終始TS野郎視点です。
「先攻は儂だ!我がターン!」
デュエルの開始と同時に宣言したドヴェルグスが、自身の周囲にカードを5枚出現させる。フワフワと浮いているそれらは1枚が俺の身体とほぼ変わらないサイズというクソデカスケールだ。なるほど、あれが手札ってことか。
さて、何だかんだで始まることとなったこのデュエルだが......正直超嬉しかったりする。
ドヴェルグスを相手にするのが、という訳では無い。そりゃ精霊という超常の存在を相手取るワクワク感はあるけど、それ以上に俺にとって重要なのは―――やはりこの、俺がかつて使っていたデッキを使える事だろう。
脳内での強制連戦中に不意に気づいた仕様なんだよねぇコレ。
大体20戦くらいやった後だったかな。俺のデッキの中身をある程度いじることが出来ると発覚した際、ちょっとしたおふざけで想像したとあるタダ強カードが当然の如く手元に出てきたのだ。驚きすぎて二度見した。
んで、そこからドヴェルグスに聞いてみたところ、これまでに見て触れて使った事のあるカードであれば、明確なビジョンさえあればこの精神世界では再現が可能なのだ、ということを知らされた。
これが発覚したあとはそりゃァもう興奮したね。生成出来るカードの種類を見ている感じ、どうやら俺の前世もカウントされている事は明白だったから。
そこから狂ったようにカードを撒き散らし生成しまくる俺を、ドヴェルグスが変なものを見る目で睨んでいたのは覚えている。
他の記憶?欲しかったカードの海にダイブしてンホってたからわかんね。前世でのクソ強レアカードの海で泳ぐっていう経験はマジでトリップしかけるレベルだったわ。
「王のデュエルには、相応しい舞台というものがある!儂は手札から、フィールド魔法『王の舞台』を発動!これによりフィールドは、我が力の支配下となる!」
っと、んな事は置いといてデュエルに集中せねば。ドヴェルグスが発動したのは、ジェネレイドというテーマにおけるキーカードであるフィールド魔法。相手のドローやサーチに反応しジェネレイドを呼び出す効果に、ジェネレイドの召喚に反応してトークンを呼び出す効果を持つ、メインエンジン的なフィールドだ。
カードを手札に加える効果を使う時は注意しなくちゃいけなくなったな......まぁ普通にやるんだけど。
このデッキでサーチとかしなかったら何も出来ないからしょうがないね。
というか、あの世界でのデュエルでサーチもドローも無しで戦えとか、鼻で笑われるか狂人がそれでも勝つかだろうて。
(俺はどこまでいっても凡人だから、そういったケアの練度は低いんだよね......選択肢はまぁ限られるがいけるだろうな)
「更に儂は手札より『スクラップ・リサイクラー』を召喚!その効果により、デッキから機械族モンスターを墓地へ送る!」
呼び出されたのは、車輪と腕の付いたゴミ箱のような機械族モンスター、スクラップ・リサイクラー。あれ便利なんだよね、デッキから機械族をおろ埋出来るし、場合によっちゃ墓地整理とドローもできる、器用な優秀っ子だ。
「永続魔法『超重機回送』を発動!発動時の効果処理により、儂はデッキから『無限起動』モンスターを1枚サーチする!」
おっと、俺も愛用してるつよつよサーチカードの超重機回送じゃないか。素直な性能のサーチ効果に、機械族エクシーズサポートの永続効果で、非常に出来が良いカードだと思う。
......が、悪いけど今の俺のデッキは普通にガチなんだよ!
「チェーン。手札より、『灰流うらら』を捨てることで効果発動。そのサーチ効果を無効にします」
「ぬぅ!?」
手札から発動するは、魔の第9期に生み出された現代遊戯王の業の1枚、灰流うらら。サーチ、リクルート、墓地送り。デッキに対して触る効果を的確に潰すその効果で、圧倒的な信頼性と怨嗟をその身に受ける手札誘発と呼ばれるカード群の代表的1枚だ。
デッキに手をかけようとしていたドヴェルグスを阻むようにデッキの上に座りニヤニヤと笑う少女の姿は非常に相手の神経に障る表情をしている。
実際、ドヴェルスは悔しそうな唸り声をあげ手を戦慄かせてるし。はっは、ざまぁ。
「だが、まだだ!儂はスクラップ・リサイクラー一体を―――リンクマーカーにセット!」
「!」
マジか、使えるのか!?いや、さっき俺が生成出来たんだしコイツが使える道理はあるんだけど!
ドヴェルグスの宣言を受け、虚空に浮かび上がる青枠の正方形のゲート。リサイクラーはその身を竜巻のように変化させ飛び上がり、虚空のゲートへと向かう。
「アローヘッド確認!召喚条件は、リンクモンスター以外の攻撃力1000以下の機械族一体!」
リサイクラーがゲートの枠に象られている矢印の1つへと吸い込まれていき、その矢印だけが点灯する。位置は......左横。って、おいおい!召喚条件とそのマーカー位置って事は、アイツかい!?
「リンク召喚!現れぃ、リンク1!機械仕掛けの騎士!」
『......!』
ゲートから飛び出してきたのは、甲冑では無い感じの騎士といった風体のモンスター。その胸元には歯車が回っており、顔もモノアイと呼ばれる単眼のようであり、明らかにただの騎士ではなく機械仕掛けのモンスターだと分からせる。まさに、機械仕掛けの騎士。
「無効にされようとも、手はいくらでもあるわ!機械仕掛けの騎士の効果!リンク召喚時、儂のフィールドの超重機回送を墓地へ送ることで効果発動!デッキから『機械仕掛けの夜―クロック・ワーク・ナイト』を手札に加える!」
「......通る」
サーチされたのは俺も使った事のある永続魔法、クロックワークナイト。俺のデッキも機械族主体なのは変わりないので種族変更は痛くないが、打点パンプとデバフによる実質1000の火力アドバンテージはそこそこキツイか?
「ハッハッハ!どうだ儂のタクティクスは!儂は手札に加えたこのカードを、発動!これで儂の機械族モンスター達は、攻撃力を500アップさせる!」
クロックワークナイトの発動により、周囲の真っ白なだけだった空間が夜の工場のような風景へと変化する。王の舞台自体は影響力を残しているので、工場の中に巨大な光の柱が建っているようなその様相は、歪だがそれが逆に不気味さを醸し出している。
機嫌良く笑うドヴェルグス。......デカイからなのかコイツが悪いのか知らないけどくっそうるせぇなオイ。
「まだだ!墓地の『水晶機巧―ローズニクス』の効果!墓地のこのカードを除外することで、儂のフィールドに『水晶機巧トークン』を特殊召喚!」
宣言を受けて墓地から赤い水晶の様な体のモンスターが亡霊のように現れて霧散し、フィールドに水晶の塊の様なトークンが呼び出される。これまた懐かしい、ジェネクスウンディーネとかと組んでた記憶があるなコイツ。リリースはできないけどリンクやシンクロの素材としては優秀だった気がする。
さっきリサイクラーの効果で墓地へ送ったんだな。うーん、やっぱこいつそこそこにはやるんだな?手札誘発を食らっても展開にあまり淀みがない、慣れているのか?
「そしてそのまま、水晶機巧トークンと機械仕掛けの騎士をリンクマーカーにセット!」
「アローヘッド確認!召喚条件は、機械族モンスター2体!現れろリンク2!『プラチナ・ガジェット』!」
『ウィーン!』
呼び出されたのは俺も愛用しているカードの1枚、プラチナガジェット。ガジェットだけに留まらない汎用的効果に、戦闘・効果を問わない破壊時のリクルート効果まで備えたリンクモンスターだ。うーん、現実で欲しい!
「プラチナ・ガジェットの効果!手札からレベル4以下の機械族をリンクマーカー先に特殊召喚出来る!現れろ、『無限起動ハーヴェスター』!」
「!」
おいおいおい、ここまでコイツ温存してたんか!
サーチ効果持ちのハーヴェスターで動かずリサイクラーでスタート、そこからクロックワークナイトのサーチで打点勝負に備えた上で超重機回送で誘発受け、おまけに温存していただろうハーヴェスターで本命展開......。
リサイクラーに誘発貰ってたらどうしたんだとかの粗はあるけど、それでもドヴェルグス......コイツ戦える奴じゃないか。
ここまでのクッソやる気ないデュエルなんだったんだよ!やれば出来るじゃないか!
