ザビ家の次男   作:ヴィヴィオ

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アルバイトで書く気力と時間があんまりないです!
士官学校じゃないようにしました。


重大な要素を発見

 

 

 

「旅行の護衛及び雑務を任される事になった海兵隊所属、シーマ・ガラハウ少佐です。本日からよろしくお願いします」

「うむ。よろしく頼む」

「「お願いします」」

「……よろしく」

「はっ」

 

 船に乗り込んだ俺達に挨拶に訪れたシーマ少佐に俺を始め、旅行に一緒に行くハマーンとセラーナ、マリナが挨拶をした。マリオンはお留守番をしてガルマに操縦技術などを教えている。

 

「3人は先に部屋に行っておいてくれ」

「「「はい」」」

 

 子供達を見送った後、俺はシーマと共にブリッジに移動する。

 

「今回の任務、理解しているな」

「はっ。ニュータイプと思われる者達の回収ですね」

「そうだ。サダラーン2隻とグワジン2隻をシーマ少佐に与える。搭載機は高機動型ザクがメインだ。それともしもの時の為のゼロ・ジ・アールだな」

「我々には扱えませんが……」

「問題は無い。シスターズから1人を派遣して乗せる」

「了解しました。それで行き先はどちらに?」

「サイド7、サイド4に向かった後、地球に降りる」

「地球に、ですか」

「そうだ。その為にサダラーンには大気圏離脱用のブースターとステルス機器を搭載している。降下と離脱時にはジェミニからの援護も受けられる」

「つまり、見られた場合は……」

「証拠を残すな」

「はっ」

 

 目的はララァやアルテイシア達だが、まあなんとかなるだろう。ちなみに地球環境での基地建設やモビルスーツのテストも行う予定だ。

 シーマ少佐と色々と話した後、俺達は目的地へと向かう。

 

 

 

 

 シーマ

 

 

 

 

 やれやれ、この私がお偉方とお子様の子守とはね。まあ、新型艦も貰えるのだからよしとしようか。それにしてもここ数日は楽しいね。

 

「お嬢様方はどうだい?」

「どうもこうもありませんぜ。ありゃバケモンですわ」

「みたいだねえ」

 

 シミュレーターでうちの隊員と戦って貰ったのだけど、セラーナ以外ははっきり言って格が違う。たった一人で簡単に部隊を壊滅させやがる。セラーナも飲み込みが早く、ハマーンから教えて貰った事を直ぐに覚えている。これが天才って奴なのかね。それに回避技術がおかしい。まるで攻撃がわかっているように避ける。ニュータイプってのは本当にとんでもないね。

 

「まあ、一番ありえないのはマリナだろうけどね」

「ですねえ。流石はザビ家の人形使いの最高傑作ですか」

「こんなのがもっと量産されれば戦争は楽なんだろうけどね」

「やめてくだせえ。ゾッとしねえや」

「その通りだね」

 

 無数の攻撃を完全に読み切ってカウンターで的確に敵機を落としていく動きはまさに未来を予測する機械。一人一人の動きを完全に解析してやがる。

 

「では、これより反省会を始める」

 

 シミュレーターから出てきた兵士達が別のマリナの言葉に近づいていく。

 

「ここが駄目。この場合、回避行動は――」

 

 ダメだしされた隊員達は悔しそうにするが、的確なアドバイスのお陰で実力は着実に増えている。それも計測されたデータから限界まで求めるような厳しい内容だが、1つでも直せれば確実に実力はあがるので人気はある。

 

「シーマさん」

「なんだい?」

 

 ハマーンがこちらにセラーナと共にやって来た。

 

「サスロ様を喜ばす方法を知ってる?」

「男を喜ばす方法ねえ。そりゃぁ……まだ早いんじゃないかね」

「教えてください!」

「お願いします」

「お二人から頼まれたら仕方ないね。けど、絶対に内緒だ」

「「はい」」

「じゃあ、隣の休憩室にあるソファーの下に本が貼り付けてあるから読んでみな」

「ちょっ、少佐!」

「ああ、あたしは知らないよ。この子達が勝手に見つけて読むんだからね。それに設置した奴が悪いのさ」

「「ありがとうございます!」」

 

 2人は元気よく移動していく。そこにシミュレーターから出てきた方のマリナも合流していく。

 次の日の朝方、サスロ元帥がなんとも言えない表情をして3人に抱きつかれていたがあたしは知らない。

 

 

 

 目標であるサイド7に到着し、グワジンの外装に似せたサダラーンで入港した。あたし達の目的はセイラ・マスという女の拉致。手段を選ばずに拉致しろとのお達しだ。彼女の大まかなスケジュールはマリナを通してジェミニから貰っているので攫うタイミングも楽だ。彼女が自宅に入り、寝静まった頃に行動を開始する。

 

「1班、行きな」

「おう」

 

 数人の男があたしの指示で家の庭に侵入し、窓の一部のガラスをくり抜いて催眠ガスを流し込んで封鎖する。一旦離れ、時間が経って安全を確認した後、カードキーを玄関に押し当てて扉を開く。カードキーはセキュリティをマリナが突破して作った特別な物だ。

 

「全く、楽になったもんだ」

「ですね」

 

 少しして侵入した1班からセイラ・マスを確保したとの連絡が来た。彼女には催眠ガスを嗅がせた後、猿轡をさせて拘束して車に入れる。彼女の荷物を適当に纏めてから船に戻った。そんな私の前にサスロ元帥がハマーン達に加えてもう一人の女の子を連れて来た。流石はロリコンと名高いだけはあるって事かね?

 

「サスロ元帥、その子は?」

「孤児院から引き取ってきた。彼女もニュータイプの素質がある。セイラ・マスは?」

「問題なく」

「そうか。サラ、挨拶しなさい」

「サラ・ザビアロフ」

「あたしはシーマ・ガラハウだ。よろしく」

「はい」

 

 しかし、なんだろ、サスロ元帥ってピンクの髪の毛が好きなのかねえ?

 

 

 

 サスロ

 

 

 

 

 さて、サラを引き取る事は簡単だった。事前に連絡をしておいたし、援助もしてやったからな。前々から準備しておいたお陰でサラも従順なのでちょうどいい。次はサイド4に行く。

 サイド4でやる事は簡単だ。シロー・アマダのスカウトだ。こちらは高待遇で家族諸共一緒に来る事に同意してくれた。お陰でシローはアイナに渡せる。あの二人はベストカップルだろう。

 次に地球に行ってララァ・スンを確保。こちらは買い取った。後、地球に降りて色々とテストを行なった。一番の収穫はダメ元で日本の中国地方を探してみたら、ムラサメ研究所が既に存在し、そこにハッキングするとフォウ・ムラサメが実験体にされていた事だ。

 

「さて、この時代にいくら最古とはいえムラサメ研究所が存在し、既にニュータイプの研究を行っているか。これは俺のせいかも知れないな。それにこの子まで居るとは……どうなってんのかね」

 

 画面に映し出されているのはこの世界には存在しないはずの金色の髪の毛に紫色の瞳を持つ少女。確かに地球連邦軍所属の強化人間だった。フォウとの関係もある意味では同じ立ち位置として作られたのだからここに居るのも納得できる。

 

「エクステンデッドのステラ・ルーシェが居るという事は、ひょっとしてSEEDも混じってるのか? やばいな……どこまで入って居るかわからないが、地形や国に変更は無い。オーブ自体は無いしこれは確実だ。しかし、ここに来て不確定要素が……いや、突き進むだけだな。それよりも、ステラはSEED全作品でお気に入りだから手に入れないとな」

 

 俺は早速、シーマ達を呼び出して襲撃を行う事にした。結構は深夜。研究者諸共拉致し、必要なデータを回収する。研究所には自動返信プログラムをジェミニ経由で送りつけてここをジオンの基地に変えてしまう。元々研究所なので秘匿性もバッチリだしな。

 研究所でステラとフォウを手に入れた俺達は宇宙に大気圏離脱用ブースターを使って宇宙に戻った。

 宇宙に戻った俺はもう一度サイド7の事をジェミニに改めて調べてさせる。

 

「まさか……アムロ・レイとカミーユ・ビダンが居ないだと……」

「マスター、アムロ・レイとカミーユ・ビダンは存在している。痕跡を辿る?」

「頼む」

「了解。検索……完了。アムロ・レイは地球連邦軍、特殊技能研究所に居る。そのアムロ・レイと共にカミーユ・ビダンも一緒に居る」

「ちょっと待て!?」

「了解、待つ」

 

 どうなってんの?

 特殊技能研究所ってニュータイプ研究所だよな。

 やばいやばい、やばい!

 嫌な予感しかしねえ!!

 

「急いでアクシズに帰還する! マリナは今から言う奴を見つけ出せ!」

「了解」

 

 SEEDの人達を教えてマリナに住民票などから検索する。幸い、見付からなかった。だが、特殊技能研究所でカミーユとアムロに加えてガンダムを開発したアムロの父親達がモビルスーツを作っている事が判明した。時間がない。兵器群のより一層の強化が必要だな。肉体面でも強化するしかないな。プルシリーズの作成に入るか。この際、土台をシスターズを流用して作ろう。それにステラとフォウの強化を行おう。ムラサメの技術が手に入ったお陰である程度成長した状態でも脳にニューロチップを取り付ける目処も立ったしな。後はこれで実験を行うだけだ。

 

 

 

 

 

 

 




一応書いておきます。
サラちゃん5歳
カミーユ君8歳
フィウ6歳。
ステラ6歳。

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