最強のエンジョイ勢が空を駆る   作:鉄血

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第三十一話

「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」

 

「はい!」 

 

一組と二組の合同実習。一組でやるよりも倍の人数の為か、出てくる返事も妙に気合いが入っている。

今回は実戦訓練であるので普段サボるフロイトも今回は早く来ていた。

 

(今日は千冬と遊べるといいが。いや、その前にコイツか眼帯の奴と遊ぶのが先だな)

 

訂正。ただシャルル達と遊びたいだけだった。

ワクワクしているフロイトに対し、無駄話をしていたセシリア達が何処ぞの馬鹿のせいでストレスマッハの千冬に出席簿アタックされていたがそんなことはどうでもいい。

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。ちょうど活力が溢れんばかりの十代女子もいることだしな。───凰!オルコット!」

 

「な、なぜわたくしまで!?」

 

完全なとばっちりであるが、千冬には大体の理屈は通用しない。まあ、その理屈が通用しない千冬にも通用しない問題児がこの学園にいるが。

そんな反論をするセシリアと鈴音に千冬は言う。

 

「専用機持ちはすぐにはじめられるからだ。いいから前に出ろ」

 

「俺はやらなくていいのか?」

 

「お前がやったら授業にならないだろうが」

 

フロイトの場合は完全に遊びである。

 

「だからってどうしてわたくしが・・・」

 

「一夏のせいなのになんであたしが・・・」

 

ぶつくさと文句を言う二人に千冬は言う。

 

「お前らは少しはやる気を出せ。───アイツにいいところを見せられるぞ?」

 

「やはりここはイギリス代表候補生、わたくしセシリア・オルコットの出番ですわね!」

 

「まあ、実力の違いを見せるいい機会よね!専用機持ちの!」

 

千冬のその言葉に二人のやる気ゲージが急上昇する。

一夏だけはキョトンとしているが、知らなくていいことだろう。

 

「それで、相手はどちらに?わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」

 

「慌てるなバカども。対戦相手は───」

 

と、そこまで言った所でキィィィンと、空気を裂くような音が空から聞こえてきた。

空を見上げたフロイトはその原因を見て納得した。

 

「なるほど。真耶が相手をするのか」

 

確かに彼女等の相手には絶好の人物である。

フロイトからしてみれば物足りなくても、代表候補生の奴らからしてみれば彼女も凄まじい腕を持つのは確かだ。

そんな納得をするフロイトを他所に真耶の悲鳴が響き渡る。

 

「あああーっ!ど、どいてください〜っ!」

 

「え?なに?───って、うわ!?」

 

そう言って彼女の操るISが白式を展開した一夏へと激突した。

 

「・・・相変らずマヌケだな。真耶は」

 

「えっ?知ってるの?」

 

横で首を傾げるシャルルにフロイトは答えた。

 

「ああ。何度もやりあった仲だ。最近はよく粘るようになってきて面白い相手なんだが」

 

「や、やりあった・・・」

 

そう笑うフロイトに対し、まだフロイトの事を何も知らないシャルルは顔を赤くした。

 

「どうかしたか。顔が赤いようだが?」

 

「う、ううん!?何でもないよ!?」

 

「そうか」

 

何でもないと答えるシャルルにすぐにフロイトは興味を無くし、他所で修羅場になっている一夏達を見て、フロイトは笑った。

 

「普段からあれくらいの殺る気があれば楽しいんだがな」

 

 

 

一方四組の教室は───

 

 

(フロイト・・・あの人に変な誤解されないといいけど)

 

そう思う簪であった。

 




かんちゃんに作者からの一言。

現在進行系でめっちゃ誤解されているぞ
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