便利屋のアルバイト   作:一般通過アルバイター

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ノリと勢いとテンションで書いた。
文字数多すぎで疲れた……。


本編
プロローグ〜ハジケの出会いは唐突に〜


 

 

 

澄み渡る青空。

 

その日もお天道様がキヴォトスを照らし綺麗な街並みに彩りを与える爽やかな日。

 

そんな日でありながら──

 

 

「なんで私たちが不良たちと戦わないといけないのよ!」

 

 

──そこでは銃撃戦が繰り広げられていた。

 

ミレニアムサイエンススクールの早瀬ユウカ。トリニティ総合学園の羽川ハスミ、守月スズミ。ゲヘナ学園の火宮チナツ。

そんな彼女らの後ろに控えるのは"先生"と呼ばれるとある男が1人。

 

相対するは連邦矯正局から脱走した不良生徒数十名。

 

先生の指揮の元戦闘を続ける4人の少女たち。

目指すは"連邦捜査部S.C.H.A.L.E"、通称"シャーレ"のオフィス。不良らに襲撃され占領されたそこを奪還し、先生を送り届けるのが彼女らの目的である。

 

しかし、不良らの数は減らない。

戦力は拮抗。焦れったい場面が続く。

 

「───っ!戦車が進軍してきます!先生!指示をお願いします!」

 

先頭に立つユウカの言葉に少しだけ慌てる様子の先生。

指示を飛ばし迎え撃とうとした。

 

 

 

………そんな時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんよ姉ちゃん。そこ通るよー」

 

 

「「「………え?」」」

 

 

 

 

 

唐突に横から飛び出てきた大型トラック。

それに跳ねられる戦車。

 

不良たちも数名はね飛ばされ、戦車も横転。

そんなトラックを運転していたのは。

 

 

「おいおい、祭りでもやってるのか?こんな大勢で楽しそうに………俺も混ぜて」

 

「「「タローだ!タローが出たぞぉ!!」」」

 

 

不良たちと4人の少女の声が重なった。

 

止まったトラックから降りてきたのはかの有名な"ハジケリスト"、田中タローその人であった。

 

 

「な、なんでアンタがここに…!?」

「楽しそうな匂いをかぎつけたから……トラックで来た!」

「「「今すぐ帰ってください」」」

 

 

ユウカの言葉に元気よく返すタロー。

そんな様子を見てその場にいるもの達(先生以外)は一斉に頭を押えた。

 

 

「それで?今何してんの?」

「……はぁ、先生をシャーレのオフィスに送り届ける任務中よ。だから遊んでる暇はないの。帰ってくれない?」

 

 

ユウカの言葉に顎に手を当てなるほどと首を縦に振るタロー。

やがてタローはなにか閃いたように左手の手のひらに右での拳をポンッと置いた。

 

 

「フッ、やはりシャーレか。いつ出発する?私も同行しよう」

「お願いだから帰って…!」

 

 

キメ顔で決めるタローだが、断固として拒否するユウカ。

そんなことお構い無しとばかりに彼は先生の目の前まで来て、手を出し握手を求めながら口を開いた。

 

 

おうおう、ひれ伏せ先生!

             ワシの名はタロー!

キヴォトスボールを8つ集めて夢のフルコースを完成させ、ひとつなぎの大秘宝を見つけ出す旅をしている死神代行の攘夷志士だってばよ☆」

 

「「「「………」」」」

「……え?あ、うん……よろしく…?」

 

 

最早4人の少女からすれば慣れた光景。故に下手にリアクションを取らない。

しかし、目の前の先生はこんなノリとテンションは初めてのもの。

しどろもどろになりながら先生はタローの差し出された手を握った。

 

そして、がっちりと握手を交し、視線が交差する。

 

 

 

その瞬間、タローの背中に電撃走る…!

 

 

 

この目の奥に隠された内なる情熱(変態性)

タローは感じた。この目の前の男は"こちら側の世界"の住人だと。

 

手を握り、空を見上げ、タローの目からは塩辛い汗が流れ出ていた。

 

 

「どうやら俺達は……"親友(ブラザー)"のようだな…!」

 

「なにゆえ…!?」

「「「「えぇ……?」」」」(困惑)

 

 

怒涛の展開に驚く先生、困惑の少女たち。

最早この場はハジケフィールドが生成されている。

 

 

「……って、こんなことしてる暇はないのよ!アンタに構ってる時間は無いの!邪魔するなら黙ってて!」

「不良生徒たちがブラザーの邪魔をしているというのだろう?よかろう、我が同士の行く手を阻むものはこのタローが天誅してやる!」

 

「「「………っ」」」

 

 

タローの気迫に押された不良たち。

 

この不良達がゲヘナ所属のものだったのならこれだけで道を開けるものなのだがあいにく彼女らは矯正局を逃げ出してきた不良たち。

もちろん道は譲ろうとはしない。

 

 

「き、来てみやがれ!」

「全員隊列を崩すな!」

「攻めろ攻めろ!」

 

「行くぞ!ユウカァ(太もも)!」

「なんか失礼な呼び方されてる気がする!」

 

 

攻め込んでくる不良たち。

共に走り出すタローとユウカ。

 

走りながらタローはユウカの腕を握った。

 

 

「………え?」

 

「いっくぞぉ…!

真名解放!宝具展開!"飛翔する太もも(ムチムチ・インパクト)"!!

 

「ひゃあぁぁぁぁあッ!!」

「「「うわぁぁぁぁぁあ!!!」」」

 

 

そのまま腕を引き、不良たちの元へユウカを投擲。それはさながらボウリングのように不良達を吹き飛ばし、ユウカは地面へ打ちひしがれる様に転がった。

 

それを見てすぐさまユウカの元へ走り寄るタロー。

すぐさま抱き起こし、肩を揺すり声を張り上げた。

 

 

「大丈夫かユウカァ(太もも)!この傷どうした!?誰にやられた!?」

「………っ」

 

 

方を揺すり呼びかけるが返答は無い。

それを見てタロー、ワナワナと肩を震わし不良達の方を鋭い眼光で睨みつけた。

 

 

「お前らァ…!よくもうちの太もm……ムチムチ下半s……ユウカをォ…!許さん!骨も残らねぇと思え…!

 

「「「(ええええ!?理不尽ッ!!!)」」」

 

「………………」

 

 

そして、驚愕する不良達を他所に黙り込むタロー。

彼はおもむろに手を伸ばし、抱き起こしたユウカのスカートをめくった。

 

 

「何どさくさに紛れて自然にスカート捲ってるのよ!!」バキッ

 

「ぐえ…ッ!」

 

 

渾身のストレートパンチがタローの顔面を捉えた。

いいぞ、そのままやってしまえ。

 

 

「ふ、ふふふ。この限られた状況下でこうまで拳に体重を乗せるとは……パンチの威力もパンツの柄も大人の階段を上ってると言うのか…!」

「うるさい!死ね!具体的に5回は死ね!」

「へ、へへ。いてぇぜ。頬じゃなく心が……」

 

 

真っ赤な顔でスカートを抑えるユウカと赤く腫れた頬を抑えるタロー。

そして、放っとかれる不良たちに展開に追いつけてない先生。

これはもはやタローワールドに引きずり込まれたということだ。

 

なんてことだ。もう助からないゾ。

 

 

「え、ええと……彼は……?」

「……田中タローさん、です」

「キヴォトスでは知らない人はいないほど有名な変人です」

「うちの、ゲヘナ学園の生徒です……」

 

「彼はいつも……"ああ"なの…?」

「ご迷惑おかけしてすみません……」

 

 

先生の言葉に頭を下げる同級生の火宮チナツ。

申し訳なさはあるが、それでも彼の手綱は握れない。故に諦め半分の乾いた笑いが口から溢れ出ていた。

 

 

「は!こんなことしてる暇じゃないっての!早く先生を送り届けなきゃ!」

 

 

そうしてスイッチを切り替え、任務遂行のために動き出そうとするユウカ。

 

 

「……そういえばなんだあの爆乳は…!?羽川ハスミ……噂には聞いていたが、いやはや想像以上にデカイな…!」

「話を脱線させないでッ!?」

 

 

しかし、ここでタローの標的は羽川ハスミへと移る。

だが、タローの言葉。それに対して対象となった彼女は大きなショックを受けていた。

 

 

「っ!?……で、デカ……!あ、あなたも私をデカいと、デカ女と馬鹿に…!」

「馬鹿に…?何を言う!

「……っ」ビクッ

 

 

怒りを叫びそうになったハスミ。それに食い気味でタローは反応し、言葉を続けた。

 

 

「いいか?大きいというのは1種の個性だ!ステータスだ!大は小を兼ねると言うだろう?大きくて何が悪い?むしろ良い!凄く良い!身長が高ければスタイルは良く見える!そしてさらにはスリットから覗くガーターベルト!これはエッチですねぇ。すごくエッチ。さらにパツパツになった胸元。これはもはや母なる大地。母性の塊。完璧すぎる。これは性癖ぶっ壊しの化身ですよ。いいか?羽川ハスミよ。これだけは言わせてもらう──

 

 

 

 

 

──誇れ、オマエはエロい

 

「……っ!」

 

 

タローの言葉を聞き、口を押え目尻に涙を浮かべるハスミ。

それを見てチナツは"泣かせてしまった"。そう思い声をかけた。

 

 

「ご、ごめんなさい。うちのタロー君が…!」

「いえ、そうではなくて。……私のコンプレックスを褒めてくださる方がいるなんて…!」

「……なんで少し嬉しさを感じてるんですか?セクハラ発言されただけですよ?」

 

 

ハスミのそんな様子に呆れた声をかけるのはスズミ。

彼女は理解できないとばかりに首を横に振り頭を押えていた。

 

それを見て満足気に頷くタロー。

何が満足なんだろうか。

 

 

「えーと、そろそろ前に進まない?その……タロー?」

「は!オーケーだぜブラザー!着いてこい!道を開けてやる!」

 

 

先生の言葉に走り出すタロー。一目散に向かうのは不良の大群。

戦車もある中どう切り抜けるのか。

 

不良たちも迎え撃とうと隊列を整え銃口をタローに向けて構えていた。

 

 

「撃てぇ!撃てぇ!」

 

 

銃声が鳴り響く。1つでは無い、2つでも無い。数十の銃弾が一斉にタロー目掛けて飛んできている。

しかし、それでも速度を落とさず、彼は両の手のひらを広げ虚空を掴むように体の前で何度かその手のひらを走らせた。

 

 

「え!?」

「嘘!?」

 

 

銃弾は全て掴み取られ地面へと落ちる。

 

そして、タローの顔を見た不良達は1歩後退りをした。いや、させられた。

覆せない実力差をその一瞬で理解させられたのだ。

 

 

「退け退けぇ!退かないやつは今手に持ってる銃がケツの穴にぶっ刺さることになるぞ!ケツ穴開発されてえかぁ!?」

 

「「「ひいぃぃぃぃぃい!」」」

「逃げろ!逃げろ!」

「退却ぅぅぅぅぅう!!」

 

「待て待て待て〜!お兄さん捕まえちゃうぞ〜!!」

 

 

……最早どちらが不良か分からないものである。

 

 

「……開きましたね、道」

「……なんか複雑なんだけど」

「…………」

「本っ当にすみません……」

「ま、まあ……行こっか?」

 

 

 

≈≈≈≈≈≈≈

 

 

 

地下室へと進む足音が響く。

 

先生は今、目的の地、シャーレの建物へと来ていた。

地下室に何やらあるとの事で歩を進めているのだが──

 

 

「うーん、コレが一体何なのか全くわかりませんね。コレでは壊そうにも……」

 

 

──聞こえてくる女の声。

 

狐の面をつけた和服の生徒。銃剣の付いた短小銃を肩に背負っている。

そんな彼女が振り向き、その視線に先生の姿を収めた。

 

 

「あら?」

「君がこの襲撃の首謀者かな?」

「ええ、そうですが……って、あら?あららら……。もしやあなたが連邦生徒会長が連れてきたという先生ですか?」

 

 

そんな質問に首を縦に振り肯定する先生。

その瞬間、先生の背中から1人の男がひょっこり顔を出した。

 

 

「俺もいるよ」

「………た、た、タローさんんんん!?

 

 

その姿を確認して慌てる襲撃犯。

 

 

「な、なななななんであなたがここに!?」

「暇だから来た!また悪いことしとるのかい"ワカモ"ォ……お兄さんオコだよ、オコ」

「こ、これはその……し、失礼しましたー!

 

 

ワカモは 逃げ出した

 

 

「逃さん!」

 

 

しかし 回り込まれてしまった

 

 

「ぴッ……!」

「まあまあお兄さんとあーそびーましょ」

「ごめんなさいまし!許してください!」

 

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

 

「ひいぃぃぃぃいッ!!」

 

 

両手を広げ行く手を阻むように、それを見てワカモは後退るように距離を空ける。

 

ジリジリと近づく距離。

その瞬間、ワカモはタローの後ろを指さし声を上げた。

 

 

「は!ゲヘナの風紀委員長が全裸で阿波踊りしてますわ!

 

「何ィ!!??」バッ

 

「今です…!」

「っ!馬鹿な!?」

 

 

振り向いた一瞬の隙を見てタローの横を通過。

階段へと走り、ドアを開けしっかりと閉じ逃げおおせるワカモ。

 

 

「くそぅ!待てぇ!ルパ〜ンッ!!」

 

 

それを見つすぐさま追いかけるタロー。

階段をひとっ飛び、

 

 

 

ドガアァァァァンッ!!!

 

 

 

扉を破壊し外へと飛び出した。

 

 

「待てー!貴様をにゃんにゃんの刑に処すゥ!」

「ひぃぃ!許してくださいましぃ!!」

 

 

そんな声が聞こえてくる地下室。そこに先生は1人ポツンと取り残されてしまった。




リン「お疲れ様です先生。それよりなぜ扉が壊れているんです?」
先生「タローという生徒がね……」
リン「あ……」(察し)

後日シャーレに"扉の請求書は便利屋まで送ってね♡"という手紙が届いたらしい。



こんなノリがこの先続きます。耐えられる方のみご覧下さいな。
え?シリアス?知らない子ですね。

……便利屋ってタイトルについてるのに要素が少なすぎるなと我ながら思う。
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