まず、私の創作に対する思いを。創作というのは我々の夢や妄想を実現させてくれる唯一の媒体だと思っているのです。そんな創作の場に、私は現実の状況を持ち込んではいけないと思うんです。
さて本日、残念なお知らせが入ってきてしまいましたね。だからといって何も変えることはありません。この作品は今まで通り、進んでゆきます。応援のほど、よろしくお願いします。では、本編です。
一方、そらのホークアイは点滅を始め、やがて消えてしまった。
「時間切れかぁ……」
そのクレヨンの唯一の弱点、時間切れである。もう一度描いたら良いだけの話だが、それをする余裕がなさそうであり、何よりもそれはそら本人がつまらない。そのため、もうそらはホークアイを使うことはない。そして、そらは気づいているのだ。ゼウスの攻撃の傾向が。そして、そらはクレヨンを走らせる。
ゼウスは拳に息を吹き掛け、構える。瞬間、ゼウスの周囲に時間が歪む。その拳が時間を支配したのだ。かつての父が使用したその拳の名は「時を超える拳」。
しかし、ゼウスは思いがけぬ光景を目にした。目の前のそらが、ゼウスに支配された時間の中を、クレヨンを振り回しながら動き回っているのを。そのため、ゼウスの拳は空振り、何処からか現れた巨大な拳がゼウスを襲った。
地面に伏せられたゼウスは、上空から降りてきたそらに問う。
「き……貴様……どうやって!」
「簡単だよ。描いたの」
「……まさか! 時間をか!?」
「そ」
そらは微笑んで答えた。その微笑みはゼウスには少し恐ろしいものだったが、彼の心は踊っていた。
「……ほっほっほっ…………面白い……面白いのお! 時間を描くとは!」
ゼウスは息をあげながら立ち上がる。全身からは蒸発した汗が煙をなしている。
「無理しなくて良いのに……」
「無理? 無理などしとなん。むしろ、これからじゃろうて!」
ゼウスは自身を抱き締め、力をこめる。全身の骨から悲鳴が上がり続ける中、筋肉が規則なしに変形する。その異様とも言える筋肉の動きに観客はどよめくが、そらはただ見つめる。気持ち悪がりもせず、ただ眺める。好奇心からか、偏見なしに見ようとするその意思からかは誰にも分からぬ。
苦しみながら変形を続けるうちに、ゼウスはついにその筋肉を圧縮しきった最終形態、「阿陀磨須」でそらの前に佇む。その姿は全ての人間に本能から震え上がらせる。しかし、そらは例外であった。人を見た目で怖がるなど、失礼だからだ。
しかし表面上ではそうだが、彼女の本能は恐怖に染められている。無意識に目をキャンパスにし、ホークアイを再装填する。しかも両目に。
「すごい……」
無理に圧縮されたゼウスの筋肉は溢れんばかりに膨れては縮まる。そして突如としてゼウスは飛び掛かり、拳を構える。
「真・神の右ぃ!」
圧縮筋肉により速度を上乗せされた拳を、そらは動体視力で避け、反撃する。しかし、ゼウスはそれを受けも関係なく、左手を構える。
「真・神の左ぃ!」
そらはもう一度避け、また反撃。そして右手が襲ってくる。右、左と繰り返されるうちに速度は増していく。
最終局面へ!
胸板が薄いメンバーの胸盛りはありかなしか(暫く後に控えた登場者の演出のためのアンケートです。第四回戦ではありません)
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あり
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なし