「戌神といったか。中々奇怪なことをする」
試合の開始はハデスの呟きと共に始められた。静かながらも底知れぬ怒りを覚えるようなその声は、聞こえなかった観客さえも怖じ気づかせ、あろうことか痛覚さえも覚えさせる。もっとも、痛覚を覚えた者は奇妙にも共通して指を切り落とした者であるが。
「皆がやってるだけだよ~」
「……そうか」
ハデスは槍を構える。誰もが見ても、その姿勢からどのようにその槍が放たれるかの見当がつくだろう。しかし、見当はつけども避けられる未来が見えない。何がそうさせるか、凡人ならば解を出せぬまま表舞台から退場させられる。ただ、彼女は違う。自身も、似たようなものを扱っているから。
「信仰収集は結構。それが我々の主たる活動ともいえよう。しかし……神を称する者が、人神決闘の場で集めるなど」
遂に槍が真正面へと進む。万物を竦ませるようなその一撃は、間違いなく少女の眉間を狙い定め、離さない。
「言語道断」
槍が、ころねの額に直撃する。寸前、遅れて沸きだった砂埃が二人を包み隠し、直撃の成否を覆った。観客らは惨い予想から自身の目をも覆い隠したが、当人たるハデスは違和感を覚えている。手応えはある、しかしそれは命中の手応えではないと。
「……危ないなぁ」
グローブ越しに槍を掴んでいるコロネ、僅か三ミリでもずれていたならば直撃していた。彼女はハデスの威圧を恐れていなかったのか、否、確かに恐れていた。ならば何故その一撃を見きったのか。答えは単純。耐性だ。フグが自身の毒に侵されぬように、彼女は自身がよく放っていた圧力によって、恐れを緩和。結果として、そうした回避を実現させたのだ。
ハデスが引き抜こうとするが、槍はころねの元から離れなかった。噛みつかれたかのように、離れなかった。ハデスはあろうことか、そのまま宙へと浮き、そのまま半月を描きながら地面へと叩きつけられる。ころねが槍をハデスごと持ち上げ、叩きつけた。予想だにしなかった攻撃に受け身は間に合わず、ハデスは強い衝撃によりその身を揺らす。
「……ほう……やるな」
「いやぁそれほどでも~!」
「これは……余も力を入れねばな」
立ち上がり、すぐさまに戦闘態勢へと戻ると、槍を短く持つ。ころねにとって少々奇怪な構えは、これからくる攻撃の予想を遥かに困難にさせ、戸惑わせた。元来槍が持ち合わせる攻撃法、あまり周知されていない法、空高くへと向けられた刃が今、振り下ろされる。ハデスはこう呼ぶ、「
まずは約八ヶ月間も投稿せず申し訳ございません。生きております架空柿です。八ヶ月間もサボって何をしていたか申し上げますと……本を書いてました。今も書いておりますが、一次創作の短編集を書いてました。国会図書館にも行っておりました。短編集出したら納本する予定です
この八ヶ月間はそちらの執筆で忙しくこちらをあまり出せずにいました。本当に申し訳ございません。もう暫くあまり出せない時期が続くと思いますが、隙を狙い書いていきたい所存です
最後にこんな私が行うのもなんですが……私のX(旧Twitter)のリンクを貼っておきます。生存確認等にご活用ください
https://x.com/AsteroideaDiosp?t=CAC2m1CpaSQwA-IDFxduNw&s=09
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし