『やや曇らせ』から『曇らせ要素あり』に変更しました。
これからの展開が「やや」では無いと思ったからです。
これからも読んで頂ければ嬉しいです!!!!
月曜日──
朝、自身が昨日かけたアラームにより、何とか自分の力で布団から起き上がった。
携帯を確認する。
『昨日から少し忙しくて、一緒に登校したいけど…。学校で会おうね』
これも10分前に送られたようで、同じような時間に結衣と起床出来たと思うと、心が躍った。
いつもの調子で顔を洗い、着替え、リビングで食事を摂る。その時、ドタドタドタと大きな音を立て、
「寝過ごした!!」
少し乱れた制服姿の妹がそういった。まだ登校時間には余裕があるのだが…
「ご飯、出来ているわよ~?」
「食べるー!」
そう言って洗面台に向かってしまった。ドライヤーの稼働する音が聞こえる。
相変わらず、忙しい奴だ。
「あ、義母さん。親父はもう帰って来たの?」
「ん~、それがね~、編集者さんと議論している内に、面白い物語を思いついちゃって…それに夢中で帰って来てないわ~」
「マジかよ…。あ、じゃあ僕が夕ご飯の用意を…」
「いいのいいの。私を侮っちゃいけないわよ?元学校調理師の腕、魅せちゃうわ~」
「あぁ…すみま
「家族なんだから、そんな事言わないでよ~。もっといっぱい、パパとママを頼ってちょうだい。いい?」
「あり…いや、分かった…。…夕ご飯、楽しみに待ってます」
「ふふふ。腕が鳴るわ」
そこに、五月蠅い妹も食事に加わった。
僕ら兄妹にとって今日から、正式な登校となる。校内案内も無く、オリエンテーションも無く、各先生からの配慮も無い。
「よし…じゃあ行くか」
「お兄ちゃん、ネクタイ曲がってるよ…。……よし」
玄関せ身だしなみを整える僕らに、義母と朱音が送り出す。
ドアを開け見上げた空は今日も快晴で、清々しい気分にさせた。
今日は色々とやる事が多い。だとしても、やることは変わらない。1つ1つ漏れなく、及第点を叩き上げればいい。
出来うることなら満点が良いが……相手は心を持つ人間である。ゆっくりいこう。
◇◇◇◇
教室に着いた。
金曜日の事があったから、教室のドアを開ける手が重いどか、急に心臓が痛くなったなどの症状は無く、2年3組のドアの前でストレッチをする僕は委員長に促され、教室に入った。
「もう帰りたい」などの気持ちが無い訳でも無かったが、まぁ、委員長がそう言ったからには、従わないといけない。なんせ相手は委員長だからな、怖いし。
自分の席を目指し、周りの視線など気にせずに一直線に向かった。
「ねぇ、アキフミくん」
差前列から3列目。結衣からある程度距離がある僕の席に座り、カバンを整理していた所に声が掛かった。
「私と席を交換しましょ?」
「えっと…」
「あ、私は結衣さんの隣の席なんだけど…最近、目が悪くなっちゃって。交換しない?」
黒淵の眼鏡をかける女子は、クイと眼鏡の位置を治し僕にいった。
今日このごろ、眼鏡を新調したのだろうか。その動作は少しぎこちなかった。
「交換って…いいのか?そんな事を勝手にして…。普通1学期の終わりだとか、そういう節目に行うだろう?」
「あぁ、ウチの学校は違うんだよ。生徒が勝手に決めて良いの。学校としての方針は『成績が良ければ生徒に放任』だってさ」
そう言い、足元に置かれるパンパンのバックに視線を移した。分厚い教科書や筆記道具などの一式が入っているのだろうか。
「そうか、分かった。ありがとう。えぇっと…名前は……」
「いいのいいの!私、キミのファンだから」
「???」
僕らの席替えはものの数分で終わり僕はその席に座った。最後尾、窓から2列目。
机と机との距離は人一人分空いている。だが、左隣が結衣だと思うととても近く感じた。
「キミ、どう?落ち着いた?」
再度声が掛かり振り返った。…委員長であった。
「どういう意味で?」
「なに、教室の前でストレッチしていたじゃない?緊張は解けた?、って意味」
「緊張も何も…ただ
「あーいいのいいの。みなまで言わなくても。私はただ、もう一度キミに確認をね」
「……。昨日のヤツだろう?6月末の
「昨日?…ふみぃは昨日、
「「!?」」
僕と委員長は、鳩が豆鉄砲を食ったようで、その声の主に顔を向けた。結衣であった…
顔を左に傾け笑った。髪がそれに沿って流れる。
「あ、あぁ結衣!おはよう!!」
「うん、おはよう。で、なにしていたの?」
「あー…な、何から言えば…」
僕が困惑する中、委員長は結衣の前に出て言った。
「6月の末に文化祭が有ることは知っているよね?…私一人じゃあ色々大変だから、章文くんと結衣さんを誘おうかな、って。昨日、本屋さんで章文くんと会って、その話をしていたの。どう?やってみない?」
「え、えっと……」
間髪入れた委員長の言葉により、結衣は数歩下がった。きっと僕でも数歩だけ引く。…圧が凄い。
「ふ…ふみぃ、は……どうする、の?」
少し涙を浮かべ、結衣は僕に聞いた。
おい泣いてんじゃないか、謝れよ委員長。…いや、前言撤回。これはこれで良いな…
「上手くできるか分からないけど、やってみたい気持ちは有るんだ。結衣はどう?僕と一緒に頑張らないか?」
「……うん、そうする、よ。…少し、頑張ってみる」
「だとよ、委員長」
「ありがとう、結衣さん。また放課後に詳しい話をするわね」
一礼し、委員長は自分の席に向かった。もうホームルームが始まる時間だ。
1つ、問題が無くなった。良かった。
予鈴が鳴る。それと共に担当が教室に入る。その数秒後、慌ててドアを開く恭介の姿が。ギリギリセーフ、だが寝ぐせがスゲェ…
先生の軽い叱責を受け流し、クラスじゅうに笑いが起こる。到底僕には出来ない芸当だ。
まぁなんであれ、1時限目は科学で『実験室』に移動する。ふと結衣の方をみる。髪に隠れて表情はハッキリと見えないが、口元が緩んでいるように見えた。
◇◇◇◇
実験室は別棟の1階にあり、結衣に案内させて入った。
ここでの席も自由であり、僕、結衣、恭介、委員長の4人で後ろ端の机についた。
何の実験が原因なのかは分からないが、丸い、フラスコの底のような凸凹が数個あった。いかにも、と言う感じでテンションが少し上がった。前の学校でもそうだったが、実験室の椅子は背もたれが無い丸椅子であった。きっと水道も、勢いが強いのだろう…
科学の担当の先生が、教科書の内容を面白く板書する。「この実験をやって、一度大火事になりかけた」などの体験談を交えて。きっとこの先生は、ユーモアに溢れ生徒に人気なんだろうな、と思った。
そして、今現在の結衣は──
「大丈夫か…?具合悪いなら保健室に行こうか…?」
「うぅん…大丈夫……ふみぃが居るから……大丈夫……」
僕の左腕を掴み、僕の方へ体重を預ける結衣は、小さく小さくそういった。顔色が良くない。
「ふみぃごめんね……重くない…?…書きにくくない…?」
「まるで羽のようだ。…別に僕は大丈夫さ。よく片手で勉強していたからね」
「か、片手…って……」
「小学校高学年の頃に、左腕を骨折してたんだよね。それが今、役に立って嬉しいよ」
「……。そうなんだ……私たちが別れた後に……ふみぃが骨折……」
腕を掴む力がちょっとだけ強くなった。いや最早、掴むでは無く、抱いているという表現が正しいのかも知れない。
お胸が当たっております。あの、ご勘弁してください。
「ちょっと恭介くん、そこ違うわよ。なんでそうなんのよ?」
「ひぃぃぃぃぃ」
そんな僕の目の前に座る恭介と委員長は、僕らを案じて同じ席に座ったのだが……恭介の解答に委員長が口を出す始末。お前らは何をしに来たんだ?
小鳥の様な、ネズミのような…ボールを取り上げられた子犬の様に鳴く恭介に構いなく、委員長はシャーペンの先を間違えている箇所にトントンと当てる。
苦しそうだな恭介?…ん?僕の方に上目遣いしても答えは降ってこないぞ?悪いが僕は、君を助けない。
時計を見る。そんなこんなで、授業は残り10分だ。先生も授業内容のまとめに入っている。
「結衣、もう時期授業がおわるぞ。よく頑張ったな」
「うん…。でも…ノートが……」
「僕のを見ればいいさ。あ、そうそう。昨日さ面白そうな参考書を見つけたんだ。僕と一緒に読もうぜ?」
「ありがとう、ふみぃ」
「ああ」
10分なんてもの、直ぐに経ちチャイムが鳴る。生徒がまばらに立ち上がり、教室に戻っていく。
その中、科学の先生は僕たちの机に向かって歩いてきた。
「うんうん、キミが転校生の…
若く、陽気な雰囲気を纏った先生がそう言った。
「僕はクラスの委員会に入ろうと思ってまして…なのでお断りさせて貰います。資格は、ガソリンスタンドのバイトで興味を持ちまして…受けただけです」
「へぇアルバイト?ウチの学校は禁止させているからな~。乙4取った?監視どかした?」
「取りましたけど…学生なのでそこまではやらせない、って感じで…」
「はぁー、科学部に関しては残念だが、またこうして話が出来れば嬉しいな。それと…」
よいしょ、と白衣を揺らし横に移動して、結衣に視線を合わせた。
「今日はよく頑張ったね結衣クン。志紀クンの陰で隠れていたけど、先生は見ていたぞぉ。また、出来る範囲で来てくれたら先生は嬉しいな」
「あっ……はい…。つぎも、頑張り…ます」
そのか細い返事を聞き、上機嫌で準備室に向かってしまった。結衣の反応から見て、あの先生とは少し話し慣れている感じがした。
高校1年の時にでもお世話になったのだろうか?出席日数、その確保の為の補習どか?
「ほら、いつまでイチャイチャしてるのよ?教室に戻るわよ?」
「ッ!?」
委員長に言われて気が付いた。僕の腕は未だに結衣によって奪われていることに。
あの先生も僕の状況を知りながらスルーしていたのかよ……。恥ずかしい思いをしたじゃないか……
「べ、べ、べつに…!イチャイチャなんて…なぁ、そうだよな結衣!?」
「そ…そうだね…!もう戻らないと…!」
そう言って放たれた腕は、未だ彼女の温もり残っていた。
急いで教科書やノートを片付ける。隣でガチャア、と音を立てて文房具をぶちまけた可愛い娘は「あわわわ」と声を漏らした。下を向いていて表情こそ見えないが、耳が赤くなっている。委員長の一言が効いたのだろう。
僕を含め3人は手早く手伝い、早々に実験室から抜け出した。教室に着き席に座った瞬間、チャイムが鳴った。ホントに危なかった……
◇◇◇◇
昼休み。それは友達同士、他愛も無い話題でお弁当をつつき合うという、僕には縁の無いものだった。
色々忙しかった金曜日。テストの為、半日だった土曜日を過ぎた麗しき月曜日。僕は遂に、ボッチ飯を卒業した。
机を並べ、結衣とお弁当を食べているのだ。なのだけど……
「結衣の母さんってさ、まだお弁当屋さんにいるの?」
「ぁあ…うん、そうだよ」
「そうかー、今度買ってみよー」
と菓子パンを食らう恭介に、僕に文化祭の出し物をまとめた紙を見つめ、箸を動かしている。
「聞いてるの?章文くん」
「き、聞いてますが……」
本当は結衣だけと食べたかったんだけどな。こればっかりは、しょうがないのか…
「委員ち…いや……。なぁ、僕はいままで肩書を言っていたんだけど……名前の方が良いか?」
「なによ気持ち悪い。別になんだっていいでしょ?分かれば」
「委員長だと味気ないだろ?綾k──
不意に冷たく思い重圧に襲われた。虫の知らせ、とでも言い換えようか。
