問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ? 作:神流朝海
こんかい、「あいつ」が登場します!
今回驚きのことが!?
ということで、どうぞ
「クックックッ。魔王が現れた?」
僕は笑いながら、独り、呟く。
「そんなぬるい物と一緒にされるのか?僕は」
僕は独り、小さく笑い続けた。
「なに!?魔王が出たって!?」
俺はアーシャとジャックさんとの試合をほっぽりだして、耀と海晴のいるところへ転移した。
「そうみたい」
「あはは、嘘じゃないみたいだよ?」
そうしゃべりながらも、会場の外に出る。
「とりあえず十六夜たちと―――!!?」
俺が見たのは、ある、1人の青年だった。
「クックックッ。さて、どうしようかな?」
突然、ゾワッと寒気がした。
海晴はいつも通りだし、史夜は・・・
「・・・史夜・・・?」
私の隣にいた史夜は・・・いつもの史夜じゃなかった。
何か、喜んでいるような、それでいて・・・・・
「『アルート』」
突然、史夜は、彼は呟いた。
「え?・・・史夜?」
私が声を発した直後、史夜の周りに光が集まり、その光が、正面に向かって放たれた。
「え?ちょ、史夜君!?」
海晴も驚く。その光の玉が放たれた先にいたのは、18歳くらいの白い青年だった。髪も、服も、肌も白い。
「ん?・・・いってぇ」
史夜の放った光の玉は、その人に命中した。
「ちょっと、史夜!?どうしたの!?」
「・・・耀か?・・・逃げろ、今すぐここから」
「ちょ、史夜、君?何を言ってるの?」
「・・・式、こいつらをジンと黒ウサギのもとへ」
「え?待って!史夜!」
「待ってってば!天才クン!!」
私と海晴は、史夜が使った式神によって、ジンと黒ウサギのところへ連れて行かれた。
「君かい?いきなりなにをするのかな?」
「・・・久しぶりだな。化け物」
「ん?君は誰だい?」
「『アルート』」
俺はまた、そう呟く。
先ほどと同じように光の玉があいつに向かって放たれる。
「あれ?僕の魔法を直言法で?・・・ああ、君、いつかの錬金術師と陰陽師と一緒にいた子供かぁ」
「あの時はどうも。よくも俺の両親を傷つけてくれタナ。ヤットオマエニ アウコトガデキタ」
「あはは、君、すごいねぇ。人間はもうそこまで禁忌の術を完成させてるのかぁ」
「オマエヲ ユルサナイ コレマデ ケンキュウ シテキタ スベテヲモッテ ツブス!!」
「あはは、コワイ、コワイ。そんな術式だったら、僕たちを殺せるかもしれない。・・・ただし、その力を人間が制御できれば、ね」
俺は術式を解放した瞬間、俺の中でなにかが音をたてて壊れた音が聞こえた。
ギフトネーム
“超能力の創造者”
“超能力・創造・”
“超能・・・造・”
“・・・・・・・”
“禁忌・・・・・・”
“禁忌と・・・・・”
“禁忌と呪術・・・”
“禁忌と呪術の・・”
“禁忌と呪術の魔王”
「サァ ゲームノ ハジマリダ!!」
私たちは今、史夜の式神に連れられ、黒ウサギとジンのところにいた。
「く、黒ウサギ!なんか史夜の様子がおかしい!」
「そ、そうだよ!あんな天才クンみたことないよ!」
「ちょ、とりあえず落ち着いてください!御2人とも!」
そして少し落ち着いた私と海晴は、黒ウサギとジンに見たことを話した。
「史夜さんの様子が突然変になった、でございますか?」
「うん。そうなんだ。なんか、なんていうか・・・」
「よくわからない感じだったよね?」
「うん。例えようがない・・・かも」
「・・・・・」
「ジン坊ちゃん、どうしたのですか?」
「春日部さん!千流さん!もう一度、あなたたちの前に現れた人のこと、詳しく教えてください!」
「うん。わかった」
「わかったよ」
「あはは、いいねぇ。久しぶりに楽しいよ」
「ワラッテイラレルノモ イマノウチダ」
『オン シュリバクサン シュラサラハク』
『我ハ冥界ノ使者ナリ 冥府王ハデスノ名ノ下ニ タマシイヲ回収ス』
『神技召喚・・・来イ ログヌス』
トリアエズ シンタイノウリョク ヲオナジクライニ スルタメニ ログヌスヲ 召喚スル。
エ?ナニカ オカシイッテ? イタッテフツウ ナンダガ?
「うわっ・・・なにその陰陽術と呪術・・・きも・・・」
あいつがきもって言うのも無理はない。
史夜が唱えたこの2つの術は、両方とも、異世界の、殺し合いが普通になっている世界の術だ。
それも禁忌の術で、その中でもかなり強く封印が施されている術だった。
史夜が生み出した漆黒の触手と純白の蛇が、あいつに襲い掛かる。
「クックックッ。人間の禁忌の術。おもしろいねぇ」
僕は糸を解くように術を解いていく。
ほんとに人間が創る術式はおもしろい。
これがこうなって、ここをこうすれば、ほら、解けた。
術式を解けば、術は消える。
僕にとって術式など、簡単なパズルにすぎない。
それにしても人間はすごい。ものすごい速さで進化してきた。
たかだが数年で僕の「直言法」を模倣するなんて、そうそうできない。
「人間」という種族は、僕が箱庭で注目している種族の一つだ。
「キッキッキッ。イクゾ?」
「クックックッ。さぁ来い人間!!」
僕は“血”で造られた剣を構え、銀の十字剣をもった暗緑色の戦士に言った。
『ギフトゲーム名 “禁忌の呪術と黄昏の夜”
・プレイヤー一覧 ミカエラ・クルル
・ゲームマスター 神川史夜
・クリア条件 ゲームマスターに対し、魔術、魔法、剣技など、その他人間が作り出した戦闘技術で戦闘に勝利する。
・敗北条件 プレイヤー側の戦闘不能、或いは、人間が作り出した技術以外を戦闘で使った場合(例えば神仏が創った術式でも、人間に模倣できるのならば使用可)
宣誓 上記を尊重し、誇りとホストマスターと名の下に “禁忌と呪術の魔王”はギフトゲームを開催します』
「そ・・・それは・・・・」
「ちょ、ジン?大丈夫?」
「ジン坊ちゃん!?大丈夫ですか?」
「ジン君、だいじょうぶ?」
ガクガクと震えるジン。私と海晴の話を聞いてなにか思いついてのだろうか?
「そ・・そ・・それは、たぶん、『吸血鬼』です」
「吸血鬼?レティシアみたいな?」
「吸血鬼、でございますか?」
「吸血鬼、ねぇ」
「・・・彼女は、レティシアは、『吸血鬼の純血』ということは知ってますよね?」
「「「ええ。(はい)もちろん(でございます!)」」」
「たぶん、史夜さんと耀さんと海晴さんがあったのは・・・『吸血鬼の始種』だと・・・」
「『吸血鬼の始種』!!!!あ、わわわわわわわわ!!どうしよう!!?」
「『吸血鬼の始種』でございますか!?!?!?!ど、どうして『ナンバーズ』が・・・!?」
「『吸血鬼の始種』・・・?『ナンバーズ』・・・?それってなに?」
なんか、私だけ話についていけてない・・・
「耀!緊急事態だよ今すぐお父さん呼び戻して!ついでに史夜君のお父さんも!!!」
さわぐ海晴を他所に、黒ウサギの説明を聞く。
「『吸血鬼の始種』というのは・・・すべての吸血鬼の祖先。つまり吸血鬼、という概念を創った本人なのです・・・『ナンバーズ』というのは、箱庭で、神格を持つギフトや戦闘系ギフトで傷つけられる修羅神仏の中でもトップ10の力を持つ神仏のことを言います。つまり戦って勝てるかもしれない神仏のことで、外門で言えば、九〇〇外門あたりです・・・」
「え?それって、つまり―――」
「そうです・・・史夜さんは御2人を逃がすための時間稼ぎをした・・・のだと思います」
「ッ!!!?」
「ま、待って!耀!!!!」
「「待ってください!耀さん!!」」
私はその話を聞いた直後、グリフォンとペガサスのギフトを使って、史夜の下へ向かった。
どうでしたでしょうか?
個人的には少し気に入っている部分なのですが・・・・
あと、ミカエラ・クルルは『終わりのセラフ』にでてきた方がモデルです。
というかそこからひっぱってきました
口調は少し変わってますが・・・・
史夜の暴走・・・書き始めた当初から予定していたことがようやくできました。
ごめんね。史夜。
何か問題とかありましたら感想までお願いします。
感想があったらうれしいです