最強のエンジョイ勢が空を駆る   作:鉄血

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第ニ十話

「もしもし!?織斑くん聞いてます!?凰さんも!聞いてますー!?」

 

ISのプライベート・チャンネルは声を出す必要はないのだが、そんなことを失念するくらい真耶は焦っていた。

なんせ今、織斑千冬が居ない中でのイレギュラーだ。

遮断シールドや扉がロックされ、どうしようも出来ない中、平然でいられる人間がどれほどいるものか。

そんなパニック状態の中、真耶はふと、あることに気付く。

 

「あ、あれは───」

 

「ラファール・リヴァイヴ?何故───」

 

映像に映るラファールとそのパイロットに二人は目を見開いた。

 

 

◇◇◇◇

 

 

「くっ・・・・!」

 

一撃必殺の間合い。一夏の放ったその一撃は謎のISにするりと躱されてしまう。

これでもう四度目だ。当てるチャンスを四度、逃したことになる。

 

「一夏っ、馬鹿!ちゃんと狙いなさいよ!」

 

「狙ってるっつーの!」

 

普段なら躱せる筈のない速度と角度で攻撃をしている。だが、敵ISは全身に付いたスラスターの出力が尋常ではないのだ。零距離から離脱するのに一秒とかからないし、鈴がどれほど注意を引いても一夏の突撃には必ず反応して回避行動を優先する。

 

(どうすればいいんだよ!)

 

シールドエネルギー残量が60を切っていた。バリアー無効化攻撃を出せるのは、恐らくあと一回だろう。

 

「ああもうっ!めんどくさいわねコイツ!」

 

鈴が焦れたように叫ぶ。

 

(どうすればアイツの動きを止められる!?どうすれば───)

 

「───一夏ッ!!」

 

「───ッ!?」

 

鈴の叫び声と同時に一夏は顔を上げる。

敵ISの銃口が一夏に向けられていた。

 

「しまっ───!?」

 

油断した!

一夏は回避行動を取るがもう遅い。

敵ISが一夏に目掛けてビームを放とうとしたその時だった。

 

「・・・・・・」

 

敵ISが一夏への攻撃を止めいきなり回避行動を取る。

そしてつい先程まで敵ISがいた場所に、弾丸が横切る。

 

「援軍!」

 

「・・・!あれは───」

 

鈴が援軍が来たのかと顔を明るくし、逆に一夏はその男の姿を捉えた瞬間、顔を歪めた。

 

「お前がイレギュラーか。アリーナにない機体と戦うのは初めてだ。退屈させてくれるなよ」

 

フロイトは嬉しそうに自身が駆るラファール・リヴァイヴを加速させる。

敵ISはフロイトに大型の銃口を向け、引き金を引く。

放たれたビームは最低限の回避で避けたフロイトの横を通り過ぎて、遮断シールドに直撃した。

そんな一瞬できた隙を逃さず、手にしたアサルトライフルで撃ち返すと、敵ISはあり得ない反射能力でその攻撃を回避した。

人間ではまずあり得ないその反応速度にフロイトはつまらなさそうに呟いた。

 

「無人ISだな。そういう動きだ」

 

シミュレーターで何度も見た面白みがないAI制御の動き。

それが分かるとフロイトは一気に加速し、その無人機にグレネードを発射する。

それに反応した無人ISはすぐさま回避行動を取るが、その回避した先にフロイトはバズーカを構えていた。

 

「だからこんな簡単な陽動に引っかかる」

 

「・・・・・・」

 

一瞬───ほんの一瞬だった。

かなり離れていた筈のフロイトが今、回避した自分の場所にいる?

感情がない筈のそのISは対応出来ないイレギュラーを前に硬直した。

───ERROR───速やかな対応を───ERROR───どうやって?ERROR───ERROR───ERROR───イレギュラーを確認。

 

「確かお前もISなんだろう?ならお前のコア───俺が貰っていくぞ」

 

そこで映像は途切れた───




フロイトの人外じみた機動にバグる無人機ちゃん
お前のコアは俺が貰っていく発言するフロイト君。

そして蚊帳の外な主人公ズ。

確か、原作だとISコアに人格があるってあったような気がするけど、もしそれが本当ならフロイト君のバトルジャンキー&アセン変更という名の身体弄られされかねない?
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