【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
「ちょっと待ってください。どういう事ですか?幾ら人間の範疇を越えてるとはいえ、ショタオジは人間ですよ?」
一番最初に再起動を果たした探求ネキが質問を投げ掛けて来たが、すぐに答える事はせず、懐から煙草を取り出して火を付ける。
「この中にメガテンTRPGの覚醒者の仕組みを覚えてる奴は居るか?」
「確か愚者、異能者、達人 or 転生者、超人 or 顕現者、導師 or 神人、超越者 or 神──神?」
自分の言葉でフリーズした俺らに一度頷き、この場に居る者達に向けて説明を始める。
「TRPGの設定では、神の定義は前世の記憶と能力を完全に取り戻した高位神の転生体だそうだ。誰かに似てるとは思わないか?」
「いや、ちょっと待ってくれ。だとしてもショタオジは〝超越者〟の方だろ?とてもじゃないが、神なんてハズレ職をやるとは思えんし」
「俺もそう思う。だからこそ手段を選ばずに勝ちに行ったんだ」
まぁ〝遊び〟には負けているので、良くて〝引き分け〟なんだが。
「俺が問題視しているのは、終末後に四文字の本霊が殺された時なんだ」
「そもそも殺せるのか?という疑問が湧いたんだが?」
「それは一先ず脇に置いてくれ。続けるぞ?」
「了解」
「
「おけおけ」
頭脳系は問題無さそうだ。
「あぁ!問題無いぞうっ!」
脳筋系は駄目そうですね。賢さのサポカをセットし忘れたな?
「分からないなら後で説明してやるから黙っておけ」
『『『りょ!』』』
威勢の良い返事と共に正座して聞く体勢に入る俺ら。……幾ら何でも八割は多すぎだろ。少しは理解する努力をしてくれ。
とはいえ何時までも構ってる訳には行かないので、続きを語る。
「終末後、俺達ガイア連合はたぶん終末前の文明を維持してる。そのトップは異界という名の世界を好きに作れ、嫁式神という名前の人類を作る事が可能で、さらには配下にレベル五十を越える
「……多くの人間がショタオジに〝神〟のレッテルを貼る土台があるのは理解した。だが、本霊が死んだら流石に分霊へ〝核〟が行くんじゃないか?セツニキの気にし過ぎだと思うが」
「それだったらそれで良いんだ。むしろ俺としてはそうなって欲しい。ただ、本霊が死んだ時に分霊を越える適正を持つ者が居た場合、神に祈った時に発生する
「……成る程。力が無ければ助けてくれないものな」
理解出来た俺らに軽く頷く。
たぶん、この世界で次期四文字と呼べる様な
もちろん、ショタオジの意思には関係無く。
「そこまで断言するって事は証拠がある感じか?」
「並行世界の未来では
「りょ。──いや、えっ?これどうなってんの?」
「これ、エドニキや古参製造班の霊力で構築された〝紙〟の概念か?いつの間にこんな事が出来るようになったん?」
「いや、この仕事は俺達だが
製造班として悔しいがな、と言葉を区切るエドニキ。
「
「こっちだな。というか物質化の先が概念の具現化──
「あー俺らも破壊神やら武神やらの領域に入ってるし、製造班もそのレベルになるわな」
「でも、これがショタオジの四文字化と何の関係があるの?テスト用紙は未来から来たで良いとして、ショタオジの四文字化の証明にはならなくない?」
修羅の一人の言葉に周りの奴等も頷いたり、首を傾げたり様々な動きを見せる。が、それを否定したのはカヲルニキだった。
「古参製造班の霊力だとハッキリ分かるのに、やけにLAWに染まってるね?」
「言われてみればそうだな──って、待った。エドニキ、確認させてくれ」
「分かった。というか俺も把握したから先に答えるわ。創造の権能は素材由来の
エドニキのその言葉で、漸く俺の懸念に追い付いた様だ。どう考えても可笑しいもんな。
「ま、そういう事だ。未来の
「俺が四文字、またはそれに似た存在になってるって事か」
ポツリと呟いたショタオジに頷く。とはいえ、すでに
「安心しとけ。もうそんな未来は来ねぇから」
「そうだな。俺の【占術】でもそんな未来は見えないぞ」
「二人がそう断言するからには理由があるんですね?」
問い掛けてきた探求ネキに頷く。
「
結局のところ、それで終わる話だ。四文字が全知全能で完全無欠な存在として描かれている以上、俺に一杯食わされたショタオジは資格を失っている。……ここまで失う事を喜べる資格も無いな。とはいえ喜ぶのはまだ早い。
「今回、俺は〝遊び〟に負けた後にひっくり返しただけだ。このままでも大丈夫だと思うが、出来れば明確に敗北を与えておきたい」
「セツニキ!話難しい!要約!」
「誰でも良いし、どんな分野でも良いからショタオジに勝て。四文字の本霊が死ぬ前にな」
『『『りょ!』』』
ノリで返事をしただけの様な声色だが、この場に居る者達は真剣だ。全員が本気でショタオジを越えたいと思っているからこそ、こんなふざけた〝遊び〟に参加して戦ってくれたのだ。それを疑う必要は無い。
俺らの意識を切り替えさせる為に拍手で場を静める。
「ま、今日はここまでだ。ジャンニキの店に代金俺持ちで予約入れてるから暇な奴らは楽しんでくれ」
「セツニキは行かんのー?」
「流石に疲れたから帰って寝る。あ、そうだ。忘れてた」
危ない危ない。勝てなかった時の
「俺が下層許可書手に入れたらもっかい召集掛けるわ」
「んー?まだ何かやるのー?」
「ジュネスの結界張るついでにショタオジに休暇を取らせるつもりだったんだが、色々重なってお流れになってな?一日ぐらいならカヲルニキが深層で暴れれば抑えられる事は実証済み*1だから、終末前に千葉の夢の国にでも送り込もうかと」
「あ~ショタオジも人間だから休みは必要だよね」
「でもショタオジ一人だけじゃ楽しめなくない?」
「そこはやる夫ニキに頼んでる。というかカヲルニキは仕方ないとしても、ペルソナ組はついでに休み取って一緒に行ってこいや。現地ペルソナ使いから気軽に休みが取れないって報告が上がってきてんぞ*2」
「む……」
「やーい!言われてやんのー!」
「ソロのハム子ネキと違って確かに配慮を怠っていた。すまん、セツニキ。次からは気を付ける」
「喧嘩なら買うぞぅ!」
ペルソナ組も相変わらず愉快な奴等だ。俺もペルソナがあったら遊びに行けるんだがなぁ。
「セツニキ。そういう事なら暫く国内に居るよ」
「すまんな。本当はカヲルニキにも休みを取らせてあげたいんだが」
〝アイツ〟は俺らじゃ手出し出来ないのが厄介過ぎる。
「ううん、気にしないで。俺も資料整理しながら仲間と休暇取るしね」
「領収書さえ持ってきてくれれば、休暇中の代金は全額持つから忘れずにな?」
「ただでさえ国外の拠点とかでお世話になってるのに……これ以上甘える訳には行かないよ」
「気にすんな。金は幾らでも稼げる」
「……これ以上断るのも失礼だし、甘えさせて貰うね?」
「おう。羽根を伸ばして次に備えてくれや。じゃ、俺は闇系の仕事があるので帰るぜ」
ひらひらと手を振りながら異界の外へ向かっていると、ショタオジが追ってきた。
「セツニキ。今回は俺の負け──って言いたいところだけど、納得しないだろうから〝引き分け〟ね?今度、決着をつけよう」
「ういうい。次はソロで勝ってやんよ」
「楽しみにしてるわ」
◇
使う予定が無いんでここで説明。
サブプランはショタオジに人間性を取り戻させる方向に進む予定でした。
緋咲虚徹様とネタが被ったのは秘密。
そして気付いてる人は気付いてると思う。
くそみそニキもやる夫ニキもレベル四十届いてないのにここまでの事が出来るんですよ……!
ボンコッツ様の本編的にこれからくそみそニキは修行してレベル99になります。
この世界線のハルカ君がんばれ……!君の師匠はマジで強いぞ♪