ!ヤホホ!あなた、面白い手をつかいますね」
思ってなかったけどね。
軟い光の縄は、あっさりとちぎられる。
俺は自分のギフトカードから大量の呪符を取り出す。
大量の物を出し入れができるからギフトカードって便利。
印を手で刻みながら、言う。
『壱は嘘、弐に陰、参に陽、肆に光、伍に闇。人の世に蔓延る妖よ。我らの制裁を与えん。百鬼を退け、凶災を祓わん!』
使ったのは対霊災用に開発された術式。
あ、霊災っていうのは霊が絡んで起こる災害のことだ。
俺の放った術式はレーザーのようなもので、ジャックさんの半身を吹っ飛ばした。
半分も壊せば動かなくなるだろう。
「よし。これでジャックさんは片付い―――」
「ヤホホ。今のは効きましたね」
「は!?いや、え?あの、もしかして不死身?」
「ヤホホ!そんなものですな」
いや、不死身にどうやって勝てと?
この場合は不死身の相手が悪いんじゃなくて殺せないこっちが悪いもんな・・・。
「ジャ、ジャックさんに怪我を負わせた!?ジャックじゃなくてジャックさんなのに・・・?あんた、何者?」
「ん?なんだ、それ。呼び方で強さ変わるのかよ。“ノーネーム”の神川史夜だ」
「私は“ウィル・オ・ウィスプ”のアーシャ。で、こっちが私たちのコミュニティの主力、幽鬼ジャックさんだ」
「ヤホホホホホ!」
「じゃ、改めて。いっけぇ!ジャックさん!!」
「じゃ、こっちも。オン―――」
「ま、魔王が・・・魔王が出たぞォォオオ!」
その誰かの声で、予選は中止となった。
続きはそこそこ考えているので3月までにあと数ページくらい上がりそうです。
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