「ハーヴェスターの効果により、デッキから『無限起動ブルータルドーザー』をサーチ!そのまま効果でハーヴェスターをリリースして特殊召喚!手札からの特殊召喚により、更なる効果発動!デッキから『無限起動トレンチャー』を特殊召喚!」
立て続けに呼び出されるモンスター達、そしてフィールドには、同レベルの機械族モンスターが2体......来るぞ遊馬!
「儂はトレンチャーとブルータルドーザーの2体で、オーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!
エクシーズ召喚!!」
ドヴェルグスのフィールドで銀河が渦巻く。機械族達がその渦へと飲み込まれるのを確認した後、眩しい閃光が迸り周囲を照らす。
「来い!ランク5、『無限起動リヴァーストーム』!」
現れたのは赤い巨体。いわゆる放水車だが、履帯と巨体とその上の多砲塔は3つ。戦車と言われても納得できるほどのその威容は物の見事に俺の男の子心を擽って止まない。
「んぉおおおおおお♡リヴァーストームきちゃあああああああああ!!!」
「ぬぉ!?な、なんだ気持ち悪い!?」
あああああああ俺も早く出したいいい!汎用的ランク5でありつつも効果的には機械族サポート、それでいてうおっ、すっげぇ攻撃力。でっか♡
そのクッソ唆る砲塔、誉高い。なんだそのスケベな無限マーク!無限起動の名前通りってか!
履帯と砲塔と赤い機体に喜ばない男の子がいるわけないだろいい加減にしろ!可愛いね♡
「ぬ、ぬぅ......何やら妙な思念を感じる気が......リ、リヴァーストームの効果!オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、デッキから機械族・地属性モンスターを一体、手札に加えるか墓地へ送る!儂はデッキから手札に加えるぞ!」
ふぅ......(賢者)リヴァーストームがオーバーレイユニットを弾けさせ、ドヴェルグスのデッキからカードが1枚浮き上がり手札に加えられる。この流れで手札に来るって言うと、なんとなく予想もつきそうだが......んぇ?コイツ?何で......って、なるほど。
「手札より『アイアンドロー』発動!儂のフィールドのモンスターはプラチナガジェットとリヴァーストームの2体の機械族のみ!よって2枚ドローする!」
お、そこそこに優秀なドロソさんじゃないか。制約で発動後一回しか特殊召喚出来ないようになるが、あくまで発動後。こうして好き放題展開してからドローするってのは俺もよくやってたわ。
「ぐふふ、これで儂はターンエンド!さぁ、かかってくるが良いわぁ!」
「ターンもらう。俺のターン」
さて、サーチ先的にやりたいことも何となくわかった。盤面も今までのデュエルの中じゃ手強い方じゃないかなとは思う。
......でも、俺だって今は全力なんだぞ?
手札誘発―――ドローを踏まえても恐らくなし。あっても1、2枚。
妨害効果持ち―――クロックワークナイトを含めてもこっちに影響は少ない。
手札―――今までにないくらい面白い。
デッキ―――OCG環境仕様。
これでどうやって"戦い"をしろと?
「ドローフェイズ、ドロー」
「この瞬間!フィールド魔法『王の舞台』の効果発動!デッキよりジェネレイドモンスターを特殊召喚する!」
俺のドローに反応し、王の舞台が光り輝く。そう、このフィールド魔法の効果は相手のドローやサーチへの反応。ドローフェイズの通常ドローという、まず回避不能な事象でもトリガーを弾いてしまうのである。全く、そこそこズルいよなぁ。
ま、今引いたカードがたまたまマストだったから良いけど!
「チェーンして発動、『増殖するG』。相手がモンスターを特殊召喚する度に、カードを1枚ドロー出来る」
「む、その様なカードを持っていたのなら、なぜ先程発動しなかった......!」
今引いたからだよクソが。俺だってもっと早く欲しかった......!
