何故かFクラスの俺のリアルな生活 作:にこちゃえもん
「おお神風。どうだ、Fクラスになった気分は」
校舎に入ろうとすると、歩く暴力兵器こと鉄人、いや西村先生が話しかけてきた。
「そんなこと聞かなくてもわかるじゃないですか。少なくとも嬉しいなんていう人はいないですよ。」
バカにとっては普通と思っているだろうが。少なくても俺はそんなことになりたくない。
「まあ、そうだな。次の振り分け試験は後のこともちゃんと考えろ。実際、お前はAクラスにいける実力があるとは言わない。だがな、Fクラスになることはなかっただろうな。」
そんなことを言ってくれるんだったらもう1度、振り分け試験を受けさせてくれたら良いのにな。でも、なんか元気は出てきた。
「でもまあ、Fクラスにはお前が知っている奴が結構いるぞ。だから、今年は今年で楽しめ。じゃあ、教室に行ってこい。」
最近、鉄人が優しく思えてきたが、気のせいか?
「あっそうそう神風。補習ではみっちり扱いてやるから
な。」
少しでも、優しいと思った俺がバカだった。やっぱり俺はバカか。バカといえば、同じクラスの奴といえば誰だろうか?
とりあえず明久か。いくら調子が良かったとはいってもバカだからなあ。
あとは、あまり思いつかない。明久がバカすぎるのかは知らないが他の奴は結構普通に感じる。
じゃあ教室に行こうか。
そしてー
Fクラスってどこにあるんだろうか?
行ったことがないし、見たこともない。目の前にはAクラスがあり、ここから見渡してもFクラスは見つからない。
もしかして迷った?
「あれ?竜矢じゃない。こんなところでどうしたの?」
周りをきょろきょろしていると優子が目の前にいた。
「ああ優子か。実はその、なんだFクラスの行き方がわからなくてさ探してるんだ。もうすぐ、チャイムが鳴るから急いでるんだけど。」
そう言うと優子は呆れたような目で俺を見てきた。これはまさしく、バカを見る目。
「Fクラスは旧校舎よ。自分の教室ぐらい覚えておきなさい。ああそうそう、愛子もAクラスよ。アンタもあんな失敗をしなかったら、Aクラスになれてた?」
この疑問形はもう俺にAクラスは無理だと言いたいのか。
「無理無理。俺がAクラスなんて無理に決まってる。まず全ての点数が良くないといけないのに、理数系でもなく、文系でもなく、副教科が得意でもない俺にはCクラスも厳しいだろ。」
すると優子は何故か笑い出した。
「アンタそんなこと思ってたの?別に全部、平均より高いアンタがCクラスにすら行けないわけないでしょ。ほら、そんなネガティブに考えずにさっさと教室に行きなさい。」
そういえばそうか。
俺はネガティブに考えすぎた。点数が得意教科以外大きく差がないのはある意味良いことか。よし元気出た。
「ありがとう優子。じゃあ。」
そして、教室に向かって歩いた。
次も頑張ります