そんな正体不明なプレッシャーに覆われ僕は、再度口を開けた。
「……
「そう?私は私で章文って言わせてもらうけど」
「あぁ…よろしく……」
僕はお茶のペットボトル。その封を切った。パキパキと鳴り、キャップがあく。
この3人と居ると色んな意味で喉が渇く。緊張は無いが、常に口を開けている気がする。ずっと喋ってばっかりだ。
僕と結衣は自分の机と椅子を使用しているが、恭介と榎本は違う。その辺の、近場の椅子を借りているのだ。すげぇな、どうやって許可とるんだよソレ。
あの筋肉お化け。柔道部の
3人を捌くのにも必死なのに、生が加わればキャパオーバーだ。そこに妹なんて混入すれば最早、地獄と称しても過言でない。
お茶を一口飲み、キャップをしめる。コーヒー好きの僕でも、お米にコーヒーは飲まない。ジュースは余り得意では無い。お茶。お茶が一番似合う。
3人を軽く見渡す。結衣は持参の魔法瓶に温かいお茶を入れている。榎本は購買で買ったパックの紅茶。恭介はパンに合うイチゴミルクだ。……恭介よ、お前は乙女だな。
あらかた食事も終わり、僕らは文化祭での出し物について意見を交わした。
「なぁ榎本。クラスの出し物については、ある程度の金は出るんだよな?」
「金って…。予算って言ってよ」
「はいはいはいはい!俺、バスケのアレ……。よくゲーセンに置いてあるやつ…!!」
「うーん?……。聞かなかった事にするわね」
「なんでさぁ!!」
「お二人はどう?何かないかしら?」
「お化け屋敷で良いんじゃない?前の高校でやったし。現に楽だったし。立っていれば良かったからな」
「ん???う、うん、そうね…。違う意味で…聞かなかった事にするわ」
「なにがさぁ!!」
僕は少し前の事を思い出した。暗い教室。その端で立っていれば良い役だった。
クラスメイトの一人は、僕がその役が適任だって言っていた。その後の打ち上げ会も、僕の連絡先を知らなかったから忘れられただけだ。
「じゃあ、結衣さんはどうかな?何かある?」
「あ…えっと……喫茶店どか…どうかな……。ふみぃのお父さんは、コーヒーに詳しかったから……」
「あー確かに。親父は昔、豆を挽いていた、って言ってたな。よく覚えているよな結衣は」
「優しかったから覚えてるよ」
その喫茶店の案。榎本の手を動かせた。メモ用紙に『喫茶店?』と書かせたのだ。
「本格喫茶店…だとしても予算が足りないわね…。コーヒー豆だっていい値段するし、機械も用意しなきゃいかないわね…」
「なら、本格を辞めて一つ捻るのはどうだ?提供する食品に、ホイップクリームを死ぬほど盛るとか?」
「死者を出さないでちょうだい。だいたい章文くんが言う『捻り』ってコスプレどかでしょう?」
「ハッ!?おい榎本、お前ってコスプレに興味があるの…っッグハァ!!」
僕の横腹に結衣の細い指がめり込んだ。痛みのあまり声を上げ、机に突っ伏した。内臓を触れられた感覚だ。
その指は上に上がり、肋骨をなぞった。突っ伏したまま、僕は結衣に視線を移す。目が合うなりニッコリ笑った。
「章文くん、どうしたの?」
「ふみぃ、腹でも壊したか?」
「イヤ……なんでもないんだ…」
双方から声がかかる。どうやら結衣の一刺しは、彼女達には見えなかったらしい。
「議論を進めよう……。コスプレ案は…一旦保留にして、もっと出すか」
上体を起こしつつ僕は言う。次なる一撃を恐れ、言葉を選びながら話し始める。
「なぜよ?」
「質より量。アイディアは多ければ良い。選択肢が多ければ比較できるからな」
「なんかマトモな提案ね?社会人みたい」
「そういう言い方は辞めてくれ……。苦しくなる…」
キーンコーンカーンコーン──。予鈴が鳴った。
机を戻し、軽い会話を済まし各々が席に戻った。午後の授業が始まった。
◇◇◇◇
今日何度目のチャイムだろうか?
窓から傾いた太陽の光が差し込み、教室と廊下が忙しく生徒が行き交う。部活であったり、勉強会であったり……そう言った話が耳に届く。
「ふみぃ、これから…どうするの…?」
「あー」
さっきから委員長の姿が見えない。「ちょっと待ってて」と言い、僕はスマホを取り出して榎本にメッセージを送る。
返答は早く『今日は担任の先生との用事があるから帰って貰っても構わない』と。それを確認し、僕は結衣に伝えた。
「榎本は用事が有るから、もう帰っていいってさ。帰る?」
「えっ…じゃあうん、帰る」
「そうか。じゃあ、帰るか」
恭介は部活の為、教室から出て行ってしまった。委員長、榎本も居ない。
予想外の事で多少驚きつつ、結衣と共に昇降口に向かった。靴を変え、校門を出、大通りに出る。
「……そういえば、ふみぃってさ……バイトしてたんだよね…。どうしてなの?」
「暇だったから。それと…妹に靴を買ってやりたくてさ。アイツ、勉強はまぁまぁだけど、走るのには才能があるからな。僕としては、頑張ってほしくてね…」
「優しいね、ふみぃは」
「いや…。ただ、親父から距離を置きたかっただけかもしれない。バイトしたての頃は仲が悪かったから…」
「え?どうしてなの?」
「いやぁ…なんと言えばいいのか……。ただの…そう、ただの遅い反抗期だったんだ。今はすこぶる仲が良いぜ。妹が引くくらいだ」
「あははは。ふみぃも、そのお父さんも…お互いの事をリスペクトしているんだね」
「多分、そうだと思うな」
結衣はどうなんだ?と喉まで込み上がったが、辞めた。何となく…言わない方が良いと思った。
そこから僕らに会話は無く、ただ道を共にした。
学校に居た時は、アレほど喉が渇く程に喋ったというのに、今や逆である。言葉が浮かばない。
公園の傍の十字路。ここで結衣とはお別れだ。
「あ、じゃあまた明日」
「うん……。今日はありがとう。沢山、
「そうか?まぁ、結衣が喜んでくれるのなら、僕は嬉しい」
「……。ねぇふみぃ。もし……もしさ……」
「?」
僕を見て、彼女は言葉を飲み込んだ。数度首を振り「いいの。忘れて」と言った。
「そんな勿体ぶらなくてもいいんだぞ?なんか、不安な事があったら──
「ホントに大丈夫。安心して…大丈夫だから……」
なんども『大丈夫』と言う彼女は僕ではなく、自分自身に言い聞かす様に繰り返した。
「おい結衣…!もし、なにか辛いことが有ったら、僕に……!!」
「ゴメン、これから用事があるんだ……。もう帰るね……バイバイふみぃ」
そう言って結衣は、帰路に着いた。その後ろ姿を僕は、見えなくなる最後まで追う事が出来なかった。
この日は誰からもメッセージが届かなかった。
もう寝よう。
◇◇
人物紹介
・榎本 綾香。現在16歳。私立能生高校、2年生。委員長。
・身長162。すっきりとした藍色のショートボブ。家ではメガネをしている。
・章文曰く「胸がでかい」
・成績は常にトップクラス。その為、先生たちの評価が高い。
・クラス替えにより、結衣の存在を知る。担当の先生から「どうにか立ち上がれるようにしたい」と言われ奮闘中。
・ジ〇リが大好きで良く見ている。一番は「ハ〇ルの動く城」。
・すっきりした甘いモノが好み。飴を常にポケットに入れている。