でも、ジェネレイドデッキは相手ターンでもよく動くデッキだ。このタイミングで来たのも案外バカに出来ん。
「仕方あるまい!効果を処理する!儂はデッキより儂自身―――『鉄の王ドヴェルグス』を特殊召喚する!」
宣言とともにフィールドへカードが置かれ、同時にドヴェルグス自身がズズズ、とその巨体を揺らしながらフィールドへと進み出てくる。なるほど、GXの時の精霊みたいな感じか。
「特殊召喚により、カードドロー」
「......むぅ、しかし......臆するなど王の名折れ!王の舞台の第2の効果!フィールドに2体のジェネレイドトークンを特殊召喚する!」
「更にドロー」
お、止まらずドローさせに来たか。王の舞台のジェネレイドをリクルートする効果とトークンを呼び出す効果は処理が分かれている。なのでこの様に、特殊召喚に反応する効果や特殊召喚回数などが関わる効果では2回分のカウントとなる。
俺が増Gを使っていたし、諦めてトークンは出さないかもと思っていたけど......俺的には痛くもないし寧ろ手札が増えるから嬉しかったりする。
「スタンバイ、メインフェイズまで」
「......赦そう」
ふむ、一度こちらの出方を見るか。ドヴェルグスのカードとしての効果は、展開要員。フィールドのジェネレイドか機械族をリリースすることで、手札の機械かジェネレイドを展開できるというものだ。恐らく先程リヴァーストームで手札に加えた「あのカード」は、この効果で呼び出すつもりなのだろう。特殊召喚出来るとはいえ受け身な方法だし、ドヴェルグスの効果で出せるなら確かに手札に持ってきたのは納得だ。
でも、そんなに悠長に構えてて良いかな?
「手札から永続魔法『超重機回送』発動。何か?」
「き、貴様......!こちらは止めておいて自分はソレかぁ!」
はっはっは愉快愉快。手札誘発握っていないお前が悪いぜ!何もなさそうなのでそのままサーチと洒落込もう!
「発動時の効果処理で、デッキから『無限起動ロックアンカー』を手札に。そのまま召喚」
呼び出されるは、リヴァーストームやハーヴェスターと同じカテゴリ『無限起動』の要となるモンスター、ロックアンカー。コイツとハーヴェスターだけが無限起動カテゴリの中の下級モンスターであり、両方ともが超有能な展開要員でもある。
「ロックアンカーの効果。手札の機械族モンスターを守備表示で特殊召喚出来る」
「エクシーズ召喚をする気だな?させん!我が効果を発動!フィールドのジェネレイドトークンを2体リリースし、手札から機械族モンスターを2体、特殊召喚する!」
ロックアンカーの展開効果に被せる形で、ドヴェルグスが効果を起動する。フィールドに佇んでいた光るオブジェのようなトークンが霧散していき、代わるように2体の機械族が地の底から這い出てくる様に姿を現す。
「来い!『マシンナーズ・カーネル』!『パワードクロウラー』!」
「......カードを1枚ドローする」
呼び出されたのは、2体ともが高レベルの上級モンスター。一体は、刺々しい履帯と突き出た二門の砲塔が特徴的なモンスター『パワードクロウラー』。召喚成功時に相手モンスターを破壊する効果を持っており、本来なら自分ターンしかその恩恵は受けられないがドヴェルグスによって相手ターンに出すことで、妨害として機能するという訳だ。うーん、やっぱこいつデュエル脳だけは一級か?
