幾重にも交わる双方の攻撃。波旬は狂ったように笑いながらベールズへと刃を向ける。方やベールズは少々苦しそうに、時間稼ぎも兼ねて空間を集め、自身に到達できぬよう攻撃を行なっていた。
「はは、すごいねぇ、このボクがここまで追い詰められるなんてね」
少しづつ左腕が成長していく。ベールズは好きをみて今自身のいる空間と真後ろの空間とを繋げ、瞬間移動の如く移動した。唐突に対象のいなくなった波旬の攻撃は空をきり、勢い余って本人も倒れかけるが持ち前の筋肉だけで持ち直す。ちょうどその時、自然によるベールズの左腕も再生、基成長も終わり時間操作も可能となる。
「……ヒュー、効くねぇ」
再生とはいっても比較的簡易的なもの。やられたのが左腕だったことがかなり痛手だった。その上、再生したとはいえ植物の腕のためか、果てしない嫌な違和感がべールズの腕を覆う。
時間を戻してしまえば早いが、発動までに相当な時間がかかる。世界停止とは比にならない程に。発動さえしてしまえば完全回復も夢ではないが、波旬がそれを許すはずがなかった。波旬はその巨体に見合わぬスピードでベールズへと駆け寄ると、その巨刃を振り下ろすが、ベールズは避ける。
「避けてばかりでは勝てないと思うが……負けたいのか?」
「はは! そんなわけないじゃん! 馬鹿なの?」
「なら良いが」
再び波旬は攻撃へと移行せんとする。そしてその瞬間、一瞬ベールズは凶悪な笑顔を表し、冷静を装った。
「丁度今、あんたのことがわかったから」
時に、人類にとって最も偉大な文明とは何か。国々を繋いだ空飛ぶ鉄、飛行機か。否。全ての人生の豊かさに関係するシステム、複利か。否。もう一つの世界をも創造しうる道具、文字か。否、否、否。これらを超える文明がある。それは『知識』だ。かの文明の守護者でさえ司ることの難しい知識。しかし、全ての議員が一つに集う現在、その知識の使役、基創造が可能となった。
「……成程。ではこうしようか」
ベールズはとある権能の発動を波旬に対しかける。
「貴様、今何をした?」
「なーに、ただこっちに有利になるよう仕掛けただけだよ」
波旬は乱雑に腕を振るう。遥か昔はこのようにしただけでヘルヘイムを半壊できたのだ。しかし、目の前の嘲るような態度をした
「……2……運いいなボク」
ベールズの足元にはサイコロが落ちていた。
次回決着です
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし