微睡み論破〜終わりの絶望と銀河鉄道〜   作:魚ノ芽朔

8 / 12
4.5章です
短いですが本編です


CHAPTER4.5 ひとりぼっちのきぼうのほし

注意

 

この小説は、ダンガンロンパシリーズの二次創作物です

以下の項目にご注意下さい

 

◆グロ表現

◆前作(白鳥論破)のネタバレ

 

それでも良い方はどうぞ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ヴヴッ

 

ヴヴッ

 

ヴォンッ

 

CHAPTER4.5 ひとりぼっちのきぼうのほし

 

START?

 

▶YES

 

NO

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

私達は罪を犯しました。

 

人を沢山殺しました。

 

もう、何も分からないのです。

 

何を、誰を護りたかったのか。

 

もう、それが誰だったのかも。

 

あぁ、どうして────────────

 

神様、どうして彼だったのですか?

 

私達の誰かでも良かったのに。

 

どうして、どうして……

 

どうか、彼を返して下さい。

 

最後に、一度だけでも会話を────────────

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『──────────────────。』

 

俺は、死んだ。

 

『絶望の使徒』に、無惨に殺された。

 

アイツらに、何も残せないで死んでしまったのだ。

 

そしてアイツらは絶望に墜ち、他の人間達を殺し回っている。

 

どうして────────────そもそも、俺が独りで海に向かわなければ良かっただけなのに。

 

俺のせいなのに。

 

お前らのせいじゃ無いのに。

 

なぁ、人殺しなんて辞めろよ。

 

俺無しでも生きていけるだろ。

 

愛莉奈も桃李も、泣いてんぞ。

 

先生達だって泣いてんのに。

 

────────────…いや、泣かせてるのは元々は俺のせいだもんな。

 

ごめんな、みんな。

 

俺が、弱かったせいで。

 

俺が、心を読む事しか能が無い人間だから。

 

誰1人護れず死ぬなんて、カッコ悪ぃな。

 

なぁ、泣かないでくれよ。

 

……なんて、届かないよな。

 

俺は、誰にも視えて無いんだから。

 

俺は今も、成仏さえ出来ずに現世を彷徨う亡霊だ。

 

…お前らに、何も残せ無かったのが心残りって事だろうな。

 

あーあ、誰も話し相手が居ないのもつまらない。

 

誰か、俺が視える人間は────────────

 

『────────────…石神くん?』

 

……地野立さん?

 

あんた、俺が視えるのか!?

 

『…視えますとも。お久しぶりですね、石神くん。』

 

あぁ、良かった。

 

誰も俺が視えないから寂しくてな…

 

『…まぁ、そうでしょうね。…もしかして、成仏出来ないのですか?』

 

あぁ、そうみたいだ。…カッコ悪ぃな。

 

『…大丈夫ですよ。きっと彼らが心配で出来ないのでしょう?』

 

うっ……まぁ、そんなとこだよ。

 

…なぁ、俺が『此処』に居る事、学園長達に言ってくれねえか。

 

きっと、理解してくれるから。

 

『…分かりました。海礼くん達も同じ体験をしましたから…きっと、大丈夫でしょう。』

 

…頼んだ。

 

俺は、何も出来ないから。

 

『……きっと、何とかなりますからね。』

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『…なるほどな。つまり、石神は「其処」に居るんだな?』

 

『えぇ、あたしの横に居ますよ。…どうやら、彼らが心配で成仏出来ないそうです。』

 

『あー……そうだよな。俺達も、護れなくてごめんな。』

 

気にしないでくれ。

 

元はと言えば俺が────────────

 

『貴方のせいじゃありませんよ。全てはあの絶望の使徒達のせいですから。さて…これからどうしましょう。』

 

『生徒達は保護したし、後は……アイツらを、何とかしないといけないな。』

 

『あぁ……千璃のお陰でこっちは何とか一命を取り留めたが、問題はあっちだからな…』

 

『どうしたらいいんだろう……また、御霊谷姉妹に頼んでみる?』

 

『む……あの催眠使うのん?でも、多分大変……』

 

『だーいじょうぶ!任せて!私達が何とかするよ!ね、ひな!』

 

『ん、大丈夫。任せて。』

 

『無理はするなよ。…相手はアイツらだからな。』

 

『分かってる。…油断はしない。』

 

『…ん。』

 

俺は、何も出来ないな。

 

手伝いたくても、身体は無いから…

 

『んー……そこは、石榴に何とかして貰いましょう。』

 

石榴先生に?

 

そういやあの人プログラマーだっけ…

 

『そうですよ〜、あたしの甥っ子です!』

 

甥っ子だったのか…

 

そういや地野立さんを造ったの、石榴先生のおばあさんだったっけ。

 

『そうですね、杏ちゃんが亡くなってからは石榴が継いだので…若いのに、無理しないと良いですけど。』

 

そういやまだ20代だもんな。

 

前おじさんって言っちゃった時、「俺は!まだ!20代だ!まだおじさんなんざ言われる歳じゃねぇ!」って頭グリグリされたな…

 

『何やってんですか…ほら、行きますよ。』

 

分かってるよ。

 

石榴先生…あん時は失礼しました…

 

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此処が新しい身体…

 

俺に似てるけど、性格は似ても似つかないな。

 

静かで、それで少し怒りっぽい。

 

…でも、根本は同じだな。

 

俺も『お前』も、元は同じなんだから。

 

なぁ、お前。

 

少し時間があったら、俺に話でもしてくれよ。

 

アイツらと過ごした時間を、大切にしてくれよ。

 

俺もお前も、同じ『石神 皙』なんだから。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

��プログラム、始動します。

 

システム、OK。

 

監視役、OK。

 

サポーター、OK。

 

監視対象、OK。

 

さぁ、宇宙旅行の始まりです。

 

ヴヴッ

 

ヴヴッ

 

ザザッ

 

ザザッ

 

ザザーッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

CHAPTER4.5

 

ひとりぼっちのきぼうのほし

 

END

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

あなたは、真実を知りたいですか?

 

▶はい

 

いいえ

 

その為の覚悟は決まっていますか?

 

▶はい

 

いいえ

 

全ての結末を受け入れますか?

 

▶はい

 

いいえ

 

それでは、もうしばらくお待ち下さい。

 

きっと、彼らの道筋は────────────

 

 

 

良きものと、なるでしょう。




お読み頂きありがとうございました。
次が最終章になります。よろしくお願いします。
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