イケメンに弱い宿儺様   作:エレメント

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精霊の加護、呪霊の契約

【気配察知】【逃げ足】【警告】【胃腸が弱い】そして【美貌に弱い】。

 

 このレパートリーを見て、「あっ」と思う人もいるだろう。精霊地界物語のいらないオブいらないな精霊の恩寵である。なんで持ってるし。世界観違うやん。

 

 そして呪術廻戦の両面宿儺成り代わり。

 

 舐めてるの?

 人生どれだけハードモードなら気が済むの?

 呪術師の家で実験体みたいな扱いで産まれたのだが、早々に逃亡して頑張って修行した。

 

 【気配察知】と【逃げ足】は役立った。【警告】もいい。これは良ギフトだ。

 【胃腸が弱い】は、幸い精霊を影も形も見たことがないためか、発動することがなかった。

 でも【美貌に弱い】。テメーはダメだ。

 新たな追手が掛かるたびにめちゃくちゃ心臓に悪い。

 このギフト、美形からの攻撃に耐性がつく代わりに殺されかけても憎めない恐ろしいギフトなのである。言いなりにされる。幸い、美貌のハードルはめっちゃ高いけど。

 

 しかも、出会っちゃったんだよ。美貌の持ち主。貴族の子。

 その時は、気まぐれだと思ってもらえていたけど、そういうふうにムーブしてたけど。違うんだよ。

 どんだけ殺そうとしても殺せなかったんだよ。

 鳥肌が立った。

 

 しかたない。だってかっこういいもの。

 

 なんて思考停止しちゃうんだ。こわっ!!

 幸い、その貴族は病死したので開放された。

 でも、良い人だから良かったものの、お友達になってとかそういった願い事全部叶えずにはいられなかった。

 

 でも、美貌の恐ろしさが骨身に感じるほど刻まれた直後、最悪の相手にあってしまった。

 俺を殺しに利用するような性格最悪の美貌だ。

 もとから俺は逃亡者で異形で異端者だったが、これで追われること確定となってしまった。

 

 その後も色々有り、結局、最後は美貌の人質をとられて封印された。

 俺は必死に考えた。原作なんて美形ばっかだ。

 目隠しをするという方法も実験した。でも一度美貌の持ち主と認識すると駄目だったし、視界を捨てるデメリットと比べるとやはり二の足を踏んだ。

 

 一体俺はどうしたらいいんだ。美貌の犬な両面宿儺なんて解釈違いだぞ。

 つーか本当に正確の悪い美貌にあたったら死ぬよりひどい目に会うこと確定ですが? メロンパンが夏油の体を乗っ取ったら? 夏油は美貌なのか? 恐ろしすぎて想像するだけでもゾワっとする。

 そして、俺は天啓を得た。

 

 危ない時を除いて虎杖の中に引きこもればいいじゃん!!

 1000年考えてそれかよって言うな。俺、あんまり頭のいいほうじゃないんだよ!

 とにかく、バレなきゃいいんだ。バレなきゃ。

 

 そういうわけで、自由になってすぐ目の前の呪霊を惨殺し、速攻で引きこもって虎杖を生得領域に引き込んだ。

 

『いいか、小僧! 協力してやるから、秘匿死刑になりたくなかったら言うことを聞け!』

『ええ?』

『俺の事は知らぬ存ぜぬで通せ! 交代しろと言われても代われないと言え! 完全に封印できているふりをしろ!! 意思すら顕現できないと! そして、何が起きても絶対に変わるな!! 体を明け渡すな!! これは俺とお前の為だ!』

『よくわからないけど、わかった』

 

 よし、説得成功!!

 

「君が食った呪いと代われるかい?」

「出来ません」

『よし! よく言った小僧!!』

 

 幸い、少なくとも目隠しをした五条 悟と伏黒 恵は美貌判定されなかった。

 よかった。本当に良かった。伏黒とか心配してたんだ。

 

「うーん……本当に変われない?」

 

 何故目隠しを取ってこちらを見る!?

 うわあああああああああああやっぱり美貌判定されたあああああああああああ!!

 

「か、変われないって言ってるだろ?」

 

 ナイス虎杖! お前こそ俺の救世主だ!!

 虎杖を盾にしつつ、人生をエンジョイする! これが俺の目的だ!

 

 そして虎杖は気絶させられた。

 

 

 色々と五条 悟と話をした次の晩。

 俺と虎杖は生得領域にて、作戦会議をした。

 

「【美貌に弱い】?」

「それと【胃腸が弱い】、【警告】【逃げ足】【気配察知】これがギフトだ。加護であり呪いであり封印である精霊の恩寵。特に注意すべきは、美貌に弱いだ。俺はこれを悟られたくない。絶対服従の人形にされるなんて嫌だろう?」

「そりゃ、まあ。そういえば、五条先生の素顔見た時、変な感じしたな。言う事聞かないといけない、みたいな。宿儺もそうされたことがあったのか?」

「あったから言ってる。人殺しさせられたりひどい目にあった。必死に隠したつもりだが、バレているかどうかは未知数だ。というかバレていたら終わる」

「五条先生はそんな悪い人じゃないと思うけど」

「甘いな。奴も呪術師。というか、情報が漏れたら他のやつだって美貌を繰り出すだろう。基本、情報が流出したらそれで終わるのだ。一体となっている今、貴様にも影響が出てしまうかもしれん。お願いだから協力してくれ」

「わかったよ」

「後、俺は漫画もアニメもゲームも好きだから、その辺りの配慮も頼む。まあ、完全に封印できているとなれば、お前の寿命まで秘匿死刑を伸ばせるかも知れないし」

「宿儺、お前苦労してきたんだな」

「まあな」

「俺が守ってやるから、安心しろよ」

 

 虎杖 悠仁が頼もしいだと……!?

 

「くっ このイケメン主人公め……! よろしく頼む。その代わり目撃者さえいない状況なら俺がどうにかしてやる」

 

 握手をする。契約成立だな。

 

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