二人と一柱は互いに睨み合う。シヴァは乱入者に、そしてその乱入者と天使が作り出している、感じたことのない雰囲気を体一杯に堪能していた。信頼か、好意か。いやどれも違う。まるでこの世に二とない、完璧にハマり合うパズルのような雰囲気。相方はこいつでないといけない、そんな雰囲気だ。
「ならこっちもぶち上げようか!」
シヴァが突然にして方向と共に舞を踊り出す。二人はそれを不思議にそれを眺めていたが、構わず殴りこみに行く。借金取りによる蹴破りのような威圧感を放っていたその拳はどちらもシヴァに舞うようにして避けられ、かなたは顔を殴られる。すかさずココが背後から蹴りを差し向けるも、それもまた避けられて今度はココが腹を殴られる。仕掛けてはやられ、仕掛けてはやられ。
しかし唯やられてばかりではない。二人は見ていたのだ。シヴァの不規則な舞踊の法則を。不規則なダンスなど存在しない。その人の癖を見ればある程度は予測することができる。常人にはそんなこと至難の技だが、二人は違う。ホロライブというダンスの名門校、果てにはココは元体操部員だったのだ。その至難の技を、二人は成し遂げてしまう。
かなたの拳を避けた先へココの拳が飛ぶ。そしてまた避けられるがそこに二人のかなたとココのもう片方の拳が飛び、ついに当たった。体勢が崩れ掛かったシヴァだがなんとか持ちこたえた。そこへ更にドラゴンの蹴り、そして天使の握りが追って入った。シヴァの腹からは血液が流れ再び握られた腕はついにダメになった。
「おもしれぇ……おもしれぇ!」
「ダンスは僕の戦場だよ?」
「戦いの中笑うとは……中々に戦闘狂ですネェ!」
無理に割り込んでの蹴り、そして予定外の固さだったためかココの足にちょっとした擦り傷が入っていた。しかしそれだけの代償がシヴァへ腹部の損傷を与えたのだ。先程よりかは優勢になったと言って良いだろう。
シヴァの腹部は凡そ蹴りで開けられたようには思えない傷跡であった。まるで刀で切られたような跡である。何故このような傷跡ができたのか。理由は単純。ココが足のみを一瞬本来の姿に戻したのだ。体全体を戻せば負荷がかかる体戻しも、一部分、短期間であれば想像し得る、それこそモンハンのモンスターのような部位を手に入れられる。
「じゃあココ、行こう!」
「おうよ!」
掛け声と共に二人はそれぞれ別方向へ走る。出鱈目に見えるその走りは二人の間に交わされるアイコンタクトにより制御されていた。相手の動きに合わせ此方も会わせる。そして此方に合わせて相手が合わせてくれる。しかしシヴァに動きの予測などできる筈はない。段々と近づいてくる二人、十人はいるように見えるスピードを維持したまま拳は握られ、ついに拳は同時にシヴァの方向へと飛ばされた。スピードと二人の腕力全てが乗った拳はシヴァのガードをも貫き、頭を的確に撃ち抜いた。
アンケートありがとうございました。締め切らせていただきます。
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし