ハイスクールD×D〜セイバー〜   作:エルドラス

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バレる正体

龍はマンションを借り、ここを拠点とすることにした。

 

そうして時刻は夜となり、黄金に輝く満月が優しく辺りを照らしていた。

 

だが悲しいかな。夜は異形の者にとっては自身の力が一番発揮できる時間だ。

 

特に、悪魔などの闇に潜む者にとっては…

 

すると龍は、何かの気配を感じ取った。

 

「……お出でなすったか」

 

龍はそう呟くと、赤い色の剣を手に持ち、窓を開けて夜の住宅街へと飛び出す。

 

 

 

 

 

 

 

一誠は、友達の家に行ってDVDを見終わってから帰る途中、変な中年男に出会い逃げだした。今も息を切らせながら全力で逃げている。

 

辿り着いた場所が、公園に来ていた。それは、夕麻ちゃんとのデートで最後に訪れた場所。

 

未だに彼女がいなくなったと言うことを、あれが夢だったのではないのかと言うことを認められずにいた。

 

だが…

 

「逃がすと思っているかね?」

 

黒い死神は一誠を逃がしてくれなかった。

 

「ふむ、主の気配も仲間の気配も無い。消えるそぶりすら見せず魔法陣すら展開しない・・・状況を分析するに貴様はぐれか?」

 

その男の背中から生やしている黒い翼を見て一誠はあの時の光景を思い出す。

 

そう、夕麻ちゃんも黒い翼を生やして俺の事を殺そうとした時の事を…

 

「では、殺しても問題は無いな」

 

中年男の手から光の槍が現れ投擲する、くるであろう痛みに思わず目を瞑る一誠。

 

しかし、いつまで経っても痛みが来ない?一誠がおそるおそる目を開けると其処には…

 

「いやー間に合った間に合った。大丈夫か?一誠」

 

同じクラスの不雀龍がいた。

 

「貴様…悪魔なのか?悪魔はその光の槍に触れる事さえできないはずだが…」

 

「まぁ、俺ってばただの悪魔じゃねぇからな」

 

そう言うと龍は光の槍を粉々に砕く。

 

(さてどうするか、いくら気配を消しても姿が見られたんじゃ意味がない。…仕方がない、この堕天使には死んでもらうしかないか)

 

龍はそう言うと、懐から何かを取り出そうとするが、突如、堕天使の手が爆発した。

 

そして気配を感じた龍がその方角を見ると、紅髪の女性―リアスが其処に居た。

 

「その子達に触れないで頂戴」

 

「紅い髪・・・グレモリー家の者か」

 

「リアス・グレモリーよ。ごきげんよう、墜ちた天使さん。この子達にちょっかい出すなら容赦しないわ」

 

「ふっ、まさかこの町がグレモリー家次期当主の管轄だったとはな。」

 

そう言って落とした帽子を拾い上げほこりを落としてかぶる

堕天使は一誠の方を見る

 

「そちらの小僧共はグレモリー家の眷属か、まぁ今回は詫びよう。だが下僕は放し飼いにしない事だ、私のようなものが散歩がてら狩ってしまうかもしれんぞ?」

 

「ご忠告いたみいるわ。私のほうも、またこんなことがあれば躊躇無く潰すからそのつもりで」

 

なんだか、会話が進んでいるみたいだな。

 

と言うか、あの堕天使は俺の事もリアス・グレモリーの下僕だと思っているみたいだな。

 

つーか、一誠を助けたのはいいが、悪魔だと言う事がバレちまったな。

 

気配遮断はちょっと緩くしただけでも魔力が溢れてしまうからしゃーねーけど…。

 

だが、接触しなければいけないことだったし寧ろラッキーだな。

 

「まぁいいだろう・・・わが名はドーナシーク!再び見えないことを願う!」

 

堕天使ドーナシークは夜空へと羽ばたき去っていった。

 

さて、今この場に居るのは、俺とリアスと一誠だけだ。

 

「さて、不雀龍くんよね?貴方、悪魔だったの?」

 

「あぁ、まぁな」

 

「じゃあ、詳しく話して貰いましょうか?」

 

「そうしたいところだけどよ、今日は遠慮して貰えねぇか?」

 

「…それはどうしてかしら?」

 

「いやほら、一誠が極度の緊張で気絶しているからさ、誰かが家に運ばせなきゃだろ」

 

「…解ったわ。明日改めて使いを出すからそのときに、ね」

 

「……あぁ、ちょっと待ってくれ」

 

リアスがそう言って立ち去ろうとした時、龍に呼びとめられた。

 

「何?」

 

「いやー…俺、一誠の家が何処にあるのか知らなかったわ」




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