「フレ……ア?」
その瞬間、彼女の目に映されれたのは、トールがフレア達を虐殺する光景だった。トールに対する
「……はは……はははははははははははははははははははは!」
倫理の破壊、および狂気の発生であった。
「ノエ……ル?」
フレアは観客席からその様子を見る。ノエルは自身の脳が、自身の生存本能が見せる虚無の映像にただ狂う。彼女は折れた足で立ち上がった。最早、心の傷以外の痛覚など彼女には存在しない。そして、手に持つメイスを思い切り叩きつけると、地面が割れ、大量の砂埃を宙に撒いた。トールは視界を塞ぐ砂を煩わしく思い、ミョルニルを振って晴らす。しかし、晴らしたのは良いものの、肝心のノエルの姿が見えない。
「ふむ……まさか、逃走ではないだろう?」
瞬間、トールは背後から気配を感じ、瞬発的に振り向いてミョルニルを振る。手応えありであった。手応えはあった。しかし、それと同時に、背後からメイスの強力な一撃をもろに喰らった。
「……ふ……面白いな。人間という生き物は」
右腹を抉られたトールは余裕そうに、目の前で息を荒げるノエルを眺める。ノエルの脳には只、「トールをぶっ殺す」という考えしかなかった。そして、一瞬にしてノエルはまた消えた。
「なら……こうすればよい」
四方八方からのノエルの気配に、トールはミョルニルにとてつもない回転をかけて投げ放つ。回転によってミョルニルはトールの周囲を回るように飛び続け、実質的なガードを築く。ミョルニルは何ものにも遮られずに回り続け、遂にその気配を捉えた。いや、捉えたように思われた。
「…………成る程」
トールは、ノエルによって空中で塞き止められたミョルニルを手に取り、後ろに退く。ノエルは猫背で、涎を溢しており、その姿はまるで飢えた獣のようであった。しかし、それでいてノエルの目はトールを捉えていた。
「その状態……限度があるだろう? 決着を着けよう。貴様と我の最高状態、どちらが優れているかを」
その言葉に、ノエルは笑顔で返す。その瞬間、彼女は使える全ての筋肉を用いてトールへと走る。その道中、ノエルはメイスの底を握り、とある英雄が最期に繰り出した技を準備する。トールも、ミョルニルを投げ、返ってきた反動によって最大限までのけぞる。そして、その時だった。史上最高のメイスの一振りとハンマーの一振りが重なった。その衝撃は天の雲に穴を作り、快晴にさせた。生じた光は、結果を観客に見せぬためのクローシュ*1のようであった。
さあ結果はいかに!?
あ、後トールの一人称分からなかったので我にしておきました
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
-
あり
-
なし