ハイスクールD×D〜セイバー〜   作:エルドラス

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プロローグ

ここは現実世界とは別の世界に存在する異世界、『異形界』

 

そこでは竜が空を飛び回り、物語に登場する様な異形や、悪魔に天使も普通に存在する。

 

 

 

 

 

 

ここは異形界のとある酒場、ここには今、ゴブリンやオークなどと言った異形なる生物ばかりが酒を飲み明かしていた。

 

ギィィィ

 

すると突然ドアが開き、1人の男が店の中に入ってきた。

 

その男は、黒髪に赤色のメッシュが入っており、瞳は右が黒、左が赤色のオッドアイで、歳は16〜17さいくらいの少年だった。

 

少年は自身をジロジロと見ているゴブリンやオークを無視してバーのカウンターに座る。

 

「…ご注文は?」

 

「…コーラ」

 

少年が注文をするとバーのマスターは、コーラの瓶を取り出して蓋を開け、コーラをジャッキへと注ぐ

 

少年はジョッキの中に入ったコーラグイッと飲み干す。

 

「おかわり」

 

少年は二杯目をマスターに要求すると、マスターは再びジョッキにコーラを注いだ。

 

そして少年がジョッキを再び口に運ぼうとした時、突然肩をオークに掴まれた。

 

『よぉ、兄ちゃん、ここはお前みたいなガキが来るような場所じゃないんだぜ』

 

『ガキは大人しく家でミルクでも飲んでな』

 

オークとその子分であろうゴブリン達は、少年を見て小馬鹿にした様に笑っていた。

 

だが彼等は知らない、その少年は自分たちが関わってはいけない存在だと言うことに。

 

「……めんどくせぇなぁ」

 

『あ?何言って…ッ!いででででで!?』

 

少年の肩を掴んでいたオークだったが、突如少年がその手を握り返し、ギリギリと締め付けていく。

 

何とか振り解こうとするオークだったが、少年の力が強すぎるのか、全く振り解けなかった。

 

『テメェ!』

 

『リーダーに何しやがる!』

 

子分のゴブリン達は背中に背負っていた棍棒や剣などを構えて少年に襲い掛かった。

 

「…ッチ」

 

が、少年は軽く舌打ちをするとオークの手を掴んでいた手を離す。

 

ガシッ

 

『グエェエッ!』

 

棍棒を振り下ろそうとしてきたゴブリンの頭を掴み机に叩きつける。

 

『やりやがったなぁ!』

 

すかさずもう1人のゴブリンが剣を振り下ろしてくるが、それを躱わすと…

 

『グボォッ!』

 

少年はそのまま右脚を振り上げ、踵落としを背中に叩きつける。

 

『お、覚えてやがれぇ!』

 

オークと子分のゴブリン達はそう捨て台詞を残すと、一目散に酒場から逃げ出した。

 

「たくっ、逃げるくらいだったら最初から向かってくんなっつーの…悪かったなマスター、店壊しちゃってよ」

 

「いや良いさ、寧ろスカッとしたからね」

 

マスターはそう笑いながら言う。

 

「だが、相変わらずアンタはつまらなそうだな」

 

「……満足できねぇんだよ」

 

「やれやれ…そうだ、奴についての情報が手に入ったぞ」

 

「……内容は?」

 

少年がそう聞くと、マスターは少年に手紙を渡す。

 

その手紙にはこう書かれていた。

 

「奴は現世へと赴いた」

 

「………はぁ、まぁ仕方がねぇか」

 

少年はそう言うと、すぐ近くに置いていた『赤い剣』を手に取り右手を掲げる。

 

すると、空間に黒い穴の様なものが現れ、少年はその中へと入って行った。

 

「……頑張れよ、龍」

 

マスターは少年…不雀龍(ふざくりゅう)にエールを送るとジョッキを片付けるのだった。




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