問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ?   作:神流朝海

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こんにちわ

二巻まで終了と区切りがよくなったので、おまけ編を書こうと思います。
基本的には区切りがいいところでおまけ編を入れていこうと思います。
時間的には、初めて白夜叉に会ったところですね。
ちょっと少なく、雑ですが、今は(受験一週間前は)これが精一杯でした。


おまけ編なのですよ?
 ・・・・なんでこうなった?


ギフトカードを貰ってさぁ帰ろうかという話になった時、俺は白夜叉に呼び止められた。

「お、そうじゃ。お主、わしとギフトゲームせんかの?」

「は?俺?」

「お主以外に誰がおるのだ。ちぃと付き合え」

「ちょ、白夜叉様!?」

「お、そりゃいい。俺たち観戦しとくからがんばってこい」

「そうね。あなたの不思議な力、もっと見ておきたいわ」

「あ、それ私も」

「ちょ、みなさま!?」

「ゲーム内容はこれでいいかの?」

 

白夜叉が俺に向かって、“俺にだけ見えるように”“契約書類”を見せる。

 

『ギフトゲーム名 “白夜の魔王と人類種の創術者”

 

 ・プレイヤー一覧 神川史夜

 

 ・ゲームマスター 白夜叉

 

 

 勝利条件 ゲームマスターに対し、制限時間内に一撃を入れる。内容はなんでもいい。

 

 敗北条件 プレイヤー側の戦闘不能、及び降参。

 

 宣誓 上記を尊重し、“白夜叉”と“神川史夜”はギフトゲームに参加します』

 

「・・・白夜叉って本気でやるの?」

「もちろん。そこそこ本気でやるぞ。どうする?」

「・・・いいよ。久しぶりの戦闘だな」

「なぁ、“契約書類”になんて書いてあったんだ?」

「あぁ、まあ、いろいろと。白夜叉に一撃入れればいいんだってさ」

「白夜叉様!?来たばかりの人になにをやらせるんですか!?無理でしょう!?」

「無理とか失礼な。じゃ、ちょっと行ってくる」

「おうよ」

 

「で、もう始めてもいいのか?」

パチン、パチン、パチンと指を鳴らしながら白夜叉に聞く。

その動作で、身体強化の術が3重にかかる。

「もちろん。わしも攻撃するから、そのつもりでな」

「ん、了解」

 

 

式、というらしい紙を取り出し、なにか呟き始めた。

「式・・・陰陽術か?」

「たぶん」

「え?それって、なに?」

・・・はぁ~。このお嬢さんは陰陽術も知らないのか。

「陰陽術っていうのは・・・まあ、いいや。安倍晴明って聞いたことないか?」

「あべのせいめい・・・?初めて聞いたわ」

「まじかよ。ああ、説明めんどくなった。耀、だっけ?よろしく」

「え、よろしくって言われても・・・まぁ、そんな感じの人です」

「え?そんな感じの人って・・・?」

 

未だ困惑しているお嬢様はさて置き、史夜のほうを見る。

俺のいた世界とはだいぶかけ離れていそうな世界から来た、か。

俺の世界にもあんなのがあったら退屈せずにすんだんだろうけどな。

 

 

「・・・行け」

その一言で、式が飛ぶ。

雷に、炎に、風に、岩に変化し、白夜叉にとんでいく。

「ふむ・・・よりはまだまだだな」

 

と言って、白夜叉が腕をはらう。

それで、式が消し飛ぶ。

「は?今なんて言った?」

よく聞こえなかった。

誰と比べているのだろう?

まぁ、いい。

その間に祓魔の術を編む。

詠唱の方が強いのだが、そんな時間はなさそうだ。

「・・・ッシ、祓え」

 

光りの魔法陣が白夜叉に迫る。

だが、白夜叉に触れた瞬間、魔法陣は崩れ去ってしまった。

次の手を・・・と考えていたとき、突然、後ろから衝撃が来た。

そのまま俺は弾き飛ばされ、数メートル吹っ飛ぶ。

身体強化の術のおかげで、体がバラバラになることはなかったが、多少のダメージを負った。

俺の後ろにいたのは、白夜叉だった。

 

「・・・く、は・・いつのまに・?」

「お主はまだまだ遅いのう。・・・はもっと早く強さの差に気づいてすぐに本気をだしたのだが」

「・・?誰と比べてんだ?」

「さぁ、誰じゃろうな」

「・・・まぁ、いいや。これで終わり」

 

今の会話で編み上げた、黒魔術の表の最高位術・サンダーフレア。

裏の最高位術・・・つまり禁忌には、フレアという術があるのだが、それは周りの被害が大きいので遠慮した。

完全にコントロールされた雷の嵐が白夜叉を呑み込んでいく。

並みの人間なら跡形もなく消えているはずだ。

 

「残念がならわしは普通の人間ではないのでな」

「な・・!?まじかよ。攻撃魔法専門の黒魔術の表最高位術だぞ!?」

「いや、お主らがランク付けしたものは知らんのだが・・・そうじゃな。ちょっと痛かったぞ」

「まじか。これでちょっと痛いとか・・・今回はパス。俺の負け。今度準備してから来るよ」

「ぬ、降参か・・・まあよい。次を楽しみにしておるぞ」

「はは、まぁ、俺をキレさせたら、相当楽しい戦闘ができると思うぞ」

「ふむ。次はそうしようかの」

「俺はそうそうキレないけどな」

「おいおい、降参かよ」

「ほんと。まぁ、でもおもしろかったわ」

「うん。やっぱりすごかった」

 

その後、黒ウサギ達と共に“ノーネーム”本拠へと帰った。

 

 

その後、準備をしてから・・・式や呪具などを揃えてから、また白夜叉と同じギフトゲームをして、負けたのが史夜だったのは、また別のお話。

 

 

 

「強すぎんだろ。太陽の主権を持つって、相当強い奴なんだな」

自分以外誰もいない自室・・・(“ノーネーム”本拠の居住区画に建っている館の中)で、独り呟く。

最初は手を抜いていた。

誤って殺してしまってはいけないから。

だが、それは間違いだと、すぐに気づいた。

だから、まじめにやった。

二回目なんてほぼ本気だ。

・・・キレていないから本気かどうかはわからないが。

 

「術の改良しないとな。禁忌使わずに白夜叉に勝ちたい・・・が、無理だろ。それ」

乾いた笑いを漏らしながら呟く。

禁忌を使えば、白夜叉に勝てるんだろうけど、普通の術で勝ちたい。

それになんかこう、意味っていうか、そういうのがあるのだと思う。

 

「はぁ~。俺ってまだまだなんだな」

電気を消した暗い部屋で、今後の目標について考えた。

 

 

そして小さく寝息を立て始めたころ、史夜の部屋には、ある人物がいた。

「もう、こんなに大きくなったのか。子供の成長は早いな」

「なぜ今?起きている間に会ってあげればよかったんじゃないですか?」

「・・・クロア。今回のは致命的だぞ。その口調、もはやおまえじゃないぞ。霊格磨耗しすぎじゃないか?」

「ん・・・これは失敬。実はその通りでね」

「よし、じゃあ、目を瞑れ」

「ん?なにをする―――」

「力を分けてやる。そのまま動くな。今式を組み上げる」

「いや、いいよ。私は」

「いいや、俺が許さん。#$%&+*‘>$<」

 

白衣を着ている男が、なにやら聞き取れない、高い音程でなにか呟く。

その男の前には徐々に魔法円が描かれていき、魔法円が完成すると、今度はもう一人の女・・・?にその魔法円が吸い込まれていく。

 

「これで、一時は大丈夫だろう」

「・・・すまないね」

「気にするな」

「いや、親子の再会をじゃましてしまったことだ」

「・・・そうか?じゃあ、それも気にするな」

「・・まぁ、智史がそういうなら、そうしておこう。では、私はこれで」

「ああ。また後で、な」

 

その会話が終わると、女らしき人は消え、白衣の男だけが残った。

寝ている史夜を起こさないように、小さく、呟く。

 

「すまなかったな、史夜。だが・・・今のお前にはこの言葉は言うべきではないか。今度またいつか、お前が暴走しだしたときに、会おう。きっと、その日はやってくる」

そういった後、白衣の男は、この部屋から消える前に、小さく、本当に小さく、呟いた。

 

「・・・おやすみ。史夜」




短いのはおまけ編だから許してください。

読んでくれてありがとうございました。
問題とかありましたら感想までお願いします。
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