【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
完成しているのに投稿出来ないジレンマ!
──やったか!?
──ブーストニキそれ生存フラグ!
──いやぁ、手応え無くてさ。
俺ごと吹き飛ばす勢いで放たれたコジマキャノンは、即座に教室を
「クックック。流石は主人の仲間だ。良い一撃だった」
「そこは大人しく死んでおけよ」
「何も知らず、不意打ちで食らったら〝かすり傷〟程度は出来ていたぞ?残念ながら、すでに
説明しながら降り注ぐ射撃系スキルを全て叩き落とし、ついでに掴んだ弾丸を狙撃元へ投げ付けるオンギョウキ。
──っぶねぇ!てかこの距離でカウンター狙撃やめろ!
──狙撃っていうか御坂の電磁砲みたいな軌跡だったな。
──駄目だ!今の一撃で大半の奴の武器が壊された!
──って事はプランCだな。
──『『『了解!』』』
凄まじい速度で迫る近接組の気配を感じたが、すでにオンギョウキは動いていた。
「さぁ、破れるなら破って見せろッ!主人の友人達よッ!」
霊符に過剰なまでの霊力が注ぎ込まれると、四方を囲むように多重結界が展開される。その直後、大気を震わす速度で飛んできたのは見覚えのある投槍だった。……グラ爺の〝イシュリオン〟か。
──ちぃ!一手遅かったか!
──ショタオジは何処まで〝予知〟してるんだか。
──こういう時は最悪を想定して動くべきだろ。
──難しい事はくそみそニキや頭脳担当に任せて、私らは駒として動くよ!
──『『『了解!』』』
息を合わせて放たれる【貫通擊】が結界を揺らす。その光景を見て、ショタオジが楽しそうに声を上げた。
「いや~俺らも頼もしくなったねぇ。時間掛けたら割られそうだよ」
「試験終了時間内には?」
「間に合わない強度にしておいた☆」
だろうな。それにこの結界はちと厄介だ。
──
──探求ネキ、楽しそうだな?
──そりゃ一人の術者として遣り甲斐を感じますから。
──それじゃ手筈通りに頼む。始まりは獅子宮からだ。
──『『『了解!』』』
すでにくそみそニキが〝予知〟していたのか、術者系俺達が俺らを動かしながら解除に挑む。獅子宮始まりって事は、宿曜経*1か。
ショタオジが張ったのは古代バビロニア式*2。現代とサインがずれてる事に気付いていると良いが。
「おっと。忘れていた」
「ん──」
突如として両目が光を失った。両目に目潰しを食らったか。
──ちっ!義眼とレンズ型カメラを潰された!
──大丈夫だよエドニキ。問題は紙質ごと全部コピー出来たし、解いてあるからさ。
──って事は、後はこれを届けるだけだな!
──それが一番大変なんだけどね。
「声一つ上げんか」
「この程度の経験はしてるからな」
「ならばこれはどうだ?」
──やばっ!シノさんお手製の通信機兼盗聴機が──
「容赦ねぇな」
耳に仕込んでおいた通信機も潰されたか。取り敢えず【ディアムリタ】で失った目と耳を再生する。
「さて、次は服を脱いで貰おうか」
「男に脱がされる趣味は無いんで断る」
「はぁ……セツニキは変わらんな」
ぼふん!と女体化したオンギョウキに免じて
「これ、後で放送予定なんだけど全く躊躇い無いね?」
「装備全損なんて修羅道では良くある事だしな」
最初の頃は【ディザーム】で武器を弾かれ、【影縫い】で移動を封じられ、各種【ブレイク】で装備を壊されたもんだ。
「で、
「権能の鍛練が未熟でな?制服を着てないと制御出来ないんだかっこ棒読み*3」
「うそつけー」
俺の身体から巻き上がる【
「というか身体に術式を刻み込まなかったんだね?」
「異形系式神パーツ移植したり、それに刻み込んで使い捨てにするとか色々考えたんだけどな〜製造班の時間が足りなかったんだよ」
コジマキャノンもそうだが、コンタクトレンズに小型カメラの性能を持たせたり、鼓膜に潜ませる虫型通信機を作ったり。
どう考えても時間が足りんわな。むしろ良く四ヶ月でここまで作れたもんだ。
「移植だけならフェイスレスニキやBJニキ*4が居るけど、移植パーツが間に合わなかったかー」
「ショタオジに圧力掛けた代償も痛かった。あれがなきゃ行けたんだが」
「あっ!そういやセツニキ、幾ら何でも〝アレ〟は酷くない?分身が三体ぐらい過労死したんだけど?」
「やったぜ」
厳しい修行を突破した奴限定で
式神作りと厳しい修行の二つでショタオジに圧力を掛けられたからな。
「まぁ、覚醒した俺達が増えたからこれ以上は言わないけどさぁ。もうちょっと加減ってものをね?」
「運命さんが味方してくれるなら楽なんだが、どうやら俺は愛されてないらしくてな?何の援護もありゃしねぇ」
むしろショタオジの方に援護が入った気がする。
予想よりかなりの人数がグダる事も無く速攻で覚醒して、ショタオジが最低限しか関与しない武器型の式神を選ぶなんて俺達じゃ有り得ないだろ。
それから暫く雑談をしていると、唐突に結界内も含めて真っ暗になった。その隙を突いて式神を飛ばそうと腕を動かした瞬間、
「残念だが、見えているぞ」
オンギョウキに腕を潰された。だが残念。
「術者なんだよなぁ、俺」
「ちっ。流石だな」
修羅勢が無理矢理こじ開けた結界の小さな穴を通り、通信型の思業式神を向こう側へ送り込む事に成功。
──うは、流石はセツニキ。音声の送信だけ復旧したんだが。
──こっちの音声が届くだけでかなり楽になるね。
──まぁ、これも含めてショタオジの掌の上なんだが。
──まじかー。
マジなんだよなぁ。取り敢えず壊された腕を回復。そして椅子だけ持ち、修羅勢とは対角線上にならない場所へ移動。
「ん?何をするのか分かるのか?」
「分からんが、予想は付く。アイツらなら絶対にやるであろう事ぐらいな」
「ほう」
感心した様にオンギョウキが声を上げた直後。
──漢なら!使わずには居られない!
──ブーストニキ謹製!
「パイルゥゥゥバンカァァァァ──!!」
「ぬぅ!また厄介な物を……!」
声がこちらに届く程の大穴を空けて突き進むとっつき。それを受け止め、結界外へと押し返すオンギョウキ。
「まだだ!この一撃は加速する!死ねやぁぁぁ!!」
「むぅ────!」
どう見てもAC用のブースターで加速するパイルーバンカー*5。それを無理矢理修羅勢の身体能力で制御し、両手で受け止めているオンギョウキに突貫する。
「チィィィィッ!何と厄介な!」
「燃えろッ!俺の
「舐めるなぁぁぁぁ!!」
「この俺が……押し負けるだと!?」
少しづつ結界の外へと押し返される修羅。そして、先に限界が来たのは──
────バキィンッ!
──うっそだろ!とっつきの方が先に壊れたぞ!
──くそっ!霊格差がキツすぎる!
派手な爆発と共に金属同士が擦りれる音が周囲に鳴り響き、壊れていくとっつき。それに対応仕切れず、思わず体勢を崩す修羅の一人。その隙を見逃すオンギョウキでは無かった。
「やっべ!」
「惜しかったな」
「ぐぅ──!」
蹴り出され、再び元に戻るショタオジの結界。惜しい所まで行ったんだが……ショタオジの方が一枚上手だったな。
それから暫くお互いに動きが無く、必然的に休戦状態となる。話題の方も直前の攻防の感想になるのは当然だったのかも知れない。
「いや~すでに〝視〟た光景だけど、実際に見ると凄いね」
「ブーストニキが運命やらにナーフされそう*6だよな」
今回の動画が公開されたら、ブーストニキは間違いなくロボ部の武装や設計図作りに駆り出されるだろう。
その分、故郷防衛の為の戦力や資金面では苦労しなくなるだろうが……個人の才能で何とかしてる面も多いし、過労死しそうだ。
「で、ここまではお互いの予想通りに進んでいるけど、ぶっちゃけ越えられそう?」
「俺に出来る事は全部やったからなぁ。後はくそみそニキ次第だ」
──簡単に言ってくれるぜ。
──いきなりどうしたの?あっくん。
──この時間にセツニキが人任せにするからな。返答しておいた。
──ちなみに何て言ったの?
──俺に出来る事は全部やったからなぁ。後はくそみそニキ次第だ、だとよ。
──セツニキらしいというか何というか。
──運命に干渉出来る能力持ちじゃないと、そもそも何も出来んしなぁ。
全く持ってその通りだ。すでに戦いの領域は俺の干渉出来る領域を越えている。──っと、そうだ。
「オンギョウキ。俺の答案用紙をひっくり返しておいてくれ。別にショタオジでも良いけどな」
「まぁ、
「了解した」
ショタオジの指示に従い、オンギョウキが〝B〟と右上に書かれた答案用紙を裏向きにひっくり返し、その上に周囲の瓦礫を乗せる。わざわざ答案用紙全体が隠れるサイズを選ぶ辺り、分かってるな。
「……あと十分か。俺の〝予知〟だと残り一分からの攻防が凄いんだよね」
「へぇ」
銀色の懐中時計を見ながら楽しそうにショタオジが呟く。それはまた楽しそうな話だ──
──お互いに見えてる未来は同じの様だな。
──つまり?
──ラストの攻防の結果をショタオジは〝視〟れていないって事だ。
「逆に言えば、俺はすでに
「【未来視】持ち同士で会話するの辞めろ。俺の式神に相互送受信機能は無いぞ」
あくまでも向こうの声を拾ってるだけで、ショタオジの声は向こうに届いていない。これだから【未来視】持ちは……!
未来視無い奴の視点=主人公の視点で書いてたんだけど、改めて見て何やってるか全く分かんないの笑う(笑)
これがモブ視点ってやつなんだ……!