待ちに待った開始の合図。同時にすいせいはコンクリートの地面を蹴り、ヘラクレスへと駆け寄る。ヘラクレスが口を開こうとしていたのにも関わらずだ。迫る斧に、ヘラクレスは声帯を閉じ直し、自身の武器でその斧を受ける。
「……ふ、ははは! 流石だなぁ! 反応しやがるんだ!」
すいせいは拮抗している中、少し力を入れて後ろへと退く。ヘラクレスはいきなりの奇襲に、怒りのような感情を覚えた。
ふと、すいせいは近くに事務所があることを知った。気晴らしにその斧で切り裂こうとしたが、あることを思い付き、試してみたくなった。すいせいはその建物の中へと駆け込む。
「……逃げた」
一泊遅れてヘラクレスは反応し、顔を歪めた。そしてすいせいの後を追いかけるように建物の中へと入っていく。中に入ると、エントランスにてすいせいは立っていた。
「ここまでおいで?」
「そんな見え透いた罠、俺は引っ掛からない!」
「……あっそ」
すいせいは後方に存在する階段まで全力で走る。そんな逃亡するすいせいを、ヘラクレスは追いかける。追いかけて、追いかける内にいつの間にか黄色い扉の前にいた。その扉のドアノブをヘラクレスが回して開くと、そこにすいせいの姿はない。
「……何処に行った」
ヘラクレスは歩き、中へと入っていく。すると突然、自身の左からタコの触手のような物が飛び出し、ヘラクレスを襲う。ヘラクレスはその触手に絡まれ、拘束される。
「需要無さそうな触手プレイだな」
すいせいは自身の斧を両手で立てて持ち上げる。そして、無防備になっている心臓部を狙い、振り下げる。しかし、斧は何か、巨大な石柱のようなものに遮られる。斧の先を見ると、そこにはヘラクレスの石像とすいせいの斧が交差している場面があった。
「……引きちぎるとは…………私でさえ切れねぇのに」
「これしき!」
ヘラクレスはその石像に力を込めて振る。それと共にすいせいの体は宙を飛び、窓を割って外へと投げ出されていく。
「いってえなぁ」
地面に転がったすいせいが立ち上がり、自身が元いた方を向くと、そこにはすいせいを見下ろすヘラクレスがいた。そしてヘラクレスはその石像を両手に持ちながらすいせいに向ける。するとその体に赤い蔓のような模様が蝕み、石像のたてがみが逆立つ。
「終わりだ」
石像を上げ、振り下ろす。すると同時に巨大な獅子の声が聞こえ、石像から青い獅子の幻影が放たれた。本能から危機を感じたすいせいは斧を持ち直し、立ち上がる。そしてギリギリまでその幻影を引き寄せ、一気に斧を振り上げると、幻影は二手に分かれ、すいせいの左右を通り過ぎる。しかし、幻影は切り裂ききれておらず、途中からすいせいはその幻影の突撃を受けてしまい、背後のビルの壁まで飛ばされ、叩きつけられる。
「ぐっ…………ちょいとまずいか」
いつの間にかヘラクレスはビルから降りており、すいせいを眺めている。すいせいとそれを笑顔で見つめ返す。小さく、すいせいは息を吸った。
「…………素晴らしき世界に今日も乾杯」
立ち上がりながら呟くと突然、すいせいの手にはリンゴジュースの紙パックが現れた。
「さぁ…………もっと楽しもうか」
何が起こった!?
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし