問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ?   作:神流朝海

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入試まであと少しだよ!!?
史夜「いい加減集中したらどうだ?」
息抜きは必要なんですよ。
史夜「息抜きばっかじゃん」
勉強もしてるんだよ!
ということで書きました。
三週間後には毎日投稿してると思うんで後少し、待っていてください!!

そして再び新キャラ登場・・・知ってる人は少ないかもしれません。
作者が結構好きなゲームのキャラです。
きっとわかる人にはわかるはず・・・
要は結哉の、あの空気の違いの正体ですね。

では、どうぞ


ギフトゲーム再開

「・・・・・―――――と、こういうことがあったの」

「は!?意味わかんねぇよ!なんでそんな禁忌の術使ってんだよ!しかも真言法で!」

 

と、史夜がなぜ私に背負われているかを聞いたとき結哉が叫んだ。

すでに自己紹介は終わってる。

 

「・・・そうか。でも、ゲームは開始数時間で終わる。史夜がいなくても、だ。問題ない」

「・・・私は史夜を守ってるから」

「頼む。十六夜もあと三日寝たままだし。まあ、一週間あるからそのうち目覚めるだろ」

「え!?十六夜が怪我してるの?」

ちょっと驚きを隠せない。十六夜が怪我するなんて。

「今飛鳥が十六夜を診てる。三日もすれば目覚めるさ」

「・・・へぇ~」

「ん?どうした?」

「ううん。別に。なにも」

「そうか?まぁ、いっか」

 

これで“ノーネーム”主力メンバー揃ったな。

前の代には劣るだろうが、結構強いだろう。

さて、問題は誰が誰を倒すか、だが。

十六夜をヴェーザーとあてて、飛鳥とレティシアと海晴をラッテンにあてるか。黒ウサギ、俺、サンドラでペスト。

これがベストだろうか。

まぁ、とりあえず、様子見。一週間の間に誰が黒死病にかかるかわからないからな。

そして、耀だが、明らかに無理をしている。

精神的に、だ。

黒ウサギから聞いた話によると、史夜は耀を助けるためにさらに強い術を放とうとしたそうだ。

だから、耀は、自分のせいで、という思いが、起きなかったらどうしよう・・・という思いをブーストさせて、精神的に負担を抱えている。

それでも、周りに気づかれないようにしている。

耀の心は強い。でも、それももうすぐ壊れてしまう。

一週間・・・

 

「まぁ、まったりと過ごしますか」

 

 

 

 

・・・・・・・

――――――――

三日後。

「・・・・・ぁ?」

「十六夜君・・・?よかった・・・!」

「あ?飛鳥か?・・ここはどこだ?」

「本陣営の部屋よ。怪我をしていたから、結哉君が治療してくれて、ここに運んだのよ」

「あ~そうか。あ゛!結哉のやつ俺を寝かせやがって・・・ギフトゲームは!!?」

「今は一週間の休憩よ。四日後にまた再開するわ」

「っ?そうなのか。ちくしょう、もし終わってたらあいつを本気で殴ってやったのにな」

「ふふ、それはまた今度ね」

「で、その、飛鳥?あいつらは今どこに?」

「さあ?知らないわ。私ずっとこの部屋にいたから」

「そうなのか・・・は?ずっと?」

「そうよ。ずっと」

 

・・・・・・

マジかよ。こりゃ飛鳥には頭が上がらん・・・

よし、この借りは必ず後で返してやるから覚悟しとけ、結哉。

 

「さて、俺も万全の状態になったことだし、やっぱ行くか」

「え?行くって、どこへ?」

「そりゃもちろん。礼をいいに(殴りに)」

「・・・ふふっ。十六夜君らしいわ」

「ヤハハッ。さて、行こうか」

「そうね」

 

俺は飛鳥と一緒に部屋を出た。

 

 

「あ、十六夜、起きたん―――」

「おかげさまでな!!」

「え?ちょ―――」

「・・え?」

 

結哉君に十六夜君のものすごい速さのパンチがクリティカルヒットした。

・・・え?結哉君、生きてるよね?

ズガァァン!!という音と共に壁に埋め込まれる結哉君。

 

「え、ほんとに死んでないよね・・・?」

「・・・・・・・・・」

「・・・え?ちょ、結哉君!?」

 

呼んでも起きない・・・。

・・・大丈夫・・なの?

 

「お~い、お~い。結哉君、聞こえてますか?」

「十六夜君・・・さすがにやりすぎじゃない?」

「・・・ああ。最悪まずったかも・・・」

「え!?まずったってなに!?」

 

十六夜君の危ない発言に驚く・・・っていうかほんとにだいじょうぶだよね・・・?

 

「・・・・・かはぁ!おい十六夜!一回死んだじゃねぇか!!?」

「「「生き返った!!?」」」

「おいちょっと待て!なんだその「生きてたのか」みたいな顔!?」

「よ、よかった。死んだんじゃなかったんだね。結哉君」

「そ、そうね。死んでなくてよかったわ」

「ヤハハッ。殺っちまったのかと思ったぞ」

「い や 殺 ら れ た か ら!!!俺、さっき死んだから!!!」

「「「・・・は?」」」

「ったく。ただでさえ高価な魔石だったのに。こんな無駄なところで使うなんて・・・」

「・・・え?それって、・・・ノルニルの魔石?」

「・・・ああ、そうだよ。やっとの思いで手に入れたのに・・・」

「・・・それはドンマイだね」

 

ん?なんだ、ノルニルの魔石って?

死んだら生き返るとかそんな素敵アイテムが結哉達の世界にはあんのか?

それにノルニルって確か、北欧神話に出てきた女神3姉妹の総称だよな。

ウルド(過去を司る女神)とヴェルダンディ(現在を司る女神)とスクルド(未来を司どる女神)という運命を司る女神の総称だったはずだ。

 

「ノルニルの魔石?」

「ああ。北欧神話に出てくる女神3姉妹が作った魔石だよ」

「・・・もしかしてそれって高価か?」

「さっき高価っていったっしょ?そうだな・・・例えばこのサウザンドアイズの金貨10億枚くらい持っていてやっとようやく商談を開始できる、くらいか。簡単にいえば・・・金貨100億枚くらいかな」

「・・・そいつはすまなかったな」

 

思ったよりも高価なんだな。それもそうか。死んでも生き返るんだからな。

 

「いや、止められなかった俺も悪いんだし。そうだな、このことは忘れろっていっても無理だろ?」

「ああ。俺は優しいからつい気を使っちまう」

「はは、それ、優しいに入るのかよ。ということで記憶操作するぜ」

「ヤハハッ。もちろんオーケーだぜ」

 

俺がもともと悪いのだ。それくらいはするさ。

・・・・いや、ちょっと待て。悪いのは眠らせた結哉じゃ―――。

 

「はい。これで記憶の改竄終了」

「結哉君ってたまに強引だよね」

「そうか?」

「そうだよ」

 

2人が笑っている理由がわからない飛鳥と十六夜は、顔を見合わせ、首をかしげていた。

 

 

―――――――――

その四日後。

「よし。じゃあ作戦は今のでいいな?」

「おう。これがベストだぜ」

「私もそれでいいわ」

「僕もです」

「黒ウサギもですよ」

「私も了解した」

「私もそれでいいよ、結哉君」

「これで勝てる。・・・1人も死人をだすなよ?わかったな?」

「「「「「「はい!(うん)(おう)」」」」」」

「で、耀には史夜についてもらうことになるんだけど―――」

「大丈夫。私が守りきる」

「そうか。それじゃ、史夜のこと頼んだぞ」

「うん」

 

力強く耀が返事をする。

そして、俺は目を瞑る。

ゲーム再開まであと5、4、3、2、1・・・

 

「“戦争(ゲーム)”再開だ。今度も俺達が勝つ」

 

あの審議決議から一週間。

ようやくゲームの再開だ。

開始直後、町並みが変わり始める。

尖塔群のアーチは劇的に変化し、木造の町並みに姿を変える。

たぶんこの舞台はハーメルンの街。予想は半分的中した。

おそらく魔書かヴェーザーか、そのどちらかによるものだろう。

それにしても、久しぶりだな。“指示を出す”のは。

この前の戦争いらいか。

まぁ、そんなことはどうでもいい。

ステンドグラスを探すのは難しくなったが、問題ない。

 

そういえば、俺のギフトはなんなのだろう?

俺はギフトカードを見る。

そこには、“閉じられた空間手術”ではなく、“絶勝の神軍師”と書かれていた。

 

「“絶勝の神軍師”?どういう意味だ?」

「ん?どうかしたのか、結哉」

「いいや、なんでもない。じゃ、手筈どおりに」

「わかってるぜ。そっちもがんばれよ」

「十六夜こそ」

 

『おい、勝手に俺の体使うのやめろよ。ルフレ』

『ああ、すまない。“戦争(ゲーム)”だと聞いて、つい』

『ついってなぁ・・・。ルフレのギフトは“絶勝の神軍師”か。いかにもルフレらしいギフトだな』

『ああ。結構使えそうだ』

『ところで、返してもらっていいか?体』

『もう少しこうしていたかったのだが、まあ、結哉の体だしな』

『さんきゅ。今度みんなに紹介するよ』

『ああ、頼む』

 

―――――――

・・・ふぅ。まさかルフレが外に出てくるとは思ってなかったな。

ああ、ルフレというのは、俺の異世界での最初の友達だ。

その世界は・・・まぁ、なんだ。簡単にいうとFEの世界だ。

そこでのルフレの職業が軍師なんだ。

軍に指示を出し、戦況を誘導するのがルフレの役目。

なんでも、読み合いが好きらしく、頭のいい相手に向かって行くという性格。

もちろん俺も勝負を挑まれた。残念ながら完膚なきまでに叩き潰してやったが。

それからやりたいことをやって、俺がもとの世界に帰ろうとしたときに、ついてきてしまったのだ。

最終戦争終了後、すぐにその世界で出会った仲間に別れを告げて帰ったのだが・・・

まぁ、いいか。ルフレは俺並みに頭いいし。

 

「私達も行きましょう!結哉さん」

「おう」

 

紹介はギフトゲーム終わった後にするか。

とりあえずは、目の前の“戦争(ゲーム)”だ。

 

 

「よぉ、ヴェーザー河の化身様」

「お前はあの時の坊主じゃねぇか。傷はもういいのか?」

「おいおい、俺様を誰だと思ってやがる」

「頭が回るバカみたいに頑丈な糞ガキ」

「ヤハッ、そいつは光栄だな。だが残念ながら俺よりも頭が回るやつがいるんだなこれが」

「ほう?そいつにも興味ってもんが湧いてきた」

「おいおい、殴り合いなら俺の方が圧倒的に強いぜ?」

「お前みたいなガキがそうそういてたまるかよ」

「それにしてもこの街、ハーメルンの街だろ?地殻変動そのものを引き起こすとは恐れ入ったぜ」

 

街中で一番大きな建物に登り、一帯を見回す。

星の光で淡く光るハーメルンの街並みは、俺の知っているものとは大分違っていた。

俺の時代とは別の時代がモデルなのだろう。

お、あれは

 

「街道は結構滅茶苦茶だが・・・あそこにあるのがマルケト教会に、ブンゲローゼン通りかな。押えるところは押さえてるってわけか。さて、どっちから向かうべきか―――」

「―――その前に決着と行こうぜ坊主ッ!!」

「こっちも油断なんかしねぇぜ木っ端悪魔!!」

 

互いの怒号一閃。再び月と河の戦いが始まった。

 

 

――――――

一方そのころ、ジンたちが仕切る捜索隊は細かく分隊されて、ハーメルンの街に隠されたステンドグラスを探していた。

 

「見つけたぞ!ネズミを操る道化師が描かれたステンドグラスだ!」

「それは“偽りの伝承”です!砕いて構いません!」

 

ジンが返答する。そしてすぐにパリン、というステンドグラスが砕かれる音がした。

 

「間違いない・・・此処がブンゲローゼン通り。一三〇人の子供達が攫われた街道だ」

「ステンドグラスの位置はあまり変わってないから、これは“模倣”じゃなくて“上書”かな。あ、わかりやすく言うなら、呑みこまれたんじゃなくて、ハーメルンの街を召喚したってところかな」

「海晴さんもですか?僕もそう思います」

「は~い、其処まで♪」

 

あ、一人発見。街道の脇にある建物を見上げる。

屋根の上に立つのは、ネズミを操る神隠しの悪魔、ラッテンだった。

ラッテンは仰々しくお辞儀をした後、魔笛を掲げ、

 

「ブンゲローゼン通りへようこそ皆様!今宵は合奏曲“嵐をも越えて”を演奏いたします♪どうかご静聴のほどを♪」

 

と、白い巨兵シュトロムを召喚しながら言う。

 

「ッ!?みなさんはやくラッテンから離れてください!」

 

 

ジンがすぐに指示を出すが、遅い。

すでにラッテンはシュトロムと共に音楽を奏でていた。

ジン君はまだ成長途中ですね。ラッテンが現れた時点でみんなを退避させるべきでした。しょうがないです。

 

「・・・ジン君。捨てれる人間は捨てていく。それ以外をつれて捜索を再開。わかりましたか?」

「え?あの、海晴さん?」

「私は海晴ではありません。私はカタリナ、軍師です。いいから行きますよ。飛鳥さん!レティシアさん!」

「言われなくてもわかってるわ!」

 

未だ状況を呑み込めていない(というか私を理解できてない)ジン君を引っ張って、次のステンドグラスを探しにいく。

・・・あの人はまだ、起きないのかな。

 

あの演奏から逃れたのは人は、そうたくさんはいなかった。

半分はもっていかれただろうか。

でも、問題ない。それが私のやりかた。

地図を確認しながらジン君にいう。

 

「・・・戦闘がないのはこの辺りかな。ジン君、行きましょう」

「は、はい!みなさん、次は・・・」

 

ジン君に進行を任せ、考える。

・・・はは、ルフレさんが考えたんだから、私が考える必要はないか。

これ以上人数が減らないように教会まで行く。

ルフレさんの言う通り、ゲームはもうすぐ終わるだろう。私たちの勝利と、ペストたちの敗北が決まって。

あの人とルフレさんと私を比べると、私はまだまだ未熟だけど、それはわかった。

 

 

 

「この前はどうも。赤いお嬢さん、吸血鬼さん。」

「こちらこそ、なのだがな」

「あら、私は別になにもしてないわよ?・・・そうだ!あなた、私たちのコミュニティに入らない?」

「「・・・へ?(は?)」」

「だから、私たちのコミュニティに入らないかって言ってるのよ。ああ、もちろんペストもヴェーザーも一緒に」

「え?あの、え?」

「ちょ、飛鳥殿!?」

「はいはい、ちょっとレティシアは黙ってて。だから、私たちのコミュニティに入って、演奏してくれないかしら?と言っているのよ」

「・・・本気?」

「ええ、本気だけど。なにか問題あるかしら?」

「・・・残念だけど、私たちには“グリムグリモワール”が―――」

「マスターはいるの?」

「・・・今はもう、いないわ。外界にいったと言われているけど」

「じゃあ、私が、この久遠飛鳥がそのコミュニティのリーダーになるわ。どう?それで」

「「・・・は?」」

・・・は?今、飛鳥殿はなんて言った?

「あ、飛鳥殿?」

「どうしたの?レティシア」

「どうしたなどではないぞ!?飛鳥殿こそどうしたのだ!?」

「だって、黒ウサギに言われたんだもの。私はコミュニティの長に向いている、と。だからちょっとやってみたくて、ね。それにラッテンの奏でる音楽は美しいもの」

「いつ・・・あの時か!」

 

私が思い当たったあの時。それは黒ウサギと飛鳥殿と耀殿と私で一緒にお風呂に入ったときのことだった。




ということでFEから、ルフレとカタリナとあの人登場です。
海晴も時代は違うけどその世界にいったことがあるんです。
そして飛鳥がすごいことを言いはじめてしまいました。
・・・今後問題なくやっていけるのだろうか・・・?

読んでくれてありがとうございました。
問題とかありましたら感想までお願いします。
感想くれたらうれしいです。
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