テグサーマン   作:クロッカーズ

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《登場人物》
・富田トウマ…文武両道な高校生。テグサー1に変身する。
・飛田慶喜…天才的な頭脳を持つ高校生。
・三千院穂乃花…トウマの幼馴染みである女子高生。
・森涼…冷静沈着な成人女性。卓越した剣術の持ち主。
・レミー・旋風…小生意気な少女。自称『社長』。
・マツナガ…ジン・ガイア帝国の兵士。
・コブンロ…マツナガの部下。


第三話『疾走』

3-1

 

前回の戦いから数日、秋晴れの中で、トウマと飛田は二人揃って登校していた。

 

「...トウマさんのお陰で大分良いデータが溜まりましたよ。まさか、守りたいと思う気持ちが力となって作用するとは…」

 

「あぁ、俺も驚いたぜ。まさか、強い思いによって、力が高まるなんてな…」

 

「それで、いよいよ二体目が完成しましたよ。名前はテグサー2。パワーはテグサー1ほどではないですが、機動力に優れています」

 

「おっ、遂に涼専用の奴が出来るのか。でも、あんな怪我で戦えるのか?」

 

「暫くは難しいと思います。…まぁ本人はすぐにでも変身する気満々でしたけどね」

 

「社員の鑑だなアイツ...」

 

「おっはよーっ!!」

 

早朝からテグサーマンについて話し合う二人を貫く元気な挨拶。それと同時にトウマの背中はドンと押された。振り向くと穂乃花が笑顔で立っていた。

 

「なんだ穂乃花か…驚かすなよ」

 

「おはようございます、穂乃花さん」

 

トウマは背中を擦りながらそっけなく、飛田は同級生ながらも、丁寧に挨拶を返した。

 

「おっはよう、飛田くん!!珍しいね今まで接点のない二人が一緒に登校するなんて。なにかあったの?」

 

「え、えぇまぁ…色々と」

 

「え、なになに、なにがあったの?聞かせて聞かせて!?この前の衝突が切っ掛けなの!?」

 

「え、えっと、その…」

 

「ねぇねぇ、教えて教えてっ!?」

 

初めて接した相手であろうと明るく、積極的に話しかける穂乃花の勢いに飛田はたじたじ。すると、見かねたトウマがゆらりと飛田の前に出た。

 

「なんでもねぇよ、それよりお前、靴下…」

 

「ん…?ヘアッ!?」

 

彼が指差した先を見ると、穂乃花のカラフルでシマシマの短いソックスであった。横を歩く生徒のと比較すれば、それは明らかに学校指定の物ではないと容易に結論づけられる。気付いた穂乃花は顔を赤らめ、思わずその場にしゃがんでしまうのであった。

 

「うわ~、恥ずかしっ!!どうしよう、今から行って取り替えても間に合うかなぁ!?」

 

「まぁ無理だな。ただでさえ、結構ギリギリの時間なんだから…」

 

「え~ん、そんな~!!っていうか、トウマ!!なんで今日迎えに来てくれなかったのさ!?」

 

「行ったぞ。ただ、お前の母親が『まだ穂乃花は寝てる』って言ってたから先に行っただけで…」

 

「そんなら起きるまで待ってよ~!!友達でしょう!?」

 

「そんな所まで面倒見切れるかい。バレないように頑張るんだな。さ、行くぞ飛田」

 

「え、えぇ…はい」

 

「あ~ん、ちょっと待ってよ~」

 

穂乃花を置いて先に行く二人。穂乃花は靴下を限界まで下げると、慌てて二人の後を追うのであった。

 

3-2

 

「はよ~ッス…」

 

「おっはよー!!」

三人が教室に入った途端、トウマはダルそうに、対して穂乃花は元気よく教室の同級生達に挨拶をした。またいつもの二人が来た。そう感じた同級生達は二人を見たが、そのコンビに混じった一人に違和感を感じ、彼らは少々ざわつき始めた。その雰囲気を察した飛田は不安そうにトウマと穂乃花に問い掛ける。

 

「な、なんか僕が二人と一緒に登校するのが異常だと思われてるんでしょうか...」

 

「まぁーしょうがねぇよ、言ったら悪いが、いつも一人でいる奴が男女隔たりなく明るく話すクラスの人気者の女の子と…」

 

穂乃花が続く。

 

「クラスの不良も恐れる顔も体力も人間凶器の裏番長男と突然一緒に仲良く登校するなんて珍しいと思うもんね」

 

「ま、そう気にするなよ。この前の俺達みたいにいつか分かり合える日が来るさ…ところで穂乃花、誰が裏番長だ?俺、裏でそんな事言われてんの?」

 

心外な評価をつけられ、トウマは怪訝な表情を浮かべた。

 

「え、違うの?だって、この前、不良のゴリ山君吹っ飛ばして、停学にしてたじゃん」

 

