叩きつけた後もその手から離さない。何度も何度もシヴァの頭を地面に叩きつけるうちに地面は赤く染まってゆき、それはかなたの腕も同様だった。本来出せるはずのない出力を無理やりして抵抗するシヴァを抑え込んでいるかなたの腕には多大なる負荷がかかっていた。血管が切れ、筋繊維さえも一本、また一本と切れてゆく。そして限界はついに訪れてしまった。突然にしてかなたの右腕が肘を境に飛んでしまった。あまりにも不意な出来事にかなたが脳内で処理できずにいた所をシヴァが見逃すはずがなく、仕返しと言わんばかりにかなたの頭を掴み、思いきしその固い頭で頭を火打ち石のように打ち付ける。額からは赤い血液が流れ始め、その量は指数関数的に増えていく。しかし天使であるおかげか、脳震盪を起こし、大量出血していてもかろうじてかなたは立っていた。
「効くねえ……お前さん、もう限界とか抜かさねえよなぁ!」
「はは、案外そうだったりするかもね」
視界はぼやけ、平均感覚すらもままならない。立っていることさえ奇跡だ。しかしシヴァは容赦なく拳を作りかなたへと殴りかかりにくる。拳が顔へと近づく。そして拳がかなたの鼻先に接触しかかるとき、突如として砂埃が周囲を取り囲み二人の距離が離される。
「どうした。オメェらしくねぇな」
砂埃を払うようにして振られた紫色の巨大な尾。かなたは一瞬で誰かを理解した。
「へっ、面白くなってきたなぁ」
「なんとまさかの乱入者! 一体この試合、どうなってしまうんだ!?」
乱入者は自身の羽を羽ばたヘイムダルの元へと駆け寄り、胸倉を掴むと、少しドスを聞かせた声で耳元で囁く。
「分かってるよなぁ? あのシヴァとかいうやつも乗り気だせぇ?」
神にも近い種族である彼女の威圧にヘイムダルは観念し、メガホンを口元へと近づける。
「ここで乱入者の紹介だぁ! ドラゴン、それはあるところでは神、あるところでは怪物と称させる存在。しかし、そのドラゴンはその他のドラゴンとは一線を画す存在だった。会長。第八代桐生会の会長にしてホロライブの伝説となった存在! 朝配信という革新的スタイルをも生み出したそいつは、”伝説竜”の名は! 桐生うぅ! コおぉ! コおぉ!」
「おめえら、久し振りだな」
ココは背後にいたかなたやトワ、わためとルーナに向けて大きく手を振った。
時は遡り三分前。ココはかなたが少し苦しそうにしているのに気がつき、会員が作り上げたコピーを持ってこより達の居る会場へと向かった。全速力で向かったために一分程で辿り着くことができた。
そして、ココは窓を突き破った。
「会長先輩!?」
思わぬ客にこよりは反射的に叫び、他のメンバーは驚きと呆然から硬直していた。ココは持ってきたコピーを本物に繋げると、直ぐ様機械を起動し、自身も会場へと向かった。
「……配線間違ってますね」
しかしながら、どうやら出鱈目に配線を繋げたようだった。
この回からの新規さん困惑する……いやそんな人居ないか?
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし