問題児たちと無から有を生み出す錬金術師が箱庭にくるそうですよ?   作:神流朝海

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今回はガルド=ガスパーとしゃべって、コミュニティへ帰るとこまでです。

十六夜は原作通り水樹の苗をもらってきます。


あと、ジン=ラッセルと六本傷のある人が知り合いなので
知り合いの喫茶店が六本傷の配下の人たちが運営してます


では、どうぞ


ノーネームの再建なのですヨ?

「ここが、知り合いが経営している喫茶店です」

 

ジンが俺らを連れてきたのはある喫茶店だった。

 

そしてそのテーブルの一つに俺たちは座る。

 

「いらっしゃいませ~。ご注文はお決まりでしょうか~?」

 

猫耳の店員が注文を取りに来た。

 

「え~と、紅茶を一つ、緑茶を一つ、コーヒーを一つ、それとサンドイッチとこの店のおすすめのメニューを一つ」

 

俺が適当に答える。

 

「飛鳥たちは?」

 

「私は紅茶をもらうわ」

 

「・・・私は緑茶を。あと―――」

 

「わかってるってその三毛猫のご飯だろ?」

 

「うん。それでお願い」

 

「僕はいいです」

 

「そうか?俺が払ってやるぞ?」

 

「・・・そんなお金持ってるの?史夜?」

 

「ああ、持ってるね。これから作るけど」

 

「?それってどういう―――」

 

「はい!ご注文の品で~す」

 

注文したものがきた。

 

まず俺は紅茶を一口・・・

 

うわ~うまい。あの世界じゃ飲めない味だなぁ。

 

続いて緑茶を一口・・・

 

うお!?こっちの方がうまい!?

 

続いてコーヒーを一口・・・

 

なに!?苦いけどうまい!?

 

サンドイッチをパクリ・・・

 

これはコーヒーとあうな

 

続いておすすめはクッキーだった。

 

一枚パクリ・・・

 

!!!???うまい!!?うますぎる!!?こんなうまいクッキー食った事ない!!

 

と、俺が心のなかでこんな感想を述べながら食べているとどこからか視線が・・・・・

 

「・・・・・耀、食べるか?」

 

それにコクコクとうなずき、

 

「食べたい!」

 

と言う。

 

まぁ、最初から一人で全部食べるつもりじゃなかったし。

 

クッキーを皿ごとあげる。

 

「よかったら飛鳥も食べる?」

 

「ありがたくもらうわ」

 

「・・・いただきます」

 

飛鳥と耀がクッキーを食べる。

 

おいしさで顔が笑顔になる。

 

・・・なんかいいな。こういうの。

 

今までずっと研究しっぱなしだったからこんなふうに友達とかできなかったんだよな~。

 

と、そんなことを思っていたら、

 

「おやぁ? 誰かと思えば東区画の最底辺コミュニティ“名無しの権兵衛”のリーダー、ジン君じゃないですか。今日はオモリ役の黒ウサギは一緒じゃないんですか?」

 

とか言うやつが俺の視界に入る。

 

ピッチピチのタキシードに身を包んだ・・・ライオン?トラ?

 

がなんの許しもなく勝手に同席してくる。

 

ぱっと見の印象。こいつ、うざい。

 

もちろん勝手に同席した事にジンが言う。

 

「貴方の同席を許可してはいません。それと僕らのコミュニティは“ノーネームです”。

“フォレス・ガロ”のガルド=ガスパー」

 

「黙れ、名無しが。聞けば新しい人材を呼び寄せたらしいな。コミュニティの誇りである名も旗印も無いのに未練がましくコミュニティを存続させるなどできたものだな――――そう思わないかい、御3人がた。」

 

そういいながら俺たちに愛想笑いを浮かべるガルド。

 

うっわぁ~~うぜぇ。すぐ殺してやりたい。

 

今俺が機嫌よくなかったらこいつ死んでたな。

 

チッ。運のいいやつ。

 

「っていうかお前、誰だよ?」

 

「席に着く前に名くらいなのりなさい。それに一言添えるのが礼儀でなくなんじゃないかしら?」

 

「おっと、これは失礼。私は箱庭上層に陣取るコミュニティ、“六百六十六の獣”の傘下の「烏合の衆の」コミュニティのリーダーをしている、ってマテやゴラァ!!誰が烏合の衆だ小僧!!」

 

お、いいねぇ~ジン。やっぱ俺、ジンのコミュニティに入るわ。

 

「口を慎めや・・・紳士で通ってる俺にも聞き逃せない言葉もあるんだぜぇ。」

 

「森の守護者だったころの貴方なら少しは相応の礼儀で返していたでしょうが、今の貴方はこの二一○五三八○外門付近を荒らす獣です。」

 

ガルドの脅しに怯まずに真っ向から勝負するジン。

 

さすがリーダー勇気ある~

 

「そういう貴様はなんだ?出来もしない夢を掲げて過去の栄華に縋る恥知らずのノーネームではないか?」

 

それにジンが言い返せなくなる。

 

俺はノーネーム、という単語に興味を持った。

 

だからジンの頭の中見させてもらった。

 

それを飛鳥や耀と共有する。

 

2回目以降は頭痛をともなわない。

 

で、とりあえずこのライオンがここへ来た理由をしゃべってもらおうかな?

 

「あのさ~。お前・・・ガルドだっけ?結局何しにきたのよ?」

 

「おっと、失礼。私の用件は、ようは勧誘といったところです」

 

「!?何を言っているのですか!彼らは―――」

 

「黙れ、ジン=ラッセル。そもそもテメェが名と旗印を新しく改めていれば最低限の人材はコミュニティに残っていたはずだろうが。それを貴様のわがままでコミュニティを追い込んでおきながら、どの顔で異世界から人材を呼び出した?」

 

「そ・・・それは」

 

言い返せなくなるジン。

 

「話を戻しますが、単刀直入に言います。もしよろしければ黒ウサギ共々、私のコミュニティにきませんか?」

 

なにも言い返せなくなったジン。

 

「返事はすぐにとは言いません。あなたがたには箱庭で30日間の自由が保障されています。1度自分たちを呼び出したコミュニティと私たち“フォレス・ガロ”のコミュニティを視察し、考えてからでも―――」

 

「いや、いいよ。俺たちはジンの・・・ノーネームのコミュニティに入るから。それでよかった?飛鳥、耀?」

 

「「・・・は!?」」

ジンとガルドが同時に言う。

 

「私は財力や約束された未来を捨ててきたのよ?いまさらそんなこと」

 

「私はこの箱庭に友達を作りに来ただけだから。それにもう友達できたし・・・」

 

「それは俺らはもう友達ってことだよな?」

 

「うん。史夜も飛鳥もこれからよろしく」

 

「おう!よろしくな」

 

「私からもよろしくね耀さん。それに史夜君も」

 

『よかったなお嬢・・・お嬢に人間の友達ができてワシも涙がでるくらいうれしいわ』

 

今の会話中、ずっとジンとガルドは「は!?」という顔をしている。

 

自分を取り戻したのか、ガルドが聞いてくる。

 

「で、できればなぜそのような考えにいたったのか教えてもらえるだろうか?」

 

「ん?たんにおもしろそうだからだ。飛鳥はさっき言ったとおりの理由だし、耀もそうだ。俺はおもしろければいいからな」

 

「お、お言葉ですが―――」

 

『黙りなさい!』

 

ガチ!と大きな音をたててガルドは口をふさぐ・・・いやふさがれる。

 

「私からも話をしていい?史夜君?」

 

「ああ、もちろんいいぞ?」

 

「あなたからはまだまだ聞かなければならないことがあるのだもの。『そこに座って私の質問に答え続けなさい』」

 

ガルドは椅子にヒビが入りそうな勢いで座る。

 

「ジン君?」

 

「は、はい?」

 

「ブランド名にも等しい旗印をかけることなんてそうそうあることなの?」

 

「やむをえない状況ならまれに。しかしそれはコミュニティをかけることと同じですから」

 

「そうよね。だからこそ魔王は恐れられている。魔王でもないあなたがどうしてそんな大勝負を続ける事ができたのかしら?『教えてくださる?』」

 

「相手コミュニティの女子供をさらって・・脅迫し・・ゲームにのらざるをえない状況に追い込み、

 

「あら野蛮。けどそんな方法で吸収した組織があなたの元で従順に働くかしら?」

 

「・・・各コミュニティから人質として子供を数人とってある・・・」

 

ジンと耀が反応する。

 

俺はしない。もうこいつの中を『見た』からだ。

 

「それで、その子供たちはどこに?」

 

「・・もう、殺した。だがこれがばれれば組織に亀裂が入る。だから始末したガキの遺体は証拠が残らないように―――」

 

「黙れ!!」

 

飛鳥が大きな声を上げる。

 

「・・・すばらしいわ。ここまで絵に書いたような外道とはそうそう出会えなくてよ?エセ紳士さん」

 

飛鳥が指をパチンとならす。

 

ガルドの拘束が解けたようだった。

 

「このお!」

 

怒ってる怒ってる。

 

「アマ憎がぁああ!!!!!!」

 

ライオンみたいなやつがライオンが進化したみたいなやつになった。

 

そのまま飛鳥を噛み砕こうとしている。

 

 

そこへ・・・

 

「・・・けんかはだめ」

 

お~すげぇ。耀があのライオン進化を投げて、拘束した。

 

「さて、ガルドさん。ここであなたには3つの選択肢があるわ。

一つはここにいる全員を殺して口封じを図る。

もう一つは法の手が届かないところまで逃げのびる。

最後の一つはここにいる史夜君の力を使ってこの層に住んでいる人全員に知らせ、あなたの配下のコミュニティを反乱させ、自分のコミュニティを潰す。

 

どれを選んでもあなたの様な外道はズタボロになって己の罪を後悔しながら罰せられるべきよ。

 

そこで提案よ。私たちとギフトゲームをしましょう。あなたのフォレス・ガロ存続と、私たちノーネームの誇りと魂をかけて、ね。」

 

「・・・・・いいだろうそのゲームにのってやる。時間、場所はこちらで決めさせてもらう」

 

そう言って、ガルド?だったよな?そいつは去っていった。

 

 

 

「はぁ~~すっきりしたなぁ~」

 

「私もよ。はじめてあんな外道に会ったわ」

 

「・・・トラのくせに弱い・・・」

 

「あ、やっぱりトラだったのか?それにしても・・・これ、どうする?」

 

俺がこれ、といったのはこの店の惨状だ。

 

椅子やテーブルは壊れ、花壇もめちゃめちゃだ。

 

「ど、ど、どうしよう!!!???」

 

ジンがむっちゃ困ってる。

 

しょうがない。ここは俺が片付けてやるか。

 

「ねぇ?そこの店員さん?」

 

「・・・は、はい!?なんでしょう?」

 

「これ直すのにいくらかかる?」

 

「そうですね・・・銀貨五枚ほどあれば直ると思います」

 

「そうか・・・ジン?例えば金塊1kgでいくらぐらいだ?」

 

「そうですね・・・商業コミュニティに売れば金貨5枚くらいでしょうか?でも、どうしてですか?金塊なんて持ってませんよ?」

 

「いや、ね。これから作ろうと思って」

 

金塊、金への練成は錬金術の禁忌とされているがそんなの関係ない。

 

とりあえず地面に練成陣を描く。

 

こればかりは俺も練成陣を描かないと無理だ。

 

「いったい何を描いているの?」

 

耀からの質問だ。

 

「ん?ちょっと練成陣を、ね。」

 

練成陣を描き終わり、頭のなかでイメージする。

 

そして指をパチンと鳴らす。

 

そしたら白い煙とともに金塊が練成陣の中に現れた。

 

俺はその金塊を取って、店員に渡す。

 

「じゃあ、これで弁償代とご飯代、払ったってことで」

 

「え!?あ、あの・・・えっと・・・」

 

「ま、そういうことだから店主に渡しといて」

 

「わ、分かりました!!」

 

「よ~し、ジン?これで弁償代払い終わっ―――」

 

「あ、あなたはな、何をしたんですか!!??」

 

ジンがすごく驚いてる。

 

「ん?なにって金塊を作った」

 

「・・・・・それってギフトなんですか?」

 

「ん~これは俺の研究成果だけどなぁ」

 

「それがあれば僕たちのコミュニティも再建できます!!!!手伝ってくれませんか!!??」

 

「・・・まぁ手伝うけどおもしろく、楽しく再建して行こうな」

 

「よろしくお願いします!!!!!」

 

「なんか・・・なんでもありなのね・・・史夜君」

 

「いや、十六夜ほどじゃないだろ」

 

「ううん。十六夜よりも、だと思う」

 

「耀までそんな事言うか~?」

 

 

 

「そろそろ合流したいな」

 

「そうですね。フォレス・ガロとのギフトゲームのことを黒ウサギに伝えなくてはいけませんから」

 

俺はテレパシーを使って十六夜に話しかける。

 

『お~い?十六夜?聞こえてるか~?』

 

『ん?なんだこれ?その声は史夜か?』

 

『そうだけど』

 

『なんだ?』

 

『今黒ウサギと一緒にいる?』

 

『ああ、そうだが?』

 

『じゃあこっちに転移させるからちょっと待ってて』

 

『転移?黒ウサギにやったやつか?それならいいぜ。おもしろそうだ』

 

どうにか黒ウサギは十六夜に追いつけたようだ。

 

「今、十六夜は黒ウサギと一緒にいるって」

 

「っ!?あなた、そんなことまでわかるの!?」

 

「違う。これはテレパシー柄って十六夜に聞いたからだ。なんならやってみようか?」

 

『お~い?飛鳥?聞こえてるか?』

 

『きゃあ!?』

 

「と、まぁこんな感じだ」

 

「史夜君・・・すごすぎるわ・・・」

 

じゃ、呼び出すとしよう。

 

また練成陣を描く。

 

こんどは転移用の。

 

完成。ここにこれをこうして・・・

 

練成陣が光りだす。

 

中から十六夜と黒ウサギが出てきた。

 

「お~こりゃほんとうに便利だな」

 

「見てくださいジン坊っちゃん!!十六夜さんが水樹の苗を取ってきてくれたんですヨ!?」

 

ジンは黒ウサギと今後の水の問題について話し合っている。

 

ちなみに俺はというと・・・

 

「なぁ?今の俺にも使えるようにならないのか?」

 

「十六夜には無理だっつーの。そもそも自分の体を分解できないだろ?」

 

「まぁ、そりゃあできるわけないな」

 

ケラケラ笑う十六夜。

 

あ~のど乾いたなぁ。

 

「十六夜、飛鳥、耀?なんか飲むか?」

 

「じゃあ俺はコーヒーで」

 

「私は紅茶いいわ」

 

「私は・・・冷たい緑茶で」

 

「りょーかい」

 

目の前の空気に練成陣を指で描き、指をパチンと鳴らす。

 

「3人とも自分の目の前に手をだして」

 

みんな自分の前に手をだす。

 

もう一度、俺は指をパチンと鳴らす。

 

そしたらだした手の上でコップやら飲み物やらが構築されていく。

 

できあがったのは各自が希望した飲み物だ。

 

「おお。悪くない味だ」

 

「ほんとにあなた、なんでもできるのね」

 

「っ!?おいしい・・・いつも飲んでた緑茶の味がする」

 

「ほめ言葉をどうも」

 

俺は友達とこうしてお茶を飲んだり、話したりするのがとても楽しかった。

 

 

 




今回は結構長くなっていしまいました。

次の回は白夜叉が登場してきます。

ここで史夜のギフト名がたぶんわかると思います。

一番最後に
俺は友達とこうしてお茶を飲んだり、話したりするのがとても楽しかった。

と、史夜が言っていますがこれは研究に没頭し続けた結果、今まで同年代の人と遊んだりしゃべったりすることがなかったからです。


なにか問題などありましたら感想までお願いします。


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