「えっ、マジかよ…アレ、穂乃花をかけて勝負だと勝手な事言われて追い払っただけなのに、そんなに噂が広まっていたのかよ…」

 

「あ、あはは...」

 

二人の何気ない会話に飛田は愛想笑い。するとチャイムが鳴った。一日の始まり、朝のホームルームが今、告げられた。それからというもの、この日からトウマはなにかある度、飛田と共に授業を進める事があった。一時間だけの軽いグループワーク、体育の授業における二人組の運動。そして、昼食の食堂までも。特段、二人はあえて申し合わせた訳ではない。現時点で二度も共に戦った戦友故、自ずと寄り合うようになったのである。クラスの中心的存在と、教室の片隅でいつも本を読む陰のような存在。クラスメイトは馬の合わなそうな二人の不思議な組み合わせに、怪訝な表情を浮かべたが特に質問する素振りは見せなかった。もっとも、穂乃花だけは除いて。

 

「ねぇねぇ、なんで二人とも急に仲良くなったの?教えて教えて」

 

「なんでもねぇって、しつけーなー…」

 

「もしかして、なんかの学校外の集まりとかで仲良くなったの?」

 

トウマはぎくりと肩をすくめた。見事予想が当たったと感じた穂乃花は、更に突っ込んだ質問をする。

 

「え、だとしたら私も混ぜて混ぜて~なんか楽しそうじゃん」

 

「ダメだ、お前には十年早い!!」

 

「えー、なにそれトウマのケチ~…」

 

授業が終わって放課後、穂乃花は女子クラスメイトと明るく、ハキハキと会話を続けていた。まるで、自分の存在をアピールするかのように。対して、トウマと飛田はキョロキョロとしながら、存在感を消しながらコソコソと校門を出た。その様相はさながら、こそ泥のようであった。

 

「トウマさん、なんで穂乃花さんの目を盗んでまで出なくちゃいけないんですか?」

 

鞄を胸に抱えながら、飛田はトウマに問いかける。

 

「俺達がこんな活動しているのアイツが知ったら絶対参加するって言い出すからだよ。アイツああ見えてヒーロー物大好きだからな。...俺もだけど」

 

「な、なるほど...」

 

飛田が感心したその時、トウマの胸ポケットからテグサロイドのバイブが鳴り始めた。

 

「もしもし」

 

異常事態発生か。そう感じたトウマは懐からテグサロイドを取り出した。

 

『トウマか!?二丁目に怪人級が現れたそうだ!!すぐに来てくれ!!私も向かう!!』

 

電話の相手は涼であった。

 

「了解だ!!...っていうか、お前来るのかよ!?怪我は...」

 

『そんなこといいから早く来い!!』

 

心配を押しのけ、電話を強く切られたトウマは飛田にアイコンタクトで促し、二人は指示された二丁目へと急ぐ。この時彼らは知らなかった。すぐ後ろで穂乃花がその様子を見ていた事を。

 

「ふっふっふっ、二人を泳がす為に見ていないフリをしていたとは夢にも思うまいっ!!な~んで二人が急に仲良くなったのか、なにしてんのかこの目でこっそりと後を追いかけて確かめてやる!!」

 

走る二人を、穂乃花は後から追う。そして同じく辿り着いた二丁目。そこで見た光景に、穂乃花は思わず歩みを緩めた。

 

(な、なにコレ...トウマ達何処に向かってるの...?)

 

破壊されている店の看板に、崩れているブロック塀。逃げ惑う人々。その惨状に穂乃花は周囲を不安そうに見渡す。が、次の瞬間には僅かに安心感を覚えた。崩壊した物の先に、探していた男、トウマがいたからだ。

 

「あっ、いた!!と、トウマ…」

 

穂乃花はトウマに駆け寄ろうとした。しかし、飛田含めてトウマが知らない女性二人組と出会っているのを見て、思わず影に隠れて話を盗み聞きを始めた。

 

「遅いぞ、トウマ!!」

 

穂乃花が見ている黒髪高身長女性、涼は出会い頭にトウマを窘める。

 

「これでも急いで来てんだよ!!怪人級はどこだ!!」

 

「こっちよ!!今日もしっかりと戦いなさいよ!!」

 

もう一人の女の子、レミーはトウマを急かす。

 

「言われなくてもわかってる!!」

 

トウマがそう言った瞬間、彼らより奥の場所で爆発音が響いた。聞くなり顔を見合わせ、現場に向かう四人。

 

「戦う」

 

「怪人」

 

そのキーワードを元に、穂乃花は考えた。

 

(戦うってなに...?もしかしてトウマ、あのジン・ガイア人の怪人と戦っているの...?)

 

予想した穂乃花はこの先に怪人級がいる事を察して足がすくんだ。しかし、しっかりとこの目で確かめたい。そんな気持ちが勝ち、震える足をピンと張り、彼らの後を尾けた。

 

「ケキューン!!」

 

現場の二丁目の住宅街で暴れるのは、怪人級のカモシガン。彼は、突進しては強靭な角で建築物に風穴を開け、カモシカのような足で乗用車を蹴飛ばしては住宅に激突させていた。

 

「う、うわぁ~!!」

 

「キャアッ!!」

 

街を蹂躙させる怪人を見て怯え、逃げ惑う人々。その後ろで、マツナガがいる。更に言えばコブンロも。マツナガはカモシガンが暴れているのを見ながら、ぶつぶつと呟いていた。

 

「くっそ~。二回も失敗したからって、あんなに怒りやがって。まぁいい、今回のカモシガンは我が部署最強の生命体。必ずデータを取って、帝国の土産に…」

 

「待て、ジン・ガイアの怪人!!罪のない人を襲いやがって!!」

 

威勢良く現れたのはトウマ。続いて、涼、飛田、レミーも続く。

 

「ん?ゲッ、この前の白髪野郎!!まぁいい、今日こそ勝って、汚名返上させてやる!!行け、カモシガン!!」

 

マツナガはカモシガンに指示を送った。迫る怪人。トウマは怒りの表情でテグサロイドを握り、叫ぶ。戦士の名を。

 

「チェンジ、テグサーマン!!」

 

トウマの体に力と光がみなぎり、アーマーが装着される。そして組み終わり、次の瞬間に現れたのは、力溢れる戦士、テグサー1であった。

 

「うそっ、変身した!!...カッコいい~」

 

幼なじみが大好きなヒーローになる。その一部始終を物陰で目撃した穂乃花は驚愕、羨望の眼差しとなっていた。後方でそんな事が起こっているとは知らずにテグサー1は渾身のストレートパンチをカモシガンに放つ。しかし、カモシガンは凄まじい脚力で横ステップをして避け、素早くテグサー1の後ろに回って飛び蹴りを放った。

 

「うわっ!!くそっ!!」

 

テグサー1は衝撃で大きくよろめいたが踏ん張り、後ろに向かって拳を横に振り回す。しかし今度は膝を曲げて避けられ、更に思いっきり立ち上がった勢いでカモシガンはテグサー1の顎に自身の角を激突させた。

 

「ぐあっ!!」

 

そうそう痛みが来る所ではない箇所に喰らい、衝撃よりも痛撃で大きく下がるテグサー1。大きく開いた隙を狙って、カモシガンは足、角を使って連続攻撃を放った。

 

「だ、だめだ。機動力と瞬発力ではあっちの方が上だ!!ど、どうすれば...」

 

いくらテグサーマンの装甲が堅牢とは言え、連続で攻撃を喰らえばたまったものではない。その事を自分自身がよく知っていると考える飛田はテグサー1が一方的にやられている姿を尻目に必死で弱点をパソコンで探っていった。すると、彼の肩を不意に誰かが軽く叩いた。見ると、叩いた主は涼であった。

 

「飛田、テグサー2の入ったテグサロイドは持ってきているか?」

 

「え、持ってきてますけど...まさか涼さん、その怪我で戦うおつもりですか!?無茶ですよ!!」

 

「そうよ、アンタ腕と肋骨がへし折れてるのよ!!歩くのだって大変だったのに!!」

 

必死で止める飛田とレミー。それを無視して、涼は腕に巻かれた包帯を外し始めた。

 

「いいから貸すんだ!!このままじゃトウマがピンチなんだ!!...うぅっ、いった~!!」

 

包帯を外した時の動きで腕が患部に対して絶妙な角度に曲がって激痛が走り、涼は思わずその場に座り込んでしまう。

 

「だ、だから言ったのに!!」

 

パソコンをほっぽって心配する飛田。その時、後ろからガシャガシャと固い金属がぶつかり合う音と、複数人の足音が聞こえた。

 

「な、なんだ?」

 

飛田は顔をあげた。その瞬間、彼のすぐ近くを、メニー達が走って横切る。

 

「全員構え!!」

 

隊長らしき人物の指示の元、メニー達は横一列に並んでマシンガンをカモシガンに向けた。

 

「ケキューン!!...ケ、ケキュ!?」

 

カモシガンは動物の勘で察し、避けようとしたが、この時、一瞬の隙をついてテグサー1に足を掴まれている事に気付いた。

 

「今だ、撃て!!」

 

並んだ兵士はマシンガンから弾丸とカモシガンに向けて連射した。ついでに、テグサー1にも。

 

「アイテテテ!!オイ、俺は敵じゃな...アイテテテ!!」

 

連射された弾丸は頑強な装甲でも痛いものは痛い。それは、味方となるであろう人間が撃ったのなら尚更である。テグサー1はそのショックからかおもわず手の力を緩めてしまった。

 

「ケキャーッ!!」

 

「あっ!!」

 

足を無理矢理引き抜いたカモシガンは予想以上のダメージを受けたのか、それとも多勢に無勢と感じたか。電柱や建築物を足場に何度も飛び跳ねてその場を後にした。

 

「あっ、コラ!!カモシガン、逃げんなっ!!チッ、退くぞコブンロ!!」

 

「まっ、待って下さいよ~兄貴~」

 

研究対象であるカモシガンが逃げ、それを追う為に、マツナガはその場を後にした。

 

「…俺達も退くか」

 

そしてテグサー1もこの場にいるべきではないと判断し、同じくその場を後にした。この時もまだ、彼らは気付いていなかった。穂乃花がその後を追っているのを。

 

3-3

 

人気のない場所に移動した路地裏で、テグサー1は変身を解除し、トウマへと戻った。

 

「トウマさん、お疲れ様でした...。あの、お怪我は大丈夫ですか?」

 

トウマの後方で騒いでいた三人の内、飛田だけが彼の元に来ていた。

 

「あぁ、大丈夫だ...尤も、あの怪人より防衛軍から受けたダメージの方がデカいけどな...涼は?」

 

「社長に連れられて病院に行きましたよ...」

 

「ね、ねぇ、二人共、私に隠れてしていたのってコレぇっ!?」

 

路地裏に突如として響く大声。二人は声のした方を見た。そこには腕を腰に当てながらこちらに寄ってくる穂乃花の姿があった。

 

「ほ、穂乃花!?お前、見てたのか!?」

 

「いいからっ!!トウマ、どうなの!?」

 

「い、いいからって…」

 

トウマの質問返しを遮って、穂乃花はズンズンと迫る。こうなったら穂乃花は意地でも聞かない。それを知っているトウマは観念し、はぁ、とため息をつくと、彼女の求める答えを話し始めた。

 

「…ああ、そうだ。俺達は旋風重工の下で戦ってるんだ。最近、この企業も地域の平和に参加し始めたからってな」

 

「えぇっ!!旋風重工って言ったら、世界的なシェアを誇る大企業じゃんっ!!トウマ、そんな凄い所と関係を持ってたの!?」

 

「あると言うか、なんというか…そのプロジェクトに使われるのは俺の父さんと飛田の父さんが作ったアーマー、テグサーマン…今、お前が見た奴な。それが関係して俺は参加しているんだ」

 

「ふ~ん、そうなんだ…と、こ、ろ、で飛田君~?」

 

「ふぇ、なんですか?」

 

「な、なんだよ…」

 

トウマの返答を聞いた穂乃花は瞳を輝かせ始める。その様子に、飛田の横でトウマは物凄く嫌な予感が覚えた。こうなった時の穂乃花は碌な事を言わない。トウマは長年の付き合いでそれを知っていたからだ。

 

「話を聞いていたけど、あのヒーロー、二号もいるんでしょ!!それに今、使える人がいないとか…それなら、私にやらせて!!」

 

「えぇっ!!そ、そんな事言われても…!!」

 

穂乃花の突然のの申し出。飛田は答えを詰まらせる他なかった。

 

「ねっ、お願い!!私、運動神経には自信があるんだ~昔、ソフトボールやってたし!!ねっ、いいでしょっ!!」

 

「うぇ~っと…ど、どうしましょう、トウマさん?」

 

すがるような眼で見つめる飛田。すると、トウマはすぐさま、一言だけ穂乃花に返した。

 

「駄目だ」

 

と。

 

「そう、それじゃこれからよろしく...って、エエッ!!駄目!?なんで!?」

 

まさかの拒否に驚いた穂乃花は思わず二度見。慌ただしく理由を問い詰めた。反して、トウマは穂乃花に対して静かに返し始めた。

 

「今のお前はヒーローになってカッコよくなりたいという考えしか見えない。そんな奴を戦いに出すのは危険だ。だから断った。それだけの話だ...行くぞ飛田、奴の倒し方を研究するぞ」

 

「ま、待ってよ!!そ、それじゃ、どうすればいいのか、せめて理由だけでも…」

 

「来るなっ!!」

 

「えっ…」

 

突然の一喝に足を止める穂乃花。しんと静まる路地裏。すると、次に口を開いたトウマは先程の怒鳴り声と打って変わって、静かに諭し始めた。

 

「...頼む、これ以上仲間が傷つくのは見たくない...」

 

それだけ言うと、トウマは近くの曲がり角に消えていってしまった。飛田もそれに続く。と思いきや、曲がり角に消える直前、彼はひょっこりと顔を角から覗かせた。

 

「穂乃花さん。トウマさんは表面だけを見てただただ参加したいと考えているのを止めさせようとしているんですよ。下手に怪我したら困りますからね。それにテグサーマンは想いを力にする物。だから、想いを強くすれば、貴方も…」

 

「おい、飛田!!行くぞっ!!」

 

「あっ、待ってくださいよ~」

 

トウマに急かされ、飛田も角に消えた。

 

「トウマ…」

 

穂乃花はそれ以上追う事はなかった。最後に見たトウマの背中、それは、一人になりたい。そう語っているのを知っていたからだ。穂乃花は一人、幼馴染の名をぽつりと呟き、その場に取り残されるのであった。

 

3-4

 

それから翌日、今度は三丁目の公園の巨大橋に同じカモシガンが現れ、トウマ達テグサーマンの関係者は急いで現場へ急行していた。

 

「くそっ、どうやら情報によると防衛軍は敗走したらしいぞ!!...っていうか涼、いい加減ベッドで寝てろ!!」

 

トウマは走りながら、負傷中の涼が来ている事を指摘していた。

 

「ふん、お前達だけに任せられるか。それよりトウマ、奴の弱点は見つかったのか?」

 

「全然。修理にかまけていたからな。でも行かない訳にはいかねーだろ」

 

「とにかく、頑張りましょう!!」

 

飛田の激励にトウマ、涼、レミーはおうっ、と答え、トウマは「チェンジ、テグサーマン!!」という掛け声と共にテグサー1へと変身し、気合いを入れて走り出した。

 

「行くぜ、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

テグサー1が叫んだのと同時刻、自宅にいた穂乃花はトウマに仲間外れにされた事に未だに憤慨していた。

 

「なによ、トウマったら、自分だけあんなカッコいいの着て!!人手が足りないんだったら私を頼れっつーの!!」

 

「…それにしても、飛田君が最後に言っていた想いってなんだろうな。カッコイイヒーローになりたい。それだけじゃダメなのかな?」

 

穂乃花は椅子に座って深く考える。すると次の瞬間、突如立ち上がって部屋の中心に向かった。

 

「…まぁ、それはそれとして、いいなぁ、トウマは。今頃あのカッコいいのに変身してるんだろーなぁ。こんな感じで、トォーッ!!、ヤァーッ!!って...」

 

トウマがテグサー1へと変身して戦う姿を想像しながら、穂乃花は脳内が作り上げた敵にパンチ、キックを放つ。華麗な攻撃を前に、怪人はバッタバッタと倒れ、背景には煌めいた光が舞っていた。

 

「トォッ!!」

 

何回か放ったか忘れ始めた頃、穂乃花の足はタンスに激突、振動で飾っていた花柄の写真立てが転げ落ち、鈍い音を立てて彼女の頭にぶつかった。

 

「いった~なによ、もう~」

 

穂乃花はぶつかった足と頭をさすりながら、落ちてきた物を拾った。写真に映るのは穂乃花が幼い頃に撮って貰った自分とトウマのツーショットであった。

 

「はは、ちっちゃいな~。そういえば、あの時、私は嫌がるトウマを引っ張って、撮って貰ったんだっけ」

 

穂乃花の思い出を証明する様に、写真の穂乃花は満面の笑み、彼女に腕を組まれているトウマの表情は実に面倒くさいを顔に露わにしていた。

 

「確か、トウマと初めて会ったのは…」

 

穂乃花はトウマと初めて知り合った小学二年生の時を思い出していた。

 

夏休みになり、近付いていてはいけないと先生や両親に固く言われていた沼地に穂乃花は女友達と一緒に内緒で探検していた。その探検は今まで見た事がない生き物が沢山生息し、それに夢中になっていた二人は帰り道をすっかり忘れ、夕暮れになっても帰るに帰れない状況に陥ってしまった。泣きじゃくる友人の手を引っ張って帰り道を探す穂乃花。すると、茂みから四つ足の生き物が現れた。

 

『ウゥ~、ガルルルルルル...』

 

それは見るからに凶暴な野犬であった。縄張りを荒らされてか、彼は怒り心頭。唸りを上げて今にも飛び掛かりそうであった。

 

『あ、あわわ...』

 

『ワンワンッ!!』

 

『キャーッ!!』

 

穂乃花は噛みつこうと飛びかかる野犬に思わず悲鳴を上げてしまう。その時、同じ茂みから同い年位の子が飛び出してきた。

 

『こんにゃろー!!』

 

『キャインッ!!』

 

その少年は野犬を木の棒で殴り飛ばすと、穂乃花の手を引っ張って走り始めた。

 

『おい、こっちだ!!』

 

『えっ、あの、キャッ!!』

 

よろよろと起き上がり、追いかけてきた野犬から必死に逃げ続ける三人。すると、住宅の明かりが見え始めた。この先は人が大勢いる。それを察した野犬は素早く引き返し、やっとの思いで三人は沼地からの脱出に成功するのであった。

 

それから穂乃花と女友達は彼女達の捜索を始めようとしていた両親と町内会の人々から説教を受けていた。説教が終わって横を見ると、先程の少年が保護者の人に怒られながら手を引っ張っられて連れていかれていた。穂乃花は彼に駆け寄り、助けてくれたお礼を述べる。

 

『あ、あの!!助けてくれてありがとう!!えと...』

 

『...別に、たまたま通っただけだ。お礼なんかいらねーよ。イテテ、イテーよ、おっちゃん。』

 

『ねぇ、せめて名前を聞かせてっ!!』

 

『...トウマだ』

 

『...トウマ』

 

思い返しを終え、穂乃花は感慨深げに頷く。

 

「…あの後、お母さんから聞いたけど私の事を捜そうとした人達の話を聞いた後にいなくなったらしいんだよね。」

 

「多分、私達を捜そうと、クラスの子が傷つくのを見たくなかったから飛び出したんだろうなぁ...」

 

「それからトウマと仲良くなったけど、私ずっとトウマに守られてばっかりだったっけ」

 

「...トウマ」

 

穂乃花がトウマに守られてばっかりの過去を思い出し始めたその時、ジン・ガイアが襲撃した際に鳴る警報アラームがけたたましく鳴り始めた。

 

『緊急警報、緊急警報。只今、三丁目の東田公園にて怪人級が出現しました。近くにお住まいの方は直ちに避難を...』

 

「...!!トウマが戦っている。また皆を守る為に...傷ついて」

 

「…私、このままトウマに守られているだけでいいのかな...?」

 

少しの沈黙の後、穂乃花はなにかを決意した。それが顔に表れると、スクッと立ち上がった。

 

「私...行かなきゃ...!!」

 

一方でテグサー1は前日同様カモシガンの機動力に翻弄されていた。カモシガンは今度は掴まれない様にジャブを二、三発当てて後方へバックステップ、もう一度接近して当ててはまたバックステップを繰り返していた。

 

「くそっ、くらえ!!」

 

テグサー1は腰につけていた拳銃『ハンドシューター』で撃つが全く当たらない。 ピョンピョンと跳び跳ねて挑発するカモシガンにテグサー1は苛立ちを覚えて破れかぶれの突撃をするが、それでも躱され、反対に腹部に飛び蹴りを喰らい、果てにはダウンしてしまった。

 

「ぐあっ!!」

 

「あぁっ、テグサー1が!!」

 

「やはりアイツではだめか、仕方ない、私が出る!!テグサロイドを借りるぞ!!」

 

「え、あ、ちょっと!!」

 

涼は飛田から承諾を得る前にテグサロイドを奪い取り、テグサー2へと変身しようした。しかし、テグサー1にトドメを刺そうとしたカモシガンは野生の勘で増援が来ると気付き、近くにあった木の棒を「ケキャー!!」と叫びながら涼に投げつけた。

 

「うわっ!!...し、しまった!!テグサロイドが!!」

 

棒が腕にぶつかり、涼はうっかりテグサロイドを投げ飛ばしてしまう。

 

「ああっ!!テグサロイドがっ!!」

 

飛田の叫ぶ声と共に、誰もが地面に激突しテグサロイドが破損すると思った。しかしその時、偶然にもそれを両手でキャッチする者がいた。ホッとしたのもつかの間、驚きを隠せなかった。掴んだ人間。それは穂乃花であったからだ。

 

「君は...飛田が言っていたクラスメイトか。ありがたい、それを返してくれ!!」

 

涼が手を出して催促したが、穂乃花は返す素振りも見せない。それどころか敵を睨み付け、変身の構えをした。

 

「あ、アイツなにを…」

 

「トウマ…私、戦うよ!!」

 

レミーの声に答えるように、穂乃花はトウマに向けて決意を現した。

 

「な、なに…!?お前、戦うなんて無茶だ!!やめろ、ここは俺に任せておけ!!」

 

テグサー1はカモシガンに足で踏まれながらも、穂乃花の変身を止めようとした。それでも、穂乃花は変身の構えを解く事はない。すると、見かねた飛田が彼女の元に慌てて近寄った。

 

「穂乃花さん、トウマさんの言う通りです。戦いってのは思っている以上に危険です。中途半端な気持ちで戦っても、あとに残るのは怪我と後悔では…」

 

「それなら、トウマはなんで戦っているの…」

 

「えっ…」

 

割り込んできた穂乃花に、飛田は答えに詰まる。

 

「トウマがなんで戦っているか、私知ってる。誰かが傷つくなら、自分が傷ついた方がいい。あの時からそう思っているから戦っているんでしょう?」

 

(あの時…?)

 

穂乃花のワンフレーズに飛田は疑問に思った。その思いを知らずに、穂乃花は話を続ける。

 

「トウマ、覚えている?私達が初めて関わったあの日。あの時、誰にも言わずに飛び出して、私達を助けてくれた。私、あの時のお返し、まだしていないよね?」

 

「だから今、守られるだけじゃなく、トウマが守りたいって思う皆を守りたいっ!!それじゃあ、想いにならないかなぁ!?」

 

先日の靴下履き間違い少女とは別人と思える程の確固たる信念の元による宣言。その時、それに呼応するように、テグサロイドが蒼く光った。飛田は驚愕し、彼女の肩に手を置いた。

 

「こ、これは…!!穂乃花さん、貴方をテグサーマン二号、つまりテグサー2として任せますっ!!」

 

「えぇっ!!いきなりどうしたの!?」

 

穂乃花は自ら立候補したにも関わらず、思わず反対に聞き返した。飛田はテグサロイドを指さす。

 

「そのスマホみたいな奴、テグサロイドは想いを力にする機能があるんですっ!!つまり、テグサロイドは今の穂乃花さんの想いを汲み取り、力になりたい。そう考えて光った…という訳ですっ!!さぁ、変身しましょう!!」

 

「よ、よし…!!あっ、でも、変身ポーズはどうしたら…」

 

「大丈夫ですっ!!それは適当で、要は最後は画面下のボタンを押せばいいんですからっ!!」

 

「オッケー、それじゃあ…」

 

穂乃花は数秒、目を瞑ってどう動くか思案した。その間、目の前ではテグサー1がカモシガンと戯れている。そして、穂乃花は目を開き、豪快に腕を振り、大いに叫んだ。テグサー1と共に戦う、新たな戦士の名を。

 

「チェンジ、テグサー2!!」

 

穂乃花の掛け声と共に、光に包まれた彼女の身にアンダーアーマー、硬質装甲が装着され、彼女をテグサー2へと変えた。V字のゴーグルにヘルメットを被せ、後頭部に小さなアンテナ二つ、黒地のボディースーツの上に胸部にアーマーを装着したその姿はテグサー1と違い、軽々と動きそうな、華奢なスタイルをしていた。

 

「テグサー2、只今参上!!」

 

固有武器、二刀流の剣、風竜剣を持ってヒーロー風味の身を屈めたポーズを取ったテグサー2。遂に初陣であると、彼女は気合いを入れて駆け出した。

 

「いくぞぉぉぉぉっ!!」

 

...のだが、自分のパワーアップに脳と体が追い付かず、テグサー1とカモシガンを通りすぎ、近くの木に激しくぶつかった。その衝撃で、木々の葉は彼女の頭に降りかかる。

 

「いった~」

 

ぶつけた鼻をさすり、それと頭の葉っぱを払うテグサー2を見て、今のうちだと野生の勘を感じたカモシガンはテグサー1を蹴飛ばすと素早く彼女に近付き、角を突き刺そうとした。

 

「わわっ、来ないで来ないで!!」

 

突然の襲撃、それも鋭利な角が迫る事にパニックになったテグサー2は剣を闇雲に振り回して対抗する。しかしカモシガンはひょいと避け、再度掴みかかる。

 

「きゃあっ!!」

 

怪人の強面な顔にビビったテグサー2は慌てて後ろ走り。慣れない彼女の体は自身が思う以上に大きく引き下がり、今度は近くのベンチに激突、背もたれを支点に、激しくズッコケた。

 

「うぅ~、いったた~」

 

テグサー2は支点となった腰をさすってゆっくりと立ち上がった。だが、スローな動きがあだとなった。カモシガンは素早く彼女の後ろに回ると、太い腕でチョークスリーパーホールドを仕掛けた。

 

「ガッ、グゥッ!!は、離して…!!」

 

テグサー2は剣を振って全力で抵抗した。しかし、対象は背後。ただただ横に振るだけではかすりもしなかった。

 

「ま、まずいぞ…!!穂乃花さん、風竜剣の柄をお互いくっつけてくださいっ!!それで、後ろの奴を突き刺せるはずです!!」

 

テグサー2は飛田の指示の元、強張る腕で柄を合体させた。すると、二つの剣は繋がり、一本の槍となった。

 

「あっ、長い…!!これなら…!!」

 

今の形状を目の当たりにしたテグサー2は下の刃でカモシガン足の甲を思い切り突き刺した。

 

「ゲギャッ!!」

 

突然の痛撃。カモシガンは思わず腕を離し、大きく下がった。追撃をしようとテグサー2は構えたが、その前に、飛田の指示が再度飛んできた。

 

「よし、次は隣のスイッチを押して下さいっ!!」

 

テグサー2は先ほど押したスイッチの右隣のスイッチを押した。すると風竜剣は二つの刃が九45度曲がって合わさり、取っ手に横付けする事になった。『銃撃モード』へと変形が完了したのを確認した飛田は再度指示を送る。

 

「それは銃撃モード!!その形態なら銃弾を発射出来ますっ!!」

 

「よーしっ!!」

 

テグサー2は膝をつき、引き金を引いた。その瞬間、刃の間からはエネルギー弾が数発発射、カモシガンは避ける間もなく、全弾命中した。その衝撃で大きくのけ反る。飛び散る火花。

 

「い、今だっ!!」

 

テグサーは武器を二刀流モードに変形させ、突撃しようと一歩、歩みを進めた。しかし、それ以上は進まなかった。もし、またさっきと同じくどこかにぶつかって傷ついたら…そう考えた瞬間、横から一声掛かった。

 

「穂乃花!!迷うなっ!!飛べっ!!」

 

アドバイスの主。それは、テグサー1の物であった。テグサー2は彼を見て小さく頷くと、その言葉の意味を理解したように、腰を深く屈めた。

 

「はぁっ!!」

 

次の瞬間、テグサー2は跳んだ。低く低く、カモシガンに向かって一気に。

 

「うおおおおっ!!」

 

「ギュエアッ!!」

 

テグサー2の斬撃はカモシガンの腹を斬りつけた。斬った張本人はそのまま通過、素早く屈むと、もう一度跳んだ。そして、再度斬撃。今度は自慢の角を叩き落とした。

 

「グ、グゥエエ…」

 

右角を失くし、フラフラになるカモシガン。それを見た飛田が新たな指示を出した。

 

「よし、これでラストだ!!テグサー2、今度は剣をもう一回銃撃モードに変形させて下さい!!そして、トリガーを長押しですっ!!それで好きな物、必殺技が出ますっ!!」

 

風竜剣を銃撃モードに変形させたテグサー2はトリガーを長押し、刃の部分に光のTE粒子エネルギーを集中させ、激しく光らせた。狙うは襲い来る敵、カモシガン。

 

「風竜剣・フルバースト!!」

 

テグサー2は必殺技を叫びながらトリガーを放した。その刹那、激しい稲妻状の光線が剣先から放たれ、カモシガンの体を貫いた。

 

「ケ、ケキャァァァァァァァ!!」

 

カモシガンは衝撃で後方へ激しく吹き飛び、地面に激突、転がった。そして、それでもなんとか立ち上がろうとしたが、その瞬間に全身から火花を吹き出して倒れ、膝をつき、うつ伏せに倒れるとすぐさまその場で爆散した。

 

「あぁ~、な、なんとか…」

 

広がる爆炎を前に、テグサー2は穂乃花へと戻り、地べたへと膝を着ける。その時の彼女の表情はやらねばならない事、自分の意志を貫き通した戦士の、ホッとした一時の顔であった。

 

事務所に戻り、四人は改めて親睦を深めていた。

 

「...自己紹介はコレぐらいにして、涼さん、社長、穂乃花さんを仲間に入れていいですね!?」

 

飛田の質問に対し、涼は「まぁ、とりあえずは、な」と静かに答え、またレミーは「私は勿論いいわ。一人より二人の方がいいもんね」と嬉しそうに答えた。

 

ようやく認められ、ぱぁっと明るくなった穂乃花は「よろしくお願いします!!」と元気に挨拶を返した。

 

「んじゃ、新入りにはコレを読んでもらうか」

 

すると、奥に引っ込んでいた最後の一人、トウマは一冊の本を穂乃花の前にドサッ、と置いた。そこに書かれているのは『テグサーマンマニュアル』であった。

 

「と、トウマ...もしかしてコレって...?」

 

横から見ると国語辞典のように分厚い本に対し、嫌な予感を感じた穂乃花は恐る恐るトウマに質問した。

 

「見りゃ分かるだろ、テグサーマンのマニュアルだ。」

 

「えぇっ、あれって変身して自動学習とかないの?」

 

「そんなのある訳ないだろ...頑張れ、俺だって今一生懸命読んでやっと半分まで読み終えたんだから」

 

「そ、そんなぁ~…うわぁ~」

 

穂乃花はマニュアルをペラペラとめくり、びっしりと書かれた難しい単語に、先程のウキウキとした表情から一転、辟易とした顔になった。

 

「まぁ期末ギリギリ赤点回避の点数のお前じゃもうちっとかかるかもしれないがな。ファイトファイト~」

 

「うん、がんば...って、トウマー!!なにさりげに私のテストの点数ばらしてんのコラー!!」

 

これを言えば穂乃花に追いかけられる。それを熟知しているトウマは一足早く廊下に飛び出していた。

 

「待てー!!」

 

「はっはっはっ、やだよーだ、っと」

 

二人の仲睦まじい追いかけっこ。それを見た飛田はクスッと、社長はアハハハと大笑いするのであった。

 

 




こんばんは!!
第三話とハイライト画像の投稿となります!!
よろしくお願いします!!

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