微睡み論破〜終わりの絶望と銀河鉄道〜   作:魚ノ芽朔

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お待たせしました4章です
気持ちしんどめの章です


CHAPTER4 空っぽの希望の星

注意

 

この小説は、ダンガンロンパシリーズの二次創作物です

以下の項目にご注意下さい

 

◆グロ表現

◆前作(白鳥論破)のネタバレ

 

それでも良い方はどうぞ

 

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CHAPTER4 空っぽの希望の星

 

START?

 

▶YES

 

NO

 

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『なぁ、お前』

 

ザザッ

 

『聞こえてんだろ』

 

ザザッ

 

『もしお前が消えるつもりなら…』

 

ザザッ

 

『1回だけ、俺に身体貸してくんねぇか』

 

ザザッ

 

『アイツらに何も残さないで逝った俺が悪いんだ』

 

ザザッ

 

『アイツらが��に落ちたのはアイツらのせいじゃない』

 

ザザッ

 

『だから、せめて最期に何か言わせてくれよ、俺』

 

ザザーッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「……分かってるさ。『あの件』はお前も悪くない、お前を襲った奴らが悪いんだ。奴らがお前を襲って殺さなければ、こんな事には……ならなかったのに。」

 

ガタン、ゴトン…

 

ガタン、ゴトン…

 

俺の中の奥底に居る『コイツ』は、死んでからもずっと…

──────…いや、今その事は良い。

 

俺は外を眺める。そろそろ次の惑星に着くはずだ。

隣や向かい側に居る2人を見ると、眠っていた。

先程の独り言は聞こえていなかったらしい。なら安心だ。

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『えー、御乗車の皆様にご連絡致します。まもなくTRAPPIST-1dに到着致しますので、御降車の準備をお願い致します。』

 

モゾモゾ…

 

「…ふわぁ…そろそろ着く〜?」

「…その様ですね。またハビタブルゾーンの惑星のようですが……」

「そろそろ起きないと他の奴らに文句言われるぞ。早く準備しろ。」

「はーい…」

 

ガタン、ゴトン…

 

ガタン、ゴトン…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『あー、あー、聞こえてますか?』

 

『あれ?もしかして…』

 

『あんたが俺達の大叔母か?』

 

『おっ……石榴、そう説明したんですね…やれやれ、困った甥っ子ですよ。はい、そうですよ〜。あたしが貴方達の大叔母、地野立殊ちゃんでーす。自分でちゃん付けとか自分でもちょっとアレだと思うので、ツッコまないで下さいね。』

 

『お、おう……』

 

『�、この人のテンションに着いて行けなくて良いから。この人(?)そういう人だから。』

 

『この人とか言わないで下さーい!大叔母ですよ!さてさて…何故かあたしが入れなくなってからはや数ヶ月経ちまして、やっと入れたんですけど…そちらは色々大変な事になっている様ですね。』

 

『あぁ……色々散々な目にあった。』

 

『銃で殺されそうになったり、サクッと刺されて殺されそうになったり、散々だったね…』

 

『あぁ……もしかして、一十一くんと例の彼ですかね……あの2人は問題児扱いしてたので、もしやとは思いましたけどね…』

 

『察してたか。というか向こうで見てたか?』

 

『はい〜、海礼くん達と一緒に見てました〜…』

 

『学園長か……向こうの奴らの様子は?』

 

『彼らはちょっと色々混乱してるみたいですね…一般科と特別科の生き残りの皆さんも住人の生き残りの皆さんも、とりあえず機関で保護はしてますが…かなり、消耗している様でして。』

 

『そうか……俺にはもう合わせる顔も無い。それどころか覚えられてるかすら怪しい。だから……健康で居てくれ、とだけ言っておいてくれ。』

 

『──────…分かりました。貴方達も、くれぐれも気を付けて下さいね。』

 

『あぁ。』

 

『分かってるよ。』

 

『それでは、また後で。』

 

プツン

 

『大叔母上、よく喋る人だな…』

 

『でしょ?でも割とまともな人だから…ね?』

 

『…だな。』

 

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『…千璃、そっちの様子はどうだ。』

 

『うん……どうやらあの子は、自分の役目を思い出したみたいだね。最初は覚えてなくて、私も驚いちゃった。』

 

『あぁ……多分「アイツ」に何かしら細工をされたんだろうな。やれやれ…俺達に迷惑をかけたくないのか何なのか、分からん女だ。』

 

『あはは……でもね、きっと……あの子達を、救いたいんだと思うんだ。…私達みたいに。』

 

『…そういう奴だもんな、アイツは。どうやら地野立もあの世界に入れたらしい、少し話を聞いたそうだ。』

 

『殊さんが……それは良かった。…でも、これからどうするかだよね。』

 

『…あぁ。「アイツら」も一命は取り留めたが、未だに目は覚まさん。…どうしたもんかな。』

 

『私も手を尽くしたんだけどね…ごめんね。』

 

『…いや、大丈夫だ。とりあえずお前はそっちに集中しろ。俺達は俺達でやるから。』

 

『…うん、分かった。…気を付けてね。』

 

『…あぁ。』

 

プツン

 

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「…虹、咲、それ」

 

「ん?あぁ、良い加減鬱陶しい思てな。ナツにバッサリ切ってもろたんや。似合っとるか?」

 

「…俺は人の所か自分の髪を切る事自体初心者なんだが…」

 

「……うん、似合っ、てるよ」

 

モヤッ

 

「…?」

 

「どないしたん?何か調子悪いんか?」

 

「いや、何でも、無い。」

 

「そうか?調子悪いんなら休むんやで。」

 

「う、ん」

 

ザザッ

 

ザザッ

 

『なぁ、望』

 

『アタシを独りにせえへんでな。』

 

『アタシ、独りは嫌や。それはアンタもやろ。』

 

『もし、独りにしたら────────────』

 

ザザッ

 

ザザッ

 

「─────────…ッ!?」

 

「!?何や何や!マジでどないしたん!?」

 

「ちょっと、寝てた方が良いんじゃないか?」

 

「う、ん。少し、寝て来る…」

 

パタパタパタパタパタパタ…

 

「大丈夫やろか。様子見に行った方ええかなぁ。」

 

「……後で、俺が行こう。」

 

「おぉ、分かった。頼んだで。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

パタパタパタパタパタパタ…

 

ハァッ

 

ハァッ

 

ハァッ

 

「俺が、やら、なきゃ」

 

パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

コンコンコン

 

「何だ。」

 

「失礼、します…」

 

「望か。どうした、こんな遅くに。」

 

「あのね……2人で、お茶、したくて。」

 

「茶会か?なら凜希達も呼んで」

 

「い、いや、2人で、大丈夫。」

 

「そうか?なら分かった。」

 

ガチャッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

パタンッ

 

「望の淹れるお茶、美味いな。何処かで習ったのか?」

 

「あり、がとう。前……お手伝いさんに、教えて貰った。」

 

「お手伝いさん?家族は居ないのか?」

 

「え、えっとね……俺、実は……いや、何でも、無い。」

 

「そうか?……何か、眠くなって来たな。」

 

「じ、ゃあ、俺、そろそろ、お暇、する。片付け、しとくから。」

 

「そうか。…じゃあ、頼んだ…」

 

すやすや…

 

「……ごめん、ね」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ガシャーンッ

 

「!?!?!?!?!?」

 

突然の物音に俺は飛び起きた。

 

時間は……昼前。

 

そんなに寝ていたのか俺は。

 

朝飯をすっぽかしてしまった……いや、それはどうでもいい。

 

部屋の外で何か起こっているかもしれない。

 

俺はすぐさまベッドから降り、部屋のドアへ向かった。

 

……が、開かない。

 

「……ッ、クソッ!開け!」

 

ガチャガチャガチャガチャガチャッ

 

何をしても開かない。

 

外に何か置かれているのか。

 

誰か、誰か───────────────

 

「ナツさん?」

 

「ッ、日彩!このドアの前に何かあるなら退けてくれ!早く、早く行かないと!」

 

「……分かりました、ちょっと待って下さいね。」

 

スッ…

 

「退けましたよ。開けて大丈夫です。」

 

ガチャッ

 

「助かる、話は後だ!…行くぞ!」

 

「はい!」

 

パタパタパタパタパタパタパタパタ…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

昨日の夜から記憶が無い。

 

何だ、何が起こった。

 

何処か、何処かからあの物音が聞こえたはず…

 

ガチャッ

 

バタンッ

 

ガチャッ

 

バタンッ

 

ガチャッ

 

バタンッ

 

ガチャッ…

 

「……ッ、これは…!」

 

「口元を抑えろ、窓辺に着いたら窓を開けろ。俺は誰か居ないか探して来る。」

 

「分かりました、お気を付けて!」

 

バタバタバタバタバタバタバタバタ…

 

キィッ…

 

窓が開けられた。

 

これで何とかある程度換気は出来るはずだ。

 

さぁ、後は───────────────

 

「──────…居ましたね。」

 

「────────────…あぁ。」

 

こんな所で、終わるなんて。

 

あの後、何があったんだ。

 

そんな事、応えられる訳無いよな。

 

だって、お前は───────────────

 

 

胡桃沢元人は、城内厨房にて────────────

 

 

仰向けに倒れ、最期の華を飾っていた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

許さない。

 

許さない。

 

豪快で優しいあの人を殺した貴方を許さない。

 

真っ赤な紅葉は綺麗なものだ。

 

例えそれが、季節の終わり目を感じさせるものだとしても。

 

儂には、それはとても美しく見える。

 

さぁ、お主にはどう見えている?

 

──────…おぉ、儂と同じであるか!

 

流石はお主、自然の美というものが分かっておる。

 

そうだ、地球に帰ったら紅葉を見に行かぬか?もちろんホンモノをな。

 

ホンモノは美しいぞ。お主も見たいであろう!

 

あぁ、とても楽しみである。

 

そう、とても──────────────────

 

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CHAPTER4 空っぽの希望の星

 

START?

 

▶YES

 

NO

 

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ピーンポーンパーンポーン

 

「えー、皆様おはようございます。死体が発見されました。生存している方は死体発見場所までお集まり下さいませ。場所は城内厨房に御座います。一定時間の後、学級裁判を執り行います。詳しくはモノファイルをご覧下さいませ。なお、モノファイルは皆様の御近くに御座います。」

 

 

バタバタバタバタバタバタ…

 

「鳴月、日彩!」

「来られましたか。」

「─────────…胡桃沢」

「俺達が来た時には、既に扉に枷が掛けられている密室の状態だった。…誰がこんな事をしたのかは、分からない。」

「………」

「望、どないした。」

「…何でも、無い。捜査、しよ?」

「あ、あぁ…そうだな。」

「……」

「検死はいつも通り、任せて。」

「頼んだ。さぁ、始めるぞ。」

「はい。」

 

何で、どうして、等と言っている場合では無い。

組まなく探し、犯人を見つけなければならないのだ。

それが、仲間を殺す事になろうとも。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

モノファイル一覧

 

【被害者】

超高校級の料理研究家 胡桃沢 元人。

厨房中央にて、仰向けに倒れた状態で発見された。

死因は一酸化炭素中毒死と思われる。

目立った外傷は無い。

 

【凶器?】

ドアの脇の部分の床に、ドライアイスを使用した跡が発見された。

おそらく凶器はドライアイスと見られる。

また窓は閉められ、ドアにも枷が掛けられていた事から、部屋は密室の状態だったと思われる。

 

【石神 鳴月の証言】

彼が昨夜、曾崎望と茶会をした後眠った後から記憶が無い、との事。

その時飲んだお茶に何が入っていたのかは不明だが、その茶を淹れたのは曾崎望だと言う。

外から大きな物音がして飛び起き部屋の外に出ようとした所、何故か部屋のドアが開かなかった。どうやら枷がここにもあったらしく、取り除いて貰い厨房に向かった所死体を発見したとの証言がある。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ザザッ

 

ザザッ

 

『望、望は絵が上手ねぇ。立派な大人になるのよ。』

 

『望は将来何をしたいんだ?父さん気になるな。』

 

『お兄ちゃーん!ねーねー、お兄ちゃんの絵、友達に見せてもいーい?友達が見たいんだって!』

 

『望、大丈夫…大丈夫よ。望は私が護るからね……』

 

『望くん、辛いなら俺に言って下さい。アンタのお父さんお母さんや妹さん、それに静江先生の代わりにはなれっこないですけど……それでも、アンタのワガママくらいだったら、何だって叶えてあげますから。』

 

『望。アンタは独りじゃないんやで。みんな居るからな。』

 

ザザッ

 

ザザッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「────────────…父さん、母さん、祈梨、ばあちゃん、星鳥さん、凜希…」

 

カツカツカツカツカツカツカツカツ…

 

「どうしたんや、しゃんとしいや。これから裁判なんやで?アンタがしゃんとせんでどうすんねん。」

「─────────…うん。」

「具合が悪いなら言え。無理はするなよ。」

「───…うん、分かってる。」

「ほな、行くで。」

 

 

「────────────…みんな、ごめん。俺…みんなが、望んでるような、男じゃないんだよ。」

 

ザザッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

許さない。

 

許さない。

 

大切な仲間を殺したあなたを許さない。

 

例えどんな理由があろうとも。

 

人を殺めた者は必ず粛清されるべき。

 

例えそれが、どんなに親しい相手であろうとも。

 

例えそれが、誰かを愛した愛故の行動だったとしても。

 

許されざるは罪である。

 

さぁ、幕を開けよう。

 

裁きのときだ。

 

皆よ、人を殺めた者を粛清せよ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─────── 学級裁判 開廷 ────────

 

増えた遺影を見つめ、俺は前を向く。

認めたくない真実だとしても、俺は────────

 

「まずは、検死結果を頼む。」

「分かったよ。超高校級の料理研究家、胡桃沢元人くん。死因は一酸化炭素中毒死と見られるよ。後は……事件現場は、密室だったね。」

「……あぁ、そうだな。」

「外から枷が掛けられていたんだよね、それで中からは開けられなかった……という所かな。」

「…あぁ、それに俺の部屋にも…理由は知らんが枷が掛けられていて、外に出られなかった。」

「私が取り外して差し上げましたが……何故、犯人はそこまでして…?」

「…分からない。俺も気付けば昼になっていて、その上部屋の外に出られなかったから訳が分からなかった。」

「そうですか……」

「確か、石神くんは昨夜曾崎くんと会っているんだよね。その後の記憶は…無い?」

「──────…無い。眠くて仕方なくて…そのまま、眠ってしまった。」

「……私、嫌な予感が致しますね。ナツキ……ここまで来たら、犯人の目処は立っていますよね。」

「────────────…あぁ、認めたくなど無いが…お前しか居ない。そうだろう、」

 

「……望。」

 

「……は?」

「──────…だって、俺と茶会をした後に望は片付けをしていた筈だ。それなら……お前しか、辻褄が合う奴は居ない。」

「……嘘やろ、望がやる訳」

「────────────…俺だって、認めたくなんか無いさ。それでも………なぁ、望。応えてくれ。お前が…胡桃沢を殺したのか?」

「………」

「望、嘘なら嘘て言いや。何でアンタが…!」

「………」

「…曾崎さん」

「………ごめんね。」

「……!」

 

「────────────…俺が、やった。」

 

一同「……!?!?!?」

 

「嘘や、何で、」

「……ごめん」

「…望」

「……俺、そんなに、強い人間じゃ無い。」

「────────────…投票に、移っても良いでしょうか。」

「お願い、します。」

「望…!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

投票に移行致します。

誰に投票致しますか?

 

‪‪✕‬アマガヤ ハルカ‪‪✕‬

 

‪‪✕‬アリスガワ キョウカ‪‪✕‬

 

イシカミ ナツキ

 

‪‪✕‬イチノセ ミツキ‪‪✕‬

 

‪✕‬‪‪クオン アズネ‪✕‬‪‪

 

‪✕‬‪‪クルミザワ ハジメ‪✕‬‪‪

 

▶ソザキ マドカ◀

 

ソラミ ソラ

 

ツクバ ヒイロ

 

‪✕‬‪‪トキミネ アンジュ‪✕‬‪‪

 

ニジサキ リンネ

 

‪✕‬‪‪ニノマエ ユキノ‪✕‬‪‪

 

‪✕‬‪‪ハカノ コマリ‪✕‬‪‪

 

ミトガラス トウマ

 

ワダチ チアキ

 

アリス・アマミネ・マークス

 

ソザキクンに投票致しますか?

 

▶YES

 

NO

 

ソザキクンに投票致しました。

見事、クロを見つける事が出来ました。おめでとうございます。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─────── 学級裁判 閉廷 ────────

 

「────────────…お見事。超高校級の料理研究家、胡桃沢元人さんを殺したのは、超高校級の絵師、曾崎望さんでした。御発見、おめでとうございます。」

 

「何でや。」

「……凜希」

「何で胡桃沢を殺したんや。…答えてや。」

 

「────────────…あのね、俺さ……ここに来る前の事、全部思い出したんだ。学園生活の事も、……『あの事件』の事も。そして……その後、俺達がやった事も。」

 

「…あの事件?」

「…望」

「それでね……この間、ナツと、凜希と別れた後、たまたまシャショーさんが居る所を発見してね。」

「…私ですか」

「うん。それで、こう言ってたの。………『この世界では死ななければ外に出られない』、って。」

「…は?」

「…!」

「────────────…だから、俺……みんなで、外に出られるようにしようって。……だから、胡桃沢を殺したんだ。」

「そ、んな事で」

「……分かってるよ。ふざけてるって。馬鹿じゃないのかって。それでも、俺……みんなを、助けたかったんだ。」

「……望」

 

カツカツカツカツカツ…

 

「…凜希」

 

パァンッ

 

「……」

「…馬鹿や、ホンマ馬鹿や。」

「…ごめん」

「ホントアンタは自分勝手や!そうやって──────そうやって、自分1人で何でも抱え込んで、そういう所がアタシは…!アタシは、アンタの駄目なとこ支えたる思てたのに、」

「──────…ごめん、凜希。俺、本当は……あんたを、1番救いたかったのに。」

「……ホンマ、馬鹿……」

「────────────…お取り込み中の所、申し訳ありません。……そろそろ、参りましょう。」

「──────…うん。行ってきます。」

「望!嫌や、行かんといて!」

 

ガシャン

 

「────────────…ナツ、頑張って。」

 

ギュイイイイイイイン……

 

「望…!」

「……」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

GAME OVER

 

ソザキクンがクロに決まりました。

おしおきを開始します。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ギュイイイイイイイン…

 

パラパラパラパラ…

 

『精神気鋭!最強絵師の最期の作品

超高校級の絵師 曾崎 望 処刑』

 

首輪を付けられたまま望は椅子に座らされ、目の前に大きなキャンバスが現れる。

 

望はそこに綺麗な、それでいて壮大な絵を描き出す。

まるでそれは、一つの風景の様だった。

 

何時しか周りには、大勢の観客で賑わう。

望はそれをチラ見した後、またキャンバスに向き合う。

 

────────────…すると、周りが朱に染まっている。

 

……それは、炎だった。

 

何時しかその炎は、望の周りを囲む。

 

それに目もくれず望は絵を描き進める。

 

そして、出来上がった絵は────────────

 

 

炎の向こうで、最期に微笑んだ望と一緒に──────燃え尽きた。

 

────────────おしおき、完了。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「────────────皆さん、お疲れ様でした。…さぁ、ここで一つ提案があります。皆さんは、ここに来る前の事を覚えていらっしゃいますか?」

 

「ここに、来る前の事?」

「────────────…それは、あれやろ。アタシらは普通に学園で授業とか受けて──────」

 

「はて、普通の生活?果たして、そうでしたか?」

 

「…は?何を言って」

「…おい、シャショー」

「まだ、言うには早いって…!」

 

「貴方達は、今までこの空間で生活して来て違和感を感じなかったのですか?『本来居ないはずの人間が居る』事、『本来教師であるはずの人間が混じっている事』、そして…『死んだクラスメイトに似た人物が居る』事にね。」

 

「……は?」

「何を、言ってるんや、そんなはず」

 

「そもそも貴方達、『自分達が犯した罪』も忘れて此処に居るんですよ?──────…いい加減、説明して差し上げたらどうでしょうか。ねぇ?」

 

「────────────…純浦海礼学園長?」

 

ヴヴッ

 

ヴヴッ

 

ヴォンッ

 

『────────────…はぁ、やれやれ。お前にも手を色々焼いて来たつもりだったんだがな。』

 

 

 

 

『────────────…大槻。』

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

貴方達は何かを忘れている。

 

自分達が犯した罪を。

 

護れなかった誰かを。

 

忘れていいと思っているのですか?

 

償わなければならないモノが沢山あるのに。

 

あぁ、煩わしい。

 

そうですか。

 

なら教えて差し上げましょう。全てを。

 

私は貴方達を裁く者。

 

あぁ、そういえば。

 

名乗っておりませんでしたかね、私。

 

というか、知らないのも当然でしょう。

 

では名乗りましょう。

 

貴方達の大切な友人を殺した人間達に、数年前に誘拐された酔郷学園の生徒。

 

そう、私こそが────────────

 

 

 

 

 

「──────────────────…この『シャショー』とか巫山戯た名前のモノの中身、元超高校級の文学少女…大槻末明(オオツキホノカ)ですよ。」

 

【元超高校級の文学少女 オオツキ ホノカ】

 

「────────────…久しぶりね、末明。」

 

「──────…えぇ、本当に。久しぶり、千璃。」

 

to be continued…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

CHAPTER4

 

空っぽの希望の星

 

END

 

残り生存者数

 

8名?

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アイテム獲得

 

真っ白なタオル

 

胡桃沢 元人がいつも頭に巻いていたタオル。

基本は真っ白だが、裏を見ると薄汚れているようだ。

 

ペンデュラム、ドッグタグ、ブレスレット

 

曾崎 望が身に付けていたアクセサリー。

今は亡き両親と祖母の遺品らしい。




お読み頂きありがとうございました。
このまま最後まで上げ切りたいと思います。よろしくお願いします。
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