そしてもう一体、どっちかと言うとこちらの方が俺的にはやばい。俺が現実でも使っているテーマ『マシンナーズ』の表の切り札である最強モンスター、『マシンナーズ・カーネル』。その効果は、自身の場の機械族の破壊を代償に相手の攻撃力が低いモンスターを一掃するという大規模破壊効果。
こいつ自身もその対象とすることが出来るため、カーネルがいる限り実質攻撃力3000以下のモンスターに人権は無いとみて良い。何それ怖い。
「ロックアンカーの効果を処理。手札からは、『グリーン・ガジェット』を特殊召喚」
「パワードクロウラーの効果!貴様のフィールドのロックアンカーの攻撃力は、パワードクロウラーよりも低い!よって破壊だ!」
「っ!」
パワードクロウラーの砲塔から発射された砲撃により、ロックアンカーが爆発四散する。その衝撃はソリッド・ヴィジョンとは思えぬ余波でこちらを襲い後ずさる。
「『グリーン・ガジェット』の効果。デッキからレッドガジェットを手札に加える」
「モンスターは残さん!マシンナーズ・カーネルの効果!儂の場のプラチナガジェットを対象に、その攻撃力以下の貴様のモンスターと対象にとったプラチナガジェットを、全て破壊する!」
カーネルの左手と一体になっているレールキャノンが唸りを上げ、自軍のプラチナガジェット諸共こちらのグリーンガジェットをぶち抜く。体の半分以上を抉りとられ風穴を開けたモンスター達は一瞬だけ耐えるように軋み、そして耐えきれず爆散してしまう。
「ぬはははは!勝った!召喚権は無く、フィールドのモンスターも残らず!後続を呼ぶことなど出来ないこの状況、貴様に勝機は無い!」
「......」
高らかに笑いながら勝ち誇るドヴェルグス。俺のフィールドは確かにもう、モンスターは無く、永続魔法もただの置物。効果を使えるのはエクシーズ召喚を行ってからだけだ。一方ドヴェルグスのフィールドには、パワードクロウラーやカーネル、リヴァーストームといった機械族の高ステータスが揃い、更にドヴェルグス自身も健在。
故にコイツは、ここまで高笑いし勝利を確信しているのだろう。
何言ってんのこいつ?
「......で?」
「......何?」
俺の呟きに反応し、ドヴェルグスの高笑いが止む。
確かにこいつの戦術は、今まで戦ってきたこの世界のデュエリストよりは強そうだ。妨害を考え、展開を伸ばし、相手の妨害も想定する。
とても素晴らしい、前世で体験した駆け引きに最も近づいてくれていると言える―――が、それでもまだ甘いだろう?
「増殖するGは通っていて、手札もある。盤面は壊されたし通常召喚権も切った後、お前の盤面も確かに高ステータスが揃っていて抜け目ないとは思うよ」
「ふん、よく分かっているではないか!そう、これこそこの儂の本領―――」
「で、次は?」
「......は?」
惚けるドヴェルグスに、少しガッカリしながらも続ける。
「この後の妨害はどうする?その手札には?墓地・フィールド・除外、俺に見える公開領域にはこれ以上の妨害は見えないけど?プラチナガジェットの破壊時効果を使わずこれ以上ドローさせなかった判断は評価する。でも、この時点で既にドローは数回やらせてるんだぞ?その相手の手札枚数から鑑みたこの後の展開を抑える術を考えているか?」
「な、何を......貴様の展開のための策は、ロックアンカーは止めただろう!?あのまま展開してのエクシーズ召喚、そこからアイアンヴォルフでのダイレクト戦術はもはや不可能―――!」
「あー......そうか、そういう事か」
納得した。コイツ、俺の全力って聞いても尚、このデッキの戦術をアイアンヴォルフダイレクトだと思ってたんだ。だから、初手含めエクシーズ召喚にだけは繋げないよう潰しに来ていたんだ。
「これはお前のプレイミス......いや、判断ミスだ。けど、一応謝っておく。ごめんな?」
「何を、言っている......!?」
見せつけるように、手札を1枚手に取る。これは今まで見せてこなかった、いや見せられなかった手だ。だからこそ、ドヴェルグスは見誤ったんだろう。
「俺は確かに全力で戦ってはいた。だが―――一体いつから、あの戦術が俺の『本気』だと錯覚していた?」
だから見せてやらないと、俺の本気を。このデッキの、俺の相棒たちの真髄を。
「何...だと......!?」
さぁ、精霊の王。見てくれ、そして体験してくれ。俺の、最高峰には遠く及ばないながらも頑張って練りに練った俺のデッキの、本気を―――!
「手札から、『超重神童ワカ―U4』をペンデュラムスケールにセッティング」
次回決着。
作者なら自分の好きなカードを生み出せるってなったら真面目にオールハイレアリティ仕様でデッキ組む。もちろん機械族で。
ドヴェルグス
デッキ:機械族ジェネレイド
ドヴェルグスを使う前提のため、機械族のみで固められたデッキ。今回の話の様に主に妨害はカーネルだったり相手ターンパワードクロウラーなどを主とする。どんだけ上振れても1妨害か2妨害が関の山で、あらゆる誘発が効くというOCGでは人権のないデッキ。上記の通り機械族で固められているのでなんとほかのジェネレイド関連のモンスターは居ない。君勝つ気ある?