すいせいのときのように、闘技場が一新され、ヒトの頭蓋骨が多く置かれた不気味なものとなった。後半戦第一試合の開始を、今か今かと神々と人々は皆待ちわびている。そんな中、ヘイムダルはついに口を開いた。
「第六回戦を終え、神の三勝、人類の三勝、全くの互角……戦闘狂の宴が……てうぇっ!?」
ヘイムダルは突如として素っ頓狂な声を挙げた。観客はその理由を知ることはできなかった。それも無理はない。何せ、彼のみがその威圧を感じとり、その前口上を終えなければという強迫観念を抱かされたためである。ヘイムダルは震える手を抑えながら、ギャラルホルンを口に当てる。
「じ……人類側闘士はこいつだ!」
頭蓋骨の積み上がった門に光が当てられる。その門の中には一人の少女が立っており、少々楽しげに小さくスキップをしながら闘技場の中心へと向かう。観客達はその行動を少し不思議そうに見ていたが、段々可愛らしく見えてきて、魅了される者さえいた。その時であった。突如として魅了された者達が自らの指を一本、各々の方法で切り落とし始め、その少女へと投げ始めたのだ。その指を、少女はほんの少し迷惑そうに受け取る。
「余りにも独自的な世界観を持ち、確かなゲームの実力をも持った彼女に多くの人が魅了されないわけがなかった! 時に木、時に門松、時に毛玉と数多くの姿をもつ少女はチャンネル登録者百万人という偉業をホロライブの歴史上、始めて為した……だが、ある都市伝説が語られている。彼女を見る者は逃げることのできぬよう頭だけにされ、常に笑うよう矯正器具を着けられるという。そんな伝説や、指を収集される姿から時にこう呼ばれる。『最恐』と。恐怖と飴を巧みに司る少女の名はそう……戌神いぃ! こぉろねぇ!」
「氷水……持ってくればよかったぁ……」
これまでのように、時間を遡る。いつものようにこよりが出場者を募り、見渡すなか、一人手を挙げるものがいた。ころねだ。
「あ、ころね先輩行きます?」
「うん。最初は見てるだけにしようかなぁっておもってたんだけど、見てたら出たくなっちゃった」
「良いですねぇ。じゃ、前に来てください」
ころねは軽快な歩みで前方にあるステージへと向かう。そうして、ステージの上へと立ち、シミュレーション装置の前まで来たとき、ころねはふと口を開いた。
「ね。確か次の入場って人の上歩くやつだよね?」
「そうですね。それがどうしました?」
「いやぁさぁ、確か元の方は中国の歴代肯定で出場者と関係あるわけじゃん。こぉねの場合さ、そこの人が誰になるのかなぁって」
「……恐らくころねすきーじゃないですかねぇ」
「絶対不安定になるじゃん……あのデコボコしたところに落ちるの怖いから入場方法変えられたりする?」
「はい。できますよ」
こよりが機械の操作盤を開き、色々と設定を改める。しかしながらその再設定は中々に骨の折れるもののようで、時間がかかった。ころねは少し申し訳なくなってきたころに、再設定が終わった。
「さ、ころね先輩! 良いですよ!」
「ごめんねぇ……それじゃ、頑張っちゃうよ!」
ころねは機械の中に入った。その瞬間、扉は閉じられる。
「神VS人類最終闘争第七回戦は……最恐VS最恐、正真正銘"最恐"による頂上決勝だ!!」
それを言い残し、ヘイムダルはコングを鳴らした。
いやぁ、神器錬成の場面書きたかったんですけど……時間と気力がありませんでした……風邪をひいてしまったんですよねぇ……
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし