最強のエンジョイ勢が空を駆る   作:鉄血

33 / 41
第三十三話

「さて・・・千冬はお前等に操縦者としての技術を教えろと言っていたが・・・俺から言えるのはシミュレーションを繰り返して動きを覚えれば自然と身につく。以上だ」

 

「いや、まあ・・・そうなんだけど・・・」

 

「どうすれば操縦技術が上手くなるのかなって言う話で・・・」

 

フロイトの雑でいて当たり前な説明に教えてもらう側の生徒達もどう説明すればいいのか分からないと言った様子だった。

そんな彼女達にフロイトは言う。

 

「お前等は勉強やスポーツをするときどうやって覚える?何度も予習、復習、反復練習をするだろう?ISの操縦技術も同じだ。反復練習をして身体に覚えさせろ。俺はそれで覚えた」

 

「・・・うーん」

 

「確かにそうだけど・・・」

 

確かにフロイトは間違ったことは言っていない。言っていないのだが、それが説明になっていないのだ。

 

「・・・何が分からないんだ?」

 

微妙な反応をする彼女等にフロイトは聞くと、彼女等は言った。

 

「ISの操縦をしている時のヴェスパー君は何を意識しているのかなって・・・」

 

「ああ」

 

彼女達の質問にそういうことかとフロイトは納得する。

つまりは戦闘中の自分は何を意識しているのかと彼女達は聞きたいのだと理解したフロイトは言う。

 

「そうだな。俺が戦闘中に気にしていることと言えば相手の動きだ。相手の動きを見る。たとえば千冬の弟のISは近接武器一つだけだ。そんな相手には引き撃ちをすれば相手が対策していない限り勝てる。対策して急接近してくる奴には近距離で避け辛い武器で迎撃してやればいい。つまりは相手の動きを見ろだ」

 

「あー・・・」

 

あまりISを触っていない彼女達は操縦の際、何を気にして動かしているのかと聞いていたのにそんな戦闘の立ち回りのことを説明されても困るのである。

困った顔をする彼女達にフロイトは近くにいた山田先生を見て思いついた。

 

「少し待っていろ」

 

フロイトは彼女達にそう言って山田先生のもとへ足を運ぶ。

 

「あれ?ヴェスパー君、どうかしたんですか?」

 

近づくフロイトに首を傾げる(哀れな犠牲者)山田先生。

そんな山田先生にフロイトは─── 

 

「今から彼奴等に実戦を見せるから付き合え」

 

「へっ?」

 

フロイトのその言葉に呆然と引っ張られる山田先生。

 

「あ、あれ?ヴェスパー君?なんで山田先生を連れて来てるの?」

 

困惑する彼女達にフロイトは笑った。

 

「今から真耶と実戦してお前等に見せる。だからちゃんと見て動きを盗め」

 

そう言ってフロイトはラファール・リヴァイヴを装着すると山田先生に言った。

 

「さあ真耶。始めようか」

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

三十秒後───

 

 

「きゅう・・・・」

 

 

ダブルショットガンに拡散バズーカと大型グレネードランチャーによる誉れもクソもない(一夏メタ)アセンに引き撃ちをしようとした山田先生を速攻で叩きのめすという結果に彼女等は遠い目をしていた。

 

「どうだ。分かったか?」

 

足元で伸びる山田先生を他所にフロイトはそんなことを言ってくる。

そして彼女達が思ったのは───

 

火力こそが正義なんだなと

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。