無くなっていく二人の体。消えてゆく一柱の炎。双方命が削りながらに相手へ攻撃を届ける。当たったら終了、当てられたら終了、そんなプレッシャーの最中で。
最初に動きがあったのはかなただった。空振る握りは、空振る度に周囲の空間がまた少し、また少しと歪んでいくのが端から見ても分かる。何故、その答えは簡単だ。かなたは乱雑に握りを空振らせていない。同じような場所で空振らせていたのだ。ラストスパートに向け制限を外したその 前腕筋群は無をも壊しつつあった。
「……お前、マジか」
「僕も驚いてるよ。こんなことが本当にできるなんて」
空間の歪みは拡大とともに長期化している。徐々に徐々に引力もましていく一点の空間は、破壊神の舞をも崩すのは容易い。しかしシヴァは崩しながらも尚、即興で構成を組み直し、実行して二人の追跡から逃れていた。
「やっぱおもしれぇなぁ! お前ら! 空間を歪ませるやつなんて初めてだ!」
余裕ありげに叫ぶシヴァだが、本人には分かっていた。限界の向こうにある限界へと近づいてきていることを。しかも拳を放とうとも、その腕が掴まれることも。
そしてその時だった。ついにシヴァの右二歩先に小さな特異点が誕生してしまった。それまでに比べて強力な引力はようやくシヴァの舞をぶち壊し、体勢を崩させた。
ココは絶好の隙を見逃す筈がなく、完全に手の中へと納めてしまった。そして、その拘束されたシヴァの心臓部に向けてかなたは掌を放ち、貫通させて心臓を手中に納め、潰した。シヴァが吐血する。赤く滾った体が青ざめてゆく。
「……負けた……のか」
ココは手を開き、シヴァを地面に横たわらせる。シヴァはもう先程までの勢いが完全に無くしており、唯息を整えることしかできていない。
「……はは! 背負ってるもんの前で負けるなんて、天辺失格だな! 俺は!」
「……いや、僕はそうは思わないかな」
「ほう……それはなんでだ?」
「かっこよかったからな。大切なモンのために戦う姿がよ」
「そうそう。流石ココ。僕の考え、分かってるね」
「……だと良いけどな」
シヴァは体を緑の光に包み始め、次第に亀裂を入れていく。やがてその体全てに亀裂が走れば、その体が粉々に粉砕された。
「……ココ、ありがとね。来てくれて」
「あぁ……ただの気紛れだ」
「お疲れさまでした!」
かなたとココを始めとし、他の四期生もどんどんと目覚めてゆく。
「では、私はお先に……」
装置を抱え、出口へと向かおうとしたココの腕をかなたが掴む。
「どうせなら、最後まで見ていかない? ココ」
「……しょうがねえなぁ!」
ココは壊れた装置の複製をたつのこに持って帰らせ、その会場に残ることにした。
「じゃ、次はぁ……いや、決まってますね」
次回、救世主福の神戦!
後、この作品は釈迦VS零福が終了後も原作があるだけ続けます。つまり原作準拠となります
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし