二匹の鮫は海の神に視線を向ける。瞬間、二匹はその場から消え去り、いつの間にかポセイドンの付近に現れており、自身が所持する得物で貫かんとしていた。しかし、その二つの突きはポセイドンの一振によって止められ、距離を取られる。そして、ポセイドンはぐらに向けて大津波を思わせるような連撃を浴びせ始める。ぐらは自身に降りかかる突きをその短くなったトライデントで弾く。しかし、ぐらも防戦一方というわけではなく、少しずつポセイドンに近づいていっており、反撃を図っていた。
一方、がうるは見向きもされていなかった。がうるは立ち尽くすわけもなく、走り出してポセイドンに向かう。そして、その銛のようになった持ち手をポセイドンに向ける。しかし、その銛の一撃はポセイドンのトライデントに弾かれた。ぐらに攻撃しながらだ。
「ぐら! まだいける!?」
「うん……まだギリギリ」
がうるは諦めずに持ち手でポセイドンを突き続ける。しかし、何度突いてもその銛の持ち手がポセイドンに届くことはない。いや、それで良いのであった。ポセイドンの集中を割くことができたのだから。
「今!」
ぐらは唐突に飛び上がり、ポセイドンの背中まで移動し、しがみつく。そして、自身が持つトライデントを首に向けてこう囁いた。
「
その瞬間、ぐらはそのトライデントでポセイドンの首を搔き切る。するとポセイドンの首から大量の血液が噴水のように上がる。ぐらはそれを見ると背中から飛び降り、がうると合流した。
「どう? 効いたでしょ?」
「…………うむ、確かに効いた。しかし、その程度で余を殺せると思っていたのか」
ポセイドンは狂ったような笑顔を見せ、自身のトライデントを構える。すると、ポセイドンは残像を見せて消え去ったかと思えば、先程よりも早い津波……いや、太古の大津波を思わせるような連撃を始めた。ただ、それに二匹の鮫は狼狽えはしなかった。何故なら、その攻撃には赤い雨が伴っており、止まるのも時間の問題であったためだ。防ぎきれば勝利、そんな状態であった。
「でも…………ちょおっと、キツくない?」
「……分かる。まるで海を相手にしてるみたい」
その二匹の体には少しずつ、確かな傷が残り始めているのが見て取れる。しかし勝利は目前。倒れるわけにはいかなかった。
止まらない連撃、最初に動いたのは二匹だった。ポセイドンのトライデントを弾く瞬間、がうる・ぐらのトライデントでポセイドンがそれを挟んで止めた。
「行くよ!」
「分かった、賭けようか!」
そして、その二人が止めたトライデントを一瞬解放し、その二本で突く。手応えは直ぐにあった。しかし、それと同時に相手にも手応えが伝わった。貫かれたポセイドン、そしてぐら。最初に倒れたのは………………ぐらだった。ポセイドンはそのままがうるの方へトライデントを振るい、がうるを真っ二つにしてしまった。
「ぐらぁ!」
「Oh……」
「くっそぉ!」
「……迎えには行ってやるよ」
それを眺めていた神話達は各々の反応を示していた。
ぐらは薄い意識を維持させ、ポセイドンに話しかける。
「いやぁ…………あとすこしだったんだけどなぁ…………」
「……雑魚にしてはよくやった。褒めてやる」
「はは……皮肉?」
がうるとぐらの体にひびが入り始める。亀裂は徐々に広がり、やがて体を飲み込むと、二匹は粉々に割れてしまった。
「お疲れ様でーす!」
こよりの声が響く。会場の熱は更に上がっており、もはや水も沸騰しそうな勢いだった。ぐらは楽しそうに装置から出て、観客席に戻る。それは他のEN1期生も同じであった。
「さ、次は…………ちょっとこよが指名したいなぁ」
こよはある人へと指を差す。
一方、ある建物の一室では、徐々に観戦の熱が上がりつつあった中であった。
「いやぁ……やっぱ暑い死闘ってのはサイコウだな!」
そこに、一人の構成員が報告に現れ、主に報告をした。
「何? もう完成した? …………Ok.一回限り……いや大丈夫。それより、おめえらも観戦しようぜ!」
主は構成員を無理やり座らせた
ちょっと途中で終わるのも絶妙なところだったので終わらせてしまいました。次回はヘラクレスです。お楽しみに
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし